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今年で4年目になった、南座での三月花形歌舞伎に行ってきました。今回は、近松門左衛門歿後300年にあたり、「河庄」と「女殺油地獄」が上演されます。若手が工夫を凝らして大作に挑み、上方役者がそれを支える。これは、先月の大阪松竹座と重なる趣向。そうなると、「曽根崎心中」と同じく、「河庄」の右近と壱太郎による相乗効果に、わくわくします。まずは、仲居の折乃助と翫之、芸妓の千太郎の世間話で、雰囲気が曽根崎の色町になるところから。そこに、丁稚の吉太朗。虎之介によく似て、ませた大きな声の演
先ずはとてもショックな鳥山明先生の訃報…。Dr.スランプやドラゴンボール、ドラクエシリーズ、昨年映画化されて話題となったサンドランドなど、幅広い世代に愛され、色々な方の人生の一部の様な作品を描かれた鳥山先生…。Dr.スランプを初めて見た時は凄くおしゃれな世界に見えた事が懐かしいです。ポットの形のお店とか憧れたなぁドラクエも他の方の絵では考えられない、今後の新作はどうなるのかな。サンドランドの今後の展開も、まだまだ先生の頭の中には沢山の今後の構想があったはず。本当に残念でなりません。悲
小津安二郎が1934年に松竹で制作した「浮草物語」を大映でカラーリメイクした1959年の作品です。小津が唯一故郷の三重で撮影した作品でもあります。な志摩半島の小さな港町。そこの相生座に12年かぶりで旅回りの嵐駒十郎一座がやってくる。その港町には一座の長である駒十郎が、むかしの女に生ませた息子の清いるが駒十郎は自分を母親の兄だと思わせている。その町に駒十郎の息子がいると知った駒十郎の連れ合いのすみ子は一座の若い女優の加代に金を渡して清をたぶらかそうとさせるが…三重県で撮影される作品が
今回は大正9年の締めくくりとして久しぶりに南座の筋書を紹介したいと思います。大正9年12月南座演目:昼の部一、仮名手本忠臣蔵夜の部一、神霊矢口渡二、土屋主税三、根元草摺曳四、藤十郎の恋五、文屋と喜撰本編に入る前に南座について軽く振り返りすると大正5年以降帝国劇場の幹部役者が出演するのが恒例となっていた南座の顔見世ですが紹介していない大正7年、8年はそれぞれ大正7年…梅幸、幸四郎大正8年…幸四郎、宗十郎が出演していました。そして今
しがない旅一座を中心に、人間の光と影を小津安二郎監督が独特のユーモアで描く「浮草」(1959年)をご紹介します。"P1060672"PhotobyKunioYoshikawasource:https://flic.kr/p/Rk8WUm嵐駒三郎(中村鴈治郎)の旅一座が知多半島の巡業を終えて船で志摩にやって来るところからお話が始まります。実は駒三郎はこの地で食堂を営むお芳(杉村春子)とのあいだに息子・清がいます。12年ぶりにお芳の店を訪れた駒三郎は清(
立春歌舞伎特別公演昼の部へ源平布引滝義賢最期木曽先生義賢:片岡愛之助下部折平実は多田蔵人行綱:尾上右近御台葵御前:片岡千壽高橋判官長常:市川荒五郎長田太郎末宗:片岡當吉郎待宵姫:片岡りき彌腰元:片岡愛三朗腰元:片岡千太郎進野次郎宗政:上村吉太朗百姓九郎助:片岡松之助矢走兵内:中村亀鶴九郎助娘小万:中村壱太郎待ちに待った義賢最期関西でなかなか上演がなくて、久しぶりの観劇♪キーンっと静まり、息を飲み込み全員で見守る戸板倒しの緊張感!そして、
「鍵」鍵プレビュー1959年6月23日公開。谷崎潤一郎の同名小説の映画化。第13回カンヌ国際映画祭審査員賞受賞。キャッチコピー:「愛欲描写の凄まじさに、映画化不可能を叫ばしめた谷崎文学の完全映画化!」原作:谷崎潤一郎「鍵」脚本:長谷部慶治・和田夏十・市川崑監督:市川崑出演者:京マチ子、叶順子、仲代達矢、中村鴈治郎、北林谷栄、菅井一郎、浜村純、山茶花究あらすじ:この頃、古美術鑑定家の剣持(中村鴈治郎)は京都T大の内科に通っている。近頃
ViewthispostonInstagramApostsharedbyめえさん(@otbaya)ViewthispostonInstagramApostsharedbyめえさん(@otbaya)めちゃ、楽しかった✨新しい、曽根崎心中来月も、楽しみ。
#観劇記録高校以来の歌舞伎へ✨片岡愛之助さん主演の源平がテーマという興味をそそる演目。ストーリーを予習して音声ガイドも借りて鑑賞しました。並木千柳作、三好松洛作「源平布引滝」より「義賢最期」木曽先生義賢片岡愛之助折平実は多田蔵人行綱尾上右近御台・葵御前片岡千壽待宵姫片岡りき彌百姓・九郎助片岡松之助小万中村壱太郎「竹生島遊覧」斎藤別当実盛片岡愛之助小万中村壱太郎平宗盛中村亀鶴
大阪松竹座での立春歌舞伎特別公演は、キリの「曽根崎心中」です。徳兵衛には、上方歌舞伎に挑戦しながら、芸域を広げている尾上右近。鴈治郎に教えてもらいながら、自分らしい役にしたいとか。なぜか、上方言葉が江戸風に聞こえてしまう。上方歌舞伎の言葉は、特有のイントネーションとリズムがあり、関西人だからできるという訳ではありません。これが上手いのが幸四郎。細かな発音は気にせずに、上方の雰囲気を前面に出してくれます。大勢の上方勢に囲まれた、生玉神社境内では、よそ者がなぶられているよう
立春歌舞伎夜の部へ新版色讀販ちょいのせ油屋番頭善六:中村鴈治郎丁稚久松:中村壱太郎娘お染:尾上右近女中おとり:中村鴈乃助油屋後家おみね:上村吉弥松屋源右衛門:中村亀鶴山家屋清兵衛:片岡愛之助2回目お染久松物パロディ物といった方がよいかしら?ワイガヤで軽く楽しく、上方らしい舞台人形振り!3人も!!善六は、眉毛も動くし、足も自在笑人形遣いさん、大忙し!義太夫さんたちは、イ菱の裃衣裳のまま、節分の豆まきがありました右近さん、人形振りで
大阪松竹座での、立春歌舞伎特別公演。昼の部に続いて、夜の部の「新版色讀販」(しんぱんうきなのよみうり)です。いわゆる、お染久松物。文久2年に初演され、成駒家型では二世鴈治郎が演じて以来、44年ぶり。通称「ちょいのせ」と言われるのは、劇中で番頭善六の頭に、歌祭文を「ちょい」と「のせる」ところから。お染久松の型は守りながら、アドリブ連発いけいけのチャリやら、人形振りやら、これぞ上方歌舞伎エンターテインメント。ともかく、最初から追っていきましょう。年の瀬のある日、うたた寝をする久
今日も季節外れの暖かな日で、ダウンコートは止めてハーフコートにしました大阪難波•松竹座歌舞観劇日😊✌お昼の部源平布引滝義賢最期竹生島遊覧実盛物語松竹座通路際で花道立ち止まる芝居は目至福パンフレットチラシ二枚の戸板を立てた上に一枚の戸板を渡し、その上に立ち上がった義賢が、戸板が倒れるとそのまま横倒しに地面に落ちる【戸板倒し】血まみれの木曽義賢が階段の上に立ち、大きく袖を広げ「蝙蝠🦇の見得」の後、そのまま階段にむかって大の字にうつ伏せ倒れ込んで落ちる【仏倒れ】片岡仁左衛門が
大阪松竹座での立春歌舞伎特別公演。昼の部の「源平布引滝」の続きは、「竹生島遊覧」の場です。戦後の上演記録がない珍しい場で、舞台は琵琶湖のほとり。この芝居は、近江の情景がたっぷりと楽しめます。小万の詮索にやって来た、平家方家臣は吉太朗。今度は、半道敵での剽軽さで、役の幅が広がっています。小万の壱太郎は、立廻りの後、白旗を咥え琵琶湖に飛び込む。ああっ、ちょっと危ない動きで、大丈夫か。場面が変わって、琵琶湖湖上での宗盛の御座船。おお、これは立派な大道具。そこに、やってくる実
春の陽射しポカポカの一日でしたねお休みの日にこんないいお天気嬉しくてウキウキワクワクそして盛りだくさんの一日でしたーっ久しぶりに「平日マダム会」でウォーキング大阪城公園の梅林へ…青空の下、そびえたつ大阪城そういえば、あと12日後はここで「大阪マラソン」昨年の大阪マラソンの時はこのバックに何故かクレーン車が写りこんでいい写真が撮れなかった記憶が今年は大丈夫そうですよー昔はYMRC練習会で坂道練習に使ったこのコース横目で梅林は見ていたけど中に入ってゆっく
大阪松竹座の立春歌舞伎特別公演夜の部の切は近松門左衛門作『曽根崎心中』昭和28年坂田藤十郎(当時二代目扇雀)のお初二代目鴈治郎の徳兵衛で復活上演して大当たりそれ以来成駒家のお家芸でお初と徳兵衛は成駒家以外の役者は演っていないだろうと思っていました最近見たのはコロナ禍の2年ちょっと前の令和3年12月の南座顔見世客席も65%くらいしか使ってなかった時ですこの時のお初&徳兵衛は扇雀と鴈治郎令和3年南座曽根崎心中のブログ『『曽根崎心中』本当に心中した❗️』南座顔見
4日の日曜日昼の部夜の部通しで見てきましたまずは夜の部の感想から新版色讀販しんぱんうきなのよみうりちょいのせ見たことがない番附けによると2001年正月の松竹座以来23年振りとのこと一幕二場お染久松物久松が店の金を使い込んだという濡衣の話がよく分かる一場でした舞台は油屋という質屋の店先の場登場人物は丁稚久松は壱太郎お染は右近赤い振袖に襟袈裟をつけた油屋のお嬢様2人は恋仲お染のお腹には久松の子がいる横恋慕する番頭善六は鴈治郎善六と組んで三百両の金
お誕生日おめでとうございます!1932年寿美花代、4年吉田知子🖋、40年デヴィ・スカルノ(デヴィ夫人)、44年津嘉山正種、峰厚介🎷、坂部文昭、47年泉晶子、49年矢沢透(アリス)🥁、50年松下進🖌️、52年キャシー中島、53年高村薫🖋️、54年河原崎権十郎(4代目)、56年ミミ萩原🤼♀️、57年🥁サイモン・フィリップス(#SimonPhillips)🇬🇧、59年中村鴈治郎(4代目)、61年横山輝一🎤、61年小林優子、62年🎤アクセル・ローズ(#AxlRose#GnR)🇺🇸、石塚英彦、林譲治🖋
加齢なる一族、壽初春大歌舞伎昼の部を観に行きました。一、當辰歳歌舞伎賑〈五人三番叟〉五人の三番叟(中村福之助・中村鷹之資・中村歌之助・中村玉太郎・中村虎之介)が天下泰平と五穀豊穣を祈り、躍動感たっぷりに舞い踊ります。若い五人で踊りますので、それだけで舞台が、華やかです。どの子を観ようか?フォーメーションがあるので目がウロウロします。踊りが、上手だな~と顔を確認するといつも鷹之資くんなんです。彼の踊りが上手いのは、分かっていますが、若い五人が、丁寧に一生懸
1月28日日曜日〜その3P82には、S43年5月21日、奥様と歌舞伎座へ行き、中村鴈治郎と實川延若の「沼津」のみ見物と記されている。(写真)コレクションの三代目實川延若丈の短冊。
昼の部。一、當辰歳歌舞伎賑(あたるたつどしかぶきのにぎわい)五人三番叟中村福之助丈、中村鷹之資丈、中村歌之助丈、中村玉太郎丈、中村虎之介丈。英獅子中村雀右衛門、中村鴈治郎丈、中村又五郎丈ほか出演。赤穂義士外伝の内二、荒川十太夫(あらかわだゆう)尾上松緑丈、坂東亀蔵丈、尾上左近丈、市川猿弥丈、市川中車丈ほか出演。江戸みやげ三、狐狸狐狸ばなし(こりこりばなし)松本幸四郎丈、尾上右近丈、市川染五郎丈、市川青虎丈、中
「続・悪名」続・悪名プレビュー1961年12月17日公開。悪名シリーズ第2作。原作:今東光「悪名」脚本:依田義賢監督:田中徳三出演者:勝新太郎、田宮二郎、中村玉緒、水谷良重、藤原礼子、浪花千栄子、中村鴈治郎、上田吉二郎、羅門光三郎、山茶花究、南都雄二、長谷川季子、山路義人あらすじ:満州事変の頃、やくざの世界から何くわぬ顔で故郷の河内に帰った朝吉(勝新太郎)は、女房のお絹(中村玉緒)と百姓仕事を始めたが、ある日、弟分・モートルの貞(
今回は実に久しぶりとなる中座の筋書を紹介したいと思います。大正9年10月中座演目:一、六波羅栄華物語二、義経千本桜三、病鴉四、藤鞆絵五、菊慈童六、越後獅子本編に入る前に久しぶりに上方歌舞伎について紹介したので前回から今回に至るまでの上方歌舞伎の動向を簡単に触れたいと思います。前回紹介した中座の番付『大正7年12月中座延若の裏表先代萩四役早替わり』今回は久しぶりに中座の番付を紹介したいと思います。大正7年12月中座演目:一、故郷飾錦伊達織二、
おはようございますいつもお読みくださりありがとうございます2024年1月歌舞伎座壽初春大歌舞伎昼の部五人三番叟・英獅子【五人三番叟】中村福之助さんをセンターに(←はじまりと終わり中央に居たし5人それぞれ動き回るけど主に良いとこに居る感じだった)鷹之資さん、歌之助さん、玉太郎さん、虎之介さんも三番叟途中で二人くらいは三番叟じゃなくて違う姿に変わったりするのかしらと、歌舞伎万年初心者の私は、拙い想像もしたりしたけれどそんなこともなく五人三番叟でした。ちらりと見かけた感想ではそれぞ
石川県は自分にとってお里です。今回の地震災害は本当に苦しいです。どうかお一人でも多くお命が助かり、一日も早く町が復興していきますようにお祈りいたします。お力添えされている皆様に感謝申し上げます。1995年(平成7年)1月17日午前5時46分、あの日、あの時間、兵庫県南部を震源として発生した未曾有の大地震が起きました。阪神高速がなぎ倒され、火災が神戸の町中を焼き払ってしまいました。本当に多くの方が亡くなられました。心よりご冥福をお祈りいたします。自分も被災にあい昨日のことのように思い出し、いま
2024年ー令和6年1月9日シネ・ヌーヴォ昭和33年作品橋本忍特集、本作品は8年6月に録画で観ていて、興味深く観られたと記しています。戦後、新憲法、農地改革と時代が変わる中、東京近郊の農村で今だに本家とか分家と言う考えが抜け切れない和助(中村鴈治郎)が時代に翻弄させられるお話し。監督は成瀬巳喜男で、何故か不倫、そして泥臭く、ややこしい家族関係や人間関係を的確に描いている。鰯雲<東宝DVD名作セレクション>Amazon(アマゾン)
ねことじいちゃん2019年2月22日公開動物写真家の岩合光昭が、落語家・立川志の輔を主演に迎え、同名人気コミックを実写映画化。猫と老人ばかりの小さな島。飼い猫タマと暮らす70歳の大吉は、幼なじみの巌や気心知れた友人たちと共にのんびり毎日を過ごしていたが、ある日、突然倒れてしまい……。あらすじ2年前に妻に先立たれ、飼い猫のタマと二人暮らしの大吉、70歳。毎朝の日課はタマとの散歩、趣味は亡き妻の残した料理レシピノートを完成させること。島にカフェを開いた若い女性・美智子に料理を教わったり、幼な
當る辰歳吉例顔見世興行今年もそんな季節たが、しかし!團十郎さんの襲名披露の口上があるのから?今年は座席フル利用なのに安い席はあっという間に売り切れで高い席しか残ってなかった(TT)でもまあ襲名披露は一生に一度なので奮発しましたよ!まずは仮名手本忠臣蔵祇園一力茶屋顔見世は仁左衛門さんを観ないと始まらない!世を欺く由良之助はさすがの仁左衛門さん!身に染み付いているのか?もうホント名人芸です!そして口上色々取り沙汰されてるけれど、仁左衛門さん梅玉さんという先代團十郎さんの盟友に支えら
南座での十三代目團十郎白猿の襲名披露、吉例顔見世興行は昼の部に続いて、夜の部に行きました。人気演目の「双蝶々曲輪日記」から、濡髪長五郎と放駒長吉の意地がぶつかる、「角力場」です。賑やかな角力小屋にやってきたのは、遊女の吾妻。何回も演じている壱太郎が、しっくりはまっています。恋仲の与五郎に、肩を寄せ膝をすりすり。甘えた声で身請けの話。余裕の色気で、舞台を支配します。お相手の与五郎には、初役の染五郎。細身でうつむき加減の首が、まさにつっころばしにぴったり。前半ずっと出っ放し
おはようございますいつもお読みくださりありがとうございます京都・南座吉例顔見世興行市川團十郎白猿襲名披露市川新之助初舞台夜の部助六所縁江戸桜感想ですこの日の河東節の皆様14日から揚巻は中村児太郎丈初役で挑むお姿を目にできました河東節の方々が座る前にある格子、歌舞伎座で目にするより中が良く見えるように思ったのですが何か違いがあるのかな(思い込みかな?)🌸今回私が座ることが叶った3階席は花道の七三より先までなかなかしっかり目にできる位置で感動しました。そのかわり階段は急