今の身分の高い人を見よ。みな自分を神と称して、卿・守・頭・大夫・督・正、この字がついた官職によって、自は違っていても皆かみといって、神の字と同じである。尊の字と命の字を「みこと」と呼んでいるかのようである。神というからには神と同じようなつもりで、神と同じ扱いになるのであれば民をいたわり、恵むことがそこには含まれている。神の名をつけている職にある方は、神の理屈を知らなければならない。民を虐げるのは神の意思とが異なる。今にしてはただ官名だと思っているので、世の中に神の名の理屈を知っている人は希である