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ドラマ「狸猫書生2」第20集大結局<第20集大結局>日付は2005年8月9日に遡る。崖下の穴の前で王浩之の体からの離脱を試みた猫妖神君が倒れた。「王浩之、王浩之!!」陶然が彼の名を呼ぶ。「おまえが呼んでいるのは猫妖か、それとも王浩之なのか?」小学生姿の仙童があらわれた。猫妖神君を助けるには、玲瓏心を彼に移し替えなくてはならないと言う。「彼を救えるなら構わない!」間髪入れず、陶然は答える。「まだ私の話は終わっていないぞ。玲瓏心
ドラマ「狸猫書生2」第19集<第19集>陶然はひとり2025年の真夜中の図書館に戻った。あわてて立ち上がった彼は過去の新聞を漁る。2005年8月10日の新聞の一面に、崖下で青年の遺体が発見されたことが報じられている。すでに警察は捜査を始めていた。また、同年9月30日付の新聞では、劉万洲と斉濱が逮捕されたことが載っている。ぽた、と涙が新聞に落ちた。「終わったなんて…私は信じない!」陶然は図書館を飛び出した。夜道を走った陶然は
ドラマ「狸猫書生2」第18集<第18集>「オレを捕らえる目的でタイムワープしてるんだろ?残念だな、おまえたちがタイムワープするたびに、オレの記憶は書き換えられるんだぜ」斉濱は嫌らしい笑みを浮かべた。2005年の図書館で陶然と猫妖神君の会話を盗み聞きした彼は、タイムワープの存在と規則性を知った。それを逆に利用してやろうと、彼は日記を書き始める。2005年の彼が失敗しても、2025年の彼が穴を埋めればいい。2025年の斉濱は、夜中にワインを飲み
ドラマ「狸猫書生2」第17集<第17集>キャンピングカーでキャンプ場へやってきた陶然と猫妖神君は、青空を仰ぎながらゆったりと過ごした。今日は2025年8月16日、過去へ飛ぶ日だ。今日ですべてが終わる。「解決したら、どうするんだい?」「きみの旅に同行しようかな」「うん、一緒に旅しよう。千年も封印されていたから、退屈で死にそうなんだ。広い世界の面白いものを見に行こう」「誰に封印されてたんだい?」ちょっとした悪さをして、仙童に清山書院裏山
ドラマ「狸猫書生2」第16集<第16集>2025年に戻った陶然と猫妖神君は、今までに判明した事実をまとめてみた。2005年7月5日、青山大学の教員であった劉万洲は、学生から賄賂を受け取ったことを王浩之に咎められ、衝動的に彼を崖から突き落とした。劉万洲に賄賂を渡したのは当時学生だった斉濱。彼は王浩之のルームメイトでもあり、面接試験で留学の資格を得るべく劉万洲に問題を漏洩させた。しかし王浩之が首席を取って留学することになった。しかも賄賂の件で王
ドラマ「狸猫書生2」第15集<第15集>気付いたら、猫妖神君は陶然に抱き起こされていた。彼はまだ2005年にいて、しかも王浩之の体のままだ。「…失敗か」途中まで離脱していた猫妖神君の魂魄は、王浩之の体に引き戻されていた。もう一度試すと言う猫妖神君を、陶然は止めた。「体から離れたら魂魄が消えてしまう!」「知ってるよ」けれども王浩之の遺体を証拠にしなければ、犯人は捕まえられない。「真相を暴くことは大事だが、きみの命のほうがもっと大事
ドラマ「狸猫書生2」第14集<第14集>黄月には捜すと言ったものの、実際に会ったらどう謝ろうか。猫妖神君と写る写真を眺めながら岸辺を散歩する陶然は悩んだ。急に風が吹いて、写真が飛ばされた。水に落ちてしまう。陶然は枝を使って拾おうとするが上手くいかない。そうこうするうちに、体重を乗せていた手が滑って落水した。そこへ、陶然の危機を察知した猫妖神君が駆けてくる。水面に浮かぶ写真に気付き、水に沈む彼を法力を使って引き上げる。そしてテレビで見た人工呼
ドラマ「狸猫書生2」第13集<第13集>クッキー缶の発火装置は劉万洲が細工したのだろうか。そうだとしたら、彼はどうやって猫妖神君が125号室に行くことを知ったのだろう。2005年にいる陶然と猫妖神君は、夜の公園を歩きながら話し合った。「一度ならず二度までも殺そうとするなんて…」突然、猫妖神君の背後でドサッと音がした。振り返ると陶然が眩暈を起こして倒れている。彼の右腕からはまだ血が滴っていた。「どうしたんだ!?」駆け寄って抱き起す。陶
ドラマ「狸猫書生2」第12集<第12集>2005年8月2日へタイムワープした猫妖神君は、青山大学の男子宿舎へやってきた。夏休み期間中なので、学生の姿は無い。ただ、受付のおばさんに声を掛けられた。「王同学、みんな捜していたのよ。やっと帰ってきたのね」「ああ、ちょっと旅行に行ってて…忘れ物を取りに戻ったんだ」無意識に階段を上ろうとして、彼は王浩之の部屋を知らないことに気づいた。そっと受付を覗くとおばさんはいない。そこで猫妖神君は受付の奥へと忍
ドラマ「狸猫書生2」第11集<第11集>たった2時間で証拠を集めるのは無理だ。そこで猫妖神君は無謀とも思える方法を考えついた。彼ひとりで2005年にタイムワープしたあと、黄月に”狸猫書生”の本を焼いてもらうのだ。そうすれば2時間の制限は無くなる。2025年に帰る時は、2005年の図書館にある”狸猫書生”の本を使えばいい。だが、帰れなる恐れがあった。「陶然を危険に晒したくない。その日は私が彼を引き留める。時刻になったら図書館で落ち合おう」
ドラマ「狸猫書生2」第10集<第10集>千年前の清山書院の裏山。崖から落ちて死んだ王譯之を玲瓏心で生き返らせるため、陶然は短刀を振り上げた。その短刀が法力で跳ね飛ばされる。法力を放ったのは糖葫芦を手にした両界使者の仙童だった。「おい玲瓏心、死ぬ許可は与えていないぞ」「なぜ私が玲瓏心を持っていると知っているんだ!?」その問いには答えず、仙童は王譯之の体を法力で消した。「王兄…!!」「王生は行くべき場所へ行った」仙童は赤い糸を宙にあ
短劇「狸猫書生2」第9集<第9集>「以前にも突き落とした過去がおありですか?」陶然の言葉に、劉万洲の目尻が吊り上がった。その時、突然に劉万洲が吹っ飛んだ。彼を突き飛ばしたのは、駆け付けた猫妖神君だ。彼は向かってくる劉万洲を殴り倒した。劉万洲は気絶している。なおも殴ろうとする猫妖神君を、陶然はあわてて止めた。「冷静になって!彼はきみのことを質問しているうちに激昂したんだ」「後ろめたいからだ!」けれども証拠が無ければ罪に問えない。し
短劇「狸猫書生2」第8集<第8集>現場に残されていた万年筆は、2005年に劉万洲が優れた教員として表彰された時の副賞だった。彼が王浩之殺害の犯人だとして、動機は何だったのか。猫妖神君に当時の記憶が無いので、調べようが無かった。「嘘をつく時、人の瞳孔は広がり、唇は歪むってさ」珍しく猫妖神君がうんちくのあることを口にした。図書館で膨大な書物に接しているうち、偶然にも心理学の本にも目を通していたのだ。劉万洲が嘘を言っているかどうか、まず
短劇「狸猫書生2」第7集<第7集>実は黄月は2005年7月5日、母の黄如雲が自動車事故で亡くなる直前に王浩之を目撃していた。幼い黄月はボールで遊びながら、建物を見て回る母と一緒にいた。投げた拍子にボールが敷地の外に出る。そこへ優しい笑顔の王浩之が通りかかり、ボールを投げ入れた。彼の容貌を絵で見て知っていた黄月はあわてて母のあとを追い、絵の人物があらわれたことを告げた。「彼はどこ?」「山のほうへ行ったわ」「ちょっと見てくる。いいこと、このこ
短劇「狸猫書生2」第6集<第6集>「友人のあいだには誠実さが重要だったんじゃないか?」「君だって…」言い争いになった時、突然ふたりの姿が幼い黄月の前から消えた。猫妖神君と陶然は夜の図書館に戻っていた。時刻は深夜の午前1時ちょうど、外では雷鳴が轟いている。尻餅をついた陶然は猫妖神君が差し出した手を払い、代わりに尋ね人のチラシを突き出した。「両親は健在だろう!?」「子供の頃の黄月が、なぜ大人のきみを知っている!?」見られてし
短劇「狸猫書生2」第5集<第5集>夜の図書館にいたはずの猫妖神君と陶然は、真っ昼間の道路に立っていた。前から少女たちの集団がやってくる。誰かのファンらしくコンテストがどうのと言っているが、ふたりにはさっぱり分からない。近くに雑誌を売る露店があった。雑誌の発行は2005年7月号となっている。タイムワープに成功したのだ。事態が把握できない陶然は猫妖神君に訊ねるが、彼は曖昧にして誤魔化した。「2005年なら、青山大学はもうあるな。行ってみな
短劇「狸猫書生2」第4集<第4集>王浩之は20年前の2005年に失踪した。それなのに猫妖神君が陶然と再会したのは2025年だ。下山を始めた猫妖神君は肩に乗せた子猫に訊ねるが、当然ニャーニャーとしか鳴かない。思考に捕らわれていた彼は、突然背後から肩を掴まれて、とっさに相手を突き飛ばした。「なんでここにいるんだ!?」驚いたことに、相手は図書館で居眠りしていたはずの陶然だった。目が覚めて猫妖神君がいないと気付いた陶然は、スマホの追跡アプリで
短劇「狸猫書生2」第3集<第3集>「何をしている」驚いた猫妖神君は、そばにあった小さな茶碗を落として割ってしまった。「見たいなら、言ってくれればいい」「その…すごい骨とう品の数だな」「先祖から受け継いだだけだ」邸宅は広く、彼の両親は相当な金持ちなのだろう。猫妖神君は質問ついでに、絵の人物がそっくりだと話した。質問攻めでうんざりしていた陶然は、王浩之の姿をした猫妖神君と絵を見比べる。「…そうだな」「あ、こうすれば見栄えが良くなるよ
短劇「狸猫書生2」第2集<第2集>王譯之は、陶然のための薬草を探していた。ここは千年前の清山書院の裏山である。崖の縁に生えているのを見つけた彼は、命がけで登っていく。王譯之の手が薬草を掴んだ。と直後、足を滑らせて落下した。「王兄!!」王譯之を捜しに来た陶然が駆け寄る。「…陶兄、この薬草があれば、きみは普通の人と同じように生きられる…」王譯之は薬草を手にしたまま息絶えた。「王兄、きみが生き返るなら、この玲瓏心で…!」短刀を握
ドラマ「狸猫書生2」第1集<第1集>快晴の空は眩しく、野山の緑がよく映える。山の崖からは青山市の町並みと大きな湖、そしてそれを囲む山々が一望できた。「ここが小説”狸猫書生”の舞台か…」小型の双眼鏡とデジカメを手に崖の上に立った青年は、目を細めて雄大な景色を眺めた。ふと気配を感じて、青年は振り返った。次の瞬間、何者かが彼の体を押す。悲鳴を上げた青年は崖から転落した。夜の山中で猫の鳴く声がする。黒いもやが崖の下にゆらゆらと
ドラマ「似錦」第40集大結局後編<第40集大結局>後編互いに忙しい日々が続いた。姜似はまめに便りを寄越したが、余七というといつも”想你”(会いたい)の二文字だけを伝書鳩に託す。けれども姜似が教育のための書物が欲しいと書き送ってくると、余七は姜湛や龍旦を連れて街へ繰り出し、あちこちの書店で書物を買い漁って南烏へ送った。斉王が北方に赴任することになった。出発の前日、彼は賢妃に挨拶するため後宮を訪れた。「北辺と陵安は風土が違うか
ドラマ「似錦」第40集大結局前編<第40集大結局>前編背後から崔旭に斬りつけられた長公主は、涙を溜めた目で彼を振り返った。握ったかんざしは彼女の腹部に深々と刺さっている。長公主は兄を害するつもりはなかったのだ。駆け寄った崔旭は、倒れた長公主を抱き起した。行き違いや諍いがあっても、崔旭にとって長公主は妻だった。それは妹として彼女をいつくしんだ景明帝も同じだ。栄陽長公主は崔旭の腕の中で息を引き取った。長興侯曹勇は謀反
ドラマ「似錦」第39集後編<第39集>後編甄珩は天牢に収監された。日が昇り、日が沈む。牢内の高窓から凧が見えた。彼を力づけるために福清公主が揚げた凧だ。甄珩は、塀越しに交わした会話を思う。「甄大人は死が怖い?」「怖いよ。やりたい事がたくさんあるし、まだ想いも伝えきれていないから」塀の向こうで福清公主は涙をこぼした。「福清公主、できるなら城壁の上で一緒に凧を揚げたい」もしも来世で出会うことがあるなら、福清、きみを悲しませたり
ドラマ「似錦」第39集前編<第39集>前編問題は、崔旭が前線を放棄してまで景明帝を救いに陵安城へ戻るのか、である。雁帰城に姜似を残し、余七は説得のために崔旭の軍営へ馬を走らせた。案の定、状況を知っても崔旭は拒否する。いま無理に兵力を分散すれば、南疆の地が南烏の軍に蹂躙される恐れがあるのだ。曹勇は長公主に敵対する人物の名簿を提出した。斉王に関しては長公主に下ったと考えていい、と十九が言う。ただ斉王は、長公主が彼の後ろ盾にな
ドラマ「似錦」第38集後編<第38集>後編今の状況を打開できる人物はただひとり、輔国大将軍である崔旭だけだ。長公主の夫ではあるものの崔旭は本心から国を憂う人物であり、実直な彼は長公主に同調しないだろう。現在、崔旭の統率する軍は雁西に駐屯している。余七は赤羽騎と彼の軍の合流を考えていた。まずは赤羽騎に伝書鳩を飛ばすよう龍旦に指示する。「きみも一緒に南疆へ行かないか?」余七は、やはり身の危険がある甄珩を誘った。しかし甄珩は後宮で震える福清
ドラマ「似錦」第38集前編<第38集>前編もしも襄王が皇帝の座に就いていたら、すべての不幸は起きなかった。長公主はドンドン床を叩いて悔しがった。よろりと立ち上がった長公主は、なんと景明帝を捕らえるよう命じた。金吾衛を制した疾風衛と鉄衛が剣を抜いて景明帝を取り囲む。曹勇が悠々と天徳殿に入ってきた。「陛下に殺された息子の恨みは忘れていませんよ」景明帝は後宮にある福寧宮に軟禁された。天牢から救出された姜似は、陵安郊外の家
ドラマ「似錦」第37集後編<第37集>後編証拠として、曹勇は南烏の間諜の名簿を景明帝に提出した。一枚の紙に書かれた間諜は九人、その中に朶嬷嬷の名もある。後宮の中、しかも皇后のそばにまで間諜が入り込んでいたことに景明帝は驚愕した。曹勇の言うままに九人の捕縛と姜似の処刑、姜家全員の連座を命じた。「甄大人、他にあるかね?」景明帝は先ほどから黙っている甄珩に訊ねた。すると甄珩は袖から封筒を取り出した。この中には青雲紙坊で鑑定してもらった名簿の
ドラマ「似錦」第37集前編<第37集>前編「この名簿はどこで?」甄珩に訊ねられた枢密司の兵は、枕の下にあったと答えた。「機密を枕の下などに隠すとは奇妙ですね」「何が奇妙だ」曹勇は甄珩の手から間諜の名簿を奪い取った。紙の角が破れているが、曹勇は気付かない。今の甄珩に出来ることは捜査くらいしか無い。だが、曹勇も無茶は出来ないはずだ。娘の面影を求めて、長公主は夜の街を歩いた。ふと、足を止める。前から歩いて来た余七も、長公
ドラマ「似錦」第36集後編<第36集>後編余七はひとりで天徳殿へ入った。景明帝だけでなく長公主、曹勇、斉王が待ち構えている。景明帝ははっきりと姜似が南烏聖女なのかと訊ねた。「馬鹿なことを。姜似はいま陵水です」「都合の良いことだ」「皇兄、どういう意味ですか?」その時、南疆へ発ったはずの姜似が皆の前へあらわれた。驚く余七の横を通り、彼女は毅然と景明帝の前に立った。景明帝から南烏聖女の嫌疑が掛かっていると聞かされた姜似は、南烏に足を
ドラマ「似錦」第36集前編<第36集>前編「楊念之は密かに長公主府に出入りしているようですね」斉王は手を組むために長公主に会いに来たと言う。斉王と余七の母、賢妃は北辺の出身だ。景明帝が北方を平定した際に彼女を娶った。だから彼らは太子やほかの皇子たちより立場が弱い。しかし野心のある斉王は現状に満足できない。朶嬷嬷が太子府に匿われたと知るや、長公主が太子を見限ると考えて取って代わろうと思ったのだ。「では、あなたは母を殺せる?」衝撃の質問