ブログ記事1,986件
いつもと変わらない君でメイショウドトウ、どこか自信なさげで自分を過小評価しているウマ娘。ドジなところもあるがレースに対してはやはり強い気持ちを見せる。しかしそんなメイショウドトウだが、今日は何かおかしい。落ち着きがないというか、ソワソワしているというか。「ん?ドトウ、どうかした?」「ひゃっ!あ、いえ……そのぉ……」「なに?何か心配事でもあるの?」「そ、そんなことはぁ……」完全に目が泳いでいる。普段のドジっ子ぶりもすっかりなりを潜めているし、明らかに様子がおかしい。
「もう良いだろう」「いや、まだもうちょっとかかる」「この馬鹿!いい加減にしろ!!」あの世とこの世を遮る門には今日も大勢の者達が詰めかけている。この場では肌の色も思想の違いも関係ない。あるのは等しくこの世での生を終えて再び輪廻の道へと戻って旅立つことだけだ。「は~い!そこの人達!もうちょっとかかりますからね、割り込みはしないで下さい!!そこ、お茶を飲みながら麻雀を始めないで下さい!」絶えず怒声(発狂?)が途絶えずにいる光景は見慣れた者にとっては最早気にすることもない光景だ。
まだまだ序盤ですが、暇つぶしにはなるんじゃないかなぁと笑https://ncode.syosetu.com/n4010ix/
こんにちは天夢佗人です。体調が少し悪くなり、数週間近く書く事を控えておりました。そして再び『ドリフティングG』第30話を書き、更新致しました。今回のタイトルは「2次元エロvs3次元エロ」と言うお話しです。気になる方はカクヨムでご観覧下さい。フォロー🙆♀️や感想💬、応援📣などもして頂けたら助かります。是非よろしくお願いします。🙇♂️https://kakuyomu.jp/works/16817330658044107107ドリフティングG(天夢佗人)-カク
「じいさん、ようやく終わったぞ。これで心置きなくいけただろう・・・また会って飲もうという約束、果たせなかったな」そっと、石に猪口を置いた。「あの時の約束、覚えているぞ。もう二度と会えないがな、いつまでも忘れないぞ・・・」片手に持っていた徳利を傾けて、静かに酒を注いだ。「・・・鎮魂か、お前らしい」腰に剣を帯び、悲しみと寂しさの入り混じった存在に背後から声をかけた。「やっと来れましたよ、時間がかかりましたけどね」「約束を果たしたか、お前らしいな」そっと、手に持っていた花を添えた。
「本当に大切な者は何があっても必ず傍に置け。なによりも大切で失いたくない者は・・・・どんなに傍に居たくても遠ざけて守り抜け。・・・綾乃葉、なにがあっても護り抜け、近寄らせるな」「・・・わかりました」「・・・・ここか」風雨が強く吹き抜けていく。さならが暴風雨ともいえる状況だが、腰に剣を佩いた存在は歩みを止めることなく進んでいく。「・・・随分とまた派手なものだ」散乱した夥しい死体の数々を見て、顔色も変えずに呟いた。死体と言えば死体だが、かつて人間だった者達が腹を裂かれ、手足
海岸線を50ccバイクが通りすぎる。車がやってくる。運転手が助手席に声をかける。「おい!見てみろよ」「ああいう女なんつーんだっけ」「修道女?あぁシスターか?」50ccバイクに乗ってるのは、この街に1軒ある、教会のシスターだった。「あいつタバコ咥えてんぞ」「だりーあのあま」「ちょいと遊んでみるか」そんな会話は、露知らずシスター「雨降りそう。早くかえんなきゃ」抜かしていった車がハザードをつけ停まっている。「すみませーん」「はい?」「エンジン壊れたっぽくてこの辺
「影鷹様、あちきの身体は如何でしたか」「・・・・もう長くはあるまい」身衣を整えると、何の感情も浮かんでない眼で冷たく言い放った。「買うほどではない、ということですか・・・」「そうではない」振り返ると、そっと触れた。「一夜限りの縁を求めて来るものとは違う、その身に巣食う業は拭い切れぬな」行燈の明かりがほんのりと夜空を彩っていた。ぼんやりとした明かりだが、星空を邪魔しない程度に灯す明かりで客と女とのやり取りには十分だった。「お武家さん、買って行かない」「よっておいきぃ・・
「好きなんだよね。たぶん、これ以上ないほどに。」ゆったりとした音楽の流れるカフェに響く私の声。手に生温い紅茶カップを握り、俯きながらいつもより何テンポか速い自分の心臓の音を聞き続ける。目の前の彼の顔がどんなに苦痛で歪んでいるのかと考えたら、前を向くことが出来なかった。それでも耳に飛び込んできたのは想像とかけ離れた音色をしていた。「そっか。うん、分かったよ。」驚きでバッと顔を上げると、いつもの優しい微笑みの彼がいて私の頭は混乱する。……分かったって、何が?……別れるってこと?「な
「なんだ、またこんなところにいたのか」「・・・・悪かったですね」「忌み花か、お前らしい」そっと目を閉じて、その心に触れた。「いつまでも忘れずか、お前らしいな」谷の隙間から風が流れていく。荒ぶる風のようでありながら、訪れる者の心を慰撫するかのように吹き流れていくその風は、その場にいる者の心を表すかのようだった。「・・・鎮魂を」手に持っていた花束にそっと頭を寄せると、静かに呟いた。「旅立った者に安らぎを、安らかな眠りについた者に再びの安寧を・・・・」思いの1つ1つが言葉に込め
最近、里中満智子さんの漫画をよく読んでいます。「#暇な時にしていること」って言っても暇な時が、そもそもないじゃないですか?だから普段は無理矢理、睡眠時間を削っているだけなんですけど💦でも、インプラントで安静にしていた時期だけは久しぶりに暇人でしたで、里中さんの漫画を読みまくっていたらふと昔、自分が書いていた小説を思い出して・・・それ、読み返した事がなくて。。もう本当に恥ずかしくて。(自分で書いたものが恥ずかしくて読
もしも自分が死亡したとして、地球ではない世界ーーつまり、俗に言う”異世界”に新たな生物として生まれ変わったとしたのなら、貴方なら何を思うだろうか。貴方はどうするだろうか。私は”貴方が異世界転生をしたら”という質問について感想を聞いてみたい。異世界転生といっても色々あることと思う。人間以外の生物ーー人外生物に転生したのなら絶望するかもしれない。その場合、転生したことに呆然として、これからの生き方に頭を悩ませるかもしれない。反対に人外生物に異世界転生をしたことを機に、新しい生き方を
物語をどうぞ。2弾です。昨日に続き雨なので、物語の続き更新しました。ぜひぜひお読みくださいませ。美しいリズムに乗って2私は大人になった。年齢だけは間違いなく毎年増え20歳になった。しかし私の中身は何ら変わることはなかった。ポッカリと穴が空いた心は何がほしいのか、また何に満たされているのかもわからなかなった。枯渇した心を埋めるかのように私は動いていた。大学生活は実に楽しかった。毎日毎日、お金もないのに仲間とつるんで遊んでいた。留年をしない程度の勉強
いまからはなすおはなしは、とある小学校のおはなし「しんすけくん、おはよう」心やさしい声であいさつをしたのは、さかじょうみわでした。「おうしんすけそう強くいってきたのは、すぎやまたかしでした。ぼくたちは、この3人でスイリ部をつくりました。あるやすみじかん。ぼくはまどぎわで、本をよんでいました。するとなにかがひかるのがみえました。「なんだろう」とまどの外を見てみると、となりのこうしゃのおくじょうからぼうえんきょうでだれかのぞいているでわありませんか。みわたかししんすけは、となりの校し
「ほう」再び老人の顔に戻った魔神は、値踏みするように黒天狐を眺める。突然、凶悪な風の刃が黒天狐に襲いかかった。地面は引き裂かれて土煙をあげ、森の枝が切り飛ばされ突然の嵐に翻弄される。百の猛獣が襲いかかったような暴風に晒されたにもかかわらず、黒天狐は平然と佇んでいた。詩人が霊感を受け思索にふけっているかのように、静けさを纏っている。「なるほどの」蛙の頭に変わった魔神は、少し感心したように呟く。「その狐のマントには、魔法無効化の力があるようだ。しかしな」獣の頭となった魔神は、牙を剥き出し
「やっと、やっと帰ってこれたんだ・・・」「これで良いか?」「うん、ありがとう、ありがとう・・・」凛とした冬の気配の中、厳しい顔で駆け抜けていく。脚甲、胸甲、手甲を身につけ、腰に剣を帯びたその存在は全てを射貫くような目で先々を見ていた。「ちっ、よりにもよって忙しい時に・・・・」「無理をせずに乗って行けば?」「いらぬ」一瞥をくべると先に速度を上げて駆け抜けようとした。「あのさ~どんな早く駆け抜けてもこの子には駆け抜けられないよ?それは君だって知っているでしょう?」「
灰色のマントを纏いフードで頭を覆った魔道士は、夜空をみあげていた。無慈悲な女王たる月が冴えた輝きを放つ夜空から、八枚の黒い翼を広げた死の天使がごときおとこが降りてくる。魔道士は、フードの下で微かに笑みを浮かべた。「ようこそ、黒天狐。我らの招きに応じて、よくぞ来てくれた」黒天狐は、ゆうるりと舞台の前にある階段へ着地した。黒天狐は、地の底から響くような声で語る。「一応、PSSからの依頼なので、投降するように提案しておく。君は、包囲されている。アデプタス・マイナー、君の召喚はテロ行為と判断され
ヒースは、eVTOLの操縦桿を握っている。eVTOLは全長七メートルほどの、自動車に似た姿をしていた。だが、車輪のあるべきところにあるのは、四機のサイクロローターである。フォーミュラーカーのタイヤにも似た円筒の中でブレードが回転し、気流を制御して揚力を発生させ空を飛んでいる。音は静かで、目立たずに移動できた。ヒースはロングドウン・ナイト家の館がある島西方の丘陵から、市街へとむかう。車では十分以上かかる道のりを、空からだと一分以内で移動可能だ。ヒースの隣には、黒天狐の姿に変わったトキオがいる
「もっと近う。楽にせい」顔を畳に向けたまま姿勢を崩さない男の緊張を解いてやるように、隆久は声をかけた。だが、緊張しているのは自分のほうかもしれない。どういうわけか、この男が広間に入ってきた時から、何か圧倒されるような雰囲気が漂い始めている。「それでは」流暢な日本語で返事をした男は、ためらうことなく、隆久との距離を縮め、改めて顔を下げた。「この家中では過度な礼儀は無用じゃ。頭をあげい」ゆっくりと顔をあげた男は、くっきりとした目で隆久を見つめた。これは
中央大通りを西側へ入り込むと、官庁街が広がる。その官庁街と商業区域の中間地点には公園があり、噴水がある池やちょっとした森林も公園の中にはあった。昼間はそれなりに人通りのある場所であるが、夜半すぎの今は閑散というより無人である。そこは、森の中にある小さな野外劇場の舞台を思わせる場所であり、半円の舞台を石柱が取り囲みその向こうには扇状の階段が広がっていた。舞台には、ひとりのおとこが佇んでいる。おとこは灰色のフード付きマントを被り容姿を隠しているが、背が高く痩身であろうことは想像がつく。月明かりの
中庭は、爆笑と歓声にのみこまれている。ダンジョン・エクスプローラーやダンジョン・ガイドは、FASTを嫌っていた。自由に生きようとする彼らを、何かと管理しようとする存在だからかもしれない。たんに、権威を傘にきる態度が好まれないだけとも思える。いずれにせよ、彼らにとってFASTの傲慢なおんなが酒まみれになるのはいい出し物だったらしい。歓声と野次が、中庭で渦を巻く。アグネスは、蒼褪めた顔でトキオを睨むと無言のまま立ち去ってゆく。トキオは、優雅に礼をした。隻眼の老人は、うんざりしたようにため息をつ
「秀吉め、関白なぞになりよって」風雲児、信長が突如この世を去ったのは三年程前のこと。その後の混乱を待ち構えていたかのように、誰よりも早く動き出したのが秀吉だった。この南の国で、隅部隆久はそんな本土中央の騒乱を睨みながら、自らの力を着実に蓄えつつあった。彼の父の代、隅部家では兄弟の熾烈な派遣争いがあった。隆久の叔父、その名は隆景といった。側室の子供であった彼は、兄との争いに敗れた後、いったん南の島に逃げ、そこで再起を図った。数年後、満を持して兄との再戦に挑
おんなは、平然と応える。「もちろんギルドはモンスターの部位やアーティファクトを管理しますけど、ダンジョンで得た知識は管理できないのでは?」「ヒースは戦争屋だから、元素変換の原理を黒天狐からきいても理解できないと思うけどなぁ」「おい」ヒースは思わず口をはさんたが、トキオは茫洋とした笑みを崩さない。おんなは妖艶に微笑みつつ、トキオの戯言には付き合う素振りをみせなかった。「レアメタルの市場への安価な提供についてアフリカ連合は、市場を不用意に混乱させたとして抗議をあげたとききます」トキオは、
二人の後方から、勝ち誇ったような声が届く。「もう逃げられないぞ!あきらめるのじゃ!」長躯の武士が叫んでいる。その周囲には、弓を構えた何人もの武士たちが、矢の先端を疾風、そして桔梗に向けていた。「観念しろ!命だけは助けてやってもいい!」武士の言葉に、疾風は笑みを浮かべた。「俺はおまえたちの主人の命を奪った男だ!そんな戯言は信じないぜ!」草原の入口に並ぶように立つ武士たち。数十人、いや数百人いるのかもしれない。崖の端にいる二人とは、なおも距
トキオが少し戸惑ったような笑みを見せるのを意に介していない態度で、トキオに貴婦人がするような礼をしてみせた。「えっと」トキオが何か言おうとしたのを遮るように、おんなは妖艶な花びらのような唇から言葉を零す。「はじめまして、トキオ・ロングドウン・ナイト様。FASTの報道部を代表して、お祝いを申し上げますわ」トキオは困惑した笑みのまま、後ろにひかえる隻眼の老人に問いをなげる。「うーん、取材許可ってだしてたっけ?」「出されておりますよ、まあ」老人は、慇懃な態度で応える。「日時の調整はまだ
そこは、吹き抜けで剥き出しの夜空の下に開かれた空間であった。四角い館に囲い込まれた中庭であるが、館の規模が大きいためサッカーグランドほどの規模がある。そしてその広い空間は、轟音と言ってもいい音楽と歓声、それに激しく交錯しながら色彩を散りばめるレーザー光線で満ちていた。大編成のバンドが切り裂くようなエレキストリングスの音で高速のメロディを駆け登らせ、暴力的なホーンセクションに金属の咆哮を放たせる。重低音の電子ドラムが狂ったような変拍子で館ごと脳髄を揺さぶってくれた。中庭には半裸で踊るおとこやお
「女だ!女はどこじゃ!」息の根を止められた慶次を囲む武士たちはなおも数十人はいるだろうか。次々にかしらの武士を殺され、彼らは皆、狂気に取り憑かれているようだ。「あそこじゃ!」一人の武士が、浜の端にまで逃げた人妻の姿を見つける。どうやら男と一緒にいるようだ。「あれは女の旦那だぜ」「奪還しようってことかい。そうはさせまい」口々に言いながら、武士たちが再び走り始めた。彼らだけでなく、それまで呆然とした様子で見守っていた他の武士たちも、声をあげて一
アキはやれやれと肩をすくめると、強化ガラスの砕けたケースに向き合う。そこには、確かにグリモワールらしきものがあった。まあ、ようするに禍々しい気配をまとった本がある。重厚な革で装丁されたその本はあきれたことに、ひとの形を貼り付けられていた。もっといえば、ふたつの乳房が表紙に突き出ておりその下には肋骨の皺ができている。もしかすると、おんなの皮を剥いで乾燥させて縮めたうえで貼り付けたのかもしれない。まあ、ただの虚仮威しである可能性のほうが高いのだろうが。しかし、その人皮を纏った表紙の放つ呪われた気
古書店には、独特なにおいがただよっている。彼女はそれが、死のにおいなのだと思う。書物に込められた死せる観念が、ゆるやかに立ち上ぼり店内をみたしている。彼女はある意味ここは、墓地のようなところだと思う。アキは、そっとため息をつく。中央大通りの西側にある古書店なら、ひまで仕事が少なくそれに安全だろうという理由でこのバイトを選んだ。ところがそれほどひまではなく、おまけに安全であるというほうも怪しくなってきた。閉店も近い夜更けにやってきた三人のおとこは、マスクにサングラスそれと帽子を目深に被ったと
刀をさやから抜き去り、浜の中央に仁王立ちする慶次。未知の力を与えるように、掲げた刀に強烈な日差しが注ぎ、眩しく光らせる。「ここから一歩も前には行かせねえ」狂ったように走ってくる武士団を見つめ、慶次はふと過去を思い出した。ここは幼少の頃、何度も来たことがある浜だ。「おい、慶次、追いつけないだろう、お前には!」「生意気いうな、疾風!待ちやがれ!」疾風、桔梗と一緒に浜を飛び回った遠い日の記憶が、鮮明に蘇ってくる。「慶次。あんた、よく頑張ったわね」