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小説「慶余年」第15章慶余堂その3「昔の話なので、若い方はご存じないと思っておりました。そうです、私たち全員が葉家の掌柜でした。当時、葉家に問題が起こって業務のすべてを皇宮に没収されてしまいました。本来なら我々は店を辞めて別の生業を捜すべきだったのですが、なぜだか許されず、お恥ずかしながら今に至りました。我々は皇宮に代わって事業を行いはいたしますが、自立は認められておりません。慶余堂にはそういった経緯があります」掌柜たちは当時、母の部下だった。范閑は彼らに親近感を覚え、興
小説「慶余年」第15章慶余堂その2実は、范閑は書局の事業を進めつつ実地で経営を学び、権利を渡し渋る人々に商才を見せつけるつもりであった。「じゃあ……誰かが非常手段に出たら?」范若若が心配顔で訊く。范閑はよくよく考えて答えた。「長公主にも、宮中の大人物にも会ったことはない。けれどもこれまで十数年、内庫を管理してきた長公主は誰が何と言おうと優秀だと思う。もしもこの状況下でおれが殺されたら、首謀者であろうがなかろうが間違いなく彼女が疑われる。もしかしたら陛下はおれの生死な
本当は、お休みの予定だった。今日はブログをお休みするぞ!――と、朝から気合が入っていた(笑)ちなみに、お墓参りは無事に、熊に遭遇することなく終えることができた。夕方だったので、数組しかお参りしている人はいなかったのだが、なんだか見覚えのある老夫婦がいて…。男性の方と目があったのだが、誰だか思い出せず。向こうは向こうで、「どこかでお会いしたことがあるような…」と苦笑い。田舎に50年も住んでいたので、知り合いでもおかしくはないのだが。結局、誰か思い出すことはできなか
小説「慶余年」第15章慶余堂その1范府の花庁で豆漿を飲み、油条にかぶりつくと、范閑はいい心地になった。やっぱりおれは運に恵まれている。前世で死んだと思ったら、この世界に転生した。転生と同時に母は亡くなり、父には捨てられた。けれども母を殺害した犯人たちは全員、五竹によって抹殺されたので、彼が手を下すまでも無い。父にはいろいろと思うところがあるが、まあいいだろう。問題は宮中の大人物による、見も知らずの女性との婚姻だ。ところが蓋を開けてみれば、その女性は彼が一目惚れした相手だ
小説「慶余年」第14章登堂その11自信なさげに小さな声で話す林婉児に、范閑は笑ってみせた。「おれの医術は御医に敵わない。でもおれの先生が京都にいれば、宮中では使わない方法で治療ができる。次に先生が京都を出る時にはたくさんの貴重な薬材を手に入れて来るだろうから、皇宮の珍しい薬ばかりに頼らず、試してみたらいい」言葉を尽くす范閑に、林婉児は感動した。「面倒を掛けてしまうわ、范公子」まだ彼女はよそよそしい呼び名で呼ぶのか。女性の心理に疎い范閑は、意外に思って訊いた。「
小説「慶余年」第14章登堂その10これまでの出来事のすべてが彼の計略だったのではないか、そんな風に思い込んだ林婉児は怒り心頭だ。そして女性にあるまじき想像をした。彼女の怒りを感じた范閑は、急いで釈明する。「天に誓って、慶廟の時は偶然だったんだ。今日、直接会って、初めてきみが誰だったか知ったんだよ」咳払いした范閑は説得を続けた。「ぜんぶ運命なんだよ」誤解した林婉児は恥ずかしくなってうつむき、握られた手を引っ込めた。「じゃあ、どうして今日は妹妹と一緒に来たの?
慶余年シリーズⅠ、Ⅱ。。をまたしても、視聴し直しています。(終了配信バージョン?とりあえずでございます。)中国時代劇。。古装ファンタジー。。架空の時代背景、時空を飛び越え、SF仕掛けの、創作枠つきの。。「紅楼夢」「琅琊榜」へのオマージュあり、奇天烈なファンタジーですが、かなり、嗜好にあってしまう。ストーリー、その切り口が軽妙で、重くならないところが、悪く
小説「慶余年」第14章登堂その9彼女の目に恐れの色があることを察して、范閑は心が痛んだ。「怖がらないで、おれは昼間の医者だよ。帰る前に、夜になったら戻ってくると言っておいただろう?」不意に、林婉児が艶っぽく笑った。「夜は窓を閉めておくよう言っていなかった?」艶やかな笑みに、范閑はドキッとした。首筋に冷たい物が当たる。短剣の刃が彼の首に突きつけられていた。「あなたが誰でも構わない。いま出て行けば人を呼ばないと約束するわ」短剣を突きつけられた范閑は、しかしニヤ
小説「慶余年」第14章登堂その8別院周辺は静まり返っている。さっき打更の刻を知らせる声が遠ざかったので、しばらくは戻って来ないだろう。時々聞こえるのは冬眠から覚めた帰るの鳴き声くらいなものだ。塀のそばに立った范閑は、真気の調息を始めた。猛々しい真気が徐々に全身に行き渡り、腰の雪山を中心にしてすべての筋肉と精神を統率する。范閑は滑らないよう手汗を衣服で拭った。そして塀を見上げる。手のひらの真気を軽く出し入れして、小さな凹みを作った。澹州港で崖を上り下りしたとき同様、軽
こんにちは中国旅行14上海・横店ツアー7月19日3日目秦王宮の壁の所で写真撮影してもらいましたポーズ指導もしてもらって(スマホで撮影です)撮られ慣れてないので緊張で冷や汗ものでしたでも暑さで顔から汗😅😂それでもこの場所、石造りだからなのか少し暑さが抑えられてるような気が。(衣装、ヒラヒラ頭大きいです笑顔隠してますがプロのメイクのおかげで目がかなりぱっちり)そしてメインの宮殿に向かいます左側には「蓮花楼」の移動式車が✨💕スタッフのお兄さんがいま
小説「慶余年」第14章登堂その7林小姐は姓を林、名を婉児、幼名を依晨という。赤ん坊の頃から皇宮で育ち、友人はいなかった。奇異な出自の彼女の父親は現宰相大人だ。ほとんど顔を合わせたことは無く、親戚のおじさんといった感じだ。三年前、伯父が林婉児の縁談を決めた。その時、伯父は母親が彼女を養育する権利を奪った。気楽な日々が続いたが、寂しさはぬぐえない。唯一の友人、葉霊児はしょっちゅう兄たちと定州へ出かけていて、京都から出られない林婉児は気軽に会えない。他に彼女の話し相手にな
こんにちは中国🇨🇳旅行13上海・横店ツアー7月19日3日目です昨日の記事『【中国旅行12】2日目の夕食と3日目』こんにちは中国ショートドラマがNHKで特集されるんですね予告↓縦型ショートドラマの裏側予告-YouTubeYouTubeでお気に入…ameblo.jpメイクしてもらい衣装着て別人ルンルン気分タクシーに乗る時頭飾りをぶつけないように気を付けて乗るという初体験をしました😅とうとうやってきました✨横店最初の場所は秦王宮ここ1997年に建設された
小説「慶余年」第14章登堂その6慶廟の青年の声を持つ青年医師が帰ってしまう。けれども、林小姐にはどうすることも出来なかった。彼女の身分は郡主であり、医師に顔を見せることすらとんでもないことなのだ。それなのに青年医師を追いかけて、このあいだ、慶廟へ行かなかった?慶廟で白衣の姑娘を見かけなかった?焼き鳥を覚えている?そんなことを訊けるはずもない。考えても仕方ない。青年医師はあの青年ではないし、声が似ているだけだ。寝ぼけているうえに、あの青年のことばかり考えている
中国ドラマにハマってます👍実は小生…。クルクルワイヤーアクションがあまり好きではなかったのですが…。でも最近…案外いいなあ〜と👊もうもっとクルクル回れと思います😂で、これ見始めました。《慶余年〜麒麟児、現る〜》オモロイよ〜😊やっぱりチャン・ルオユン大好きだ😊👍図抜けてイケメンでもないんだけど表情豊で、魅力的なのだ🤩👍
小説「慶余年」第14章登堂その5范閑の指示は、この時代では非常識だ。到底受け入れられない侍女頭は首を振った。仕方なく、范閑は信用を得るために提案する。「おれが調合した丸薬があるから、ふた粒飲んでみて。効果があれば信じられるだろう?」「丸薬は構いませんが、肉料理は絶対にダメです」頑固な侍女頭だ。もう范閑には打つ手がない。范閑が喀血した時、焼き鳥の彼女も喀血した。彼がどうにも出来なくなった今、彼女も何も出来ない。天蓋の中で横たわる林姑娘は青年医師の話
小説「慶余年」第14章登堂その4しばらくして、もう少し触れていたかった范閑は、仕方なく林家小姐の手首から一本指を離した。「小姐の脈は少々弱いですね。脈は速いのに勢いに欠け、細い糸のようです。ちょっとやっかいですね。小姐のお顔を拝見してから診断を下してもよろしいかな?」「ダメよ!」侍女頭が即座に拒否する。慶国の気風は開放的だが、林家小姐の身分は特殊だ。御医ですら彼女の顔を見たことがないのに、ましてやどこの馬の骨とも知れない野良医者に見せるわけにはいかない。がっかり
小説「慶余年」第14章登堂その3監察院の腰牌で身分を確認した侍衛は、葉霊児、范若若、青年医師の三人を門の中へ通した。静かな小院の中庭のあちこちに花が植えられている。そのあいだを縫うように小道が伸びていて、奥にある小楼に続いていた。三人を小楼の上階へ案内した侍女がお茶を運んできた。彼女の所作を見た范閑は、宮女なのだろうと推察する。しばらくして、ひとりの老嬷嬷がやってきた。「葉小姐、来られたのですね」話しかけられた葉霊児は、この偉そうな態度の老嬷嬷が好かないの
小説「慶余年」第14章登堂その2「でも、あなたの哥哥はふざけ過ぎよ。林姐姐を娶ることが決まっているのに、なのに……花街へ遊びに行ったのよ。林姐姐の面子が立たないでしょ」襲撃の噂を聞いたのだろう、葉霊児は恨めしく文句を言った。「しかも、街なかでひとを殴ったんでしょ?そんな品性の無い……若若、怒らないで聞いてちょうだい。もしそんな下品な男に嫁ぐことになったら、あなたは我慢できる?」訊かれた范若若は、心の中で自分ならどう思うか自問自答する。だが口では別のことを言った。
小説「慶余年」第14章登堂その1昼の京都を賑わせた府衙の件について、范若若は兄に質問した。「哥哥は前に、意に沿わないことがあれば、それには必ず明確な原因があるって言っていたわ。昨夜の事件も原因があったんでしょう?それで、思うような結果は出た?」「思っていた以上の収穫があったよ。父上が朝廷内でどの派閥に属しているか、朝廷で范家がどれほどの影響力を持っているか分かった。妹妹が想像する原因の効果については、分からない。けれど宮中の大人物にとって、おれはとるに足らない者じゃな
小説「慶余年」第13章訟その9「どういう見解?」范閑は聞き逃すまいと父の顔を見つめた。眉間にしわを寄せた范建は、事実を一部分だけ話すことにする。「陛下は太子を好ましく思われていない。だが皇后は、内庫の銀の出し入れを掌握している長公主と親しい。陛下は気が気でないのだよ」「じゃあ……陛下は東宮を替えるつもりだってこと?」范閑が驚いて訊いた。司南伯爵府の書斎には、宮廷の陰謀のような血生臭さは感じ取れない。一方の范建は笑いが込み上げてきた。息子は確かに賢いが、政治闘争
小説「慶余年」第13章訟その8范府の書斎で美貌の息子を見た范建は、怒りが半減した。「おまえの縁談に私がどれほど苦心したか、分かっているだろう?」半ば諦めたように言う。対して范閑はほほ笑みながら返した。「ただの貴族子弟の喧嘩ですよ。父上は考えすぎです」范建は鼻で笑った。「おまえの狙いに気づいてないと思ているのか?破談にするためにわざと悪名が流れるような行為をして、推進派に諦めてもらおうという魂胆だろう」思いのほか計画を読まれていて、范閑はうつむいた。「賢
小説「慶余年」第13章訟その7今は范閑の罪を追求しない方がいいと考え、長公主は口をつぐんだ。すると代わりに皇后が話す。「郭編撰にも面子があるでしょう。路上で殴られたというのであれば、道理が通りません」しかし太后は皇后の疑問には答えない。「それで、結審はどうなったの?」「范閑が靖王世子を証人として呼んだので、府衙はやむなく休廷しました」「弘成を証人に?縁があるのね」太后の表情には動揺が見えない。だがその実、彼女は官吏と皇族が緊密になることを嫌っている。それを
小説「慶余年」第13章訟その6長公主は先帝唯一の娘である。今の皇帝が即位すると同時に、永陶長公主に封じられた。現皇帝が誠王の頃から溺愛されていた彼女だが、傲慢ではなく、花の散るのを見ても涙を流すような公主だ。長公主は恨みがましく言った。「どこにも嫁にやりたくないのに、よりによって范家だなんて。范家と宰相大人が手を結ぶのは日を見るより明らかだわ。それなのに皇帝哥哥は……」太后が強く石卓を叩いた。「何度も言ったでしょう、私の前であの男の話はしないで!あなたの体面は
職場で一番よく話をする同僚がいるのだが…。(年齢はゆかんじぇより七、八歳ほど上である)かれこれ十五年ほども前に、【多肉植物】を人からもらったのだそうだ。←品種までは聞いていないご存知の方も多いかと思うのだけれども…。【多肉植物】は毎日の水やりというものが必要ない植物だ。なので彼女は水やりを忘れても枯らすことなく、今まで来たのだという。「こんな自分でも枯らすことがないなんて、『多肉植物』ってすごい」とすら思っていたようだ。ところが先日、同居している娘があることに気づ
こんにちは!U-NEXTに「慶余年」肖戦シャオ・ジャン)の映画「射鵰英雄伝」新規入荷してました!✨「慶余年~麒麟児、現る~」今、U-NEXTに「慶余年2」があるから1から見たい人いっぱいいますよね〜✨映画「剣侠伝」アクション映画らしいですそして映画「射鵰英雄伝」来ましたね〜✨ポイント🅿️使って見ようかなと思ってるところです♪ご訪問ありがとうございました!中国STARFANBOOK[特集]肖戦・王一博Vol.2(COSMICMOOK)Am
罠の罠は罠太子にしても、ただの善人なわけがないバカなふりしてへらへらしてるけどなんのなんの第二皇子に至っては一癖二癖三癖罠を仕掛けて失敗しても笑顔暗殺に失敗したってもちろん笑顔で「ざんねん」天気が外れたくらいのノリで言っちゃう感じ軽薄にみせて実に冷静沈着巧妙かつ緻密最高~ドァンドァン謎だらけ心理戦複雑な人間模様出演者全員が曲者ぞろいこんなドラマ初めて見た誰の話も何かを企んでいてまっすぐな道などそこには皆無
小説「慶余年」第13章訟その5荘厳な皇宮の黄色い瑠璃瓦は、陽光に照らされて金色に輝いていた。朱紅色の高い壁は威圧感に満ちている。宮殿の后院の花園では、慈悲深いまなざしの老太太が目を伏せて女官の代読を聞いていた。石卓の上の皿には珍しい果物が盛られ、女官や老嬷嬷(ばあや)のほかに、彼女には二人の貴婦人が侍っている。貴婦人のひとりが老太太の口元へ、剥いた果物を持っていく。彼女は端正な顔立ちで、アーモンド型の目に朱を刷いた唇の持ち主だ。「皇后」老太太が視線を上げた。剥
待ってました慶余年2やっと見れました慶余年2なかなか見る機会がなかったけれど面白くて忘れられなかったドラマあのくせ強だらけの面々たちに会いたかったー慶余年1のあらすじは大学生の張慶が書いた、難病に侵された青年ファン・シエン(范閑)が現代の記憶を持ったまま乱世に転生する物語「慶余年」。物語の舞台・南慶国では、皇子たちが争い陰謀が渦巻くなかに巻き込まれていく。なぜ自分が命を狙われるのか?なぜ母は死んだのか?真相を明らかにするため立ち
小説「慶余年」第13章訟その4一瞬、公堂が静寂に包まれた。范閑の顔に気まずい笑みが浮かぶ。「昨夜は……酔仙居で過ごしました」酔仙居がどんな場所かは、ここにいる全員が知っている。青楼でひと晩過ごしたことを説明しろと言われたら、皆も同じ反応をするに違いない。野次馬たちはどっと笑い、梅執礼は范閑の返答にほっとした。他方、宋世仁は簡単には追求の手を緩めないと言わんばかりにニヤニヤ笑っている。「酔仙居?証人はおられるのかな?」「司理理姑娘が証言できるよ」范閑がほほ
小説「慶余年」第13章訟その3車いすの郭保坤が、たまらず范閑を口汚く罵った。「詭弁はやめろ!法を無視するこの私生児は、范府の権力を笠に着てやりたい放題なんだ!」表情を曇らせた鄭拓は、冷たく郭保坤に忠告した。「いやしくも宮中編撰に就いておられるのでしょう?言葉遣いには気を付けられたほうがよろしいかと。太子に近しいのですから、体面に傷が着きでもしたら大ごとですぞ」この忠告は郭保坤の胸に刺さった。権勢を論じるならば、たとえ相手が太子派の郭家でも容赦しない、と暗に言