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先日、我が家に新しい友達がやってきました。しかも、一度に3人。といっても、人間ではありません(笑)。ワイルドカントリーのカム、その名も「フレンズ」です。1978年に世界で初めてバネ構造のカムを発売以来、半世紀近くにわたり改良を重ねてきた、ワイルドカントリーの「フレンズ」。新型では、伝統の基本設計を受け継ぎながら、操作性や軽量性がさらに磨かれています。今回届いたのは、紫・緑・赤の3サイズ、対応したカラビナ、ナッツキー。眺めているだけで岩場へ行きたくなります。仕事道具ではありま
剱岳には素晴らしいクライミングルートがいくつもありますが、源次郎尾根Ⅰ峰側壁の成城大ルートもその一つです。8月末から秋雨前線の活動が活発になり、催行が危ぶまれていましたが、わずかな好天のタイミングを捉えてご案内することができました。朝方は一時的に霧雨に降られたものの、1時間ほどで成城大ルートの取り付きへ。いよいよ核心へ!白い花崗岩は美しいですね。核心は4ピッチ目。ガスが湧き上がってきてはいるものの、壁自体は概ねドライ。このピッチはラインを間違えると難易度がぐっと上がります。
お盆を過ぎ、北アルプスにも少しずつ秋の気配を感じるようになった頃、大キレット縦走をご案内してきました。南岳新道も急な登りが続き、決して気を抜ける道ではありませんが、南岳小屋から先はいよいよ大キレット。ここからは、さらに油断のできない区間が続きます。一般登山道という括りで考えるならば、間違いなく上級者向けのルートでしょう。切れ落ちた岩稜、鎖場、急な登り下りが連続し、ちょっとしたスリップが大きな事故につながる場所も少なくありません。一歩一歩、足元を確認しながら慎重に進んでいきます。長
お盆明けの週末、今シーズン2回目となる滝谷ドーム中央稜をご案内してきました。北アルプス・穂高周辺には数多くのクライミングルートがありますが、その中でも滝谷ドーム中央稜は、夏のアルパインクライミングの入門ルートとして人気の高い一本です。取り付きまでのアプローチは比較的分かりやすく、ルートは全5ピッチ。チムニー、フェース、スラブ、クラックと、短いながらも様々なクライミングの要素が凝縮されています。ルート上には残置支点もありますが、カムを1セット持っていけば必要に応じてプロテクションを補強す
ここのところ、ジャンダルム縦走のガイドが続いています。赤岩岳からの下り。何度ご案内しても、緊張の度合いはそれほど変わりません。ルートを熟知していても、岩場での行動や天候、前後にいる登山者の動きなど、その日の状況は毎回違います。ジャンダルムは、何度通っても気を抜くことのできない場所だと感じます。ジャンダルムをバックに馬の背の通過。ジャンダルム山頂にあった「天使」がどこかへ飛び立ってしまってからは、縦走する登山者が若干減ったような気もします。一方で、ありがたいことに、私のと
8月に入ってから、穂高方面でのガイドが続いています。大キレットを縦走していると、北穂高岳から涸沢岳へ続く稜線にぶら下がるように、荒々しい岩壁を見ることができます。それが「滝谷」。いつ眺めても人を寄せ付けないような威容を放っています。今回は、その滝谷の中でも最もよく登られているルートのひとつ、「ドーム中央稜」をご案内してきました。山の日の前日ということもあり、今回も数パーティーが取り付いていましたが、昨年の大混雑と比べればマシなほうでしょうか。取り付きへ向かうには、登山道を外れて
バリエーションルートデビューのお客様をご案内して、お盆前に北穂高岳東稜へ。今回は人数が増えたため、友人ガイドの松本省二さん(左)にサブガイドをお願いして、2名体制でのご案内となりました。省二さん、ありがとうございます。天気は快晴というわけではありませんでしたが、東稜の尾根上に出てしまえば岩も乾いていて快適。時折うっすらとガスがかかり、切り立った岩稜が霞の中に浮かび上がる幻想的な雰囲気でした。初めてのバリエーションルートとはいえ、皆さん楽しみながら順調に登り、無事に北穂高岳へ。
今シーズン何度目かとなる、ジャンダルム縦走をご案内してきました。初日は西穂山荘へ。到着してみると、知り合いのガイドが多数。平日にもかかわらず、同じ西穂側から同じ日程で入ったガイドパーティーが5グループ。さらに反対の奥穂側から来たガイドパーティーが1グループで、なんと合計6グループ。平日にこれだけガイドパーティーが揃うのも、なかなか珍しい光景です。ジャンダルムの「天使」は残念ながらどこかへ飛び立ってしまいましたが(笑)、一般登山道からさらにステップアップして、こうした岩稜ルートに挑
今シーズンから使わせていただいている、マムートの軽量バックパック。「EigerNordwand28」このバックパックのコンセプトは、軽量・高耐久・シンプル。余計なものを極力省きながら、アルパインクライミングに必要な機能はしっかり備えた、非常に潔い作りのバックパックです。特徴的なのが、この白い生地のULTRA™素材。高強度ポリエチレンを使用した生地で、一般的なナイロン生地に比べて軽量でありながら非常に丈夫。さらに水を含みにくいため、雨や雪で濡れても重量が増えにくく、乾きが早
梅雨が明け、本格的な夏山シーズンを迎えるなか、今回はかほさんと一緒に蝶ヶ岳ツアーをご案内してきました。有名なゴジラの木。ご参加いただいたお客様は10名様。ガイドは、かほさんと私の2名体制です。ガイド1名につきお客様5名という少人数での編成は、蝶ヶ岳のような一般登山道のツアーでは、比較的余裕のある体制だと思います。一般的なツアー会社では、ガイド1名に対して8〜10名ほどで行動するケースも多いです。いや、それ以上の人数を連れているツアーを見かけることも珍しくはありません。人数に余裕のある
3連休は涸沢をベースに、北穂高岳東稜と前穂高岳北尾根をガイドしてきました。この時期の連休はそれなりに混雑しますが、秋の大型連休に比べれば、まだ落ち着いている印象です。涸沢のテント場も、今回は250〜300張ほどだったそうです。朝から青空が広がり、涸沢から望む穂高の山々は実に見事。明日登る予定の前穂高岳北尾根もくっきりと姿を現し、これから向かう岩稜への期待が高まります。北穂高岳東稜では、眼下に涸沢、遠くには槍を眺めながら着実に高度を上げていきます。登攀後は、お客様と北穂高小屋で
週末は、剱岳のチンネ左稜線をガイドしてきました。剱岳周辺のクライミングルートの中でも、チンネ左稜線はアプローチが長く、不安定な雪渓の通過を伴うなど、登攀以外にも難しさのあるルートです。それでもベストシーズンには渋滞が起きるほど多くのクライマーが訪れるのは、それだけこのルートの内容が素晴らしいからにほかなりません。例年は梅雨明け後の7月下旬から8月上旬にガイドすることが多いのですが、今年は春先の時点で雪が少なく、雪渓の状態も例年より早く変化するだろうと考え、少し早い時期での実施となりました。
関東甲信、北陸地方ともに梅雨明けの発表はまだですが、山の上ではひと足早く、本格的な夏山シーズンが始まりました。今シーズン最初の夏山ガイドは、北穂高岳東稜、そしてジャンダルムへ。北穂高岳東稜の核心となる「ゴジラの背」は、両側が鋭く切れ落ちた高度感あふれる岩稜。見た目の迫力とは裏腹に、ゴジラの背の岩は比較的しっかりしており、周囲の景色を楽しみながら登れる素晴らしいルートです。むしろ取り付きまでの雪渓や浮石の処理が難しいかも。穂高岳山荘に泊まった翌日はジャンダルムへ。今の時期は朝日が登る
早いもので、2026年も折り返し地点となりました。梅雨時は本来、1年の中でも比較的ゆっくりできる時期のはずですが、通常のガイド業務に加えて、展示会、打ち合わせ、新規クライミングエリアの開拓など、何かと慌ただしい日々が続いています。毎日があっという間に過ぎていきますが、本当にありがたいことです。そんな中、好天が見込めた土曜日に、天狗山ダイレクトをご案内してきました。ご参加のお客様は、今月末からのマッターホルンに向けてトレーニングを継続中。目標に向かって努力を続けられることも、山で
6月末は梅雨時期ながら、思いのほか天候にも恵まれ、小川山近くの野猿返しの岩場をご案内してきました。こちらのお客様は、来月末からマッターホルンへ。先日の三ツ峠山マルチピッチと同じく、今年はマッターホルンを目指すお客様が多い印象です。以前はモンブランを目指す方が多かったので、皆さんレベルが上がってきていますね。高度感のあるクライミング。こちらのお客様は夏に八ツ峰Cフェースを目指して頑張っています。以前と比べて、体力も技術も着実に向上していますね。先日、近くの岩稜から撮影した野猿
先日に引き続き、またまた東京出張、ロストアローの展示会へ。以前はガイドの繁忙期である7月の開催だったので、この時期に展示会があるのはとてもありがたいです。富山から深夜に帰宅し、翌朝から東京へ向かう少し慌ただしい日程でしたが、新しい製品を見るのはやはりテンションが上がります。今回気になったのは、スカルパのクライミングシューズ「BLACKBIRD」。こちらはすでに発売されているモデルですが、初回入荷分は日本国内で60足ですぐに売り切れてしまいました。今後も入荷はあるようですが、常に豊富な在
所用で富山へ行ってきました。太平洋側の静岡から、日本海側の富山までは約370km、5時間半掛かりますが、こうして仕事を通じて各地へ足を運べるのも、山岳ガイドという仕事の醍醐味のひとつです。日中の用事を終えたあとは、以前から気になっていた「えび寿司」さんへ。山好きの大将が、厳選されたネタを一つひとつ丁寧に握ってくださる、とても素敵なお店でした。山に向かう移動も、土地ごとの食や人との出会いも、ガイドの仕事を続けているからこそ味わえる楽しみだと感じます。そしてえび寿司を満喫した翌日、
今年の夏にヨーロッパ遠征を予定されているお客様を、三ツ峠山のマルチピッチクライミングにご案内してきました。日頃から山岳会で継続的に登られている方なので、クライミングの動きやロープワークの吸収がとても早く、短い時間でも充実した練習になりました。急速に雪解けが進む富士山。夏に登ることはありませんが、こうして遠くから眺める富士山はやはり美しいです。三ツ峠山のクライミングは富士山を望むロケーションも素晴らしく、マルチピッチクライミングの基本を確認するにはとても良い場所です。ヨーロッパ遠征
年に数回ある東京出張。今回は、日頃からお世話になっているマムートのオフィスへ訪問させていただきました。今回は登山ユーチューバーのかほさんと、赤岳鉱泉オーナーの柳澤大貴さんと一緒に訪問。今後のイベントなどについて打ち合わせをして、あわせて来期の新製品も見学させていただきました。「RisewiththeMountain」「挑戦こそが人生だ。」挑戦というと大きなことを思い浮かべがちですが、日々の小さな積み重ねや、自分の中で少し背伸びをすることも立派な挑戦だと思います。山で
先週に梅雨入りが発表されたばかりとは思えないほどの青空に恵まれた谷川岳・一ノ倉沢。今回は南稜をガイドしてきました。一ノ倉沢は毎年のように訪れているエリアのひとつです。巨大な岩壁に囲まれた一ノ倉沢のスケール感は何度来ても圧倒されます。例年であれば一ノ倉沢出合付近まで雪渓が続いていますが、今年は融雪が進んでおり、夏道を10分ほど歩いた地点から雪渓へ。テールリッジを詰めて取り付きへ向かい、眼下に衝立沢と烏帽子沢の大スラブを眺めながら高度を上げていきます。この日は私たちが2番手での入山。後
本来は剱岳周辺をご案内する予定でしたが、台風6号の接近に伴い行き先を変更。台風通過前の好天が期待できる月曜日を狙い、天狗山ダイレクトをご案内してきました。結果的には青空の下で快適なクライミングを楽しむことができ、川上村のレタス畑や八ヶ岳を望みながら充実した一日となりました。小川山へ向かう途中、川上村の中心部から見上げると、美しい三角形の山容が目に飛び込んできます。それが天狗山です。一見するとコンパクトな岩稜バリエーションルートですが、取付きから山頂までの標高差は約280m。変化に富
日頃よりお世話になっているマムート・スポーツグループジャパン様のイベントに、講師として参加してきました。今回担当したのは、アルパインクライマーの青木達哉さんと一緒に行うトップロープクライミング体験会です。クライミングがまったく初めての方から初心者の方までを対象とした講座で、多くの参加者の皆さんに岩を登る楽しさを体験していただきました。今回のトップロープクライミング体験会、5月31日午前の部にご参加いただいた皆さまと記念撮影。写真右端はアルパインクライマーの青木達哉さんです。Yahoo!
今回は、かほさんと一緒に『瑞牆山・金峰山ツアー』へ。5月に入ってからは、ほとんどの時間を剱岳・立山周辺で過ごしており、残雪期特有の強烈な日差しの中で履いているのは冬用登山靴かスキーブーツだけ。久しぶりに柔らかな光が差し込む新緑の中をアプローチシューズで歩く登山は、どこか新鮮で、幸せな気持ちになります。瑞牆山の山頂。さすが週末の百名山、多くの登山者で混み合っていました。ご存知の方も多いかと思いますが、かほさんは4月に怪我をして、予定していた十二ヶ岳ツアーは残念ながら中止となってしま
ゴールデンウィーク明けも、引き続き剱岳へ。当初は源次郎尾根を予定していましたが、コンディションがいまひとつだったため、今回は平蔵谷から剱岳を往復するルートに変更しました。平蔵のコルからは夏道の下山ルートとして知られる「カニのヨコバイ」から山頂を目指します。まず驚かされたのが、カニのヨコバイに設置されたステンレス製の梯子。そこにびっしりと付着したエビの尻尾。ステンレスに付いた氷は想像以上によく滑り、手を掛けるたびに緊張が走ります。もしこれが鉄製なら、もう少しフリクションが効くのですが・・
標高の低いエリアは雪が少なくなっていましたが、高いエリアにはまだしっかりと雪が残っている立山方面。GW期間中で最も天気に恵まれた5月4日、龍王岳東尾根から立山三山への縦走に行ってきました。龍王岳東尾根は全体的に雪に覆われており、コンディションは非常に良好。岩と雪適が織り交ざるこのルートは、それだけでも十分に魅力的なルートです。ただ、これほどの快晴に恵まれた一日。龍王岳東尾根を終えてそのまま室堂へ戻るのは、あまりにももったいないということで、そのまま立山三山の縦走へ足を延ばしまし
今シーズンも花崗岩の季節がスタート。まずは数年前に開拓した『涸沢岩峰群トラバース』へ。小川山はまだ桜が咲いていて、春の名残を感じますね。涸沢岩峰群4峰、高度感抜群のナイフリッジ。涸沢岩峰群トラバースは、アルパインクライミングに必要な技術を総合的に鍛えるのにとても良いルートです。ロープワーク、ビレイ、支点構築、懸垂下降といった基本技術に加え、ルートファインディングやスピードも重要になってきます。涸沢岩峰群トラバースの名物、1峰からの空中懸垂。ここ数年で涸沢岩峰群トラバース
先日、4月25日に富士山・吉田大沢にてスキー板2本を拾得しました。・ブラッククロウズカモックスフリーバード1本・セゴスキーモデル名不明の黒い板1本いずれもスキーブレーキは破損していますが、修理すれば使用可能な状態です。状況から判断すると、4月22日に発生した遭難事故に関係するものであり、アメリカ国籍のスキーヤーの方の所有物ではないかと思われます。お心当たりのある方、またはご本人をご存じの方がいらっしゃいましたら、私のメールアドレス、もしくはInstagramのD
先日、ジャンダルム飛騨尾根〜扇沢滑走の山行中、長年使い続けてきたG3のスキーストックのシャフトが曲がってしまいました。塗装も剥げ、かなり使い込んできたので、これを機に寿命と割り切り、新しいストックを購入することにしました。今回選んだのは、ブラックダイヤモンドの「トラバースプロスキーポール」です。ブラックダイヤモンドのストックの長さを固定するロック機構には、「フリックロック」と「フリックロックプロ」の2種類があります。このトラバースプロスキーポールにはフリックロックプロが使用されていま
4月16〜17日、スキーを背負ってジャンダルム飛騨尾根登攀〜扇沢滑走へ。少し登山をしている人なら「ジャンダルム」は知っていると思いますが、「ジャンダルム飛騨尾根」と聞いてピンとくる人はそれほど多くないかもしれません。今回のルートをざっくり言えば、西穂〜ジャンダルム〜奥穂へと続く稜線を、飛騨側から信州側へ横断するルートです。テントや寝袋は軽量モデルを選択し、あらゆる装備をグラム単位で軽量化。食器は持たず、アルファ米の袋で代用。スキーやシールに塗る固形ワックスも、砕けた欠片をわずかに持つ
鹿島槍ヶ岳東尾根をガイドする予定でしたが、先日登った爺ヶ岳東尾根の様子からコンディションはあまり良くないと判断。今シーズンは季節の進みが早いことを踏まえ、「ゴールデンウィーク頃が適期のルートならいけるのでは」と考え、白馬岳主稜へ転戦しました。結果的にこの判断が功を奏し、素晴らしいコンディションの中で白馬岳主稜をガイドすることができました。まさに今が旬の白馬岳主稜です。ハイライトとなる急雪壁と、登ってきた主稜。写真からも分かる通り、コンディションはすでにゴールデンウィークの様相です。