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向田邦子「思い出トランプ」(1980年、新潮文庫)を読んだ。「志を得ない勤めの鬱憤を胸に仕舞って、うしろに厚子がいてなんやかんやと半畳を入れながら眺めるから、よかったのである。」p19(かわうそ)半畳を入れるとは、芝居小屋などで役者に不満や反感を持ったりする時に敷いている半畳を舞台に投げること。転じて他人の言動に非難、冷笑、野次、茶化しなどの声を掛けること。半畳は畳半分ほどの茣蓙で土間に敷いて芝居を見物した。「かわうそはいたずら好きである。殺した魚をならべて、たのしむ習性があるというので、
向田邦子「男どき女どき」(1982年、新潮社)を読んだ。六助さんの勉強会で向田邦子がお勧めと聞き図書館から借りてきたのだ。「冷蔵庫から出したての卵はおいしくない。室温にもどしてからのほうが、オムレツでもふんわり焼けると聞いてからこうしている。」p79(嘘つき卵)「『独りを慎しむ』誰が見ていなくても、独りでいても、慎しむべきものは慎しまなくてはいけないのです。」p131(独りを慎しむ)「どんな小さいことでもいい。每日何かしら発見をし、『へえ、なるほどなあ』と感心をして面白がって働くと、努力も
1981年8月22日、台湾で飛行機事故があり、乗り合わせていた向田邦子さんが星になりました。その星は、43年経ったいま、益々光り輝いているように感じます。第1章愛され続ける作家の軌跡第2章思い出交遊録第3章人々を惹きつける作品の魅力第4章家族が見た素顔の邦子「第2章」では、直木賞受賞の裏経緯が、「第4章」では、直筆の遺言状の存在が晒されています。通常であれば作品を通してしか知る機会がなかなかない、「作家の素顔」が、この方ほど多方面から言及されて来た方も
この三月(中略)久世光彦さんが急逝してしまった。年長者が先に逝くのが順だとは言え寂しい。天国で向田さんは久世さんに「あなた、こっちに来るのはまだ早いわよ」と叱ってくれているかもしれない。そして、久世さんはきっと困ったように両切りのピースに火をつけているはずだ。(金子成人「コワイひと」河出書房新社)
岸惠子さん好き向田邦子/終戦特別企画ドラマ「言うなかれ君よ別れを」岸恵子小林薫清水美沙戸田菜穂田畑智子荻野目慶子他1996年度作品演出/久世光彦脚本/向田邦子ナレーター/黒柳徹子youtu.behttps://youtu.be/_LONIZGEJQ0?si=oieCi0iRlfrBnBxc期間限定だったのか
昭和のドラマ向田邦子さんの原作作品女優さんの細やかな演技もすごい向田邦子ドラマシリーズ「風を聴く日/カット版」田中裕子加藤治子小泉今日子菅原謙次風吹ジュン他※前後部分カットしています。演出/久世光彦脚本/向田邦子♪/小林亜星ナレーション/黒柳徹子youtu.behttps://youtu.be/PRpJeXnFOIk?si=iBg5ziwN_hyQYeLz
保留ボックスというのを机の引き出しに設けていて『とりあえず、もうちょい後で取り組もう』と思うものを詰め込んでいます結構パンパンです『後で、後で』とどんどん詰め込むそしていつまでも先延ばしどうせ怠惰なら、いっそ目の前に積み上げとけば?とも思うのですが、そこまで潔く怠惰になれない中途半端な怠惰です保留ボックスに入っていた本をやっと読み終わりました向田邦子ベスト・エッセイこの本を買ったのは、いつだったか昨年の初夏ですか?向田邦子の小説を読んだことはありましたがエッセイは
✰。*☽退職届提出まであと362日✰。*☽久しぶりにテレビ見ました。4話完結の「お別れホスピタル」最終回。タイトルが気になって、最終回からいきなり見ました。お別れホスピタル高齢化が進行し、癌が国民病と化した現在の日本。7割以上の人が病院で最期を迎える。そんな病院の中でも、末期がんなど重度の医療ケアが必要な人や、在宅の望めない人を受け入れる療養病棟。そこはまさに医療のセーフティーネット。その最前線に立つ看護師は、意思表示の難しい患者さんのわずかな変化も見逃さず、そ
2月24日(土)。午後5時の西の空。この日の午後は、ずっとこんな感じ。昼すぎごろまでは晴れていたのだが。行きつけの床屋さんに、午後5時に予約を入れて。そこのオーナーとは、いつもさまざまな話をする。この日、話はテレビの話に。実は、私の家のテレビが2月4日に壊れた(笑)。午後8時45分、大河ドラマ『光る君へ』が終わった直後、プツンとテレビの電源が切れて、何度つけようとしても無反応に。ヨドバシ
満月の日って頭を吸引分娩されるみたいな感じにならへん?めっちゃ脳みそとハートが腫れる感じするわNHKでやってる岩合さんの世界猫歩きっていう番組知ってる?短い番組やけど岩合さんが世界中の猫を写してくれて可愛いから録画して観てるねん2回か3回は繰り返し観る今朝も洗濯干しながら観てたら向田邦子さんが猫が好きやったていうエピソードが出てきてタイに旅したときにタイの猫を好きになって伯爵って意味の名前をつけてめっちゃ可愛がって餌もどんなに忙しくても手作りしてはったっていう話
たまたま選んだ作品のどちらにも小林薫が出ているという不思議↓こちらはそのひとつね。そして(まぁおもしろいに決まってるだろうなぁ)と思って借りてきたのが「阿修羅のごとく」です。これは1979年と1980年にNHK総合テレビで放映された向田邦子原作のホームドラマ。向田邦子は脚本家として名を馳せ(「寺内貫太郎一家」は有名ですよね)エッセイストや小説家としても素晴らしい作品を残しています。日本において<エッセイスト>という言葉は彼女に対して付けられた言葉じゃ
🌼私にとって愛はぬくもりです向田邦子(「ゆでたまご」より)🌼愛にもさまざまな形がありますそのイメージは人それぞれだと思いますが向田邦子にとっての愛のイメージは小さな部分だそうです思わずさしのべる手やさしい微笑みちょっとした心遣い・・・・・・そんな愛ともいえないようなささやかなあたたかさを行っているのでしょうたぶん幸せに暮らせる社会であるためにはそんなぬくもりが一番必要なのではないかと思います彼女が描いたホームドラマの中には彼女のいう愛
書架に並ぶ十七冊の内(中略)『男どき女どき』にまず手が出た。連作形式の標題作四篇の他に、短篇小説、エッセイから成る遺稿集である。市井のどこにでもある平凡な人生に潜む劇的な一齣、一襞をひたと凝視した諸作に共通する冷徹といってもいい目の配置に今更のように舌を巻く。(江國滋「向田邦子を読む」河出書房新社)
帰宅\(´・ω・`)┐しゅたっ🏠仕事に行く前に図書館に寄ってきた仕事後だと頭がぼーっとして忘れるから前に行ってきたよまぁ朝っぱらの時間に余裕がないのに行ったため探してた本は見つけるコトが出来ずまた向田邦子さんの本を借りるというね( ̄▽ ̄*)・・・ァハハ迷ったら向田邦子なのだ笑「きんぎょの夢」📕✨今夜から読もうと思う明日は桜神宮まで行ってくる予定です⛩️いま河津桜が満開なのだとか🌸何かとバタバタだけど動いてないと落ち着かないという貧乏暇なしを地で行くアタシ変に暇
「ラジオ深夜便」を聴いていたら、向田邦子氏のインタビューを特集していた。1980年のインタビューで、脚本のみならず、小説を書くにあたって、どのような心境なのかという場面で、こんなやりとりがあった。河路アナ/そうしますと、その書く時の一つの自分の気持ちって言いますか。何を書くべきかっていう、的の絞り方みたいなのってのは。向田さん/文章っていうのは、先にあるもんじゃなくて、たくさん思ったり、感じたりしなかったら、きっと一行も出てこないもんだっていう実感はありますね。で
舞台演出家として認識していた福田陽一郎。彼が書いた「渥美清の肘突き」という本を読んだ。福田陽一郎と渥美清の関係が、いかなるものだったか知らないけど、タイトルから渥美清の評伝だなと思っていた。これがすごい勘違いで・内容は福田陽一郎の自伝だった。パルコでニール・サイモンなとのコメディを演出していたというイメージの福田陽一郎。実は日本テレビのディレクターだったのだ。学者の父を持ち、自らも東大を出た秀才。しかし、演劇に魅せられて、大学時代は演劇ざんまいで過ごす。文学座に来ないか、という話も
こんばんは(´∀`∩❥𝔾𝕠𝕠𝕕𝕖𝕧𝕖𝕟𝕚𝕟𝕘🥂𓂃◌𓈒𓐍飽き性なアタシが読書はなぜか続いてるから不思議です📕✨今は向田邦子さんの「夜中の薔薇」というエッセイを読んでます今ハマってる瀬尾まいこさんの本を借りに行ったんだけど図書館でなかなか見つからず本屋(図書館も含む)に行くと必ずトイレに行きたくなるアタシ(/;;´Д`)/┃︎wc案の定行きたくなって…焦る💦もうなんでもいいから借りてトイレに行こうと決めたのですよで目の入ったのが「夜中の薔薇」🌹なかなか面
「お願いです向田邦子さん、私があなたのような作家になるお手伝いをしてください」私は、何をしていれば幸せを感じるかと言うと、本を読んで文章を書いてそれについて語っているときなんです。望めば叶うものですね。いままさにそんなことが生業で、たくさん読んでたくさん書いてたくさん話すことを仕事としています。私は向田邦子さんが大好きで、いっとき乾いた喉を潤すように、それはもうゴクゴクと彼女の書いた本やインタビューを読んでいた時期がありました。いまもよく読みます。ある日、閃いたんですよね。そうだ、天
naocafeさん、またまた同じ本の紹介ですかって、思われることでしょう、ってもう5年前になるのですが、向田邦子さんのエッセイ「父の詫び状」を紹介させていただいておりました(^0^;)なぜか、またご縁があり、もう何度も読んでるというのは自分でもわかっていてまた、読んでます。そんなら、紹介するな!(^_^)なんてこと言わないね(^0^;)どうぞ、お読みくださいね(^_^)「父の詫び状」向田邦子著1978年11月発行文藝春秋出版
自分は日本人だな~と思う瞬間は?▼本日限定!ブログスタンプあなたもスタンプをGETしよう「建国記念の日」「国民の祝日」の一つ。日本の建国を祝う日。1966年(昭和41年)の「祝日法」改正により「建国をしのび、国を愛する心を養う」ことを趣旨とし、国民の祝日として制定。翌1967年(昭和42年)から実施されている。2月11日は、1873年(明治6年)に制定され、翌年から実施された「紀元節」(旧祝祭日では四大節の一つ)と同じ日で、「紀元節」の日付は古事記や日本書紀で初代天皇とされる神武
野呂さんの遺作となった「落城記」も向田さんは好きで(中略)自分でプロデューサーを買って出てドラマにしてしまった。向田さんの没後に放送された「わが愛の城」がそれである。向田さんも若くして亡くなったが、野呂さんはもっと若かった。まだ四十二歳だった。(久世光彦「つわものどもの夢の跡」主婦の友社)
私たちは過去から学び、今日のために生き、未来に希望を持たなければなりません。―――アインシュタイン竹にはフシがある。そのフシがあるからこそ、竹は雪にも負けない強さを持つのだ。―――本田宗一郎知恵は知識に勝る。―――パスカル人間の自由を奪うものは、暴君よりも悪法よりも、実に社会の習慣である。―――J・S・ミルおかしな形はおかしな形なりに均衡があって、それがみんなにとってしあわせな形ということも、あるんじゃないかなあ。―――
よく見るテレビ番組は?▼本日限定!ブログスタンプあなたもスタンプをGETしようお気に入りは「解体キングダム」や「魔改造の夜」「ピタゴラスイッチ」など。ロボコンも好きだわ。放送時間帯が遅いのが玉に瑕だけど、海外のオペラやバレエも楽しみです。ドキュメンタリーや科学番組も好物です。久世光彦さんが演出した向田邦子作品のような、よくできたドラマなら見ます。近頃のドラマは、ときどき面白いものに出会いますがどうも長続きしない。
いつだったか、「ままや」でいっしょにご飯を食べたとき、テーブルの上に並んだものを見て、風吹ジュンさんが涙ぐんだことがある。向田さんの家によばれた夜に出たのとおなじだというのである。一つ一つ噛みしめるように食べた。(中略)食べるということは、人を思い出させる。(久世光彦「風吹ジュンさん」主婦の友社)
「この何日あとだったか、宅次(たくじ)はつきあいで酒を飲み、送りのタクシーで帰ったとき、車から降りた途端に、地面に座り込んでしまった・・・これも、"あれの”前兆だった。」向田邦子さんの短篇集「思い出トランプ」を読んでみました。「かわうそ」はその中の短編の一つです。著者向田邦子出版:新潮文庫脚本家、エッセイスト、小説家1929年(昭和4年)~1981年(昭和56年)航空機墜落事故にて死去(51歳)■あらすじ■宅次出世コースから外れた勤め人厚子宅次
2024・1・28の事Tデパートの中の本屋さん向田邦子小学生の頃あこがれの向田邦子賞受賞の三谷幸喜*************今も生きてる向田邦子は、日本のテレビドラマ脚本家、エッセイスト、小説家。第83回直木賞を受賞。週刊誌のトップ屋時代は幸田邦子名義で執筆していた。共同ペンネーム「葉村彰子」の一員でもある。生年月日1929年11月28日出身地東京府荏原郡世田ヶ谷町若林学歴実践女子大学直木賞受賞はまだ早いと選考委員たちがそ
こんにちわ。ゆったり気分の日曜日。ところが、突然の揺れにビックリ‼️地震に対して敏感な毎日です。今週の月曜日は検査結果に一喜一憂し、水曜日は《初春大歌舞伎》を鑑賞しました。★當辰歳歌舞伎賑辰年の幕開きに相応しい5人の三番叟の躍動感たっぷりの踊りと芸者と鳶頭の粋な舞で幕開きです。赤穂浪士外伝の内★荒川十太夫赤穂浪士七回弔を弔う場面で始まりました。堀部安兵衛の介錯人をつとめた、十太夫の苦悩と覚悟を描いた作品。感動でうるうるしました😢★狐狸
ミツロウと靴クリームの大は完売しました。沢山のご購入ありがとうございました。靴クリーム小はまだ若干あります。注文はこちらからどうぞ『ミツロウクリームを使ったお客様の感想』ミツロウと靴クリームの販売今日から再開です!購入方法は今日のブログの一番下です。やっとミツロウクリーム、いや、もとい、靴クリームの増産今日出来ました。…ameblo.jp尚、こちらのメールサーバーの不具合で、お客様の中にはメールをちゃんとこちら側が受け取れなかった方がおられます。その方の靴ク
『思い出トランプ』は向田邦子さんが直木賞を受賞した「かわうそ」「犬小屋」そして「花の名前」の3作品を含む13作品が収録された短編小説を集めた本です。この中の「花の名前」は傑作だと思います。すごく昭和の雰囲気が溢れる中で物語は進行します。主人公の常子さんは、安定した職業の真面目だけどあまりパッとしない松男さんとお見合いをします。常子さん本人はあまり結婚に気が進まなかったのですが、そういう人の方がかえっていいという周りにアドバイスで結婚した。松男さんは仕事の知識はあっても、花の名前とかあま
昨日ご実家が茨城で農業を営んでいる浅草在住の友人がご実家で採れた食材色々を段ボールで持ってきてくれた冷蔵庫で熟成させて甘くなっているという栗を大量にくれたので茹で栗渋皮煮栗ご飯を堪能大量の鬼皮剥き姉が教えてくれたYouTubeの向田邦子作品の朗読を聴いていたおかげで楽しく飽きなかった写真はラム酒を振りかける前の渋皮煮