ブログ記事4,600件
5月16日-279足元に振動。闇の廊下に響き渡る、野太い声。悔い改めよ、罪ある者よ。漆黒の甲冑の影。みしり、みしり、みしり。漆黒の侍は足を速め、走って来る。富次郎が廊下の出口、障子戸に手をかけたとき、亥之助爺さんの悲鳴。まっ白な障子紙に血しぶきが飛び散った。廊下がきしむ音はだんだん遠ざかっていく。5月17日-280犯した罪を口に出した亥之助爺さん。切り落とされた首。遠くで、二枚目の落とし戸が落ちる音。聞き手の富次郎の気持ち。早く、すっかり語ってほしい。聞かせてほしい。聞き捨てて安心し
相島一之さんのTwitterより相島一之@aijima_kazuyukiもうお昼過ぎですが、おはよーございます!今日もがんばっていきまっしょい😄👍2019年05月26日13:15今日は相島さんのおはよーございます!のTwitter更新はないのかしら…と思っていたら~もうお昼過ぎですが…と相島さん~のTwitter更新❣️うれしいです♥相島一之@aijima_kazuyukiここ数日ずっと宮部みゆきを読んでいる。至福。https://t.co/wvjDrTMj6
先日、知り合いの先生に「あくびをした時の顔が、鬼そのものじゃ!」と言われて、それがしばらく引っかかっていたのですが、何に引っかかっていたのか思い出しました。宮部みゆきの「あやし〜怪〜」にある『時雨鬼』です。心に残っているのは、話の筋では無くて、その中に出てくる鬼の部分です。ものすごく端折っていうと、雨の降る日に、鬼が出るという場所に行くと鬼がいた、という部分ですが、その話を読んで、自分の側にある、モザイク状のガラス板から向こうを眺めたような感覚に陥りました。次元が違う世界なのだけれど、
さっき古本屋に行って買ってきたやつ。資料的な本を読むのに飽きたから、土日は宮部みゆきを読む。レンちゃんとは遊ばないのですかにゃん?レンちゃんは待つ身の女ですかにゃん?いえいえ、本妻さんですよ。
うーん。最後の方、ちょっと飽きた‥
いやー久しぶりの時代劇の小説を読みましためっちゃ読みごたえがありました!本所深川ふしぎ草紙(新潮文庫)637円Amazon
5月8日-271絵に描いた火山に焼き尽くされてたまるかよ、と甚三郎。「この襖絵こそが、この屋敷の肝だ」という金右衛門の言葉と同時に、どたん!と大きな音。板張りのところが、ぽっかりと開く。落とし戸になっていた先は、短い廊下。その突き当りにまた板張り。5月9日-272短い廊下のそこらじゅうに、数えきれないほどの手のひらの跡。焼け焦げた手の跡…。「出口を求める人たちの悲鳴まで聞こえてきそうでしたよ。情けない話だが、私は鼻水を垂らして泣いてしまった」。語り手としての甚三郎に懐紙を差し出す富次郎
理由(朝日文庫)926円Amazon占有屋( ̄▽ ̄)事件はなぜ起こったか殺されたのは『誰』で、いったい『誰』が殺人者であったのか・・・東京荒川区の超高層マンションで凄惨な殺人事件が起きた。室内には中年男女と老女の惨殺体。そしてベランダから転落した若い男ところが、四人の死者は、そこに住んでいるはずの家族ではなかった・・・ドキュメンタリー的手法で現代社会ならではの悲劇を浮き彫りにするねこまま宮部作品SFもの以外は好きなのでねこち
5月1日-265月始め恒例、あらすじ付き。ひと月で話が大きく展開します。広い屋敷に端から端まで一度に見渡すことができないほど大きな襖絵。その中の漆黒の巨大な山の稜線。「よろしければ、わたしに描かせてくださいませんか」と、富次郎。5月2日-266大広間は二百畳余り、襖の数は四十九枚。不吉な数。一番奥の一枚分は襖ではなく、襖の形の板張り。「意味ありげでしょう。この板張りの部分は、あとから話に出てきます」おぉぉ山の様子を詳しく尋ねる富次郎。5月3日-267新しい半紙を五枚並べ
読書って、とても贅沢な時間。お気に入りの本なら、厚手のハードカバーがいい。香りが芳醇なコーヒー☕️がそこにお供していれば、もっといい。そんなワクワクするような時間を過ごせなくなって、もうどのくらいだろう?心に響く本との出会いは、偶然。高野悦子二十歳の原点文庫だったけれど、重いテーマから熱い著者の気持ちがビシビシ伝わってくる。この方が、生きていたら、今をどう見るだろう?山崎豊子沈まぬ太陽小説か?これ!こんなに寝食を忘れるくらいの本、なかなか出会えない。通勤中の電車の中、休み
4月22日-256現在の甚三郎の語り。堀口金衛右門のことを船頭になってくれた、と言う。「正直、あの方がいなかったら、私もお秋もこうして生き残っちゃいなかった」。甚三郎の額に浮かぶ細かい汗と、かすかな手の震え。案じる富次郎。4月23日-257金衛右門の指示で、目録をつけ、絵図面を描くようになった。板の間の物入れに様々な大きさのまっさらな大福帳がたくさん積んであり、使い放題だったという。仕事と役目の振り分けも。甚三郎は正吉の言い分が小癪に感じ、屋敷の外回りを探索し、荒縄を使って計測しながら
少し、疲れが出て、スローダウン中にずっとうちの書棚に潜んでいて、読みたかった本を読みました。去年の11月に出た宮部みゆきさんの杉村三郎シリーズ『昨日がなければ明日もない』私は宮部みゆきさんが大好きで、新刊が出ると、速攻買います杉村三郎は結構、地味なキャラで、でも、この人、人間味があって、かなり好きなのです。一言で言うと、いつの間にか事件に巻き込まれる天才というか、事件を呼ぶ男というべきか事件自体
4月16日-250お秋と正吉が薪小屋のすぐそばに立っている。昨日あったものがなく、昨日はなかったものがある。あれだけ歩いて走ったのに、知っているところにしか行きつけない、デタラメな屋敷。六人目の囚われ人は、堀口金右衛門と名乗る。4月17日-251金右衛門が迷い、甚三郎を見つけるまでの経緯。台所で待っていたお秋たちの話。4月18日-252化け物の黒い血は、金右衛門の頼もしさの証でもある。甚三郎たちがこれまでの経緯(ゆくたて)を語るのを、冷静に聞いていた。これもまた頼もしい
この世の春上☆☆☆+2017年8月初出週刊新潮2015年8月13・20日号~2017年3月30日号○宮部みゆき「この世の春上」読みました下野北見藩六代目藩主、北見重興は、まだ26歳の将来を嘱望される若殿でしたが、あるとき、主君押込(強制隠居)となります。その理由は、女性や子供のようになってしまうという、心の病。重興は、五香苑というところに、半強制的に幽閉されます。そんななか、各務(かがみ)数右衛門の娘、多紀は、重興のそばに、仕えることになります。そしてだんだんと信用を得ていき
こんばんは雨が降りそで、降りゃんせん、今んとこ・・・きょうは、錦糸町へ行って来ましたもちろん往路は歩きです、35分!今回は、錦糸町駅の先にある「オリナス」までイギリスのシリアルを買うのが、2番目の目的メインは、ハズキルーペ!確かショッピングセンター「オリナス」手前に、ハズキルーペを扱うお店が有ったはずわたしは、本を読むことが好きですやっと、本をゆっくりと読
4月8日-243正吉が目ざとく横になっている亥之助爺さんに気づく。長いこと大酒を飲んでいた人によくある酒毒でとりわけ肝と腎がやられ、水腫だと見立てる。4月9日-244亥之助爺さんはお秋がこしらえた重湯をたいらげる。甚三郎はお秋に梅林の外の森のなかで、翼のある化け物に追いかけられたことを打ち明ける。昨夜の甲冑姿の侍のことも。4月10日-245甚三郎の提案、というより決意。「俺たちは、ここを離れなくちゃいけない」。明日の朝すぐに発つことにする。決意はお秋の挿絵にも表れている4
今日もシネフィルWOWOWで放送された宮部みゆきさん作品です宮部みゆき「長い長い殺人」324円Amazon昨日、“相性良くない”宣言してますけどね(苦笑)今回見たのはドラマWだったのかな!?尺は映画ですけど、テレビデータの番組カテゴリーは国内ドラマになってます。そこまで“イヤミス”とは感じませんでしたが、ソロモンの偽証に比べれば面白かったです。大森南朋さんの良い人役を久しぶりに見た気がしました。12年前の作品なので皆さん若いですよね。谷原章介さん、若いです(そこまで変わらないけど)
2日続きでコンサートに行き電車の中で読んでいたのは『あかんべえ(上)』に続く下巻です。あかんべえ(下)(新潮文庫)594円Amazon何しろ、コンサートに行く電車の中で読み始めたので途切れ途切れになってしまって途中、登場人物がごっちゃになってしまいましたでも、後半はじっくり家の中で続けて読むうちに出てくる登場人物それぞれに自分の嫉妬や憎しみや怒りと云った感情が映し出されていたようで胸が苦しくなる場面もありました。そんな中でおりんちゃんの存在が人の中にある純
シネフィルWOWOWで見ましたこの作品も“イヤミス”として紹介されていました。でも、それほど嫌な気持ちで見終わってはないです(真相が分かって、後味の悪さが無かったので)。この作品を映画の前後編で公開したとは、なかなか勇気があるというか。2時間ドラマの枠は越えてましたが、4時間越えはやり過ぎだったんじゃないですかね!?ただ単に、宮部みゆきさん作品との相性がそこまでじゃないのかもしれないです(苦笑)。
好きな言葉は、「虚虚実実」です。互いに策略や手段を尽くして戦うこと。また、嘘とまことを取り混ぜて、相手の腹を読み合うことも言います。本を読んでいると、色々な登場人物が知恵を絞って相手を出し抜いたり、何かしらの犯罪を犯した者は捕まらないように、策略の限りを尽くします。そして、そういったことは何も犯罪に限ったことではなく、意外に身近にもあるのかもしれません。今回読んだ本は、この一冊。『誰かSomebody』宮部みゆき主人公杉村三郎は、今多コンツェルン会
宮部みゆき、好きな作家さんの一人です。現代物も嫌いではありませんがやはり時代物の方が好きです。先日借りてきて、同時に借りた別のシリーズものを優先しましたがそちらは読み終わったので読み始めようと。単行本なのもありますが560ページ超で厚さは5センチ近く…これは読みごたえありそうです。三島屋のおちかのシリーズもこれで第5弾になるのですね。全部読んでますが、図書館で借りるのでどうしても途切れ途切れに…シリーズが終わった時には文庫本を買って、一気に読んでみたい気もしていま
火車(新潮文庫)[宮部みゆき]1,069円楽天火車(新潮文庫)1,069円Amazon時代はバブル崩壊直後?懐かしいような、古いような。マイナンバー導入前後に、他人に成り代わるOR存在を抹消するといった設定のドラマとかがあった気がしますが、それよりもずーーーっと前の時代のお話。宮部作品にハズレなし!まだまだ読んでいない有名どころも少しずつ読んでいきたいです
NHK-BSプレミアムで一挙放送している、時代劇「ぼんくら2」原作は、宮部みゆき「日暮らし」です。明日5月15日(水)午後5時から最終回。第七話【鬼の正体】https://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/90000/316941.html第七話に、私(おはるの母)の役で出演しております。葵さんが殺された現場の衣桁には、白菊の着物が掛けてありました。白菊の・・・着物・・・宮部みゆきの傑作人情時代劇ミステリー。「ぼんくら2」最終回ぜひ、ご覧く
さてして脳ミソ埋め埋め(´∀`)♪今回は宮部みゆきサン「あやかし草紙」三島屋変調百物語伍之続あらすじは…江戸は神田袋物屋の三島屋ではここ数年風変わりな百物語を続けている三島屋の百物語は一度に一人の語り手しか招かない奥の客間〈黒白の間〉で聞き手を務めるのは十九歳の娘おちかだおちかは聞いた話を胸ひとつに収めけっして黒白の間から外に出さない「語って語り捨て、聞いて聞き捨て」これが三島屋の百物語の一番大きな決め事であるそんな三島屋の変わり百物語も評判で
宮部みゆきの「悲嘆の門」の上巻と下巻(ハードカバー版)を読了。新宿の廃墟ビルの屋上にあるガーゴイルの像が毎晩動いているようだ。その調査に出かけると像はなくなっていた。徹夜で見張りをしていると、空からガーゴイルが舞い降りてきた。。。先日読んだばかりの「英雄の書」の続編。同じ世界観の作品で同じキャラクターも登場するけれども、180度違う視点で書かれている作品。一見ただの連続作人事件が起こるミステリものに見えるけれども、実はミステリ風のファンタジー。もしくはファンタジー風のミステリと言
4月1日-236月初め恒例、あらすじ付き。7行約120字で1か月分をまとめる技の素晴らしさ。今回は引用してみます。甚三郎は放蕩の末、無心のため乳母の嫁いだ農家へ向かうが、なぜか森の中で化け物と遭遇し逃げ込んだ御殿で眠った。自らの骸骨が塵となる夢から目覚め、お秋と亥之助に会う。黒武と書かれ、□に十の字の入った印半天が見つかる。夜、甲冑姿の武者が立っていた。そして、現在語り手となっている甚三郎の話。この切り替わりも見事なんだよなぁさて、甚三郎、さすがに屋敷の主人が現れたとは思わなかった。「
今日の八戸はうみねこマラソン!…母の日なんて忘れてたわ〜(笑)仕事から帰ったら…夫から大好きな日本酒を息子からは…毎日バカみたく本ばっか読んでるせいか?文庫本を貰いました。日本酒はフツーに嬉しいけど…本ってさ〜…どーなの??(笑)好みがあるからね……まぁ…息子が選んでくれたので読みますけど😅岸田るり子さん…一度も読んだコトない作家だわ……今は宮部みゆきの悲嘆の門を読んでて…そろそろ読み終わるしね…ちょうど良かった…岸田るり子さんの本を読んでみるか〜〜ありがとう🎶💞
先日ふと観たくなった映画について映画『ブレイブ・ストーリー』2006年に公開された原作は宮部みゆき著のファンタジー冒険小説ですこんな人にオススメ胸アツの映画が好きな人王道の冒険映画が好きな人主人公の葛藤しながら成長するのを観るのが好きな人ストーリー物語は三谷亘(ワタル)を中心にすすみますが、同級生の芦川美鶴(ミツル)もあわせて主人公なんじゃないかと思います2人はふとしたきっかけで、『現世(うつしよ)』とは異なる世界『幻界(ヴィジョン)』と接点をもちましたいま観なおしてみ
宮部みゆきさんの小説です。親のお使いで出掛けた銀行で見つけた古城の絵、いきがかりでなんとなくその絵を持ち帰ってしまった。主人公は中学3年の真。彼は、アバターを描くことによって、その絵の中に入り込めることに気づいた。もっとリアルなアバターを描けば、絵の中を自由に動き回れるのでは、、、絵の得意でない真は、今まで親しくなかったが絵の上手いクラスメイト女子に声をかけ、二人で冒険の世界に入り込む。現実の世界とファンタジーの世界を行