飯綱山の「山の神」とされ、神仏習合説も折り重なり多くの信仰を集める尊格となった。江戸時代に編まれた『飯縄山略縁起』では神世七代の一柱「大戸之道尊(オオトノヂノミコト)」であるとされ、本地は大日如来と記される。(室町時代後期の『飯綱祭文』では「法身毘ルサナ仏」と記載)伝承によれば、応神天皇の時代にオオトノヂの神を飯綱山に祀ったのが(西暦270年頃とされる)飯綱信仰の始まりであるという。『飯縄山略縁起』では大日如来の化身である飯綱大明神は、火災防止のために不動明王に、衆生救済のために地蔵菩薩に、武門