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毎月第1・第3水曜日の午後は、横浜画塾のデモンストレーションデー。切り取り方次第で、モチーフは無限にある。紅葉(黄葉)と一口で言っても、どうにでも切り取り方で変わるし、演出の仕方で全く違うものになる。『絵になる』のではなく、『絵にする』という事。ということで、青森奥入瀬近くの蔦沼の紅葉(黄葉)の写真を下に、水面の映り込みに焦点を当てて描いてみよう。私が現地で撮った写真。《StepbyStep》鉛筆下描きは
横浜画塾では、描き始める前に、大切なチェックポイントをお話ししてから描いてもらうことが多い。例えば…①描くことより描かないことの方が重要じゃない?②輪郭より稜線の方が重要じゃない?なんのこっちゃ?それどういう意味?描かなきゃ話になんないでしょ?輪郭がなきゃ形になんないでしょ?そうかな…。まず、やってみてからでしょ。ホワイトボードでの説明【参考動画】①描くことよ
梅雨も終盤ということで、アジサイの見ごろも峠を超えそうなので、急遽スケッチに出かけることにした。場所は、定番の公園。当塾から公園までは徒歩30秒、このアジサイのある所まではゆっくり歩いて約10分。前回(6月8日)来た時よりたくさん咲いていて、華やか。それぞれに描きたいところを探して陣取った。あずま屋とピンクのアジサイを描く人、逆向きで青紫のアジサイを描く人。それぞれ気に入った場所で描くのが横浜画塾流。描いていたらちょっと見かけない鳥…ヤ
■横浜画塾新講座無料体験講師;笠井一男先日、ある入塾検討中の方から「横浜画塾は敷居が高い」と言われてしまいました。教室展を見て入りたいということでしたが、敷居が高いと感じたそうです。長年在籍している方も、入塾したての方も全く分け隔てなく自分のペースで自分の絵を描いて楽しい時間を過ごしてもらっていますのでご安心を。それでもベテランと一緒のクラスは気が引けるという方のために、静物画の初心者コースを開設することとしました。新規入塾希望の方のみ限定の募集です。
世の中が急激に動き始めている今日この頃。心機一転、“新たな日常”を探している方に。---------------------------------------------------------■横浜画塾塾生募集講師;笠井一男コロナ禍でできた空席も徐々に埋まりつつあります。新たに水彩画を始めたい方のためのコースも新設予定です。無料体験もできますのでお気軽にお問合せください。●静物コース(月4回・月2回)若干名募集●風景デモンストレーションコース(水曜日・月2回)
まず最初に断っておきたいのは、私は、塾生の皆さんや文化センターなどのワークショップ受講者の方々を“弟子”と思ったことは一度もない。強いて言えば“同好の友”であり“ライバル”なんだと思っている。だから、“笠井の弟子”はこの世にはいないし、万が一にも名乗る人がいるとしたら全く意味はないということを改めて宣言しておこうと思う。さて、その上で、“教える”ということや“学ぶ”ということについて思うことを以前書き留めておいたので再掲したいと思う。(これは、2011
グリザイユという手法が水彩画にも蔓延して久しい。一見、経験の浅い人には、明暗・バルールでとらえるのに便利な方法のように思えるかもしれないが…。本来のグリザイユは、フレスコや油彩のモノクローム(セピアなど)で簡素に描いたもののことを言っていたようだ。要するにデッサンの絵具版と言えるかもしれない。でもちょっと考えればわかるだろう?鉛筆でしっかりデッサンをして明暗を作っておいて、その上に淡彩で色を置いていくとそれなりに“サマ”になるとは思うが、いつでも鉛っぽい同じ
横浜画塾のある港北ニュータウン(横浜市都筑区)はスケッチスポットには事欠かない。港北ニュータウンをほぼ一周する緑道(グリーンマトリクスシステム)がそのスポットをつないでいるので、散策するのにはベストな環境と言える。そして、どのスポットもさほど混雑もせず、のんびりスケッチしていても迷惑になることはない。季節によって様々な表情を見せてくれるので、行くたびに違うスケッチスポットが見つけることができ飽きることはない。先般、“鎌倉横浜を描く会”のメンバーの方が中心となって作った“
影の形を侮るなかれ!影(影法師)には必ずその影を作る本体がある。当然だが、その形があってはじめて影ができるのだから、影はなんとなく暗いのではない。その形や光の方向を意識して影を描くことで光や空間の表現が飛躍的に現実味を増すだろう。例えば、影法師の効果が有効なのはこんな時。とりわけ、逆光は影が面白い!もうかれこれ13年前の2回目の個展で出展した作品。なつかしい…。モチーフの形・質、光の方向・強さ、目の高さ、台(地面)の形状・・・いろいろな要素を考慮に
今までこのブログに、水彩画について“イイカゲン”“テキトウ”“ナントナク”“イイカンジ”的なことを何度も書いてきた。これって、実はすごく大事なことなんだと、確信する毎日。【関連記事】イイカゲンに、テキトウに!描きゃいいってもんじゃ…“のんべんだらりん”も“ただがむしゃら”もダメ。決めるところと抜くところ、出るところ引くところ、ボン・キュッ・ボン!水彩画もこの“メリハリ”が大事なんじゃないかな。“テキトウ“に生きつつ、肝心なところはび
毎月第2・第4水曜日は、午前・午後のデモンストレーション講座のWヘッダー。午前の部デモンストレーション作品午後の部デモンストレーション作品《午後の部》画塾の前の都筑中央公園に降った雪(数年前)の写真を題材にソリ遊びをする子供を加えて、寒い朝の空気を表してみよう。私が現場で撮った写真。《StepbyStep》雪の影(陰)を青系にしてみようと思い、ファーストウォッシュで影(陰)になりそうなところをすべてウル
毎月第2・第4水曜日は、午前・午後のデモンストレーション講座のWヘッダー。午前の部デモンストレーション作品午後の部デモンストレーション作品《午前の部》エストニアの“生きた博物館”と呼ばれる手つかずの自然と文化を残したキフヌ島の波止場の船溜りをモチーフに、時間が止まったかのような静かな空間を表してみよう。私が現場で撮った写真。《StepbyStep》ファーストウォッシュは空と水面のグラデーション。塗
例えば、音楽コンサートを想像してみてほしい。終始照明がつきっぱなしで、すべてがクッキリ見える舞台は“見やすくてよい”のだろうか?あるいは、大物スターが最初から照明を浴びて舞台の真中に立っていたら“期待通り”かな?または、コース料理で最初から全部並べられたら“全容が分かってスッキリ”する?多分、誰でもそうだと思うけど、じらされてこそ、主役の尊さが倍増するんだと思う。私は、1981年~2002年の21年間パルコの宣伝部にいたが、
今日グラニュレーション系の絵の具を多用して絵を描いていて、ふとパレットを見たら面白いことになっていた。もちろん意識して描いたわけではなく、たまたまできた模様だ。プラスチックのパレットにできた模様透明水彩画は、“自然の力”を味方につけて描くことが大切ということは今まで何度も書いてきた。当然、“偶然性”をコントロールすることも必要になる。どういう条件でどういう“偶然”が起こるのかを体験的に知り、使いこなすこと。そのためには、水・絵の具・紙・タイミング等々
ただ均等に詰め込んだり、描きすぎて全部同じになったり、小さい筆でずっとチョコチョコ描き続けたりしがちな人を見かける。水彩画では、画面全体を意識し事前に(対比効果を活かして)構成を吟味しておくことが必要だ。明vs.暗主役vs.脇役前vs.後粗vs.密暖色vs.寒色ハードエッジvs.ソフトエッジ立体vs.平面多層vs.単層明vs.暗濃いvs.薄い広いvs.狭い・・
水彩画らしい表現をしたいのであれば、さまざまある水彩絵具の特徴を知っておく必要がある。その中の一つ、“濃度”について記しておきたい。透明水彩絵具は、1.水を塗ってから塗ると、当然、薄まる。2.乾くと薄くなる。3.周りに暗い色があると、薄く見える。だから、その乾いた時を想定した上で、今塗る絵の具の濃度を決める必要がある。その濃度は、予想をはるかに上回る濃さの場合が多いので、三段階先を読むためには豊富な経験を裏付けとした自信と勇気が必要だ。と
私は、絵でも、音楽でも、ダンスでも、“間”がスカスカに空いていて、ちょっと不安になるくらいな感じが好きだ。たとえば音楽ならTomMisch&YussefDayesのユニットも3人だけ。メッチャカッコいい!!!ZAZはシャンソン。ストリートでの3人の最小ユニットがいい。しかもアコースティック(アンプを使わない)なので、いい隙間ができて気持ちいい。G・Loveも粗削りでスカスカな感じが好きだなぁ。では、絵はどうか
毎月第1・第3水曜日の午後はデモンストレーションデー。今日は初春のニューヨーク・マンハッタン。木々を活かしつつ、エンパイアステートビルを背景にJ・ワシントン像の建つユニオンスクエアを描いてみよう。Googleストリートビューでは夏のようだ。私が現地で撮った写真。赤枠でキャプチャーしてみた。《StepbyStep》下描きは最小限度、約10分。構図と塗り残しの確認のみ。ファーストウォッシュは暗い部分を取り除いた最後まで活かせるベースの
《QUESTION》同心円がいくつも重なっている的(まと)、描けるだろうか?《ANSWER》円は斜めから見ると、いつでも正楕円である。まずは、ここが確認できていないと的(まと)は描けない。この点を頭に入れて、下の図を見てほしい。円に外接する正方形の対角線の交点が円の中心である。ケースに入ったCDを想像していただければわかりやすいだろう。重要なのは、円の中心は楕円の真ん中には
ある教室での会話塾長『今日帰る時に、どんな絵を持って帰りたいかイメージしてから描き始めてくださいね~。』塾生『え~!?それ先生が決めるんじゃないんですか?』塾長『えっ!?オレ?決められないですよ~…これはあなたの絵じゃないですかぁ~。』塾生『そうなんですかぁ…。先生の言うとおりにすればいいんじゃないの?』マジっすか…私は、絵を教えるに際し、決してやってはいけないと思っていることがある。それは、生
毎月第2・第4水曜日は、午前・午後のダブルデモンストレーションデー。今年最初のデモンストレーション講座ということで、久々に船と水面をモチーフにして、ウォッシュとネガティヴペインティングの技法をおさらいしながら描いてみよう。午前の部デモンストレーション作品午後の部デモンストレーション作品《午後の部》イタリア・リグーリア州の港町、サンタ・マルゲリータ・リグレの朝早く。静かなヨットハーバーの一角を描いてみよう。私の撮った写真。赤い四
毎月第2・第4水曜日は、午前・午後のダブルデモンストレーションデー。今年最初のデモンストレーション講座ということで、久々に船と水面をモチーフにして、ウォッシュとネガティヴペインティングの技法をおさらいしながら描いてみよう。午前の部デモンストレーション作品午後の部デモンストレーション作品《午前の部》Googleストリートビューでは干潮で水がない。私は現地で撮った写真。潮が満ちて船が浮かんでいた。《StepbySt
水彩画の技法や手順には水彩画ならではのものがたくさんある。水の力(自然現象)を活かして描くことは、特筆すべきことだろう。水の力を活かす技法の代表格はボカシやニジミだと思う。これにより柔らかい輪郭を表すことによって空気感、奥行き感等を表現することができたり、フォーカシング(焦点の明確化)ができたりする。例えば、近江八幡の日牟禮八幡宮を描いた時の場合は、下の写真のような計画を立てて描いた。ハードエッジ(焦点エリア)とソフトエッジ(非焦点エリア)を効果的に使
「三色以上混ぜると濁るから、混色は三色以内にしなさい。」という先生もいると聞く。“濁った色”って“汚い色”?“汚い色”ってどんな色?私は、何色混ぜても気に入った色ができればそれでいいと思っている。混色した色同士を重ねても深い色が出るし、渋くてCHICな色は好きだなぁ。“汚い色”なんてないと思う。“濁色”が汚いなら、あなたが気に入って着ている服のほとんどは汚い色ということになるよね。それって、シックで洒落た色なんじゃないの?色が汚い
この記事は、私的には一年の禊(みそぎ)と来年への意気込みを再確認する意味で年末恒例にしていたが、昨年末は訳あって投稿できなかったので、画塾初日の今日アップしておく。コロナ禍も3年、こんなものに慣れる気はさらさらないが、それでももう一度喝を入れ直すために。『何年やっても才能ないから』とか、『若い時にしっかりやっていれば』とか、『いまさらやっても』といった“悲観論(弱音)”をよく聞く。一体、限界や可能性は何によって決まるのだろうか?“体力”が基本となるスポーツのように
一週間、コロナ自主隔離+療養のため、ブログもすっかりご無沙汰してしまいました。新年、明けましておめでとうございます。ウイルスも消え、体調もほぼコロナ前に戻りました。特に塾生の皆さんには余計なご心配をおかけし、申し訳なく思っています。2023年、横浜画塾は予定通り1月5日(木)からスタートします。※私は、5日提出の急ぎの仕事があり、今日から画塾に顔を出しております。【関連記事】“気”を描く塾生共々、精進してまいります。本年もよろしくお願いします。
2022年9月横浜港北ニュータウンにあるせせらぎ公園でのスケッチ会参加。ここで描くのは2回目。前回工事中で近づけず、池の対面から描いた古民家を近くから描きました。ARCHESF6/透明水彩なぜ、この日はここで描くことになったかというと、この日から笠井一男さんが主宰する「横浜画塾」の塾生の作品展が近くのあざみ野で始まるのでみんなで鑑賞に行こうという目的があったためでした。画塾展は会場の1・2階の広いスペースに展示され、どれも素晴らしい作品ばかり。さっき自
私が担当する講座の現在の募集状況■横浜画塾塾生募集中!(若干名)横浜画塾では、月4回(週一回)を例外なしの原則としてきたが、コロナ禍以後は通塾途中の感染リスクもあるため、週二回の受講もできるように変更しています。そのため一部講座に空席が生まれ、新規受講者の受け入れが可能となったので、募集することにしました。【水彩静物コース】本日の授業風景若干名の募集。先着順となります。【風景デモンストレーションコース】11月9日(第2水曜日午前)のデモンス
とても重要なことだと思うので、何度でも…。水彩画は、描けば描くほどとても難しい表現方法だということを確信している。だから、私は“水彩画は簡単だ!”などと迂闊には言えない。かつて確かに私も、『本当は簡単』とか、『これさえマスターすれば、水彩画は難しくはない!』と限定的に言ってきた。申し訳ないが、この裏側には常に“そんなに甘くないっすよ”というエクスキューズを付加しているつもりだ。(“本当は簡単”ということは「ちゃんと理解して練習すれば」という
毎月第2・第4水曜日は、午前・午後の2部形式のデモンストレーション講座。先日ロケハン+スケッチ取材で行った山梨の猿橋を描いてみた。現地はまだまだ紅葉には程遠いが、想像(創造)で赤く染まる渓谷と猿橋を描いてみよう!午前の部デモンストレーション作品午後の部デモンストレーション作品《午前の部》Googleストリートビューで観たら、新猿橋は工事中!私が現地で撮った写真。10月10日、まだまだ葉は青々と繁り紅葉には程遠い。《StepbyS