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一般社団法人国際総合芸術研究会(WCARS)から出版しているフィリップ・ゴセット著『歌の女神と学者たち」は、いまのところ、上巻しか出ていないのですが、下巻の出版に向けて、いまもいろいろと努力して進めております。今日も、下巻の訳稿の読み直し(清書)をやっていました。一か所、《セビリャの理髪師》について書かれたページで、私が、上手く訳せずに赤線で印をつけておいたところが出てきました。しかし、今日はそこが何とか、筋の通った訳文へと持っていけるようになりました。本当にほっとしました。これは実は
オペラに関していろんなことが言われるなか、私が常日頃から意識しているのは、「間違いを減らしたい」という一点です。現状もちょっとづつ変わってきていて、26年前と比べると、今は多少なりとも、自分が調べた結果を、原稿や放送に反映させやすくなってきています。本当に有難いと思います。いろんな皆さんのご協力やご理解あってのことです。今日も一つ、ちょっとした現状を変えることが出来ました。理解して下さった皆様に、心から御礼申し上げます。ところで、これまで何十回とこのブログでも書いてきましたが、「人の感
リサイタルで同じ曲ばかり歌う人がいて、批評の時に多少困ったりもします。でも、ご本人は、オペラの現場では珍しい演目に次々と出て、成功を収めておられます。「お客さんが求めるからしょうがない」そんな風に考えているのかな?と思いました。一曲だけでいいから、そういった珍しいレパートリーも聴かせてくれたなら・・・でも、お客さんのほとんどが望んでいないとなると・・・多分、難しい。海外ではどんな選曲でコンサートを開いているのかな?と思って、いろいろ調べました。でも、海外でもあまり変わらないよう。
「日本語で書いた曲題を、イタリア語に直したいのですが・・・」編集者さんから問い合わせがありました。「それは、どういうところに載せるものですか?」「CDのブックレットです」「なるほど。なら、直訳はしてはいけないですよ。例えば・・・」以下、私の説明文です。★★★例えば、ドニゼッティ作曲歌劇《ランメルモールのルチア》からアリア〈我が祖先の墓よ~まもなく私もここに眠る〉という曲題があった場合、CDのブックレットにこの曲のイタリア語表記を載せるとしたら、Donizetti:Tomb
兵庫県立芸術文化センターさんで《カルメン》の上演がもうすぐ始まります。プログラム用に書かせていただいた曲目解説を、会館さん側のご要望で、ホームページ上にも掲載することになりました。https://gcenter-hyogo.jp/meetsopera/news/1247/図版がいろいろ入っていて楽しいと思いますが、私がなるほどと思ったのは、会館さん側からの次のようなご依頼文でした。「特に来場前に予習されるお客様、音声読み上げシステムを利用される方等にお役立ていただければと考えております
講演会が終わった後、次のようなご質問をいただきました。「ヴェルディの初期の作品で、主役の一人が全身金粉塗りをしているものがあったんですが・・・」youtubeとかに出ている短い見せ場紹介の類いなのかな?と思いながら、家に帰って所蔵リストを確認すると、なんと、その映像を私は持っていました。でも、すっかり忘れていたのです!躊躇わずに、どんな問いかけでもなさって下さることで、思わぬ効果が生まれます。質問した方も、質問を受けたこちらも。10月以降の講演会シリーズで必ずご紹介することに決めまし
先日、8月14日(金)放送予定の番組収録があり、その中で、一曲、どうしてもご紹介したかった曲を流すことになりました。番組に出させて頂くようになってちょうど20年、「いつか、かけさせてもらえれば」とずっと願っていましたが、やっと、その機会が訪れました。オペラの曲ではないので、相応しい番組テーマがやってくるまで待ち続けていたのです。結果、ついに、願っていたことが実現しました。ただひたすら願っていたならば、いつか、叶うこともあるのだと思うと、本当に嬉しいです。8月に入りましたら、改めて告知を
本日は朝日カルチャーセンター新宿教室へのご来場を誠に有難うございました。《エレクトラ》の大音声と、実はところどころ甘美な音の流れ、演出家による解釈の違いなど、いろいろな点を皆さまにお届けしました。さて、その中で一点、ご質問があとから出ましたので回答させて頂きます。スウェーデンのソプラノ、ニナ・ステンメ(1963-)が今どうしているかというご質問でした。《エレクトラ》に出るとしたら、声の柔らかさでクリソテミスの役かなと思います。彼女は私と全くの同い年なので、もう63歳になります。となると
この7月から半年間ほどかけて、大きな論文を執筆しなければならなくなりました。もちろん、いろいろな仕事と並行して、になります。楽譜など材料はすべて揃ったので、あとは検証して書き進めるだけなのですが、さて、どのように進めたら良いのかな?と一日かけて考えました。結果、思いついたのが、かの土光敏夫さんの流儀を真似させて頂こうということです。「余計なことを考えずに突き進む。論文に関わっている時間はそれ以外のことを考えない」それで押し通すしかないなと気づきました。それで、形から入るべく、めざしを
講演会にご興味おありの方、いつも本当に有難うございます。この7月は、朝日カルチャーセンター新宿教室さんで2回の講演会を開かせて頂きます。オンライン、現地参加のどちらでもお選びいただけます。まず初めに、今週木曜日、7月9日に開催の月例の講座ですが、この7月から9月にかけては、毎月1本のオペラを集中して解説するという特別なプランになっています。東京で公演されるオペラの徹底解説というスタンスです。公演を鑑賞予定の皆さまだけでなく、これからのオペラ鑑賞の参考になさって下さる皆さまにもぜひご参加頂
たった2点だけですが、「フランス・オペラを研究する有難み」が存在します。まず一つは、「ほとんどの資料はパリのどこかの図書館にある」ということです。中央集権が良いのか悪いのかわかりませんが、フランス・オペラを研究する場合、中央集権で助かったと思います。もう一つは、「300年前の資料でもなんとか読める」ことです。アカデミー・フランセーズ万歳!と思います。本当に、心から。文字によっては、活字の形が今とはちょっと違うので、そこだけは注意することになりますが、「言葉を護る」という意識に私は賛成派で
先日行われた譚盾(タン・ドゥン)作のオペラ《Tea》の再演に伺いました。ホールの音響特性が作品の音楽美をより際立たせていたようでした。初演の時の模様は発売されたDVDでも確認して認識していたはずが・・・かなり時間がたったとはいえ、全く別物のオペラの如く聴こえてきたのには本当に驚きました。以前、彼の別のオペラ《ザ・ファースト・エンペラー》の国内盤DVDの解説を書いたことがあり、この作曲家の作風にはある程度慣れているつもりでした。それに、上述の通り、《Tea》のDVDも持っていることで、自分の
7月は、朝日カルチャーセンター新宿教室さんで2回の講演会を開かせて頂きます。オンライン、現地参加のどちらでもお選びいただけます。まず初めに、月例の講座ですが、この7月から9月にかけては、毎月1本のオペラを集中して解説するという特別なプランになっています。東京で公演されるオペラの徹底解説というスタンスです。公演を鑑賞予定の皆さまだけでなく、これからのオペラ鑑賞の参考になさって下さる皆さまにもぜひご参加頂ければと願っております。来る7月9日(木)はR.シュトラウスの《エレクトラ》です。8月がヴ
NHKのテレビ番組が偶然に録画されていて、今それを観ています。さきほどやっと今日の仕事が終わりました。14時間ぐらいかかりました。そのテレビ番組は、セネガルの地方の村から一人ずつ女性が研修に行き、太陽光発電の機材設置を学ぶというもの。しかし、村人たちが女性の研修に大反対するという内容です。その中でネネと言う女性が、家出して研修先に向かうことになりました。「いま、変革を起こさなければ何も起きない。村の男たちには言いたいだけ言わせておけばよい。私が成果を上げて帰ればみな黙るだろうから」本当
お陰様で、無事、気力も体力も戻りました。有難うございました。昨晩、急ぎの用事でこの楽譜3冊のあるポイントを比較していました。「時間が無くて出来ない」と思っていたのですが、なぜか急に1時間の余裕が生まれ、そこで腰を据えて譜面を見比べる余裕が生まれたのです。本当に突然のことで、驚きましたが、お陰様で確認も無事終え、編集者さんにすぐメールで結果を知らせたら、夜中にも関わらず、折り返しの了解の返信も頂けました。人間の記憶はー特に私がそうですがー本当に曖昧で「確かそうなんだけれど、えっと
と、題名を記してみましたが、疲労が著しいことは事実であるものの、「しばらくブログをお休みします」は、多分、20時間ぐらいと思います。毎日書くと決めたら、毎日書かないと気持ちが悪いのです。ただし、良い内容が書けるかどうかはもはや別問題です。このブログの検索数などのデータを読むと、閲覧して下さった方が最も多い投稿は、いくつかあって、すべて「料理関係」でした。オペラのブログなのに!でも、これが現実です。オペラに興味を持って下さる方が少しずつ増えるよう願いながら、オペラに関係したり関係しなか
演奏会から帰宅して批評を書くべく、2か所ほど確認したいところが出てきたので、楽譜を出してきましたが・・・左側の一冊、表記が微妙に間違っているというか、曖昧なのです。LAFAVORITEと書いてあると、「フランス語の原歌詞の楽譜なんだ」と誤解される恐れが高いです。でも、それがLAFAVORITAとしてあれば「ああ、イタリア語訳詞の・・・訳す際に筋立てが変になっちゃった・・・」と認識できるのです。右側の楽譜は仏語オリジナル歌詞とイタリア語訳詞の併載。タイトルはフランス語のLaF
そもそも、ギリシャ神話とローマ神話で違っていて、ラテン語名、英語名、フランス語、ドイツ語その他…とあるので、人物像を特定するまで結構な時間がかかったりします。カヴァッリの《エルコーレ・アマンテ》は訳題だと《恋するヘラクレス》ですが、最初の頃は、結構迷いました。エレクトラがエレットラぐらいだと、当たり前ですが、分かり良いのですが。ハーマイオニーというのは、競走馬の名前でしょうか?これがロッシーニの《エルミオーネ》の主人公と同一人物だと気づくまでも、結構な時間がかかりました。《Ermion
いま、翻訳書の出版費用の捻出のため、あらゆることを節約して励んでいます。なので、食べるものも極力安く上げたいと頑張っています。外出仕事の際には弁当を作って公園で食べたり・・・キュウリやゆで卵、冷凍シュウマイなど詰めるだけだから5分ぐらいしかかかりません・・・ただし、公園のベンチには、人慣れした鳩や猫が寄ってくるので要注意。本当に、革靴の上に乗ってくる鳩もいました。びっくり。ですが・・・そうやって必死に出費を抑えていると、面白いもので、手抜き手料理のレパートリーがどんどん増えてゆきました。今
名ソプラノ、レナータ・スコットも没してしまいましたが、彼女ほど声を激変させた人もそうはいないでしょう。妊娠&出産を機に、それまでの凛々とした声音が消えてしまいましたが、そこで、彼女は自分の喉を鍛えなおす形で、新しいふくよかな響きを得ることが出来ました。私が一番感動したのは、こちら。ヴィッカーズと思いの外相性良いのは、互いに演技派であることを認め合っていたからなのでしょうか。次いで、こちら。超弩級の名演と呼ぶべきものでしょう。それからこちら。最高音の尖った響きも、役柄の一つの性格なので
午後2時から午後6時までのNHK-FM『オペラ・ファンタスティカ』にて、東京二期会公演の《さまよえるオランダ人》のライブ録音をお届けしました。お聴き頂きました皆さま、本当に有難うございます。なお、NHKのらじるらじるで《さまよえるオランダ人》全曲とその解説については1週間ほどの聴き逃し配信でお聴き頂けます。もしよろしければ、そちらもお試しになってみて下さい。関西地方の皆さま、台風で大変な時ながら、オペラをお楽しみ頂けたとのこと、本当に有難うございます。とても有難く思います。関東地方の皆さ
今日の金曜日、午後2時から午後6時までのNHK-FM『オペラ・ファンタスティカ』にて、東京二期会公演の《さまよえるオランダ人》のライブ録音を放送します。ご案内役を務めておりますので、お時間おありの方、ぜひお聴きになってみて下さい。《オランダ人》を解説させて頂く場合、「音程の説明」が一つ、必要になります。今回、電子キーボードを弾きながら解説をさせていただきました。とてもシンプルな音程なのですが、それだけに、口で言うのが難しく、番組側に、電子キーボードをご用意いただきました。皆さまのお耳に留ま
オペラの世界ではいろんな演出家さんが居て、いろいろな表現法を日々生み出しています。もし、自分の好みに合わない演出家さんが居たとしても、それは「しょうがないこと」です。でも、数多く、自分の好きなタイプの表現者に出会えたなら幸せですね。何度かオペラをご覧になるうちに、ご自分の好みがはっきりしてくると思います。ご自身の方向性を大切にして鑑賞なさってください。「他人と自分は違う」ーそのことだけを忘れないでいて下さったなら、良いのかなと思います。ちなみに、私自身の演出の好みは、ポイントを絞っ
最近、NOTEでも、オペラに限定して書いています。https://note.com/pelleas2026/n/n87d4a8d130c3オペラに関して発言する際の基本的な姿勢について、なるべく簡単に記しています。ご興味おありの方、どうぞご覧ください。★★★朝日カルチャーセンター新宿教室で、7月末に第2回の特別講演会「オペラ100選その2」があります。そちらにもお越し頂ければ、私が作成した年表をご覧いただけます。https://www.asahiculture.com/asahi
今週の金曜日、午後2時から午後6時までのNHK-FM『オペラ・ファンタスティカ』にて、東京二期会公演の《さまよえるオランダ人》のライブ録音を放送します。ご案内役を務めておりますので、お時間おありの方、ぜひお聴きになってみて下さい。なお、残りの時間にはディエチュ作曲のフランス語オペラ《幽霊船》の抜粋をお届けします。それから、ベルリオーズの《ベンヴェヌート・チェッリーニ》からも少し。この3作の繋がりを放送内で解説いたします。どうぞお楽しみに。★★★東京二期会公演ワーグナーの歌劇「さ
今朝10時頃、「大手銀行のフィナンシャルグループの債権管理部」と名乗る男性から、携帯の番号で電話があり「偽造された運転免許書によってクレジットカードが不正取得され、利用されているので被害届を出して欲しい」という話を受けました。とても丁寧な電話ですっかり騙されました。でも、不思議だなと思ったのは、「他府県でのクレジットカード不正取得なので、その管轄の警察署で被害届を出す必要があるものの、最近同例の事案が多く、いちいち他府県に出向けないことも分かりますので、こちらの企業から管轄警察署に110番し
サントリーホールで日本フィルハーモニー交響楽団さんの七十周年記念演奏会があり、伺いました。オルガンが鳴り響く第1音から「これまで聴いたこともない!」と思えてなりませんでした。「マーラーの作品で一番好きかも?」「何回か、確か2度ぐらい実演を聴いたことがあったと思うけれど、なぜ今日はこんなにも音楽が飛び込んでくるのか?」と、聴きながらずっと考えていました。ただただ魅せられました。マーラーの音運びに時々見られる「もどかしさ」が無かったのが、自分にはとても新鮮でした。上にも書きましたが、こ
どんな音楽のジャンルでもそうなのでしょうが、「難しい音楽」が時には存在します。とっつきにくい曲、と言い換えても良いかもしれません。今まで、解説したオペラの中で一番難解であったのは、ヴォルフ=フェラーリの《スライ》でした。捉えどころがあるのかないのか。でも、この作品を解説したことで、多くの方に自分の名前を知って頂けるようになりました。いま、「《スライ》以来かな・・・」と思えるような、難しい作品の解説に取り組んでいます。全編を通じて、音楽の気分がほぼ暗く、常に悲劇的であり、かつ、不安を煽る
あるシンポジウムに行きました(もちろん、仕事です)。メモを取らねばならず、必死に書いていました。「煩悩」と発言者が口にして、しまった、書けない!と項垂れる。懊悩なら書けるのに・・・と思って、字の難しさではなく、視覚的なインパクトの問題なのだと気づきました。煩悩、煩悩、煩悩・・・漢字の読みのテストならまず読める熟語です。ちなみに、煩悩の数イコール、除夜の鐘の鳴る回数と私は覚えていて、108個だと思っていましたが、話者の方から言及されたのは「八万四千」でした!!煩悩によってその都度、試練
梅雨を迎え、体調を崩されている方もかなりおられるように伺いました。焦らず、じっくりと治療にあたって下さればと思います。もしもオペラの名旋律に耳を傾けて頂く時間がおありでしたら、オペレッタのアリアなどいかがでしょうか?オッフェンバックのシンプルなメロディには、時々、心癒される思いがします。★★★朝日カルチャーセンター新宿教室で、7月末に第2回の特別講演会「オペラ100選その2」があります。そちらにもお越し頂ければ、私が作成した年表をご覧いただけます。https://www.asah