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このブログもおかげ様でランキング上がってきたので、あまり勝手な事を書けなくなってきました。そりゃ、読みに来る方。衝撃的な発見とか、ウルトラ開運を求めるのはわかるんですけど。あったら、俺が使って金持ちになってる!(無いってことだよ。少なくとも俺は知らん。まして怖くて使えない)基本を疎かにしては開運なんぞできません。99%が知らない、人生が根底から変わる「7つの心得」│中村天風│名言│老後│シニア│人間関係│哲学│生き方│教訓│偉人の教えこんなとこからもできて
古い懐中時計、止まり修理。落としてから動かないらしくテンシン折れを覚悟していました。点検したところテンシンは問題無くある一定数動いた後、急に止まるようでした。ガンギ車まで動力が伝わっていないので確実に脱進器あたりではないようでそのあたりは省いて輪列の点検なんとなく3番車が擦れているような気が..気のせいではなく香箱と擦れていました。なんでかはバラさないと分からない。4番とガンギ車を外して仮組みしてもう一度観察。香箱かな?香箱を外してみて分かりました。蓋が外れクリ
懐中時計ジャンク修理ゼンマイ巻き、手応え無しやはり切れていましたとりあえずロー付けしてみます完成元に戻してこれでとりあえずトルクがかかるようになりましたしかしまだ問題が。テンシン折れしていました折れた芯の先はホゾの中にまた旋盤で作業ですか(汗)
あれよあれよという間に年が明け、すでに一月も後半。遅ればせながら、皆さん、2025年もよろしくお願いいたします。昨年末に引き続き、年明け早々店は連日バタバタしている。私「虎太郎、Nー1はもう地板の仕上げに入れるかな?」虎太郎「えーっと、、Nー1はまだです。Nー1以外はもう全部ザラ(回し)見てあるんですけど、N-1だけザラ見る前にアレックスが面取りに入っちゃったんで。」私「んー、、そうか。じゃあ、とりあえず週明けからはS-1の仕上げに入るかな。」
今年もバタバタしているうちに年の瀬がやってきた。例年、夏が終わるとなんでこうも早く年末になるのか?いつもそう思うけど、今年それを特に早く感じるのは、、春にMPシリーズ(凪・蒼黒)、秋に那由他モデルの受注があったからだろうか。来春に35周年を迎えるマサズパスタイムにとって、2024年は大きな節目の年になったと思う。思えばはじめて「自分の時計ができたらいいなぁ」なんて思い描いたのは、遠い昔。まだジャンクヤードが東村山にあった、1995年頃の話なんだから。
ガタン、ゴゴーー!「うわーっ、びっくりしたー。もう着いたのか。」「ホント、早いですね。」羽田を出るなり眠っていた私は、着陸の衝撃にいっぺんで目が醒めた。ほぼ2年ぶりの香港。著名な時計コレクターでもある香港の実業家「MarkCho」の主催するトランクショーに参加した前回とは違い、今回はオークション会社Phillipsが開催する時計のオークションに参加するためにやってきた。オークションに出品するのは、篠原がプロデュ―スするNayutaModelA
ガガガガー、チュイーン、、ガガガガー、、チュイーン。今週の週明け、店の内装工事があった。作業スペースが足りないことは以前からお話ししていた通り。この数カ月、家具を処分し机を並べ替え、を繰り返していたけどついにどうにもならなくなって、店の真ん中を半分だけ塞いでいた壁を取り壊したのだ。おかげで、店の真ん中から前方いくぶんか広くなり、先月からアルバイトを始めたKくんの作業台を置いても、まだあと一人くらいは入れそうな感じになった。とりあえず店のスペース拡張に関しては、できる
10月も後半に入り、昨日からNayutaModelの抽選の応募受け付けが始まった。開始前から多数のお問い合わせをいただいていて、その対応にちょっとバタバタ。ちなみに、応募された方の中には今春のMPシリーズ「凪」や「蒼黒」の購入者も何人かいらっしゃって、、私としては驚くやら有難いやら。「香港の方、応募入りました。」「アメリカの方からも来ましたよ。」応募のメールが届くたび、みんな、なんとなく画面を見に行く。抽選が終了する来週末までは、しばらくパソコンスペース
「中島さん、、スイスの脱進機のパーツ、買っていいですか?今見たら、去年買った残りがそんなに無いんで、、。」地下のストックルームに潜ってごそごそやっていた篠原(那由多)が、お小遣いのおねだりをする子供みたいな調子で切り出した。あんな工具が欲しい、こんな材料を買いたい、っていうのはうちでは日常のこと。そういう時、普通はみんなそれぞれ欲しいものをリストアップして、まずは時計学校の先輩格の寺田に伝える。あっちで買うと早いけど割高、こっちだと時間は掛かるけど安いしポイ
このところ、夜半は急に涼しくなった。夏の間蹴っ飛ばしてあった掛布団を引き寄せて掛け、丸まって寝ている今日この頃。気がつけばあっというまに9月も末で、来週の週明けからは10月に突入だ。前回ご紹介した通り、来月には、いよいよ2025年度分の那由多モデルの注文受付けが始まる。去年発表したModelA,ModelBに加え、今年は新モデルのModelB-2が加わり、、年間の製造数も少しだけ増えるかな?去年の応募で抽選に漏れてしまった方からの「バックオーダー」が
「おはよー」釣り三昧だった私の夏休みも終わり、店はいよいよ後半戦に入った。出てくるなりMPシリーズの製作でバタバタしているのは、休み前と同様。一方で、このところ、篠原のNayutaModelの方は、納品が続いている。NayutaModelA&Bをリリースしたのは去年の9月だったから、かれこれほぼ一年経った。新作を作って納品するという試みは初めてのことだったから、本当に無事製作が済んで納品できるのかどうか、本人や私を含め、皆んな不安な部分があったのは確
「80万×30個で、、えーっと、240万、いや、えーっ、2400万!?」「ええ、そういうことになりますね。」「、、ホント?、計算間違ってない?、。」時計の値段ではない。尾錠、つまり時計のバンドの取り付け金具のはなし。その製造にあたって必要な、K18の材料の値段だ。昨今の金相場の高騰に関しては、ニュースなどでも報道されている通り。今年に入って金相場は過去最高値を更新し、その後上下動を繰り返してはいるが、現在も高止まりの状態。たった1グラムの
「岩田くん、MP1の地板と受け板、何セット出来てる?」「えーっと、、今8個分ですね。全部コタ(虎太郎)に渡してありますよ。」「了解、8個分ね。失敗することも考えると、あと3セットくらいは作っておくようかな。」「そうなんすけどー、それより香箱とか鉄パーツの方が間に合わなくなりそうな気がして、今、そっちやってるんですよ。」「そうか。まあなんとか平行してやってかないとしょうがないなー。」えーっと、虎太郎、虎太郎と。「虎太郎、岩田君から受け取った地板と受
「おはよー。コーヒー買ってある?昨日無かったけど。」「うん、あるよ。そこの棚に。」カミさんは、パソコンの前で伝票の山と闘っていた。今月は決算の時期で、なにかと忙しいのだ。34期目の決算、今月で35年目に入った。なんとも実感が湧かないが、、想えばずいぶんと長いこと時計屋をやっているような気はする。淹れたてのコーヒー(といってもフィルターのだけど)を持ってデッキの椅子に座り、のんびり朝の一服。かれこれ40年もタバコを吸っているけれど、この朝の
「ご期待に添えず、たいへん申し訳けございません。来年の抽選の日程が決まりましたら間違いなくお知らせするよういたしますので、なにとぞご容赦ください。」オリジナルウォッチの抽選結果に関して、こんなメールを何件送ったか。気持ちとしては、申し込んでくれたすべての方に時計をお届けしたいのだけど、、無理をして、あとになってご迷惑をお掛けするわけにもいかない。今は、受注した時計の製作を可能な限り早期に進め、滞りなく納品しなければ。「岩田くん、地板と受け板の予備、何セットあった
「あ、また国内の方から申し込みありました!」「どれどれ。あ、本当だ!凪の方だね。」「と思ったら今度はアメリカの方ですね。えーと、蒼黒でも凪でもどちらでもよし、できれば2本とも希望、と。」「へー、、やっぱりアメリカ強いねー。」オリジナルウォッチの抽選応募が始まって、3週間経過。さすがに開始当初ほどの勢いはなくなってきたが、それでも日に何本かづつかは応募をいただいている状況。本当にありがたい。長年苦しみながらようやく完成させたオリジナルの時
苦節10年ののちにたどり着いた最初の時計が「凪なぎ」であることは、前回ご紹介した通り。これはムーブメントMP1は岩田、ケースや文字盤はオールラウンダーの虎太郎(清水)との協力で完成した時計だが、その後、辻本と進めたもう一つのモデルが「蒼黒そうこく」だ。実のところ、これは10年前スイスの巨匠フィリップデュフォーさんに指摘された「日本のテイストが感じられない」という言葉に対する私なりの答えとして完結した時計といえる。ご存知の通り、以前から辻本はカスタムウォッチや「那由他モデ
あれよあれよという間に、ゴールデンウィークも後半に入った。連休と無縁の私はあいかわらずの時計漬けだったが、ひさしぶりにブログを開くと、、前回の投稿が3月の末。あっという間に、一ヶ月以上空いてしまったことになる。途中、オリジナルウォッチの進捗をお知らせしたくて何度もブログを開いたものの、当然ながら、パソコンに貼りついた途端、時計の方が進まなくなる。そもそも4月の終わりに発表予定だったのが延び延びになっていたから、内心、焦りに焦っていた。でも一昨日、遂に2本のオ
気がつけば、もう3月も末。このブログも、1ヶ月以上お休みしてしまっていた。その間、ニューヨークタイムスの取材があったり、Nayutaモデルの納品準備が始まったり。いつもにも増して、バタバタしていたのだ。いや、「していた」というのは間違いか?何故なら、今がまさに一番バタバタしているんだから。「虎太郎、ケースどうなってる?」「今ベゼルやってるところです。これ終わったら裏ブタです。」「オーケー。それ終わったら、次は文字盤のベース頼むな。
「うーん、、。やっぱりコイツは、なんとかしたいなぁー。」Aさんの回想から覚めた私は、そのショーケースを前に腕組みしていた。工房スペースの拡張は、絶対条件。でもこのショーケースだけは処分せずに、、なんとかできないものか、?、、、よし。「コイツとコイツ、それからコイツももういいや、捨てちまえ!」考えた挙句、流線型のキャビネット2台、長方形のブックキャビネット1台、コーナー用の三角キャビネット、、それから銀食器を入れていた楕円形のガラスケースも、思い切って
「ええと、、この辺のはずだけどな。」4トントラックのレンタカーで私が乗り付けたのは、夢の島の倉庫街。その中の一画に、Aさんの借りている家具の倉庫はあった。「うわーっ、、結構いっぱいありますねー。」予想外に、Aさんの倉庫内はまだアンティーク家具で一杯だった。サイドボード、テーブル、椅子、その他、ドレッサーなど、、仕入れに相当なお金が掛かったのは間違いない。「そうなんですよ。ちょっと前にイギリスに買い付けに行ったばかりなのに、こんなことになっちゃって
「あれ?何してんの?」タバコを吸いに台所に入ると、6年生の佐々木が、妙な格好をしていた。「いやー、ちょっとストレッチですよ、、へへへ」「え?あ、ストレッチ、ね。なるほど。」ずいぶん前から、那由他モデルとMP1の部品の仕上げを両方やっている佐々木の顔には、明らかに疲れが見えた。最近になって、ネジの仕上げの一部は寺田が手伝っている。パソコン台に顕微鏡をそえ付けた急造の作業スペースではあるが、、本格的な仕上げの下準備だから、特に不足はない。とは言え、寺田は
「寺田くん、年始の営業案内出してあったかな?」「あ、もうだいぶん前にホームページに出してますよ。」「店の前にも貼ってある?」「ええ。もう貼るだけになってます。」「香港のSさんの時計は?もう発送した?」「さっき、郵便局からEMSで出しました。」「そう。あ、イケね。荷物の追跡番号、メールしなきゃ!あ、留守電も変えてねー!」師走とはよく言ったもんで、バタバタしているうちにマサズパスタイムの今年も、幕を閉じようとしている。2023年は、うち
いよいよ、今年も残すところあと一週間あまり。今週あたりから、街中も年末らしく人出が多くなってきた。特に繁忙期がないうちでさえ、時計のお受け取りやなんかで、年末はそれなりに店内が賑やかになる日が多い。「ボス、スミマセーン。ワタシは、アシタカラ、フランスにカエリマス。コレ、マタ、カエリマスしてヤリマス(原文ママ)」受け板を面取りしていたアレックスが、申し訳なさそうに頭を下げた。「どれどれ、、ちょっと見せて。」Mp1の受け板はほぼ面取りが終わっていたが、
まったく例年同じことを書いているような気がするが、、今年もあれよあれよという間に師走に入った。オリジナルムーブメントMP1を搭載した時計の製作は大詰めを迎え、1号機はいよいよ地板や受け板のお化粧に入りつつある状態。ケースと文字盤、針に関しては既に虎太郎が完成させてあるから、年明けからは、文字盤違い、ケース違いのモデルの製作に入る予定だ。一方、来年の納品を控えた那由多モデルの方も少しずつ部品の製作が進んでいて、年明けからは仕上げ、組立てをしつつケースの入荷を待ち、春先に掛けて順次納品
先週あたりから急に寒くなって来て、いよいよヒートテックのステテコを引っ張り出した。私の作業台は北側の通りに面していて、入り口ドアから隙間風が入ってくるから特に冷える。「中島さん、MP1のガンギの伏石の板、どうしますかねー?」店に来ると、受け板をピンセットでつまんだ岩田が私のところにきた。「ん?どうするって、なにか問題あんの?」「いやー、、鋼の板とニッケルの受け板の見合いの部分なんですけど、面取りしたあとにニッケルの方の端がペラペラになっちゃうんすよ。まあ
「えっ、あー、、ちくしょー、、、ホントかよー。」部品の最終仕上げをしていると、しょっちゅうこういう嘆き声が出る。オリジナルムーブメント「MP1」のシリアルナンバー000。プロトタイプを除けば第一号機になるムーブメントで、これは販売用ではなくて展示品としての時計になる。つまり、見た方に「いい時計だなぁ」と感じていただくことが目的だから、機械的な設計、作動の確認が主な目的のプロトタイプとは違って、本番同様にキレイに仕上げっていないといけない。前回お話しした
篠原のNayutaModelの受注を終えてから、はや1ヶ月が経った。ご注文いただいた2024年分の納品に向けて篠原が製作を始めている一方で、私の「MP1」の方も、同時に進行している。こちらは来春の発表を目指しているから、店はまさにてんてこ舞いの状態だ。ちなみに、自社内で時計のムーブメント(機械)を製作する場合、大まかに言って以下の工程が必要になる。①ムーブメントを設計する②設計した部品を削り出して作る➂削り出した部品を仕上げる(※メインプレートの最
先週、那由多モデルの2023年分の受注が無事終わり、ホッと一息。予想以上に多くのお申込みをいただき、受注は急遽抽選方式に。抽選結果発表当日の木曜日、お申込みいただいた方全員に結果をお知らせするのにかなりの時間が掛かったが、その後スタッフ全員、駅前の洋風居酒屋で打ち上げをやった、、ところまでは良かったのだが、。週明けの火曜、私のスマホに次々にラインが入る。「すみません。ちょっと腹の具合が悪くて、、お休みいただいていいですか?」「昨日から下痢と発熱がひどく、、今日は
「はい。お越しいただければご覧いただけるようになっております。はい、もちろんです。お待ちしております。」「ええ、すみません。なにぶん製作点数が限られているもので、受注の可否はお申込みいただいた方の中からの抽選になりそうなんです。よろしくお願いします。」「NayutaModel」の受注開始が21日に決まって以来、店は猛烈にバタバタしてきた。アンティークウォッチにしろカスタム腕時計にしろ、今までやってきたのは一点物の販売ばかり。希望を受けて入手したり製作したりし