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鼻中隔延長術は鼻の奥にある鼻中隔軟骨に軟骨を付け足し、鼻先を延ばしたり、鼻柱上部を移動させる手術方法です。鼻中隔は鼻穴を左右に分ける中央の壁のことです。この中に軟骨があり、これを鼻中隔軟骨といいます。この軟骨の大きさには個人差があり、鼻先が低い方は、小さい傾向にあります。この場合、小さい鼻中隔軟骨に軟骨を付け足し、鼻翼軟骨を前方や斜め下方に移動させることで鼻先を高くしたり、下の向けたりします。鼻中隔延長術に使える自家組織軟骨は鼻の奥にある鼻中隔軟骨
他院で鼻中隔延長術を行ったところ、鼻に陥没したキズが残ってしまい、修正を希望されました。この患者様のような陥没した瘢痕では、その下を剥離し、真皮脂肪移植などをおこないますが、もうキズをつくりたくないと仰り他の部位からの自家組織の採取を拒まれました。そのため皮下剥離と瘢痕弁の移動で修正しました。↓術前の斜め前からの画像↓術後1週間広く皮下剥離を行ったため術直後の陥没部は血行障害を認め暗紫色でしたが、回復しました。↓術前の正面↓術後1週間本来陥
10月4日に紹介した患者様の鼻の中から摘出したブタ軟骨についてです。他院でブタ軟骨による鼻中隔延長術を受けたのですが、術後2~3ヶ月で鼻が元の高さに戻ってしまい、その軟骨をすべて摘出することを希望されました。↓摘出したブタ軟骨(画像はモノクロに変換してます)画像の上の軟骨は鼻中隔延長に使われたもので半分が砕けてました。また画像の下の小さな軟骨は鼻柱上方に移植されており、患者様の鼻翼軟骨には生着しておらず、容易に剥がれ落ちました。病理検査(顕微鏡検査)を
鼻翼縮小術(小鼻縮小術)と鼻尖形成術を行い、術後3ヶ月でキズ跡の評価と正面からの効果判定行いました。この患者様は鼻翼基部外側を3㎜、内側を2㎜切除し、小鼻を縮小しました↓術前外側切除範囲幅3㎜↓術後3ヶ月鼻翼基部外側のキズ跡はやや赤いのですが目立ってません。↓術前鼻翼内側切除部位(幅2㎜)とオープン法の鼻柱切開部↓術後3ヶ月鼻孔の変形や左右差はありません。鼻翼内側のキズ跡はほとんど判らなくなりました。小鼻縮小術と鼻尖形成術による鼻幅
鼻尖縮小術後の経過です。術後1週間で抜糸を行い、その後消毒や軟膏処置の必要はありません。術後1週間ではまだ腫れがありますが、その後徐々に改善し、むくみがとれてすっきりした鼻になるのは術後2週間から1ヵ月です。ただし手術方法や肌質で個人差はあります。下の写真は術後1週間と1ヵ月の経過です。↓術前の正面↓術後1週間抜糸直後↓術後1ヵ月↓術前の斜め前から↓術後1週間抜糸直後↓術後1ヵ月↓術前鼻下から↓術後2週間抜糸直後↓術
数年前、他院で鼻中隔延長術を受けたのですが、鼻柱基部が異常なほどに下がってしまい、当院で修正手術を行いました。↓初診時の画像↓鼻柱基部を切開し(画像の紫の線)、鼻柱を正常な位置に戻しました。またAとBによる皮弁前進法で人中部を再建しました。↓術後1週間半抜糸後です(縫合部の糸が見えるため画像はモノクロにしてます)この皮弁前進法は口輪筋上で挙上した白唇部皮弁による再建方法で,
数ヶ月前、他院でブタ軟骨を使った鼻中隔延長を受けた方が、満足いく結果が得られなかったため当院に来院されました。この患者様はかつて同クリニックで鼻根から鼻尖にシリコンプロテーゼを入れたこともあり、プロテーゼとブタ軟骨を同時に摘出することを希望されました。↓術前のレントゲン写真です。白い矢印はシリコンプロテーゼで赤い矢印はブタ軟骨です。(白い斑点は石灰化です)↓初診時の写真正面、斜め前から見ると右鼻尖部にへ凹みがあります。鼻中隔延長術後に皮膚壊死
TBSから取材があり、モニターとして応じていただいた患者様です。20歳代の方で、初診時から1年前に他院で鼻中隔延長術、3ヶ月前、別のクリニックで小鼻に軟骨移植を受け、鼻呼吸がしにくくなった・・・ということで来院されました。既に2回の手術を行われていて、鼻呼吸がうまくできないため、味覚も狂ってしまったそうです。初診時、右鼻穴の幅が3㎜左鼻穴の幅が4㎜でした。患者様のご希望はプロテーゼを低いものにする、鼻柱を細くする、小鼻に移植した軟骨を除去する、除去し