村上春樹の全部の作品を読んだ訳ではないので、大きな事は言えないが、アフターダークの文体は昔の作品とは違う。対象として描くものが確実に変わっている。秒刻みで記録されているように、常に現在形で綴られる。何処か抽象的でもある。多彩な音楽で物語が縁取られる様は変わっていない。男女の語り合いも相変わらずスマートな感じ。スタイルがある。真夜中から早朝まで起きた事を描くのは、「風の歌を聴け」と同様である。夜の鳥の目を通してと書いているが、グーグルマップの視点の在り方をふと想像してしまう。ファミリーレストランや