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企、謀、略、策、詐、欺・・・あまりいいイメージのない漢字。実生活でこういう言葉が出るときは大概ネガティブな話題が多いので、関わりになりたくない。でも、フィールドを水彩画(表現行為全般にも言えるが)に限ってみると、とても重要なキーワードになったりする。以前も“ただ見て描けばいいってもんじゃない”という記事を書いた。目から入った“光学的な像”が網膜に映し出され・・・視神経を通って脳で“能動的”に解析され認識し・・・情緒や記憶に感応し変質して・・・
当塾教室展『第12回横浜画塾展』が終了して一週間が経過した。おかげさまで、たくさんの方々にご来場いただき、ご好評をいただいた塾生たちの果実(全作品)をできるだけ多くの方々に見ていただきたいと思い、動画で公開することにした。※Part2(2F)の動画の末尾に、自己紹介として添付した「仮想自画像“モテ期”」(ハガキ大)も公開しているのでそちらもご高覧いただきたい。塾生の皆さん、改めてお疲れさまでした。次回は2024年4
以前、NHKのテレビ番組「脳と心」で知った岩下哲士という画家の絵は、私にとってとても刺激的で考えさせられるきっかけにもなった。動画内に登場する脳に障害を持つ画家岩下哲士氏の作品彼は「触ることで“みる”」らしい。触れないモノは絵に描いても生気が宿らないようだ。改めて“みる”ということを考え直させられる…。分かっていたつもりだが…。ふと以前ブログ記事として書いた内容を思い出し探してみた。やっぱり。全く同じことを書いていた。とて
私は現場主義ほどではないが、現場で描くことがとても好きだ。10月~11月にかけてのスケッチは特に快適で最高!リーガ(ラトビア)にてParisにてCubaHavanaにてDubrovnikにて一方で、写真を参考にして描くことだってもちろんある。教室でのデモンストレーションとか、現場で描くのが難しい時とか。そういう時は、写真は“写し取る”ために使うのではなく“良い絵”を描くための“参考”として使う。あくまでも絵のための“資
今日はスケッチに出かける予定だったが、この雨で中止はやむおえない。替わりにモデルさんにアトリエに来ていただいて、“スケッチする人”に扮してもらって描くことになった。私はいつもと手法を少し変えて、ステッドラー社さんから頂いた(実は娘の勤務先)溶ける色鉛筆(カラトアクェレル水彩色鉛筆)と透明水彩のミックスで描いてみた。色の線がにじみ出たり、溶けて消えたり色の線が残ったりでなかなか楽しいぞ!そこそこ使いこなせるようになるまで使ってみようかな。
昨年10月、山形駅から椹平の棚田に向かう途中、最上川にかかる橋から見える雲がとても印象的だった。私がバスの車内から撮った写真。Googleストリートビューでは多分この辺りで間違いないと思う。《StepbyStep》まず空の青で雲の白を塗り残す。雲の影の部分を変化をるけて入れていく。遠景の山は白濁させた濃い色を入れている。決して水の多い薄い色ではない。完成。“TorrentiallyFlowMogamiRi
おかげさまで、本日、第12回横浜画塾展は終了しました。約2,000名に迫るご来場者の皆様、横浜画塾での修練の結果をいかんなく発揮してくれた塾生の皆さん、市民ギャラリーのスタッフの皆さん、そのほかのご協力いただいたすべての方々に感謝の言葉しかありません。開講20周年を迎え、当初から理想としていた「自ら学び鍛える水彩画の自由な表現の場」にかなり近づいたことを証明できた展覧会だったと思っています。とはいえ、まだまだ通過点。さらなる水彩画の可能性
教室展「第12回横浜画塾展」も5日目を終了し、残すところ2日間となった。塾生の皆さんやご来場いただいた方々と話していると、改めて、「美術学校(私塾も含む)とはいったいどういうところなんだろう?」と考えさせられる。大学時代の友人や先輩は、口をそろえて、『先生は、何も教えてくれなかった。』と言うのをよく耳にする。そして私自身もそう思う。でも、誰もそのことに文句を言う人はいない。そんなことよりもっともっと大事な経験ができたからだと思う。それ
現在開催中の「第12回横浜画塾展」には毎日300人近くの方々においでいただき、おかげさまでたいへん好評をいただいています。その中に、一見見過ごしそうな“仕掛け”が組み込んであるのですが、お気づきだったでしょうか?作品の名前の左下に、ハガキ大の“仮想自画像”が添えられています。過去には“自分を動物に例えて”とか、“自分をト音記号で表現して”とかのテーマに沿って描いてもらいました。そして、今回のテーマは…“モテ期”それぞれの生きてきた中での最も“モテた”
毎週第2・第4水曜日は、午前・午後のダブルでモンストレーションデー。午前の部デモンストレーション作品午後の部デモンストレーション作品《午前の部》ポルトガル、ポルトで泊まったホテルの前の広場。靄のかかったまだ薄暗い早朝、一人掃除をする老人とそれを見ている家人。心休まる光景をウォッシュの技法を駆使して描いてみよう。Googleストリートビューで見た広場私が現地で撮った写真帰国当日の早朝。名残惜しくてまだ暗いうちに外に出てみた。靄に包
本日、第12回横浜画塾展(教室展)が始まりました!,朝7:30、あらかじめ画塾に集め待機していた作品330点をピックアップしてもらい、会場へ向かった。会場の市民ギャラリーあざみ野前にはすでに20人ほどの塾生の皆さんが入り口の扉が空くのを待ち構えていた。9時に近づくにつれ続々とその数は増え、開錠時には約70名の生徒さんで色口前は一杯になっていた。場内で今日の作業や受付の運営ルールなど細かい説明をした後、搬入エレベーターで上げられた作品を、あらかじめ決めてある場
第12回横浜画塾展、いよいよ明日14:00スタート!明日朝から美術展搬入のプロアートンさんに全作品を運んでもらって、塾生全員と一緒に展示作業を行う予定。320点超の作品を運び込んで、総延長300m超の壁に展示するのに与えられた時間は5時間。間に合うかなぁ…。事前にすべての梱包毎に1F/2Fに振り分けた紙を張っておいたので、スムーズに運び込めるだろう。そして、図面通りに作品を配置しておいて、後はプロにセット+調整してもらえば準備完了。3年半ぶりの期
教室展が近づいてきたので、過去の記事から横浜画塾のことについて書いた記事をピックアップして、より深く知っていただい上でご来場いただけたらと思う。**********************************当塾では塾生のみなさんに“お願いしていること”がある。それは、次の三つ。1.いつまでも自分のことを“初心者”と言わない。自分のことを“初心者”と言っていると本当に初心者の呪縛にハマるのだと思う。どうせ呪縛にハマるなら前向きに上を見て
教室展が近づいてきたので、過去の記事から横浜画塾のことについて書いた記事をピックアップして、より深く知っていただい上でご来場いただけたらと思う。*******************************************************教室展を開催してたくさんの方々にご観覧いただいた後、必ず次のような質問や感想をいただく。「先生は何人いるんですか?」「それぞれ違って、見ていて飽きない」「前回よりレベルアップしてますね!」「楽しかった~」「自由で開放
教室展が近づいてきたので、過去の記事から横浜画塾のことについて書いた記事をピックアップして、より深く知っていただい上でご来場いただけたらと思う。***********************************横浜画塾では、入塾も退塾も本人の意向に沿うことにしている。※満席の場合は別だが。基本的に“来る者は拒まず、去る者は追わず。”開講当時からの私なりの決め事だ。なぜそうしたかについては、いろいろな理由があって一言では言い尽くせない
教室展が近づいてきたので、過去の記事から横浜画塾のことについて書いた記事をピックアップして、より深く知っていただい上でご来場いただけたらと思う。塾長として、私が塾生の皆さんに求めていること…習い事?“学び事”ではないですか?内田樹さんの『日本辺境論』、P141より引用。『師弟関係では、弟子にはこれから就いて学ぶべき師を正しく選択したかどうかについては挙証が求められません。弟子に師を適正に格付けできる能力があらかじめ備わっているはずがな
教室展が近づいてきたので、過去の記事から横浜画塾のことについて書いた記事をピックアップして、より深く知っていただい上でご来場いただけたらと思う。個展かと思ったら教室展だったという経験はだれしもあるんじゃないかな…。どの絵もみんな同じタッチ、色使いも大きさも同じ。名前を見て初めて違う人の絵と気がつくような展覧会のことだ。横浜画塾展は、その手の展覧会とは一線を画していると思う。私の勝手な見方によると、“教え方(学び方)”には二つの大きな極があるように思う。お手
2度の延期を余儀なくされ、3年半ぶりの開催となる教室展“第12回横浜画塾展”横浜市民ギャラリーあざみ野で開催!告知用ハガキDMができたので、お披露目させてくださ~い❕💗👍💗👍いろいろ迷った挙句、今回はなんとパリの夜景!前回(3年半前)の展覧会の様子を動画でご覧いただけます。2019年4月の第11回横浜画塾展1F前回、2019年4月の第11回横浜画塾展2Fただいま、着々と準備を進行中❕水彩画(静物・
横浜画塾は、今年開講20年を迎える。3年半ぶりの教室展『第12回横浜画塾展』も近くなり、皆さん意気揚々着々と準備が進んでいる。そんな時なので、当画塾の開講以来の考え方(コンセプト)を再確認しておこうと思う。*************************************『あらゆる教育プログラムの効果はエヴィデンス・ベースト(根拠ありき)で示されねばならぬ、数値的にその効果が示せないような教育プログラムは無価値である』という妄想に日本の教育行政の当事者たちも
2022年9月27日(火)~10月3日(月)、横浜市民ギャラリーあざみ野の1F/2F全面を使って、教室展“第12回横浜画塾展”開催を予定している。近年は1年半ごとに行ってきたが、今回は2019年4月以来の開催となる。■参考までに前回の写真と動画をご参照いただきたい。■2019年第11回横浜画塾展会場風景昨年9月にも予定していたが、コロナ蔓延でやむなく中止となってしまったので、今回全員出展開催は3年半ぶりとなる。
私は、講評会はとても大切だと思っている。一番の理由は、一堂に並べた瞬間に、自分の良いところ、悪いところ、やってきた方向性、これからやるべきことを一瞬にして、直感的に“体感”することができるから。そして、もうひとつ、他の人の作品の良いところ、悪いところ、どんな人で、なにを求めている人なのか等を“体感”できるから。それは、つまり、自分の作品を客観的に冷静に見直すいい機会であり、“観賞”する目を養う(感性を磨く)という素晴らしい機会であるということ。
もう一度バルールについておさらいしてみよう。いままでの日本の水彩画に決定的に欠けていたもの。水彩画を勉強している皆さん、かつて“バリュー”という言葉を聞いたことがあるだろうか?フランス語では“バルール”、日本語では“色価”という。聞いたこともない方がほとんどだと思う。長年先生について勉強しているにもかかわらず、知らないままの方も多いに違いない。そう。日本の水彩画の世界から、すっぽり抜け落ちているのではないかと思うのが“バリュー(バルール)”という光と影や
子供の時から、絵は、まずリンカクを描いてからその中を順番に塗っていくものと思っていた。透明水彩の場合、それだけでは数ある技法・効果の三分の一も使いこなせないのではないだろうか。“ネガティヴ・ペインティング”という基本技法を積極的に使うことによって、透明水彩らしさが存分に表せるようになると思う。明るい色を先に塗っておいて暗い色で塗り残していくのがリスクの少ない方法と言える。※ネガティヴ・ペインティングとは、簡単に言うと“塗り残し技法”のこと。透明水彩絵
まるで軽井沢にスケッチに来たような、気持ちのいい木漏れ日の“ささぶねの道”。画塾から歩いて10分ほどで来られるので、遠出しなくても十分楽しめる。それにしても皆さんスケッチ姿がカッコイイね❕💗ささぶねの道。Googleストリートビューで見ると冬の寂しい時期に撮影したらしい。私は、秋に描いた所と橋を挟んで反対側から描いてみた。昨年秋はこちら側から。”GreenPathway(緑の小径)”51cm×36cm
今日も桜のスケッチデー。土曜日ということでかなりの人出はあるものの、地元の家族連れがほとんどなので、スケッチしていても迷惑にはならない程度。陽だまりの中のんびりスケッチでき、いいスケッチデーになった。しばらく皆さんのところを廻って構図や手順についてアドバイスした後、私も小さめのスケッチをすることにした。とはいえ、4回目ともなると同じような絵になってしまいそうなので、皆さんが描かなそうなところを見繕ってロケハンしてみた。ここもいいと思ったが、前回のと似てしまいそう
桜のスケッチデーは、当塾の曜日ごとのメンバーで、桜の咲いている間に集中して開催中!今日で3回目。画塾の2つ先の駅から徒歩3分の山田富士公園に来ている。私は毎回違うところを探して描いているので飽きることはない👍月曜日の段階で満開になっていて、今日も最高のコンディションだ。時々そよ風が吹くとハラハラと花吹雪!“山笑う”とは、こういうことなんだね。ご本人は「目立たないように」ということらしいが、かなり目立ってた!子供たちは絵が好き。覗き込んで興味津
今日は、月曜メンバー+α総出のスケッチデー。朝から絶好のスケッチ日和!桜もほぼ満開で言うことなし!!!メジャーな桜の名所なら人だかりでスケッチどころではないだろうが、ここは地元の家族連れがピクニックに来る程度ののんびりムードなので、リラックスして描ける最高のコンディションだ!最寄り駅の北山田駅から徒歩3~4分でこの歩道橋に。歩道橋の下を通過する遊歩道は桜のトンネル状態。ポカポカ陽気の中、のんびりスケッチ。なんともリッチな時間。
もしや、“描く人”の時と、“観る人”の時で、違う人になっていないだろうか?思い切りよくドカッと強い色で決めている絵や、迷いのない天真爛漫な筆さばきで描いている絵、ほとんど水の流れに任せて美しい調子を出している絵を見た時・・・「イイなぁ。」と思わない?では、あなたが描く立場になった時はどうだろう?もうちょっと直せば良くなるかな、消して描いて消して描いて頑張れば良くなるかもしれない・・・・・・いろいろ理由を探しながら、些細なことで迷ったり、挙句の果てに力ずくで塗
昨日に続き、下半期。《下半期》7月久々のほぼ通常講習開始。ワクチンも行き渡りつつあり、皆さんの表情も心なしか柔らかいが・・・オリンピック強行(狂行)によってまた感染拡大しなければいいけど。■インドの水彩画家アミット・カプール氏にお誘いいただき紹介していただいた水彩雑誌"INTERNATIONALWATERCOLORMAGAZINE"が届いた。ThankyouforMasterAmitKapoor❕💗8月画塾再開もつかの間、案の定、またしても緊急事態重点
デルタの猛威も収まり、さぁ、日常に戻って画塾も普通授業に!と思っている最中、不気味なオミクロンが忍び寄る…コロナ蔓延が深刻化しつつあった昨年の4月末に掲載した記事から。以下、昨年の記事から引用++++++++++++++++++++++++++++++横浜画塾開講以来、こんなに長期休講をしたことはないので不安がないと言えばうそになるが、反面、自分のことや画塾のことなどを立ち止まってゆっくり考える事ができている。自己陶冶(とうや)の時。改めて、以前