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自作の邦楽器作品紹介を始めています。今日の曲は、私のライフワークを決定づける最重要作品となっているものです。##PHONOSPHEREⅠ~尺八と管弦楽の為に(1993)##東京フィルハーモニー交響楽団委嘱作品演奏時間:約23分初演:1993年9月/東急文化村オーチャードホール東京フィルハーモニー交響楽団定期演奏会演奏:指揮=大野和士尺八=三橋貴風欧州初演:1993年10月/リスボングルベンキアン管弦楽団定期演奏会演奏:指揮=大野
今や世界的巨匠への階段をひた走る指揮者=大野和士氏とは、1990年代にコラボを展開していました。その頃は、トスカニーニ国際指揮者コンクール優勝、ザグレヴ・フィルでの実績、そして東京フィル欧州楽旅1994の大成功等によって、ドイツ西南部の都市=カールスルーエに在るバーデン州立歌劇場の音楽総監督に就任していました。(その後、ベルギー/ブリュッセルのベルギー王立歌劇場音楽監督を経て、フランス国立リヨン歌劇場首席指揮者となり、その後に東京都交響楽団のシェフにも就任し、現在では新国立劇
東京フィルハーモニー交響楽団の1994年ヨーロッパ公演は、常任指揮者=大野和士氏の統率の下に、素晴らしい成果を挙げた記念碑的な演奏旅行でした。ドイツ・ベルギー・イギリスを訪ねて約3週間の旅路でしたが、その中のイギリス公演8回中の6回に、拙作<PHONOSPHERⅠ>がプログラミングされた事は、私にとっても作品にとっても、誠に幸運な出来事でした。この作品は、協奏曲の主人公である独奏者が最初は舞台に居ない状況で演奏が始まり、やがて歌舞伎座の花道を行く千両役者のように、客席後方
松尾祐孝の自作品紹介です。交響曲に代わるタイトルとしてPHONOSPEREと命名しているシリーズです。今日もそのシリーズ第1作の話題を続けます。現在、この作品のドイツで録音されたCDを、ナクソス・ミュージック・ライブラリーでお聴きいただけます。https://ml.naxos.jp/opus/461209###PHONOSPHEREⅠ~尺八と管弦楽の為に(1993)###世界初演演奏時間:約23分1993年9月/東急文化村オーチャードホー
2025年度第4四半期(1~3月)に鑑賞したコンサートは、22回。コンサートごとに一言記し、深く印象に残った演奏曲目に★を付す——詳細は【コンサート感想】の各記事をご覧ください。後編となる今回は、2月中旬以降の公演について。2026/2/16サントリーホールエリアフ・インバル/東京都交響楽団★マーラー交響曲第8番(ソプラノ:ファン・スミ、ソプラノ:エレノア・ライオンズ、ソプラノ:隠岐彩夏、メゾソプラノ:藤村美穂子、メゾソプラノ:山下裕賀、テ
松尾祐孝の自作品紹介です。交響曲に代わるタイトルとしてPHONOSPEREと命名しているシリーズです。現在、この作品のドイツで録音されたCDを、ナクソス・ミュージック・ライブラリーでお聴きいただけます。https://ml.naxos.jp/opus/461209###PHONOSPHEREⅠ~尺八と管弦楽の為に(1993)###東京フィルハーモニー交響楽団委嘱作品演奏時間:約23分初演:1993年9月/東急文化村オーチャードホール東京フィルハーモニ
R・シュトラウスの交響詩及び標題交響曲を探訪を今日から再掲載していきましょう。最初は、1888年に完成された交響詩『ドン・ファン』です。私の想い出としては、1994年の東京フィルハーモニー交響楽団のヨーロッパ演奏旅行に同行した際に、大野和士氏の指揮による演奏でこの作品を何度も聴いたことが、最も強く脳裏に刻まれています。もう絶版になっているかもしれませんが、下記のCDに、その時の演奏(ライヴ録音)を聴くことができます。##'94年東京フィルヨーロッパ演奏旅行ライヴーvol
2026年3月8日(日)午後2時サントリーホールプロムナードコンサートNo.416東京都交響楽団指揮/大野和士コンサートマスター/矢部達哉■メンデルスゾーン:序曲《静かな海と楽しい航海》op.27■エルガー:チェロ協奏曲ホ短調op.85チェロアンコ-ル■ブライス・デスナー:森ヘチェロ/ゴーティエ・カプソン----------------------------■メンデルスゾーン:交響曲第4番イ長調op.90《イタリア》■メンデルスゾーン:序曲《静かな海と楽
大野和士音楽監督は、来年度から「芸術顧問」というタイトルで都響を代表し、2028年度からは「桂冠指揮者」を務め、並行して、「アーティスト・イン・レジデンス」として都響に加わるペッカ・クーシストが、「首席指揮者」に就任すると紹介されていた。トップ交代に助走・伴走期間を設けたのは、考えあってのことだろう。今日(3/4)は、Cシリーズからの振り替えであるが、ワタシにとっては、マエストロが音楽監督として都響を指揮する最後の公演となる(プログラムとしてのラストは、3/8のプロムナードコンサ
2026年3月4日(水)午後7時東京文化会館第1038回東京都交響楽団定期演奏会Aシリーズ指揮/大野和士コンサートマスター/山本友重■アンドレ・プレヴィン:春遠からじ(2016)[日本初演]■ドビュッシー:管弦楽のための《映像》より「春のロンド」■ブリテン:春の交響曲op.44*【ブリテン没後50年記念】■アンドレ・プレヴィン:春遠からじ(2016)[日本初演]副題が「西風に寄せる頌歌(しょうか)」冊子によると西風は逆境の象徴、ナチスによる反ユダヤ人政策でユダ
昨夜は東文で、大野都響のA定期を聴きました。プレヴィン《春遠からじ》、ドビュ《映像》より「春のロンド」、ブリテン《春の交響曲》という凝った春プロ。大野さんが音楽監督として振る、最後の都響定期ということもあり、会場はほぼ満席。コンマスは山本さん。前半はまずまず、後半は滅茶楽しかった!プレヴィンの《春遠からじ》は2016年に作曲・初演。プレヴィンが亡くなる3年前です。今回が日本初演。原題は"CanSpringBeFarBehind?"で、シェ
大野和士が音楽監督として臨む東京都交響楽団最後の定期演奏会で、彼と縁の深いベンジャミン・ブリテン《春の交響曲》が演奏された。この作品は当初2020年に予定されながらコロナ禍で延期され、さらに2022年にも実現せず、今回が三度目の計画でようやく実現したものである。三人の独唱と合唱、児童合唱を伴い、春の到来と生命の再生を讃える祝祭的な大作である。しかもこの日は大野の誕生日でもあり、象徴的な公演となった。演奏は、これまで大野の指揮で聴いた中でも特に充実したものであった。大野自身が「大好きな作曲
今年はブリテン没後50年。それを記念するコンサートもいくつか。今夜は東文で、大野都響の《春の交響曲》を聴きます。大野さんは今月末で都響の音楽監督を退任。音楽監督として都響を振るのは、今夜が最後。そして、今日3月4日は大野さんの誕生日。ソリストは砂川涼子、山下裕賀、駒形貴之。6/21にはすみトリで、アマオケの東京アカデミッシェカペレが角田さんの指揮で演奏します。ソリストは安川みく、小泉詠子、小堀勇介。普段アマオケは聴きませんが、これ
明後日3/4の都響は、大野さん指揮の春プロ。プレヴィン《春遠からじ》、ドビュ《映像》より「春のロンド」、ブリテン《春の交響曲》。ブリテン《春の交響曲》は1948~49年に書かれた、3人の独唱と合唱(混声合唱、少年合唱)とオケのための作品。春を詠った英詩を用いた、4部12曲の合唱交響曲(choralsymphony)です。第2部は緩徐楽章、第3部はスケルツォに相当。PartI:1.Introduction--Shineout,FairSun(G.C
新型コロナウィルス禍の混迷からようやく脱却し始めている人類・国際社会ですが、文化・芸術・スポーツといった人間が人間である証とも言える営みを、絶やさずに次代に繋いでいきたいものです。そこで、あらためて、20世紀末から21世紀開幕の年にかけて、私自身も構想段階から参画して開催した世界平和に繋がる企画を振り返っていきましょう。世界の平和を考えながら、<アジア環太平洋作曲家シリーズ>について、お話していくことにしましょう。1998年から2001年にかけて企画・開催されたシリーズで、当時
来週2/23の都響定期は、レイランド指揮でシュマ1《春》他。春が近いからでしょうか。3/4の都響はもっと捻った春プロ。大野さん指揮で、プレヴィン《春遠からじ》、ドビュ《映像》より「春のロンド」、ブリテン《春の交響曲》。プレヴィンの原題は"ItMightAsWellBeSpring"。同名のジャズソングがあります。I'masrestlessasawillowinawindstorm,I'masjumpyasapuppeto
なんと!少年みたいな笑顔ですね😄この顔であの演奏と手の大きさは完全にミスマッチです。年明けのジルベスターコンサートは楽しかったようですね?コンクール時の演奏とは別物でしたが、お祭りを楽しめて良かったです。コンチェルトは当然ながら、オーケストラと指揮者がとても重要です。改めて大野和士さんの、どのピアニスト対しても演奏解釈を理解し、演奏者の能力を最大限に引き出し、聴衆を感動に導いたことが分かりました。今年もまだまだ聴き続けます♪
2025年11月24日午後2時新国立劇場ベルク:歌劇「ヴォツェック」作品7【演出】リチャード・ジョーンズ指揮=大野和士東京都交響楽団主な登場人物ヴォツェック=駒田敏章(バリトン)マリー=ジェニファー・デイヴィス(ソプラノ)大尉=アーノルド・ベズイエン(テノール)鼓手長=ジョン・ダザック(テノール)◇感想官能的なエロティシズムをR・シュトラウス『ばらの騎士』のように貴族社会の源氏物語のような文化ではなく「ヴォツェック」の庶民では男女間の物品のやりとり、暴力など人
リチャードジョーンズの新演出ということで、今期新国の本命だった作品。期待は高かった。そして、その期待どおり素晴らしい公演だった。ヴォツェックはベルクが社会派オペラと言ってもよい、貧困層のさらに最下層に位置する夫婦が、虐げられ、夫婦は非業の結末を迎える作品。無調の音楽はワーグナーをさらに進化させ、まさに音楽劇であり、アリアのような歌は皆無。ヴォツェックをとりまく不幸なら環境を徹底的に表現する。救済はなく、ひたすら暗い世界である。リチャードジョーンズの演出は、その状況を舞台でわかりやすくしたように
<東京フィルハーモニー交響楽団ヨーロッパ演奏旅行1994>回想録もいよいよ最終回です。ツアーの最後は、最重要公演と目されるロンドン公演でした。このロンドン公演は、ロイヤル・フェステフィバル・ホールの<TheLondonInternationalOrchestraSeasonoftheRoyalFestivalhall>シリーズに組み込まれた注目の演奏会となっていました。そのシリーズのラインナップを紹介しておきましょう。◉1994年9月26日:ロンドン
<東京フィルハーモニー交響楽団ヨーロッパ演奏旅行1994>の回想録もいよいよ終盤になってきました。拙作をプログラミングしていただいたイギリス公演シリーズは、リーズ~ノーザンプトン~ミドルスブラ~ニューキャッスル~と次第に北上して、今度はグラスゴーです。◉10月19日:グラスゴーロイヤル・コンサート・ホール♪松尾祐孝/フォノスフェール第1番(尺八独奏=三橋貴風付打ち=松尾祐孝)♪プロコフィエフ/ヴァイオリン協奏曲第2番(ヴァイオリン独奏:ラファエ
11/20大野/ベルク『ヴォツェック』新国立劇場オペラ@新国立劇場新国立劇場オペラの25/26シーズン新制作のアルバン・ベルクによる『ヴォツェック』を鑑賞してきました。指揮は音楽監督を務める大野、オーケストラは東京都交響楽団です。この組み合わせによるオペラを鑑賞するのは、昨年の新国立劇場『トリスタンとイゾルデ』以来になります。公演概要新国立劇場オペラ日時:2025/11/19:00開演場所:新国立劇場指揮大野和士ソリストヴォツェック:駒田敏章鼓手長:ジョン・ダザ
○2025年11月22日(土)マチネ(14:00-)アルバン・ベルク「ヴォツェック」全3幕ドイツ語上演/日本語及び英語字幕付於:新国立劇場オペラパレス久方ぶりの新国立劇場オペラ、今回は映像でしか見たことがありませんが、ちょっと救われない感じの悲劇だったという記憶のある😅アルバン・ベルクの「ヴォツェック」。しかし、何といっても新制作で今シーズンの目玉とされており、指揮も大野和士マエストロということで、楽しみにしていましたが、タイトル・ロールのトーマス・ヨハネス・マイヤー
楽しみにしていた新制作の「ヴォツェック」。新国立では、2009年に観た。新国立にとっての初演でバイエルン州立歌劇場との共同制作。当時の音楽監督・若杉弘氏が執念を燃やしていた初演だったが直前に病死された。その前の、2004年には松本でサイトウキネンを観ている。しかし、何と言っても忘れがたいのは、1984年のアバド指揮シカゴ響の演奏だ。私にとって初体験だったが、シカゴ響にとっても初演だった。もちろん演奏会形式だったが、オーケストラのステージは暗くしてその上方のオルガン下に小さなステージを作って
<東京フィルハーモニー交響楽団ヨーロッパ演奏旅行1994>の回想録も後半に突入して、イギリス公演シリーズの想い出を綴っています。前回の記事で紹介した10月15日のリーズ公演の後、ノーザンプトン、ミドルスブラ、ニューキャッスルの3公演は、同じプログラムが続きました。◉10月16日:ノーザンプトン/ターンゲート♪R.シュトラウス/交響詩「ドン・ファン」♪プロコフィエフ/ヴァイオリン協奏曲第2番(ヴァイオリン独奏:ラファエル・オレグ)♪松尾祐孝/フォノスフェール第1番
ベルク:歌劇「ヴォツェック」(新国立劇場オペラパレス20日)【指揮】大野和士【演出】リチャード・ジョーンズ【美術・衣裳】アントニー・マクドナルド【照明】ルーシー・カーター【ムーヴメント・ディレクター】ルーシー・バージ【舞台監督】髙橋尚史【ヴォツェック】駒田敏章【鼓手長】ジョン・ダザック【アンドレス】伊藤達人【大尉】アーノルド・ベズイエン【医者】妻屋秀和【第一の徒弟職人】大塚博章【第二の徒弟職人】萩原潤【白痴】青地英幸【マリー】ジェニファー・デイヴィ
昨夜は新国で、ベルクのオペラ《ヴォツェック》(新制作)を観ました。会場に到着して、題名役のT.J.マイヤーの降板を知り、テンション急降下。代役はカヴァーの駒田敏章さん。今年3月に聴いた読響の《ヴォツェック》も、題名役はゲルネの代役のキーンリーサイドでした。代役続きで、呪われてる。でも、楽しかった!リチャード・ジョーンズ演出はまずまず。舞台下手に豆の缶の棚。ヴォツェックは缶を取り出してスプーンで豆を食べ、食べ終わると上手のゴミ箱に空き缶を捨てることを
新国立劇場2025-2026シーズンアルバン・ベルク/歌劇「ヴォツェック」<新制作>指揮大野和士演出リチャード・ジョーンズヴォツェックトーマス・ヨハネス・マイヤー⇒駒田敏章鼓手長ジョン・ダザックアンドレス伊藤達人大尉アーノルド・ベズイエン医者妻屋秀和マリージェニファー・デイヴィスマルグレート郷家暁子合唱新国立劇場合唱団児童合唱TOKYOFM少年合唱団管弦楽東京都交響楽団新国立劇場25-26シーズン、新制作2本のうちの一本「ヴォツ
新制作のベルク《ヴォツェック》新国立劇場公演は、歌手陣の実力を前面に押し出しつつ、リチャード・ジョーンズの演出が作品の核心に鋭く切り込んだ、充実の上演であった。主人公ヴォツェックを歌ったトーマス・ヨハネス・マイヤーは、粗野で本能的な労働者ではなく、どこか知性の影をまとった人物像を提示した。内面を押し殺しながら日常に押し潰されていく過程を、声の陰影と繊細な表情で描き、終幕へ向けての精神の崩壊を静かに、しかし確実に積み上げていった。マリーを歌ったジェニファー・デイヴィスは、生活感を伴う温かな
<東京フィルハーモニー交響楽団ヨーロッパ演奏旅行1994>の回想録を綴っています。空路でドイツのフランクフルト空港に到着した一行は、先ず最初に高級温泉保養地で名高いヴィスバーデンに拠点を置きました。日本に比べると空気が乾燥しているヨーロッパの秋です。楽器を収容したコンテナからコントラバスを出したところ、一艇が急激な乾燥のために木目割れを起こしてしまい、大至急フランクフルト放送響のスタッフの協力を仰いでリペアを行った、というようなアクシデントもありました。流石にカジノでうつつを抜か