ブログ記事693件
今回も乳腺外科専門医の水沼先生にお願いしました。早いもので36回、1年に2回の実施ですので乳がん検診を始めて18年が経ちました。18年も続けてこれたのも水沼先生のお陰、感謝感謝です。今回は総勢25名、明らかな乳がん疑いの患者様はいませんでしたが、シリコンバッグの破損疑いが1名、乳管内腫瘍疑いが1名でした。赤線で囲まれた部分が破損疑い部位シリコンバッグ破損疑いの患者様は手術後18年でした。しかし、現在のシリコンバッグの中身のシリコンゲルは「コヒーシブ」と言って「破れても容易には中身がバ
先月に上下眼瞼の汗管腫をポテンツァのワンニードル(絶縁針)で治療した方の1ヶ月経過です。これが「ワンニードル」、いわゆる絶縁針です絶縁されていない金属部分の長さによって8mm,10mm,12mmの3種類があります。今回は12mmを選択しています。専用のハンドピースを使用します。麻酔クリームで十分に我慢出来る痛みです。治療前の汗管腫の状態特に右下眼瞼の汗管腫が大きくて数が多くて目立っています。治療直後の状態絶縁針で熱凝固されているので赤みと軽度の腫れが現れています。この
IPLとはフォトフェイシャルに代表されル「光治療」の事で、「インテンシブ・パルス・ライト」の略です。当院では世界初のフォトフェイシャル機であるルミナス社QUNTUMSR」を導入していました。世界初のIPLでした当時の定価が1800万円だったと記憶しています。今では骨董品レベルの機器です。さすが古くなってしまい数年前からはサイトン社のBBLという機種を導入しています。サイトン社のBBL現在では主流のフィルター式800STというフィルターはシミ、ソバカスなどの色ではなく「スキンタイ
昨年に続き学会場は東京の虎ノ門ヒルズでした。地下鉄からのアクセスもよく、会場間の移動も少なく便利でした。日本美容外科学会は第48回でした朝9時から夕方18時45分までスケジュールがぎっしりでした。豊胸のアクアフィリング(ウクライナ製の豊胸注入剤で世界的に使用禁止勧告が出されている)注入後のトラブル症例の発表が多く、かなりの合併症が起きているのだと実感です。僕も少ないですがアクアフィリングのトラブル症例は経験しています。他にも「豊胸術中の腕の体位が原因と思われる腕神経叢麻痺」や「シ
最新式のピコレーザーでも多色の入れ墨が完全に消えた写真は見た事がありません。黒以外の色の入っている入れ墨に対して行う「切除縫合」は大変有効な治療方法です。ただし、入れ墨の大きさによっては1回だけの切除では取りきれなくて2回に分けて切除する「分割切除」が必要な場合も多くあります。この患者様は15年前に分割切除を行なったモニター患者様でしたが、抜糸後の来院がありませんでした。今回、別件の相談で来院されたので15年ぶりに傷跡の写真を撮影する事となりました。切除前の状態、入れ墨の右には扁平母斑
麻酔クリーム、もう美容医療には欠かせないアイテムです。しかし、厚生労働省で認可されているのは佐藤製薬で発売されている「エムラクリーム」のみです。厚生労働省で認可されているエムラクリーム成分はリドカイン2.5%とプロピトカイン2.5%です。しかし、高価で1本に5gしか入っていないので顔全体の麻酔では1本では全然足りないのが現状です。そこで多くのクリニックでは韓国製のリーズナブルな麻酔クリームを購入して使用していました。当院でもJ-CAINクリームを主に使用してきました。J-CAI
クリニックは医療法人となって20年が経ちます。設立当初から監査役を務めて頂いている方が茅ヶ崎に引っ越したので、「たまには東京ではなく茅ヶ崎で会いましょうか」という事で茅ヶ崎駅に向かいました。「時間があれば朝早く来て下さい。湘南を案内しますよ」という事で東京駅から東海道線に乗車したのですが、朝のラッシュ時に当たってしまい普通車は殺人的な混雑状況でした。仕事もしたかったので、奮発してグリーン車に乗りましたが、ここもほぼ満席。新幹線ではないのでガタガタ揺れるし、テーブルはPCを置くには狭かっ
韓国製の脂肪分解注射で最強のFATXCoreのモニター患者様です。脂肪細胞の細胞膜を破壊する作用がある「デオキシコール酸」が主成分の薬剤です。濃度は1%です。この手の薬剤は殆どが韓国製ですデオキシコール酸の濃度が半分(0.5%)のカベリンという製剤も普及しているようですが、効果の点で当院ではFatXCoreを採用しています。10年くらい前に流行っていたBNSLneoこれにはデオキシコール酸が僅かしか含まれていません。0.001%らしいです。(ほとんど含有されていないのと一緒で
当院でデンシティを導入して2ヶ月以上が経過しました。導入当初に治療した患者様では2ヶ月以上の経過になっています。今回のモニター患者様は1ヶ月経過の時点は効果が薄かったのですが、2ヶ月経過時点は明確に変化が現れた方で、僕的には「デンシティの結果が出て良かった」と実感できた方です。照射はモノポーラ600ショット&モノバイ150ショットの計750ショットです。金額は¥176,000、サーマクールよりは安いけれどもデンシティにしては高めの料金です。(ただし、モニター様なので◯◯%OFFですが)
1年3ヶ月ぶりのCF、大腸カメラです。昨年の4月に宇都宮の某病院で大腸カメラを受けたのですが、その際に「4mmのポリープが2個ありました。気になるなら1年後に来て取って下さい」と検査終了後に担当医から言われました。「えっ」ですよね。検査中にポリープがあった場合は切除に応じる、という承諾書を書かされているにも関わらずです。こんな病院に2度と行くものか!と思うのは当然ですよね。今回は別のクリニックで検査を受けました。予約していたクリニックに到着これが下剤「サルプレップ」です下剤が
当院で使用しているボトックス(ボツリヌス菌毒素製剤)は3種類なのですが、そのうちのボカチャを値上げします。ドイツのメルツ社が製造販売している製剤で、最大の特徴は「抗体形成が起きにくい」という事です。抗体形成とは「何度か薬剤などを使用しているうちに身体の免疫反応で抗体が出来てしまい、薬剤の効果が薄れたり効かなくなってしまう」現象です。コロナ禍でよく聞いた事がありましたよね。厚生労働省で認可されているアラガン社のボトックスビスタもちろんEUやアメリカFDAでの認可も受けています。パッケー
今回も投票してきました。参議院選挙です。選挙区と比例区の2つ投票です。候補者多数です投票前に立候補者の政策やプロフィールの書いた新聞?(投票所においてありました)を読み込んで、それから死票とならないような候補者を選んで投票しました。今回の目玉政党(僕的にですが)は参政党です。イギリスのリフォームUKやドイツのAfD(ドイツのための選択肢)と同様の「反グローバル政策」「厳格な移民政策」「行き過ぎた環境政策」などを掲げる右派政党です。参政党のキャッチフレーズの「日本人ファースト」は
続けてデンシティのモニター患者様です。この方はデンシティの売りの「モノバイチップ」ではなくサーマクールと同様のモノポーラだけのクラシックチップだけで治療した患者様です。モノポーラだけが出力できるクラシックチップは600ショット照射可能です。今回はこれで450ショット照射しました。サーマクール900ショットの半分になります。このチップはサーマクールと違って、時間制限が課されていませんので、残りの150ショットを後日別の患者様に使用できます。450ショットを有効的に使うために額には照
当院で導入した医療機器で一番新しいのが韓国Jeisys社のデンシティです。僕は既に2回も照射を受けています。今回はその経過報告です。左は4/1の治療前、右は2回照射後約7週間の状態変化は一目瞭然ですね。車も医療機器も「iPad」的なデザインに収斂されていますねサーマクールには無い機能「モノバイ」チップは特許(らしい)このチップは意外に高価でした、でもサーマクールのチップよりは安価です。モノバイ、とはモノポーラー(皮膚深部を熱凝固させる)とバイポーラー(皮膚表面を熱凝固させる)の2
以下は美容医療情報を発信しているサイト「ヒフコNEWS」からの引用です。今年の4月に判決が出ているようです。【スクープ】品川美容外科、「模造糸リフト」巡る特許侵害訴訟で敗訴69億円超の損害を認定美容医療大手「品川美容外科(以下、品川美容)」を運営する医療法人翔友会と理事長夫妻が、同グループで提供する顔のたるみを引き上げる美容施術「糸リフト」を巡り、韓国で開発された縫合糸とキット(以下、縫合糸biyouhifuko.com美容医療大手「品川美容外科(以下、品川美容)」を運営す
衆議院や参議院の国政選挙ではないので、いつも投票率は低いのが都議選です。立候補者は7名でした僕が支持している政党からの候補者はいませんでした。選択肢が限られている中、投票所に置いてあった立候補者のプロフィールやアジェンダをじっくり見て投票しました。地方選挙では政党に所属している方は比較的少なく無所属の方が圧倒的に多いです。それにしても昔(昭和時代)と比べて女性候補が増えましたね。北欧では圧倒的に女性議員が多く、女性首相も多く誕生しています。北欧では子供が「男の人は政治家になってはい
年に数件ある男性避妊治療のパイプカットの検査結果です。手術は左右の陰嚢皮膚を1cmほど切開して、そこから精管を引っ張り出して切除、断端焼灼結紮するものです。欧米では非常にポピュラーなものらしく、今イスラエルと戦争をしているイランでは内科や皮膚科でもやっているありふれた手術だと日本在住のイラン人から聞いた事があります。今回も定型的に手術をしたのですが、左側の精管が明らかに細いのです。触った感触(硬さ)は精悍で間違いないと思うのですが、細すぎるのです。周囲の組織を探したのですが、精管らしいの
今年初めてのクルズス講義です。炎天下だったので自治医大駅からは行きも帰りもシャトルバス利用でした。普段なら歩いても問題ない距離ですが、この猛暑では身体が一番です。JR自治医大駅からはシャトルバス運賃片道190円に値上がりしていました。なんでも値上がりですね。値段が下がっているのは美容医療やネイル、アートメイクなどの美容業界だけではないでしょか?今回も5年生が対象4名のクルズス(少人数授業)でした。講義の後に「脱毛はやっていますか?」「二重の料金はいくらですか?」と質問がありまし
僕は基本的に汗かきです。よく言えば代謝が良いのですね。これからの時期、自宅から少し歩くだけでTシャツがぐっしょり、してしまう事も多いです。という訳で今年も「背中汗どめボトックス」を受けました。うなじにも注射しました。これでボトックス100単位です今回は副院長の辻先生に打って頂きました。超極細の34G針なので基本的には我慢できる痛みですが、バイブレーターを使ってもらい痛み軽減を図りました。痛み神経の「ゲート理論」に沿って注射部位と別の場所を振動(バイブレーション)させると痛みが軽減
来月6月から毎週水曜日の診療時間が1時間短くなり18時までとなります。スタッフ不足が原因ではあります。ご不便をおかけしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
通常の美容医療の他にも男性ならではの治療を希望する方も多くいらっしゃいます。この方は亀頭のカリ(辺縁部分)を増大したい、というご希望の方でした。使用したのはヒアルロン酸、現在厚生労働省で認可されている製剤では一番高濃度、吸収されにくいアラガン社のジュビダームビスタボラックスXCです。1〜1年半で吸収されると言われていますが、亀頭に使用した場合の詳細なデータはありません。亀頭は流石に無麻酔という訳には行かないので陰茎に局所麻酔(キシロカイン)を全周にブロック麻酔を行いました。時間がある場合
先月、トライアルデモした高周波RF治療器のデンシティが納品されました。高周波RF治療器のパイオニアであるサーマクールのジェネリック機器になります。韓国Jeisys社の製品です。納期は約1ヶ月半、人気なのでしょうか?デンシティの本体は比較的コンパクトですハンドピースには温度センサーが内蔵されています逐一、皮膚表面温度を測定、表示しますので安心感があります。これは従来通りのモノポーラチップ基本的にサーマクールと一緒です。バイブレーション機能が無い分だけ治療スピードは早いです。
ダウンタイムの少ないニキビ跡、毛穴、美肌治療として不動の地位を築いたとも言える「ポテンツァ」のモニター患者です。ニードルRF治療のパイオニア的存在ですね使用したのはポテンツァ特許のCPチップです。25本針のCP-25を導入しています他に針が16本のCP-16と49本のCP-49が用意されています。CPチップの特徴は「ドラッグデリバリー」機能と絶縁針によるモノポーラ焼灼とバイポーラ焼灼のコンビネーション機能です。このモノポーラとバイポーラのコンビネーションは同じくJeisys社の高周波
脱毛レーザーは消耗品です。10年以上前の機種が稼働しているクリニックは殆ど無いと思います。宇都宮院の現状の機器は「ジェントルマックスプロが4年目」「クラリティIIも4年目」「ジェントルYAGは10年」「カロンSは6年」「XEOは23年」です。XEOは基盤交換をしています。これからは脱毛患者様が増える時期ですので、それに合わせて脱毛レーザーを1台新調しました。シネロン・キャンデラ社の「ジェントルマックス・プロ・プラス」です。見た目は全く同一でした「プラス」になったので照射直径が1
今日も朝早くからホテルニューオータニに向かいました。学会2日目です。ホテル周辺には遅咲きの桜が満開でした半袖でも良いくらいの天気でした。今日のランチョンセミナーのお弁当当院でもデモをしたことのある「ニードルフリー・ジェットインジェクター」の話を再度聞きました。針を使わないで皮下に薬剤を浸透させる、という機器です。やはり、効果は限定的と思われたので導入予定はありません。休み時間を利用してホテル内の日本庭園を散策ここでも外国人だらけ。学会場の書籍コーナーで4冊購入1冊は「クマ外
4月16〜18日の3日間の日程です。会場はホテルニューオータニ、大規模ホテルなので会場がワンフロアに集結していました。同じフロアのだけの移動だけで済むので楽です。会場が狭いと数カ所に分かれて開催される事も地方ではよくありました。形成外科総会は68回にもなるのです今回の学会で面白かったのは「熊による外傷」のシンポジウムがあったことです。昨今、市街地でも散見される熊の出没。これに対する報告や外傷の治療経過などを聞きました。熊に出会った際の防御方法も教わりました。今半のお弁当でランチ
今回も水沼先生にお願いして乳がん検診を行いました。年2回の実施で今回で35回目ですので、17年以上も継続していることになります。毎年4月と10月の日曜日に実施しています。今回は27名の予約で1名キャンセルでしたので26名の検診を行いました。内訳はシリコンバッグ豊胸の方が14名、CRF脂肪注入豊胸の方が8名、ヒアルロン酸注入豊胸の方が4名です。宇都宮院では現在ヒアルロン酸豊胸は行っていませんが、過去に行った患者様のアフターケアもしっかり行っています。超音波エコーは美容医療でもマストアイ
RF(ラジオ・フリークエンシー)高周波治療機と言えば「サーマクール」でした。そのサーマクールの特許が切れて、発売されたのが韓国Jeisys社のDENSITYデンシティです。薬剤のジェネリック薬と同様の後発機器です。韓国では2023年から、日本国内では2024年から販売されていました。デンシティの本体所詮ジェネリックですが、ジェネリックだけに色々工夫が施されていました。その特徴を列記すると1)モノポーラーだけでなくバイポーラーも出力できる2)チップに制限時間が無い3)本体、チップとも
生まれつき、もしくは中学生くらいまでの幼小年期に現れてくる太田母斑の患者様です。東洋人に多いとされています。お尻にある蒙古斑と同じタイプのアザ(母斑)です。この患者様は生まれつきではなく、成長とともに徐々に現れてきたそうです。治療はレーザー一択です。4回照射後の比較写真治療前の状態右小鼻に茶褐色の太田母斑が認められます。レーザー照射時の痛みは色の濃さに比例しますので、入れ墨のように真っ黒な場合は局所麻酔注射を行いますが、この程度の色素では麻酔クリームの塗布で十分です。照射直後の
悪名高いアクアフィリングの除去後にCRF脂肪注入で再建した患者様です。アクアフィリングはアクアリフトとかアクティブジェル、とも呼ばれている非吸収性物質です。ウクライナ製です。未だに「安全な豊胸注入剤です」と謳って販売しているようです。術前の超音波エコー皮膜(エコー画像上部の濃い白い線状部位)を形成しているのが分かります。皮膜内部の低エコー領域には不均一な陰影が写っており、注入されたジェルが粒子状(固形物)になっている事が推測されました。術前の超音波エコー皮膜の中に一部ジェルが進出