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山頭火34歳の感想現時の俳壇に対して望ましい事は多々あるが最も望ましい事の一つは理解ある俳論の出現である。かつて島村抱月氏は情理をつくした批評ということを説かれた。それとおなじ意味に於て私は『情理をつくした俳論』を要望する。合しても離れてもまた讃するにしても貶するにしてもすべてが理解の上に立っていなければならない。個々の心は或は傾向を異にし道程を異にするであろう。しかしながらそれらはすべて真実から出発していなければならない。評者の心は作者の心にまで分け入らなけ
今朝は久しぶりにのんびりと楽しみながら筋トレ&ウォーキングをした。筋トレ公園の真ん中にある木の枯葉が散り、隙間だらけになった。枯葉散る風吹く夜に泣きながら風が吹くから枯葉は泣いて夜に散ったよ最近、幼い子を連れたお母さんと笑顔を交わすようになった。「おはよう」と「またね」だけなんだけど、お誕生日近くかなと思われる子もよちよちしながら、ニコニコしてくれる。お母さんはアジアのどこかのご出身のようだ。片言のおはようの朝風冴ゆる片言でおはようってうれしい朝になった
こんばんは、天野涼です。遅くなりましたが、みなさまから投句いただいた季語「紫陽花」の句の集計が先ほど終わりました。また自由季語の句もどれも素晴らしいものばかりです。漏れてしまった句、字の間違えなどありましたらそっと教えてください。笑ではではじっくりと味わってみてください。本当に素敵な句をありがとうございました!路に咲く紫陽花ながめ我忘る夏まつり初恋の人思い出す紫陽花や雨の朝には涙顔梅雨明けて子らの笑顔に夏来たり梅雨傘に浮かぶ紫陽
こんばんは、天野涼です。YouTube生配信お付き合いいただきまして、ありがとうございました〜!(^。^)いや〜久々の生配信は緊張しました、、、はい。笑"うさぎ"の俳句、全70作品!!投句お寄せいただきました皆さまには心より感謝申し上げます!!全作品ご紹介しきれず、申し訳ありませんでした。また、チャットでご参加いただきました皆さまも配信を盛り上げていただき、感謝です!「ネット句会」と題し開催したものの、時間配分や下手な進行で、実際皆さんに楽し
こんばんは。天野涼です。今日も今日とて、花粉が飛んでいましたね〜。皆さん、大丈夫でしたか?困ったことに、僕は他の花粉症のひとよりもわりあいに目が痒くなる傾向が高いんです。なぜなら、目が大きいから。。。んなわけない!笑失礼しました。(^^)さて、三月は弥生(やよい)といいますが、この"弥生"についての由来を調べてみました。草や木が、"いやがうえにもおい茂る"という、「いやおひ」が転じた言葉という説があるそうです。なるほど、少しずつあたたかくなって
こんばんは。皆さま、月曜日お疲れ様でした〜(^。^)夜はどうぞゆっくりやすんでくださいね。さて、お待たせいたしました。明後日のYouTube生配信「ネット句会」に先立ちまして、皆さんから投句していただいた季題「うさぎ」の句を一覧にして見ました。おひとりおひとり選者になったつもりで、好きな句を選んでみてください。当句会の趣旨は、みんなで俳句を楽しむことですから、生配信では気軽にチャットで楽しみましょう!ありがたいことに、ブログやツイッター以外にも、お
『俳句歳時記に「残る虫」という季題を見かけた☆』『俳句歳時記に「残る虫」という季題を見かけた。冬が迫り、虫が細々と消えいるようにしか鳴かないことだとか。本紙俳壇の選者、矢島渚男さんに次の作品がある。<ゐなくなるぞゐなくなるぞと残る虫>。気象庁によると、日本の秋(9~11月)の平均気温は今年、統計を取り始めてから最も高くなったそうだ。夜道を歩いていて、それを実感することがあった。12月にはいってなお、<ゐなくなるぞ>と虫にささや
五十女こけ(いそめこけ)@映画、読書、古典、評論@isoisodo算賀は長寿の祝いで四十から始まります。語呂を嫌って五八の賀、以降十年毎の催しです。稀な長命は喜びも一入で九十の賀を迎えた西園寺実氏の妻貞子には後宇多天皇自らの笛と煕仁皇太子の琵琶の合奏を賜ります。俊成も九十の賀に臨んで後鳥羽上皇よ…https://t.co/YpqaegXzyA2022年05月11日16:30五十女こけ(いそめこけ)@映画、読書、古典、評論@isoisodo世に三関とは近江の逢阪、美濃の不破、
外はぱらぱら雨。それでも一頻り囀りが聞こえる。この春から、贈呈された結社誌の作品を鑑賞する『野火』の俳句月評を担当している。六月号分をこれから書くのだが、作品は各結社誌の四月号に載ったもので、季題はほぼ冬の句だ。正直にいって今、正月の句を読むのは少し辛い。当季雑詠という言葉があるが、やっぱり俳句は今がいい。柿若葉日差が濡れてゐるやうな高木晴子『草木花歳時記』朝日新聞社間発行より。柿の芽。もうすぐ若葉になる。
2022.4.14一日一季語春の虹(はるのにじ)【春―天文―晩春】初虹や帆あしの遅きのぼり舟井上井月井上井月信州伊那谷を中心に活動し、放浪と漂泊を主題とした俳句を詠み続けた。その作品は、後世の芥川龍之介や種田山頭火をはじめ、つげ義春などに影響を与えた。文政5年(1822年)に生まれたと言われる。越後長岡藩士井上某の子、勝造または勝之進と称し、井月と号した。如何なる契機で俳人となったか明らかでないが、嘉永5年善光寺に来り、伊那へ来たのは安政5年頃で、紋附黒羽二重
「神戸ニニンガ日誌」(第2,694号)○昨年5月の朝日俳壇で「新参の六番打者はナイスガイ」という句が選ばれた。選者は稲畑汀子。芦屋在住の阪神ファンだった。○その汀子さんが91歳で亡くなった。「新参の六番打者」とは、タイガースの佐藤輝明のことか。○高浜虚子の孫で、父・年尾の没後「ホトトギス」主宰。有季定型、客観写生、花鳥諷詠という鉄則を守るため「日本伝統俳句協会」設立。○催事では再々前衛俳句・社会性俳句の金子兜太と「丁々発止」の闘いをした。分かりやすく闘うことで自らの信念を伝え
2022.2.20一日一季語絵踏(えぶみ/ゑぶみ)【春―行事―初春】主のお顔なくなつてゐし踏絵かな大森扶起子踏む絵はキリシタンに背教の証として聖画像などを踏ませた行事をいい、踏ませる聖画像を踏み絵又は踏ませ絵、切支丹道具といった。1614年には日本全土でキリスト教が禁止され、すぐに外国の宣教師は日本から退去させられた。退去を拒否した者は逮捕され、殺され、あるいは棄教を命じられた。日本は徳川幕府の時代、ほとんど全ての国との接触を断ち、長い鎖国に入っていく。20
2022.2.18一日一季語菠薐草(ほうれんそう《はうれんさう》)【春―植物―初春】洗ふ手を止めて辞書引く菠薐草北畠明子「菠薐草」と書いてあるものを見ると、まず読めない。そこで、辞書まで持ち出して見てしまった。そんな感じでしょうか。「菠薐草」は、菠薐国であるペルシャを表しているそうです。どうしてペルシャ草と発音されず「ほうれん」なのか。ペルシャの菠薐は中国ではホリンまたはポーリンと発音され、それが日本に伝わった時には「ほうれん」という発音で理解されるようになり
2022.2.17一日一季語梅見(うめみ)【春―生活―初春】湯気のたつもの良く売れる梅見茶屋志水千代子日本三名園の一つ、水戸市の偕楽園などで今月11日から開催される予定だった「水戸の梅まつり」は、まん延防止等重点措置が適用されているため、開催の延期が決まりました。「水戸の梅まつり」は例年、水戸市の偕楽園と弘道館で開かれ、ことしは今月11日から来月21日までの予定でした。水戸に限らず、多くの地域でこうしたイベントが中止となってしまったようです。今週末、再び寒波が来る気
2022.2.16一日一季語春一番(はるいちばん)【春―天候―初春】本日も記録更新春一番厚芝唯菜【速報】北陸地方で「春一番」今年全国で初(2022年2月15日)気象庁は15日、北陸地方(新潟、富山、石川、福井各県)で春一番が吹いたと発表した。昨年と比べ5日早かった。同庁は春一番を「立春から春分までの間に広い地域で初めて吹く、暖かく強い南寄りの風」と定義している。日本海にある低気圧が発達しながら東北東に進んだため、北陸でやや強い南寄りの風が吹き、気温も14日
2022.2.14一日一季語涅槃会(ねはんえ《ねはんゑ》)【春―行事―仲春】涅槃図の月が最後に捲かれけり市堀玉宗法輪山興禅寺の住職でもある、市堀玉宗和尚。境内には、俳句供養塔(全国俳句愛好家の詩魂碑)(揮毫文化功労者・俳人・金子兜太先生)・句碑(金子兜太・沢木欣一氏等・境内)があるという。SNSへの投稿も活発で、涅槃団子のことも、私はこの方のSNSで初めて見た。この句では、一年に一度出されるのであろう、涅槃図が描かれている。涅槃図とは、お釈迦さまが80歳で亡
2022.2.13一日一季語金縷梅(まんさく)【春―植物―初春】金縷梅や池面を渡る風尖り鈴木一三春とはいえまだ浅く、寒さの名残が感じられる日が続きます。明日13日(日)から連休明けの14日(月)は南岸低気圧の影響で、再び関東甲信の広範囲で雪が降り、積雪が予想されています。金縷梅の花の咲き始めたという、SNSの記事も見かけますが、この句のように、風はまだ尖っているように思います。⇒画像をクリックするとブログ記事が読めます。【傍題季語】満作(まんさく)
2022.2.12一日一季語バレンタインデー【春―行事―初春】バツイチでもええねんバレンタインの日朝目彩湖口語体、関西訛り。『ええねん』は、2003年11月6日に発売されたウルフルズ25枚目のシングル。シリーズ企画として、各地方言バージョンのCD化が企画されたが、本曲の売上が伸びなかったため、お蔵入りとなった。お国訛りを句にすると、独特の味わいがある。因みに、私は、××。⇒画像をクリックするとブログ記事が読めます。【傍題季語】バレンタインの日
2022.1.21一日一季語葉牡丹(はぼたん)【冬―植物―晩冬】葉牡丹や螺子に右ねじ左ねじ大野里詩葉牡丹から、飛躍した先に見たのは、螺子。扇風機などには、こうした、逆回転に使う螺子があるように思います。この句の雰囲気は。しぐるるや駅に西口東口安住敦の句を思います。⇒画像をクリックするとブログ記事が読めます。【傍題季語】牡丹菜(ぼたんな)【季語の説明】キャベツのような形で、寒くなると株の中心が白やピンク、
2022.1.19一日一季語冬耕(とうこう《とうかう》)【冬―生活―三冬】冬耕やひと畝ごとに腰伸ばし小林朱夏畑起こしは冬が最適なのだとか。掘り起こした土を厳しい寒気にさらすことによって風化させ、病原菌や害虫、雑草などの密度を下げることができる、よりよい土壌にできるからだという。先日、秩父の畑で、一人黙々と鍬を振る農夫をみた。この句のような仕草をしていました。⇒画像をクリックするとブログ記事が読めます。*2022.1.17秩父にて【傍題季語】土曳き(
2022.1.18一日一季語火事(かじ《くわじ》)【冬―生活―三冬】棒立ちのものばかりなり火事の跡北村仁子消防庁が季節ごとの出火件数をまとめたデータを見ますと、空気が乾燥する12~2月の冬季で全体の出火件数のうち3割近くの火災が発生し、また同様に空気が乾燥している3~5月の春季も全体の出火件数のうち3割を占めています。(平成30年の記録)火事には気をつけましょう。この句からは、木造住宅の火事場に残された炭のようになった柱などを想像しました。初学の頃、北村仁子さんから
2022.1.17一日一季語氷柱(つらら)【冬―地理―晩冬】崖氷柱千尋超えたる殺気かな千田敬千尋とは、測りにくいほど深いこと。また、そのさま。この崖氷柱は凶器のように鋭い、刃物のように見えたのかもなどと思いました。長野県木曽町「白川の氷柱群」、崖からしみ出した水が凍り、つららがびっしりと連なる光景はまるで「氷のカーテン」。幅約250メートル、高さは最大約50メートルにもなる。奥秩父の冬の名勝「三十槌の氷柱(みそつちのつらら)」などが浮かびます。⇒画像をクリック
2022.1.16一日一季語初閻魔(はつえんま)【冬―行事―新年】その街に遊女の墓も初閻魔黒田杏子この街とは、新宿であろうか。宿場町のころには、内藤新宿という名称であった、新宿。江戸三大閻魔の一つ、太宗寺と成覚寺の二つのお寺があります。どちらも宗派は浄土宗。浄土宗と遊廓は切っても切れない関係で、その当時身寄りのない遊女を火葬してくれていたのは浄土宗だったんだとか。流山にある閻魔堂には、流山のネズミ小僧こと金子市之丞の墓があるという。その金子市之丞と恋仲だっ
2022.1.15一日一季語枯蓮(かれはす)【冬―植物―三冬】東京の鬼門封じや枯蓮田小嶋洋子東京、上野の不忍池は、周囲2kmを誇る大きさ。滋賀の琵琶湖を模したものと言われています。琵琶湖のすぐ近くには比叡山があり、鬼門の場所に延暦寺が。そして琵琶湖に浮かぶ竹生島には弁才天信仰の聖地、宝厳寺があります。不忍池は、江戸城の鬼門の場所に寛永寺、不忍池には弁天堂が浮かびます。この弁天堂は、琵琶湖の中の竹生島と同じ位置にあり、まるで東京の小さな琵琶湖のよう。この句の鬼門には
2022.1.12一日一季語蠟梅(ろうばい《らふばい》)【冬―植物―晩冬】素通りのできぬ蝋梅一樹あり青木陽子この蝋梅は、花を沢山つけている、大きな木であった等、かなり特徴的なものがあったのでしょう。厳冬の中、香りも、花の色の見事さも、人の目を引く樹木なのだと思います。⇒画像をクリックするとブログ記事が読めます。*2022.1.11秩父にて【傍題季語】臘梅(ろうばい《らふばい》)唐梅(からうめ)【季語の説明】ロウバイ科の落葉低木の花。12月〜2月
2022.1.11一日一季語福寿草(ふくじゅそう《ふくじゆさう》)【冬―植物―新年】日だまりに頭並べて福寿草續木文子自然界に自生するものは、春に咲くが、古来、新春を祝うものとして、江戸時代より多数の園芸品種も作られている古典園芸植物ということで、季語としては、新年の季語。江戸時代にも、現代の温室のようなものがあり、福寿草も、新年、元日に咲かせていたのでしょう。したがって、この句の福寿草を新年のものと考えると、この日溜まりに置かれているのは、園芸用の鉢植えなのかもしれま
2022.1.9一日一季語福藁(ふくわら)【冬―生活―新年】福藁をさくさくさくとたれか来る永島理江子家の門から、玄関まで、滑り止めの福藁が敷かれているのでしょうか。SDGSが提唱される現代。昔ながらの藁敷きは、エコな取組でもあるのかもしれません。⇒画像をクリックするとブログ記事が読めます。【傍題季語】福藁敷く(ふくわらしく)ふくさ藁(ふくさわら)【季語の説明】新年、門口や庭に敷く新しく清い藁。正月の神を祀る松の内の間、場を清めるためとされる。
2022.1.7一日一季語松の内(まつのうち)【冬―時候―新年】親と子の影ふみごっこ松の内吉成美代子普段はなかなか明るいうちに家に帰ることがない父。こんな父と、影踏みをして遊ぶ無邪気な幼子でしょう。在宅ワーク中は、こんな姿もちらほら見ることがあるようですが、松の内ならではの、明るさ、楽しさを感じます。⇒画像をクリックするとブログ記事が読めます。【傍題季語】松七日(まつなぬか)注連の内(しめのうち)【季語の説明】門松は、1月7日または1月1
2022.1.6一日一季語寒鯉(かんごい《かんごひ》)【冬―動物―三冬】新聞にくるまり佐久の寒鯉来松木実佐久鯉は、背肉が盛り上がっていて体高があり、丸まると太っているのが特徴冷たい井戸水の池からすくい上げその場で「輪切」や「あらい」にする昔ながらの商いをしています。平成20年(2008)、特許庁より地域団体商標登録の認定を受けた「佐久鯉(こい)」。鯉と聞くと「泥臭いのでは?」と思う人も多いのだろう。しかし佐久の鯉は、その印象を払拭(ふっしょく)させてくれるお
2022.1.4一日一季語七福神詣(しちふくじんまいり《しちふくじんまゐり》)【冬―行事―新年】自転車の力士に会ひし福詣須賀敏子初場所は一月の第2日曜日が初日。墨田区には、両国国技館があり、相撲部屋も多い。隅田川の七福神詣は、令和四年の元日から七日までのご開帳で、期間中は、色紙への七福神の揮毫、御分体・宝舟の頒布もあるようです。東京で最も有名な隅田川七福神詣は、江戸時代後期に佐原鞠塢(きくう)によって開かれた向島百花園に文人仲間が集まり、佐原の所有していた福