江戸初期に生きた近江聖人、中江藤樹は、華やかな権力や名声よりも、人としてどう生きるかを徹底して問い続けた思想家でした。彼の教えは、難しい理屈や空理空論ではありません。日々の生活のなかで、どのように人と向き合い、どのように心を整え、どのように信頼を積み重ねるかという、きわめて具体的で、そして温かい指針に満ちています。「信義は、小さな約束に宿る」この言葉は、現代を生きる若い人たちにこそ、深く届いてほしい一節です。大きな成功や壮大な夢を語る前に、まずは今日交わした小さな約束を守れるかどうか。その姿勢こ