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2025年11月24日午後2時新国立劇場ベルク:歌劇「ヴォツェック」作品7【演出】リチャード・ジョーンズ指揮=大野和士東京都交響楽団主な登場人物ヴォツェック=駒田敏章(バリトン)マリー=ジェニファー・デイヴィス(ソプラノ)大尉=アーノルド・ベズイエン(テノール)鼓手長=ジョン・ダザック(テノール)◇感想官能的なエロティシズムをR・シュトラウス『ばらの騎士』のように貴族社会の源氏物語のような文化ではなく「ヴォツェック」の庶民では男女間の物品のやりとり、暴力など人
リチャードジョーンズの新演出ということで、今期新国の本命だった作品。期待は高かった。そして、その期待どおり素晴らしい公演だった。ヴォツェックはベルクが社会派オペラと言ってもよい、貧困層のさらに最下層に位置する夫婦が、虐げられ、夫婦は非業の結末を迎える作品。無調の音楽はワーグナーをさらに進化させ、まさに音楽劇であり、アリアのような歌は皆無。ヴォツェックをとりまく不幸なら環境を徹底的に表現する。救済はなく、ひたすら暗い世界である。リチャードジョーンズの演出は、その状況を舞台でわかりやすくしたように
<東京フィルハーモニー交響楽団ヨーロッパ演奏旅行1994>回想録もいよいよ最終回です。ツアーの最後は、最重要公演と目されるロンドン公演でした。このロンドン公演は、ロイヤル・フェステフィバル・ホールの<TheLondonInternationalOrchestraSeasonoftheRoyalFestivalhall>シリーズに組み込まれた注目の演奏会となっていました。そのシリーズのラインナップを紹介しておきましょう。◉1994年9月26日:ロンドン
<東京フィルハーモニー交響楽団ヨーロッパ演奏旅行1994>の回想録もいよいよ終盤になってきました。拙作をプログラミングしていただいたイギリス公演シリーズは、リーズ~ノーザンプトン~ミドルスブラ~ニューキャッスル~と次第に北上して、今度はグラスゴーです。◉10月19日:グラスゴーロイヤル・コンサート・ホール♪松尾祐孝/フォノスフェール第1番(尺八独奏=三橋貴風付打ち=松尾祐孝)♪プロコフィエフ/ヴァイオリン協奏曲第2番(ヴァイオリン独奏:ラファエ
11/20大野/ベルク『ヴォツェック』新国立劇場オペラ@新国立劇場新国立劇場オペラの25/26シーズン新制作のアルバン・ベルクによる『ヴォツェック』を鑑賞してきました。指揮は音楽監督を務める大野、オーケストラは東京都交響楽団です。この組み合わせによるオペラを鑑賞するのは、昨年の新国立劇場『トリスタンとイゾルデ』以来になります。公演概要新国立劇場オペラ日時:2025/11/19:00開演場所:新国立劇場指揮大野和士ソリストヴォツェック:駒田敏章鼓手長:ジョン・ダザ
○2025年11月22日(土)マチネ(14:00-)アルバン・ベルク「ヴォツェック」全3幕ドイツ語上演/日本語及び英語字幕付於:新国立劇場オペラパレス久方ぶりの新国立劇場オペラ、今回は映像でしか見たことがありませんが、ちょっと救われない感じの悲劇だったという記憶のある😅アルバン・ベルクの「ヴォツェック」。しかし、何といっても新制作で今シーズンの目玉とされており、指揮も大野和士マエストロということで、楽しみにしていましたが、タイトル・ロールのトーマス・ヨハネス・マイヤー
<東京フィルハーモニー交響楽団ヨーロッパ演奏旅行1994>の回想録も後半に突入して、イギリス公演シリーズの想い出を綴っています。前回の記事で紹介した10月15日のリーズ公演の後、ノーザンプトン、ミドルスブラ、ニューキャッスルの3公演は、同じプログラムが続きました。◉10月16日:ノーザンプトン/ターンゲート♪R.シュトラウス/交響詩「ドン・ファン」♪プロコフィエフ/ヴァイオリン協奏曲第2番(ヴァイオリン独奏:ラファエル・オレグ)♪松尾祐孝/フォノスフェール第1番
ベルク:歌劇「ヴォツェック」(新国立劇場オペラパレス20日)【指揮】大野和士【演出】リチャード・ジョーンズ【美術・衣裳】アントニー・マクドナルド【照明】ルーシー・カーター【ムーヴメント・ディレクター】ルーシー・バージ【舞台監督】髙橋尚史【ヴォツェック】駒田敏章【鼓手長】ジョン・ダザック【アンドレス】伊藤達人【大尉】アーノルド・ベズイエン【医者】妻屋秀和【第一の徒弟職人】大塚博章【第二の徒弟職人】萩原潤【白痴】青地英幸【マリー】ジェニファー・デイヴィ
昨夜は新国で、ベルクのオペラ《ヴォツェック》(新制作)を観ました。会場に到着して、題名役のT.J.マイヤーの降板を知り、テンション急降下。代役はカヴァーの駒田敏章さん。今年3月に聴いた読響の《ヴォツェック》も、題名役はゲルネの代役のキーンリーサイドでした。代役続きで、呪われてる。でも、楽しかった!リチャード・ジョーンズ演出はまずまず。舞台下手に豆の缶の棚。ヴォツェックは缶を取り出してスプーンで豆を食べ、食べ終わると上手のゴミ箱に空き缶を捨てることを
新国立劇場2025-2026シーズンアルバン・ベルク/歌劇「ヴォツェック」<新制作>指揮大野和士演出リチャード・ジョーンズヴォツェックトーマス・ヨハネス・マイヤー⇒駒田敏章鼓手長ジョン・ダザックアンドレス伊藤達人大尉アーノルド・ベズイエン医者妻屋秀和マリージェニファー・デイヴィスマルグレート郷家暁子合唱新国立劇場合唱団児童合唱TOKYOFM少年合唱団管弦楽東京都交響楽団新国立劇場25-26シーズン、新制作2本のうちの一本「ヴォツ
新制作のベルク《ヴォツェック》新国立劇場公演は、歌手陣の実力を前面に押し出しつつ、リチャード・ジョーンズの演出が作品の核心に鋭く切り込んだ、充実の上演であった。主人公ヴォツェックを歌ったトーマス・ヨハネス・マイヤーは、粗野で本能的な労働者ではなく、どこか知性の影をまとった人物像を提示した。内面を押し殺しながら日常に押し潰されていく過程を、声の陰影と繊細な表情で描き、終幕へ向けての精神の崩壊を静かに、しかし確実に積み上げていった。マリーを歌ったジェニファー・デイヴィスは、生活感を伴う温かな
<東京フィルハーモニー交響楽団ヨーロッパ演奏旅行1994>の回想録を綴っています。空路でドイツのフランクフルト空港に到着した一行は、先ず最初に高級温泉保養地で名高いヴィスバーデンに拠点を置きました。日本に比べると空気が乾燥しているヨーロッパの秋です。楽器を収容したコンテナからコントラバスを出したところ、一艇が急激な乾燥のために木目割れを起こしてしまい、大至急フランクフルト放送響のスタッフの協力を仰いでリペアを行った、というようなアクシデントもありました。流石にカジノでうつつを抜か
31年前の秋、まだ駆け出しに等しい若手であった私は、<東京フィルハーモニー交響楽団ヨーロッパ演奏旅行1994>に同行する機会を得て、ヨーロッパを旅しました。昨日から、その演奏旅行の回想録をアップしています。懐かしくもまた文化的意義も高い想い出です。演奏旅行参加者にはこのような旅程冊子が配布されました。この頁をめくると、今でも旅先の風景や出来事が走馬燈のように脳裏に甦ってきます。旅行代理店は読売旅行で、全行程に渡って複数のスタッフが同行してくださり、とてもお世話になりました。下
11月18日(火)14時、初台の新国立劇場でベルク作曲のオペラ「ヴォツェック」(全5回公演の2日目)を見た。演出については、ゲネプロ(最終リハーサル11月13日)を見た時に感想を書いたのでこれを再掲する。『鬼才R・ジョーンズの新演出で刺激的な新国立劇場「ヴォツェック」(ゲネプロ)』初台の新国立劇場で11月15日(土)から11月24日(月・祝)まで上演されるオペラ「ヴォツェック」(アルバン・ベルク作曲)のゲネプロ(最終リハーサル)を見て来…ameblo.jpあらすじは以下の通り(新国
世界的なマエストロ=大野和士氏が東京都交響楽団の音楽監督に就任してから十年余りが経ちました。着任早々の2015年秋には、楽団創立50周年を記念して、そして<オリンピック&パラリンピック2020東京大会>文化使節としての役割も担いながら、大野&都響はヨーロッパ演奏旅行を敢行しました。その後も考え抜かれたプログラミングと鮮烈な演奏で注目を集めました。加えて、2018年9月からは新国立劇場芸術監督にも就任して、日本のクラシック音楽の屋台骨を支える大任を果たしています。そして2022-
初台の新国立劇場で11月15日(土)から11月24日(月・祝)まで上演されるオペラ「ヴォツェック」(アルバン・ベルク作曲)のゲネプロ(最終リハーサル)を見て来た。「ヴォツェック」はベルリンでの1925年の初演から100年の今年、これを新制作するのを前々から考えていたと大野和士・新国立劇場オペラ芸術監督は語る。このため自ら指揮台に上がり、オーケストラもこの劇場の専属オーケストラの東京フィル&東京交響楽団ではなく、自身が音楽監督を務める手兵東京都交響楽団を招いた。このオペラがこの劇場で上演されるの
自作の邦楽器作品紹介を始めています。今日の曲は、私のライフワークを決定づける最重要作品となっているものです。##PHONOSPHEREⅠ~尺八と管弦楽の為に(1993)##東京フィルハーモニー交響楽団委嘱作品演奏時間:約23分初演:1993年9月/東急文化村オーチャードホール東京フィルハーモニー交響楽団定期演奏会演奏:指揮=大野和士尺八=三橋貴風欧州初演:1993年10月/リスボングルベンキアン管弦楽団定期演奏会演奏:指揮=大野
今や世界的巨匠への階段をひた走る指揮者=大野和士氏とは、1990年代にコラボを展開していました。その頃は、トスカニーニ国際指揮者コンクール優勝、ザグレヴ・フィルでの実績、そして東京フィル欧州楽旅1994の大成功等によって、ドイツ西南部の都市=カールスルーエに在るバーデン州立歌劇場の音楽総監督に就任していました。(その後、ベルギー/ブリュッセルのベルギー王立歌劇場音楽監督を経て、フランス国立リヨン歌劇場首席指揮者となり、その後に東京都交響楽団のシェフにも就任し、現在では新国立劇
東京フィルハーモニー交響楽団の1994年ヨーロッパ公演は、常任指揮者=大野和士氏の統率の下に、素晴らしい成果を挙げた記念碑的な演奏旅行でした。ドイツ・ベルギー・イギリスを訪ねて約3週間の旅路でしたが、その中のイギリス公演8回中の6回に、拙作<PHONOSPHERⅠ>がプログラミングされた事は、私にとっても作品にとっても、誠に幸運な出来事でした。この作品は、協奏曲の主人公である独奏者が最初は舞台に居ない状況で演奏が始まり、やがて歌舞伎座の花道を行く千両役者のように、客席後方
松尾祐孝の自作品紹介です。交響曲に代わるタイトルとしてPHONOSPEREと命名しているシリーズです。今日もそのシリーズ第1作の話題を続けます。現在、この作品のドイツで録音されたCDを、ナクソス・ミュージック・ライブラリーでお聴きいただけます。https://ml.naxos.jp/opus/461209###PHONOSPHEREⅠ~尺八と管弦楽の為に(1993)###世界初演演奏時間:約23分1993年9月/東急文化村オーチャードホー
松尾祐孝の自作品紹介です。交響曲に代わるタイトルとしてPHONOSPEREと命名しているシリーズです。現在、この作品のドイツで録音されたCDを、ナクソス・ミュージック・ライブラリーでお聴きいただけます。https://ml.naxos.jp/opus/461209###PHONOSPHEREⅠ~尺八と管弦楽の為に(1993)###東京フィルハーモニー交響楽団委嘱作品演奏時間:約23分初演:1993年9月/東急文化村オーチャードホール東京フィルハーモニ
昨日は芸劇で、大野さんの都響スペ「すぎやまこういちの交響宇宙」を聴きました。すぎやまこういちの交響作品展。コンマスは山本さん、隣に水谷さん。前半は《カンタータ・オルビス》(w/新国合唱団)、《日本の風》(w/矢部)、《神秘なる静寂》(w/ditto)。後半は交響曲《イデオン》。前半は10分に満たない短い曲ばかり3曲。《カンタータ・オルビス》はTVアニメ『伝説巨神イデオン』の結末を描いた、映画『THEIDEON発動篇』のラストシーンで流れる曲。オケ伴合
大野和士氏の棒、都響公演、済む、先年に故人となられ、生前は同響と数多の公演、音盤制作をされたすぎやまこういち氏の作の特集で、開幕に新国立劇場唱を加えて《カンタータ・オルビス》、っすぎやま氏がだいぶん晩年に同響コン・マス矢部達哉氏のために書かれたというコンチェルティーノ《日本の風》、《神秘なる静寂》、っそして《イデオン》である、全曲、っきょうが舞台初演であったという、前半3曲はいずれも10分に満たない小品、っぼくがすぎやまファンといっても、っほとんど《DQ》以外の彼氏のお仕事を識らない、《カンタ
今日の午後は芸劇で、都響スペシャルを聴く予定。大野さん指揮で、すぎやまこういち特集。といってもドラクエではありません。《カンタータ・オルビス》、Vnのための小協奏曲《日本の風》、Vnのための《神秘なる静寂》、交響曲《イデオン》。《カンタータ・オルビス》はTVアニメ『伝説巨神イデオン』の劇場版のラストシーンで流れる曲とのこと。混声合唱と2管オケのための音楽で、本日が演奏会初演。合唱は新国合唱団。《日本の風》と《神秘なる静寂》は矢部コンマスのために書かれ
佐藤雄一氏の楽聖《㐧9》公演の切符、っすでにして配布を終了とのこと、、、数日前に配布を開始したばかりだとおもうのだが、周辺のじじばばが殺到したんだろうなあ、っこちとら平日は仕事をしているんだってのに、取手まで来ちゃいましたよ、、、来て、器まで歩きつ楽団のHPを検索したら、っさようのわけで、っがっかりしちゃうよまったく、、、っこの楽団は公演の音源を公開していられるので、っそれを聴くこととせむ、っただ音質は、っいまどきこんなにへぼなのかよというほど貧しく、貧しいというか、録るときの音量レヴェルの
カーチュン・ウォン氏の棒、日本フィル公演、済む、演目は、小川典子女史と同フィルのオッタヴィアーノ・クリストーフォリ氏とのソロでショスタコーヴィチ《1番》コンチェルトと、同《11番》とである、2日ともRCが購えていなく、っゆうべはRA、っきょうは1階前方の左寄りであった、っゆうべは小川女史のピアノの音は蓋の向こう側からしており、オットー氏のラッパもあさっての方角を向いていて、条件はかならずしもよくなかったが、っきょうはよりクリアな音響を見舞わる、殊にオットー氏については、っゆうべはもっと彼氏の音
作家多和田葉子は多言語話者。日本語とドイツ語で作品を書く。1993年に「犬婿入り」で芥川賞受賞。ドイツ在住。8月のことですが、多和田葉子の台本による、新国立劇場のオペラ新制作「ナターシャ」の世界初演を観ました。■『ナターシャ』細川俊夫作曲2025-8-11(月・祝)14:00新国立劇場大劇場台本:多和田葉子指揮:大野和士演出:クリスティアン・レート美術:クリスティアン・レート、ダニエル・ウンガー衣裳:マッティ・ウルリッチ照明:リ
https://x.com/tmsonews/status/1975789287267541503?s=46&t=bKY98SpKtyaKWnAHqbwb4w【2026年度楽季ラインナップ発表!】https://t.co/GaoE4218gf2026年度は新たな指揮者体制のもと、更なる進化をお約束する革新的なプログラムが揃いました!今をときめく客演陣の集結にもぜひご注目ください。#都響pic.twitter.com/M46l4qlEka—東京都交響楽団TokyoMetropol
R・シュトラウスの交響詩及び標題交響曲を探訪を今日から再掲載していきましょう。最初は、1888年に完成された交響詩『ドン・ファン』です。私の想い出としては、1994年の東京フィルハーモニー交響楽団のヨーロッパ演奏旅行に同行した際に、大野和士氏の指揮による演奏でこの作品を何度も聴いたことが、最も強く脳裏に刻まれています。もう絶版になっているかもしれませんが、下記のCDに、その時の演奏(ライヴ録音)を聴くことができます。##'94年東京フィルヨーロッパ演奏旅行ライヴーvol
先月ETVで毎週金曜にオンエアされる芸能きわみ堂で話題の映画『国宝』と歌舞伎のことが特集されました。国宝の原作は2年前に一回読んでそのままになっていて、解説とか後書きなどその他をきちんと読み込んでないので、どのように原作が生まれたかはぼんやり見知ってるだけでした。この『芸能きわみ堂』を視聴して原作者の吉田修一さんと成駒屋・中村鴈治郎さんのご縁や映画での鴈治郎さんと御子息の壱太郎さんの主演の吉沢亮さんや横浜流星さんへの関わりなど知れてなんだか感動してしまいました。鴈治