華岡青洲の妻を観た。市川雷蔵、高峰秀子、若尾文子の三大名優のぶつかり合いを見るためDVD購入したが、増村保造の演出は案外ストレートだった。前半、嫁をもらうまでの高峰のメイクと芝居は絶大で、オーラが本当にすごい。竹を割った雷蔵の性格も、キャラクターとして最初は驚くがやがて慣れる。昔は手の施しようもなく死んでいった貧乏人が山ほどいた事を実感できる映像。ただ、動物実験の撮影用に、実際に麻酔しヨタヨタ歩く猫などが、今のご時世では到底放映出来ない。頑張ってる医療用特殊メイクも白黒で見せるのが精一杯か(モノ