ブログ記事348件
「山寺の石のきざはし下りくれば椿こぼれぬ右にひだりに」落合直文さんという歌人の代表作だそうです。中学2年のときの国語の教科書に載っていました。授業中に、先生が「岸くん、なんで右にひだりにのところ、『ひだりに』はなんで漢字にしなかったんですか?」と当ててこられました。はいと立ち上がって「右に左に、と書くと漢字が続いて硬くなるからだと思います」この時、本当に鸚鵡返しのように答えました。いきなりの問いかけですが、何となくそう思ったようで、口からそのまま出てしまいました。先生曰く「それで正解
仕事の関連で宝塚のことについて訊かれたので、「割と知っている方だと思います」とお返事しました。この前、インターネットを検索していたら偶然出てきた白黒映像で、新珠三千代と朝丘雪路ともう一人誰だったかお名前を忘れた人の3人で歌っているシーンがあって目を瞠りました。「朝丘雪路って、宝塚は数年しか居なかったと思うけれど、新珠三千代と一緒に歌えるぐらいの存在感は持っていたんだ・・・」へーっ!となりました。子供の頃、テレビで偶然流れてきた映像で(多分、項羽と劉邦といった感じの作品)、一人、お爺さんの
このたび、トマ作曲のグラントペラ《ハムレット(アムレット)》の音源を解説することになりました。これまで本当にいろいろなオペラを解説させて頂きましたが、この《アムレット》は、自分が最もよく内容を把握している作品の一つなのです。《アムレット》の原作はもちろん、シェイクスピアの『ハムレット』ですが、筋立ての端々に違いがあります。というのも、間に大デュマの翻案が入っているからです。オペラの大臣ポロニウス(ポローニアス)は最後まで生きていますし、王子の母ジェルトリュード(ガートルード)は先王暗殺に加担
モーツァルトの《劇場支配人》は、ヨハン・シュトラウス2世の《こうもり》と並んで、本来の姿がつかみにくい演目です。今回のびわ湖ホールさんでの上演では、日本語で翻案したセリフではあるものの、大勢の登場人物たちのやり取りから生まれるカオスの境地は味わえました。また、この作品は二人のソプラノの歌が超弩級の難しさです。拝見した火曜日、本当によく歌われていたと思います。びわ湖ホール近くの石場駅から電車に乗って石山駅で乗り換えて米原まで行き、新幹線に乗り換えましたが、運悪くというか、1時間も待っていな
NHK-BSでギュスターヴ・シャルパンティエの大ヒット作《ルイーズ》が放映されました。作曲者の存命中に上演千回を記念したオペラです。ほかには、チレアの《アドリアーナ・ルクヴルール》やトマの《ミニヨン》などがあります。《ルイーズ》は私が解説をしたことがあるオペラなので、観るたびに&聴くたびに本当にいろいろなことを想うのです。自然主義オペラ最大のヒット作であり、主人公のアリア〈その日から〉はコンクールやリサイタルで良く歌われる人気のメロディです。一方、このオペラの最大の美しさは、第1幕の〈夕