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こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第63回試験・専門知識(a)数値予報における全体のフローを簡単に示してみました。今回の問題はこの図の上の部分になる客観解析の部分についての内容になります。まず、入電した観測データの取り扱いについてですが、上図に示していますように、入電した観測データは品質管理を受けることになります。観測データの品質を一定期間モニタリングをした結果、第一推定値と比較して定められた基準より誤差が大きい観測値は信頼性の低いデータと判断され客観解析
こんばんは。今回の専門知識は、数値予報から、客観解析における観測データの取り扱いについての問題です。観測データは日々、アメダスなどの地上気象観測やラジオゾンデなどの高層気象観測によって入電されてくるわけですが、そのデータは果たして常に高い精度と言えるのか、またそうとは限らない場合に数値予報ではどのような処理が行われるのか問題を通して次回、一緒に考えてみたいと思います。第63回試験・専門知識問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。24日
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第48回試験・専門知識(a)まず、客観解析とは、3次元の規則正しい格子点に分布する第一推定値を、不規則な位置に分布する観測データを用いて修正することにより解析値を求めることである。現在の気象庁の客観解析では第一推定値として予報値を用いています。この予報値についてもう少し補足しますと、客観解析では、第一推定値に前回の計算で得られた予報値を信頼度に応じて重みを与えた観測値で修正することにより解析値を求めています。また、この信頼度とは
こんばんは。今回の専門知識は、数値予報より客観解析についての問題です。数値予報において「客観解析」とはどのような処理を行う作業なのか、問題を通して復習しましょう。次回一緒に考えてみたいと思います。第48回試験・専門知識問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。9日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第26回試験・専門知識今回は、数値予報における客観解析値について述べた本文を読みながら、空欄に当てはまる適切な語句を考えてみます。まず、「客観解析とは、3次元の規則正しい格子点に分布する第一推定値を、不規則な位置に分布する観測データを用いて修正することにより解析値を求めることである。現在の気象庁の客観解析では第一推定値として(a)を用いている。」とあります。客観解析とは何かということについての概要は最初の文の通りですが、もう少し補
こんばんは。今回の専門知識は、第21回試験から、数値予報の客観解析についての問題です。数値予報における客観解析値の作成とはどういう作業なのか、本文の空欄を穴埋めしながら考えてみましょう。次回、一緒に考えてみたいと思います。第21回試験・専門知識問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。21日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第59回試験・専門知識(a)本文の通りですが、数値予報の流れにおいて、前回の計算で得られた予報値のことを「第一推定値」とよんでおり、客観解析では、その第一推定値を観測値によって処理を行い、その修正量は観測値と第一推定値のそれぞれが持つ誤差の大きさなどを考慮して解析値を決定しています。したがって、本文の内容は正しいということになります。(b)(気象庁HP:数値予報解説資料集(令和4年度)p37より)客観解析(データ同化
こんばんは。今回の専門知識は、数値予報から客観解析についての問題です。数値予報は専門知識の問題の中でもなかなか難しいところではありますが、問題を通して一つ一つ理解していきましょう。次回一緒に考えてみたいと思います。第59回試験・専門知識問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。27日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第28回試験・専門知識(a)まずはじめは、入電した観測データの取り扱いについてですが、上図に示していますように、入電した観測データは品質管理を受けることになります。つまり第一推定値と比較して定められた基準より大きい誤差がないかがチェックされ、誤差が大きい観測値は信頼性の低いデータと判断され客観解析には利用されません。誤差は測器の不具合や人為的なミスによる原因などが考えられますが、これらの誤差が除去されずに客観解析に取り
こんばんは。以前に投稿しました数値予報①では、数値予報の全体の流れについての問題を採り上げましたが、今回の専門知識は、そのうちの客観解析について採り上げてみました。特に4次元変分法はよく問われますので、整理しておきましょう。次回一緒に考えてみたいと思います。第28回試験・専門知識※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。30日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第54回試験・専門知識(a)本文にありますラジオゾンデのような高層気象観測に用いる観測機器や雨量計や温度計といった地上気象観測に用いる観測機器の運用によって得られた観測値が仮に格子点の値と地理的に直近にある、あるいは一致していても、観測値がそのまま解析値になるとは限りません。これは、観測値に誤差が含まれている可能性があることや、観測値が局地的な気象状態を示している可能性があるためです。したがって、「精度が高いため」とする本文の内容
こんばんは。今回の専門知識は、数値予報から、全球モデルの初期値を作成する「客観解析」についての問題です。数値予報の流れの中で客観解析は、モデル大気のすべての格子点に第一推定値と品質管理された観測値から現在の大気の状態を与えていく作業になります。その具体的な内容について問題を解きながら、次回一緒に考えてみたいと思います。第54回試験・専門知識※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。17日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第51回試験・専門知識(a)数値予報において、前回の計算によって得られた予報値のことを「第一推定値」とよんでいるのですが、それを観測データによって修正することにより大気の初期値を求めています。修正の重みとは、例えば格子点と観測点が近いほど重みが加わりますし、逆に遠いほどその重みは小さくなります。また、観測点におけるデータそのものについても世界中から入ってきますので、精度の悪い観測による怪しいデータも含まれていることもあ
こんばんは。今回は、数値予報から、客観解析の問題です。簡単にいいますと、地球の大気をコンピュータを使ってモデル大気を表現するために、東西・南北・鉛直方向に「格子点」と呼ばれる規則的に並んでいる点に現在の気温や風向・風速や気圧などの大気状態を与える作業のことです。その客観解析についての3つの文の正誤について、次回、一緒に考えてみたいと思います。第51回試験・専門知識※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの許可を頂いて使用しています。12日分の考
こんばんは。早速ですが考えてみたいと思います。(a)客観解析は解析値の第一推定値、すなわち前回の計算によって得られた予報値を新たに得られた観測データによって修正する処理です。したがって用いられるのは「前回の計算によって得られた予報値」であり、気候を表現する気象統計である「気候値」は用いません。数値予報では、このように客観解析で得られた解析値から重力波ノイズを除去して初期値化を行い、その初期値から数値計算を行なって予報値を求めて、その予報値はまた新たな観測データによ
こんばんは。今回は数値予報で行われる作業のうち、客観解析(データ同化)について一緒に考えてみたいと思います。この客観解析はコンピュータが計算しやすいよう、網の目状となっているモデル大気のすべての格子点に現在の気温、風、気圧、空気密度、比湿といった大気の状態を値として与えていく作業のことをいいます。問題でさらに詳しく検討してみます。(気象庁HP「観測データの収集から数値予報の実行、天気予報の作成・発表までの処理」より)※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務