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昨日の続きです。ある土曜日の第3部になりますが、ここでは「形(かた)」になります。今回もリクエストを募り、結果はタイトルにもあるように「四方拝(しほうはい)」になりました。先日のブログでもお話ししたように、この日は少年部から昇格した道場生も参加していたので、一般部としての意識を持ってもらおうということで、タイトルにあるように「形」の文化的背景について簡単に説明し、その理解からスタートしようと考えました。一般部ではこれまでそういう説明を何度かしましたので、確認の意
昨日の続きです。ある土曜日の稽古ですが、今日は第2部の自由組手の様子です。直真塾の稽古では、組手は希望者のみ行なっていますが、怪我をしている道場生もいたため、結果としてあまりできませんでした。今日のその中からある1組を取り上げてお話ししますが、当日撮った写真を交え、その様子を綴っていきます。タイトルに格の違い、という言葉がありますが、一方は少年部から昇格してきた道場生で、もう一方は高校生です。その高校生も5年前に一般部に来た少年部のOBです。今年から一般
昨日の千唐流空手道直真塾昭島中高生部の稽古の話です。こちらでは抜塞(バッサイ)の形の稽古を行っていました。形全体の確認をしていると動きが緩慢になっている部分がありましたので、そちらの分解を行いながらブラッシュアップをしていきました。そちらの箇所は四股立ちでの下段払いの箇所です。下イラストに続く箇所になりますが、右手右足前の四股立ちでの下段払いになります。分解としては、下写真にあるようなお互いに組手の構えから行いました。そこから、相手からの右中段前蹴りに対
昨日の続きです。今日は第1部の後半の稽古の様子で、タイトルからお分かりの様に、「蹴り」の話になります。前半は「突き」を行ない、そこでは「その場稽古(そのばげいこ)」と「移動稽古(いどうげいこ)」の2パターン行ないましたが、「蹴り」の場合、後者のみになりました。ということで今日のブログは短めになるかもしれませんが、予めご了解ください。この稽古の場合、2種類の「蹴り」になりました。まずは上のイラストに示した「前蹴り(まえげり)」です。昨日稽古した
土曜日の千唐流空手道直真塾一般部の稽古の話の続きです。後半は二十四歩(ニーセーシ)の形の稽古が行われていました。形全体の確認のあとに分解・解説の稽古も行われました。下段手刀交叉受けの箇所で、質問があったからでもあります。動作としては下イラストのようになり、その交叉受けから背刀打ちへと続いていきます。この形の分解・解説の八番目はこの動作の動きをそのまま用いていきます。まず、相手からの下段四股突きに対して交叉しながら受けていきます。
ある土曜日の稽古です。一般稽古の日になりますが、この日から参加した少年部からの移籍組の道場生がいました。最初、結構緊張した印象でしたが、少しずつ慣れてきたのか、表情も緩んできました。いきなりいつもの感じで行なうと戸惑いがあるかもということで、第1部は「突き」と「蹴り」の基本稽古になりました。とは言っても大会のこともありますので、そこで使える技につながる稽古ということで、タイトルにあるような組手の時の立ち方をベースにした技を繰り返すことにしたのです。今日はタイトル
火曜日の千唐流空手道直真塾三鷹少年部の稽古の話です。こちらでは、4月から新しく入塾してくれた塾生もおり、そういったところから基本を身に付けることや既存の塾生も基本の確認もしながら行っています。今回は基本の前蹴りの稽古も行っていました。基本の前蹴りは下イラストのようになります。正整立ちの状態で、蹴り脚を伸ばして、また引き足をとり、また元の位置に戻していきます。まず、挙動を分けて行っていきます。かたちがわかってきたところで分ける部分を少なくし
昨日の続きです。タイトルにあるように、似たような設定ですが、異なる内容として稽古した話です。武技はちょっとした条件の違いでいろいろ変化するし、そういった意識がなければ実戦では活用できません。今回の稽古は、そういう例を理解してもらうのにちょうど良かったのではないかと思いますが、そのような意識で捉えてもらえたかどうかは不明です。ですが、今回は分からなくても、稽古の中で何かしらの気付きが出てくれば、その成果として頭と身体に染み込むのではと期待しています。という
土曜日の千唐流空手道直真塾一般部の稽古の話の続きです。前半の組手のための稽古の後は自由組手が行われていました。各塾生それぞれに特徴がありましたが、間合いやタイミングを見計らい的確に中段回し蹴りを極めているシーンもありました。また、中段回し蹴りや中段前蹴りは出すも、そのタイミングはよくても、低くなってしまっており的確にヒットしていないシーンもありました。ルールとしては防具のあるところに対して的確に当たっているかということがあり、そのコントロールがなければ一本の基準
昨日の続きです。「基本動作Ⅰ(きほんどうさいち)」に登場する動きについてお話ししたのが昨日のブログですが、その動作を武技として活用すれば、ということをテーマにお話しするのが今日のブログです。その具体的な内容はタイトルに記してありますが、一般稽古ではお話ししたことはありません。「受け」の部分に特化した説明にしていますが、研究稽古の場合、そういったことにも他の展開があるのではないかということを考え、実際に行なってみることがあります。そういう事例を知ることで、これまで単純な目
土曜日の千唐流空手道直真塾一般部の稽古の話の続きです。この日は組手のための稽古から行われており、昨日の記事の動きのその続きです。相手からの上段刻み突きから中段逆突きのワンツーの動きに対して上段揚げ受けを行い、そこから中段逆突きの反撃の動きを行っていましたが、その上段揚げ受けを掌底内受けにしたものです。上段揚げ受けの場合、タイミングを間違えると顔面にあたりやすいですが、掌底内受けの場合は、その顔面部も含めて横に避けやすいため、上段揚げ受けよりは心の余裕があります。
昨日の続きです。研究稽古の話になりますが、この日は「基本動作Ⅰ(きほんどうさいち)」をテーマに行ないました。動作としては文字通り基本的な技を体系化したものですので、一見するとすぐにできそうな感じです。しかし、研究稽古として行なう場合、そういう意識ではありません。簡単そうに見える中にもその奥を見つけ、そういうところの深堀と共に、それをしっかり武技として認識し、稽古する、ということを行ないます。今日お話しする内容は、「基本動作Ⅰ」の登場する動きの部分だけですが、それ
昨日の千唐流空手道直真塾一般部の稽古の話です。この日は組手のための稽古から行われていました。上段刻み突きから中段逆突きのワンツーの動きになります。ここでは、ただその動きを行うだけでは、いつも書いているようにただの行為だけになり、直真塾的にいえば魂が入っていない動作になります。そこには、何かしらの意図を加えての動作になる必要があるわけですが、一本目の上段刻み突きで相手の意識をその突きに持ってこさせるような動きで行われていきました。そのためには、その刻み突き
ある火曜日の稽古の話です。この日から新しいメンバーが参加することになりました。少年部から一般部に昇格したばかりの道場生ですが、研究稽古での年齢制限はクリアしています。レベルの点については、少年部の大会では優勝を含む上位入賞多数ということで、中学生になった時点で参加を許可しました。となると、これまでの出席者の稽古内容との調整が必要になりますが、そこは大人の道場生に理解してもらい、基本的なところから行なうことになりました。とは言っても、研究稽古ですから、一般稽古とは
昨日の続きです。研究稽古としての第2部になりますが、タイトルにあるように「投げの形(なげのかた)」になります。この体系は上段・中段・下段の3つのカテゴリーがあり、それぞれ5本ずつの技があり、計15になります。そのため、そこから「十五構(じゅうごこう)」という呼ばれ方をすることがあります。以前、研究稽古の時間に基本パターンを一通り行ないましたが、時間が経っていますので今、確認の意味で再度やっていますが、今後はそこからの応用・展開のパターンも考えています。ただ、武技
木曜日の千唐流空手道直真塾昭島中高生部の稽古の話です。こちらでは、中段逆突きで悩んでいる塾生がいました。そのため、そちらの改善を図るための稽古も行っていました。中段逆突きは下イラストのようになります。その塾生の動きをよく見ると腰の回旋もいまひとつのようです。逆突きの場合、特に中心軸を意識してその腰がきちんと動いてくれなくてはなりません。ただ、この場合、腰だけが動けばいいかというとそういうわけではありません。立ち方からくるところも考慮し
昨日の続きです。先日お話しした通り、「形(かた)」に登場する動作に対して複数の解釈を行なったことになりますが、具体的には「掬い回し受け(すくいまわしうけ)」です。この日、計3種類の技を稽古しましたが、今日はその3つ目になります。これまでお話しした技の場合、相手から攻撃に対するアプローチが「形」に登場する動きとは異なりましたが、今日お話しする技の場合、もっとも原形に近いものになります。ただ、上肢だけでなく、全身の動かし方に留意しなくてはならず、表面的な理解では武技
土曜日の千唐流空手道直真塾一般部の稽古の話の続きです。その後半ですが、形の稽古が行われていました。今回は移籍組のリクエストで四方拝(シホーハイ)の形の稽古が行われていました。基本動作から基本型へと進み、段階としては形に入った時に最初に学ぶものになります。この形は特殊な形で琉球王朝時代から儀礼形としてお祝いの席などで奉納演武で使われていたものでもあります。そして、この形が行われているのは千唐流とその傍系のみといわれています。これは千唐流の経脈が琉球王家の御付武官で
昨日の続きです。今日は「鎮東(ちんとう)」に登場する「掬い回し受け(すくいまわしうけ)」の2つ目の解釈例となりますが、昨日とは仕掛け技を違えて稽古しました。基本として行なう場合は、同じような仕掛け技で行なわれますが、実戦ではいろいろなアプローチがあるわけですので、同じパターンだけでは実際には使えないのではという疑念の基になり得ます。だからこそ同様の用法であっても条件を変えて稽古することが必要であり、研究稽古ではそういう意識で行なっています。しかし、似ても似つかな
土曜日の千唐流空手道直真塾一般部の稽古の話の続きです。この日の中盤ですが、自由組手の稽古が行われていました。その中で少年部からの移籍組の女の子と高校生男子の組み合わせの対戦がありました。ここでは力の差がわかっていましたので、事前に高校生の方には加減をするようにとの指示がありました。移籍組の女の子ですが、少年部では、同年代の男の子を負かし、かつ、泣かすほどの実力を持っている子です。そんな子ですが、高校生の先輩が相手になると、その差があるわけで、いろ
ある火曜日の稽古の話です。研究稽古の日ですが、この日はそういう呼称にふさわしい内容になりました。テーマは2つで、第1部は「形(かた)」の分解・解説、第2部で「投げの形(なげのかた)」となりましたが、今日は前者の話になります。タイトルをご覧いただければお分かりの様に、対象となったのは「鎮東(ちんとう)」で、その中で最後に登場する「掬い回し受け(すくいまわしうけ)」を用いた技になります。そしてそれを3パターン行なったというところが冒頭でお話した研究稽古らしい内容だったという
土曜日の千唐流空手道直真塾一般部の稽古の話の続きです。四月に入り、少年部からの移籍組も参加していたことを書いていましたが、それも考慮しての稽古内容であったことを前置きにして続きを書いていきます。組手の構えでのその場の突きの稽古のあとは、移動での突きの稽古が行われていました。移動での突きは上段追い突きになります。ここでも、何点か注意がありながら進められていきました。ここでの移動ですが、前足を軸にして奥足を一歩進めていきます。この奥足を前
昨日の続きです。第3部として「形(かた)」を行なうつもりでした。今回はリクエストを取り、何を稽古したいかを尋ねました。すると「正整(せいさん)」という答えがありましたので、それを選択しました。というところまでお話しすると、ここではその集中稽古になり、そのポイントについて意識して行ない、その話が今日のブログのテーマと考える方が多いと思いますが、確かに最初はそうなるはずの流れでした。ところが、稽古を見ていると、順序しては覚えているものの、タイトルにある「背刀受け(は
土曜日の千唐流空手道直真塾一般部の稽古の話です。この日も少年部からの移籍組の中で初めて参加する塾生もいました。そういったこともありますが、6月の都大会に向けてのことも考慮しての基本を含めた稽古から行われていました。まずは、組手の構えからの前の腕による上段突きです。下は前足も進めながらのものですが、足の動きはなく腕のみの動きで行われていました。突きの場合、肘を意識して真っ直ぐ突き刺すようなイメージで行っていきます。そして、突く腕は構えたところから出してすぐにその位置に戻し
昨日の続きです。ある土曜日の第2部として行なった約束組手ですが、昨日は「突き」に対する技でした。でも、今日は「前蹴り(まえげり)」に対する技です。ただ、タイトルからもお分かりの様に、反撃技については同じで、「上段背刀打ち(じょうだんはいとううち)」でした。仕掛け技が異なりますので、「受け」も違うことになりますが、同じくタイトルに記されている通り、「掬い受け(すくいうけ)」を用いてもらいました。今日のブログでお話しする稽古の概要は以上の通りですが、これを機械的に繰
火曜日の千唐流空手道直真塾一般部の稽古の話の続きです。昨日の記事では後退しながらの中段外受けを関節技に用いるものを書いていましたが、次はそのあとに行っていた手解きに使うものになります。想定としては下写真のように相手に前腕を捕まれたところになります。昨日の記事と異なるのは、その記事の関節技の動きは相手から腕を外側から掴まれたことが想定でしたが、今回のものは内側から掴まれたものになります。相手との状態により技が変化していくことになります。そこでですが、動きとしては、相手に掴
昨日の続きです。ある土曜日の稽古ですが、今日お話しするのは第2部の約束組手になります。第1部の稽古の場合、同じようにペアを組んで行ないましたが、それは対人稽古でなければ内容が分からなかったからで、相手は何もしない状態でした。互いに制止しているところから仕掛ける稽古をターゲット付きで稽古したのが第1部でしたが、第2部は相手からの攻撃をきちんと見極め、適切に対応した上で反撃する内容になります。互いの動くことから間合いなどをしっかり意識して行なうことが重要になりますが、中には
火曜日の千唐流空手道直真塾一般部の稽古の話の続きです。火曜日は研究稽古となりますが、4月になり、少年部の移籍組も新しく参加することになりましたので、今回は基本動作Ⅰからなりました。基本動作Ⅰは前進しながらの突きと後退しながらの外受けで構成されていますが、その中での後退しながらの中段外受けのところを関節技に活用するところが、後半行われていました。一見すると、ただの受けのはずがこういった関節技にもなるというところと、それをきちんと使えるようにするのも研究稽古ならではのところにな
昨日の続きです。この日の第1部のメニューは、相手の前手を効果的に処理し、効率の良い仕掛けを成功させ、勝利を得る、というコンセプトで行ないました。そこには「払い」ということが必要になりますが、昨日もお話しした通り、その方向には複数あります。そしてその方法に合わせ、そこから続く技も複数になりますが、今回はそれぞれ一つずつのパターンになりました。構えを外側に開くようにした昨日の技の場合、「中段回し蹴り(ちゅうだんまわしげり)」に繋げました。今日は「払い」の方向
火曜日の千唐流空手道直真塾一般部の稽古の話です。この日は4月に入ってからの最初の稽古でした。火曜日は研究稽古となり、通常の稽古よりもさらに深く入り込んでいくところが特徴になっています。そのため、難しく求められることも高くなっていくわけですが、そこには各動作における技のつながりもみることもできます。そういった稽古に新年度になり、新しく少年部からの移籍組が入ってくることになりました。そのため、これまでの研究稽古で行っていた変手法や投げの形を行うことはせず、そ