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ちょっともたつく部分があったので、そこだけ取り出して弾いてもらったら、強引な指使いになっていました。「この指使いじゃ、きれいに弾けないよね」と言うと、納得したようにうなずいている生徒さん。慣れ親しんだ指使いを変えるのは、意識しないと出来ない作業ですが、この様子なら修正できそうですね。そして驚いたのは、この時の様子が、これまでと全く違っていたことです。今までのこの子だったら、修正点を伝えると、
テキストに平行調の説明が出てきました。同じ調号の長調と短調のことで、調号を見ただけでは区別がつかないけれど、最初の音や最後の音や和音を見ると、区別がつきますね。こういう説明になると目を輝かせる中学生は、またまた音楽の知識が増えて、どことなく嬉しそうです。曲の中で、平行調への転調はとてもよく出てきますから、こういう知識があると、そこで何が起こっているのか頭でも理解できて、表現の仕方にも説得力が出てきます。
「試験が終わりました」、と生徒さんが言っています。学年の順位が大分上がったということで、毎日ものすごく勉強している成果が出たのだなと、私まで嬉しくなりました。私立の中学ですが、勉強がなかなか厳しくて、家でもかなりの量の勉強をしなければならないそうです。通学時間も短くはないし、運動系の部活もやっていますから、毎日の忙しさは半端ないはず。でもそこでピアノをおろそかにしないのは、この子のピアノへの気持ちが強いからなの
急に、「これ、何?」と指さしたのは、テキストの伴奏を再生する機材です。いつも使っているものだし、いきなり聞くものちょっと不自然ですが、実はこの直前に、しっかり褒めたのです。それで照れて話をそらしたのでしょう。小さいながらもフクザツな心模様が、可愛いです。この子は、上にお姉ちゃんがいることもあって、話し方がちょっと小学生っぽいのです。何気ない言葉を裏読みしてみたりもする面白い子で、きっと賢いのだな
発表会の曲をなかなか弾こうとしないのは、まだ上手く弾けないと思っているからなのかもしれません。「間違えてもいいからね」と言ってから弾いてもらうと、つっかえてしまって難しそうにしている部分も、滑ってしまう所もあります。8分音符の続く難しい部分のある曲ですから、そんなに簡単に、スムーズにはいきませんね。でもこの子は、ある部分だけ取り出して、曲の途中からでも弾くことが出来るのです。これは、当たり前のようだけれど、
発表会の前に、簡単なリハーサルをしようかと考えて、スタジオを予約してみました。ですが、やはりキャンセルして、いつもの我が家で行うことにしました。スタジオは隣の駅なので、送迎の関係で参加できないのですという声があって、確かにそうだと気づいての変更です。本当に、言われてみないと気づかないことは、多いですね。何年か前までは合奏をやっていた関係で、リハーサルは必須だったのですが、合奏をしなくなったので、やらなくな
一応の完成を見ていた発表会のオープニング動画。やはりその後も気になる所がいくつも出てきて、毎日編集を繰り返していたのですが、おそらくこれで、本当に完成で良いかも、です。見返すたびに、やっぱりここが・・・みたいに思う所は出てきますが、どうしても譲れない・・・みたいな所は、たぶん、なくなった、ような。ピアノの演奏と同じで、どこまでも良くしようと思えばきりがありませんね。こういうのを、ハマる、というのかもしれません。
4月に調律をしていただいたばかりなのですが、またまたピアノの分解です。調律が終わってわりとすぐの頃から、弾いていると時々、カタッという音がするようになったのです。蓋の向こうに何か落ちたのかなとも思いましたが、どうも違う・・・。ということで見て頂いて、おそらく鍵盤のがたつきからくる雑音ではないかということで、なおしていただいたのです。結果、雑音はしなくなったのですが、鍵盤の感触は少しかたくなりました。
クリスマス会で使用するスタジオ。昨年、いつもの場所が取れなかったので、今年は予約開始の6か月前になったら、すぐに電話しようと思っていたのに、気づいたら6月も数日経っていました。慌てて電話してみると、何とすでに全ての土日が埋まっているとのこと。ガーン!さて、どうしよう・・・と考えて、昨年借りたスタジオで行おうかと思ったのですが、こういう機会に違う場所でやってみるのもよいかも、ということで、石神井にあるスタジ
発表会で流すオープニング動画が、一応完成しました。一応、というのは、完成したものを見るたびに、なおしたい所が出てきて、まだまだ修正する可能性が大きいということです。こういうものは、完成形がありませんね。演奏会での諸注意の動画なのですが、子どもたちの話し方が、ものすごく可愛いのです。子どもの表情や話し方って。どうしてこんなにかわいいのでしょうね。編集という名のもとに何度も繰り返し見てしまう、
5月からレッスンを始めた妹ちゃんのレッスンに、一緒にやってきたお姉ちゃんの生徒さん。お母さまと一緒に付き添いです。一緒にリズム打ちをしてあげたり、ふざけそうになると声をかけたり、分からなそうな時は教えてあげたりと、お姉ちゃんらしさいっぱいの様子が、何とも頼もしい感じです。それに、自分のレッスンの時とは違う、ちょっと照れくさそうな表情も可愛くて。自分より小さい子に、優しく関わることが出来るのは、こ
毎月教室で発行しているニュースレターに掲載しているコラムを、こちらにも転載いたします。++++++++++練習する子の育て方「強制するのでも放っておくのでもない、第3の関わり方。」「練習には口を出した方が良いでしょうか、それとも子どもに任せた方が良いでしょうか」という質問をいただくことがあります。上手にさせてあげたくて色々言いたくなる気持ちと、その結果逆にピアノが嫌になってしまうのではないかという不安から出てくる、
弾き方が変わったかも、と驚いてしまったのは、少し久しぶりにやってきた生徒さんです。他の習い事でちょっと良いところまで進んでいて、セレクションも目前という子です。そのための練習日がレッスンと被ってしまって、休みが続いていたのですが、レッスンに来たら急に上手になっていてびっくり。それも、ただ弾けているだけではなくて、なかなか堂々とした良い音なのです。もしかして、その習い事での経験が、自信になっているのかな。
「〇年生になってから急に上手になったと思わない?」ときいてみると、ちょっと考えてから、うん!と頷きました。ただ書かれている音を弾くのではなく、そこにある音楽を表現しようとするようになってきた子です。感じたことを表現したいと思えば、指使いにも注意を向けるし、止まりやすい所は、どうしたら止まらないか考えるようにもなりますね。きっとピアノを弾くことが楽しくなってきたのだろうと、レッスンの度毎に嬉しく思っています。
「難しい」、と呟いているのは、今回初めてフルートとのアンサンブルをする生徒さんです。いつものブルグミュラーをそのまま弾いて、そこにフルートでオブリガートをつけていただくという、なかなか贅沢な体験なので、ソロ曲がすでにある程度仕上がっていて、少し余裕がありそうだった今回、「やってみる?」と提案してみたのです。フルートパートを電子ピアノで弾いて合わせてみると、自分以外の音が聞こえてくるし、合わせなければならないしで、最初は
「ここが柔らかい音にならないんです」と生徒さんが言っています。ドビュッシーの左手の16分音符。雰囲気を作っている、旋律ではない音ですから、当然ながら大きな音はダメだし、硬い音もよろしくありません。フワフワッとした、モネの絵のような音が欲しいですよね。こういう、「こんな音が欲しい」という時に必要になるのが、テクニックというもので、そのために積み重ねているテクニックの練習です。フワフワッとしたいときに邪魔
「学校で、この和音が大事だって習ったんですけど、どういう意味なんでしょうか?」と、生徒さんが質問しました。弾いているのは、ドミソ、ファラド、ソシレの3つの和音。ハ長調の中心になる、主要3和音ですね。安定のドミソ、ちょっとお出かけのファラド、お家に帰りたくなるソシレ、みたいな感じで、この3つがあれば(あるいは2つだけでも)、まとまりのある曲が出来るのですよね。なんて説明をしていたら、「あ、これはGですね
発表会の最初に流す、諸注意についての動画が届き始めています。小さい生徒さんたちを中心に、一人ひと言ずつ、気を付けることを話してもらった動画を、私が編集して1本にするのです。ひと言ずつの短い動画ですが、ちょっとはにかみながら話す様子が、何とも言えないかわいさで、編集作業のための前後の間にも、ここを見せたい!と思うような、可愛さを見せてくれます。でも編集で切ってしまう可能性が高いので、多分この可愛さは、
2,3週間修正出来ていなかったリズムが、正しくなっています。練習をがんばったのだなと、お家での様子を想像しながら思います。この子はいつも心を込めて、きれいに弾こうとする子です。ただ、あまり楽譜を見ない癖がついていて、一度思い込んだ音やリズムや指使いの修正が、ちょっと難しいのですね。そんなこの子が、リズムを修正してきた後ろには、お家での猛練習があったのではないかと思います。おそらくお母さまも一緒に、
帰りがけの玄関で、「スタッカートの練習を心掛けてやってみます」と言っているのは、4年生の生徒さんです。もともとしっかりした子ですが、前向きさと礼儀正しさに、磨きがかかってきたような。4年生でこういう言葉が使えるのは、やはり賢くて、大人の言うことをよく聞いているということなのでしょうね。そしてすごいと思うのは、こういう風に言ったことを、決して言葉だけにしないで、ちゃんとやってくることです。何しろ
「上手になったね」と声をかけると、目が笑いました。ほんのちょっとの表情の変化に、嬉しさと誇らしさが滲んでいます。がんばり屋さんのこの子は、いつも難しい曲に挑戦して、悔しい思いをたくさんしながら、それを乗り越えて上達していくのです。今回もなかなかの難曲ですが、これまでとの決定的な違いは、自分で音符を読んで弾けるようになってきたこと。読譜力が課題だと自覚して、自主練を続けている成果が表れているのですね。
1Aから始めたこのテキストも、3Aまできています。ブルグミュラーもやっていて、そちらは後半に入っていますから、弾くレベルだけ考えたら簡単すぎるかもしれません。でもこのテキストは、音楽の構造を実践的に見につけてもらうために、使っているのです。実際すごいと思うのは、これまでにやってきた調については、調号を見ればわかるようになっているし、コードの基本的な知識と弾き方も身につきました。機能和声についても、それぞれ
7ページある曲が、最後まで両手で弾けるようになりました。1ページごとのボリュームがすごいので、ページ数よりも長く感じる曲です。繰り返しの部分は多いのですが、そうは言っても、それぞれの部分が難しいので、最後までたどり着くまでの道のりは、なかなかの険しさだったはずです。それを、どこか楽し気な様子で、すでに弾ける部分には思い切り心を込めながら、練習してきた生徒さん。さすが表現することの好きな子だけありますね。
テキストの次のページの曲を一音ずつ確認して、「おうちで練習してこられるかな?」ときいてみると、少し考えてから、「この音が分からない」、と指さしました。わ、すごい!分からない音が自分で分かるって、すごいことですよね。前のページに載っているドレミの表を見ながら、「この中のどの音と同じ場所になるかな?」ときいてみると、だいたいわかるけれど、確信は持てない様子です。5本の線の中のどの線の上の音か、
「この曲は転調が多いって言っていたんですけど、それはどこで分かるんですか?」と生徒さんが質問しました。高校生になってピアノを始めたこの子は、分からないことがあるときちんと質問するのです。それもレッスンの後、「少しだけ時間ありますか?」と確認してから質問して、「お時間を取らせてしまってすみませんでした」なんて言ったりするのですから、なんて礼儀正しいんだ!と感心してしまうのです。転調が多いのは、調号を見れば分
発表会で行うお話組曲の、お話が出来ました。考えてくれたのは、大切な教え子の元生徒さんです。お話を作ったり絵を描いたりすることに、真剣に取り組んでいる子で、いつも素敵なお話を作ってくれるのです。年を追うごとに、言葉の使い方もかっこよくなっていて、どんどん大人の作家になっていくなぁと、感心しています。持って生まれた繊細な感受性が、どんどん磨かれていく様子に、嬉しくなってしまうのですよね。そ
リピートで戻る前に、左手につなぎの音が入っています。8分音符でソラシと弾いて、最初のドの音につなげるのです。ここにちょっとだけクレッシェンドをつけて、次に向かう気持ちを表現している生徒さん。気持ちの動きがそのまま表れた、自然な表現がとても素敵です。低学年の子ですが、妹ちゃんということもあって、私の中ではまだまだ小さくて可愛い子で、ふんわりした手で弾いている姿に、健気さを感じてしまいます。こん
こちらのテキストを、最近使い始めました。全員にではなく、まずは新しく入った少し大きい生徒さんと、和音に興味があるという生徒さんにです。音階と和音を理解して使えるようにすることは、音楽の構造を理解することでもあるし、ちょっとしたアレンジにも必要ですね。年単位でじっくり時間をかけて、培っていきたい力ですが、最初から少しずつやっていくのもよいかな、と。考えたり理解したり、それを使ったりすることの好きな子には、
わ、さりげなくクレッシェンドしてる、と感動してしまいました。楽譜に指示があるわけではないので、ここに何かを感じたのでしょう。小さい頃からきちんと弾こうとする子ではありましたが、これまでは、どちらかというと、習い事のひとつとして、やらなければならないからやる、みたいな弾き方ではあったのです。それが変わってきました。ほんのちょっとしたニュアンスからでも、そういう変化はすぐに感じられて、ピアノの楽しみ方が分かって
ソナタ形式の曲の、提示部と再現部の最後を弾いて、「どう違うと思う?」ときいてみると、「再現部は日常に戻った感じ」と答えた生徒さん。何てすごいことを言うのだろうと、感心してしまいます。感受性が豊かで、感じ方にも表現の仕方にも、いつも驚かされている子です。ソナタ形式は、提示部、展開部、再現部に分かれていて、長調の場合、提示部は5度上の調に転調しますが、再現部は元の調のままで終わります。なので、