宝筐院(ほうきょういん)は、臨済宗系単立の寺院。山号は善入山(ぜんにゅうざん)。本尊は十一面千手観世音菩薩です。平安時代に白河天皇(1053~1129)の勅願寺として建てられました。勅願寺とは、勅願によって鎮護国家・玉体安穏のために建立された寺のことです。創立当初は、「善入寺」といいました。南北朝時代になり、貞和年間(1345~50)から夢窓国師の高弟である黙庵周諭禅師が入寺し、衰退していた寺を復興し、中興開山となり、臨済宗のお寺となりました。室町幕府二代将軍足利義詮の菩提寺となりました。南北朝