上を向いて歩こうを観た。少年院からの集団脱走から始まる、中々支離滅裂な青春歌謡映画だ。一時期の日本映画を牽引する舛田利雄が、30代の日活若手監督としてスクリーンの後ろで駆けずり回っているのが見える。企画水の江滝子、脚本山田信夫、音楽は御大、中村八大だ。主演はもちろん坂本九だが、浜田光夫と吉永小百合の日活ゴールデンコンビに、若き日の高橋英樹も加わる。無理ムリドラマチックに仕上げるため、ボクシング/音楽/ドラム/足の不自由な身内/新車のトラック/ヤクザ/違法賭博と何でも有りだ。オーラス、タイトル曲を