日本のいちばん長い日を観た。本当に面白い。本作の是非には、政治思想が絡むため、当時も今も、関係者は代表作とは言わない。ただ、キネマ旬報では堂々の3位、誰もが諦めていた集客はまさかの大ヒットとなり、以降8.15シリーズと銘打って東宝には戦記物が大量に生まれる。どの役者も素晴らしいが、特に黒沢年男の演技は次元が違う。若い時に見た時は首相笠智衆ミスキャストと思ったが、今見ると全く違う。原作を映画的にサスペンスでまとめ上げた脚本橋本忍は天才だ。これだけのキャラクターひとり1人に個性を持たせ、動かし、しか