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三津田信三を読んでいると、作者らしき登場人物が、語ることによって、虚実ないまぜにしている、メタ、と言う言う手法がよく、巧みに使われている。圧巻。私小説、の手法。リアリティを保証するのに、ノンフィクションだと、くどくどと人物描写しないと物語に深みがない。自然、長く大抵退屈になる、私、僕、としなくとも一人称視点にすると物語かわかりやすくなる。森鷗外の「舞姫」、太宰治の「人間失格」、三島由紀夫の「仮面の告白」、中上健次の「枯木灘」は、作家=主人公と言う図式を前提としている。この図式で読む、と、
昨日は、【人恐編】をやったので、今日は【幽霊編】です。「心霊探偵八雲」で幽霊を扱っているので、幽霊関連の小説は、結構、読んでいる方だと思うのですが、作品によって幽霊の定義が違っていて、本当に面白いです。「心霊探偵八雲」では、人の想いの塊で、物理的な影響力はないという設定にしていますが、作品によっては、ガンガン襲って来たりします。化学的に解明されていないからこその自由度があって、それぞれの設定を読み解いているだけでも面白いですよね。話が逸れてしまったので、本題に入ります。
小説の中でもシリーズものが好きなのは収集癖があるからだ。いま追いかけているシリーズは思いつくだけで西尾維新「物語シリーズ」三津田信三「刀城言耶シリーズ」中山七里「御子柴礼司シリーズ」そして京極夏彦の「百鬼夜行シリーズ」来月ついに『鵼の碑』が発売されるのである!(2006年『邪魅の雫』で予告されて以来未刊だった。)…が、じつは『塗仏の宴』までしか読んでおらず、それ以後は長編も連作小説集も持ってすらいないのだった。そうこうしているうちに手に入らなくなってしまったというのが現状だ。
浅葱著『前略、山暮らしを始めました。3』読了三津田信三著『歩く亡者怪民研に於ける記録と推理』読了三日市零著『復讐は合法的に』読了『サイレント・ウィッチⅥ沈黙の魔女の隠しごと』『もふもふを知らなかったら人生の半分は無駄にしていた15』『月花の少女アスラ2~極悪非道の傭兵、転生して最強の傭兵団を作る~』『猫魔法が世界に革命を起こすようですよ?~劣等種なんて言われるのならケモノ魔法でリベンジします!~01』『交渉人・遠野麻衣子籠城
青空文庫で読んでいる吉川英治の『三国志』です。『図南の巻』が読み終わりましたー。青空文庫三国志(吉川英治)日輪(にちりん)一呉侯の妹、玄徳の夫人は、やがて呉の都へ帰った。孫権はすぐ妹に質(ただ)した。「周善はどうしたか」「途中、江の上で、張飛や趙雲に阻(はば)められ、斬殺されました」「なぜ、そなたは、…www.aozora.gr.jpこの巻も時間かかっちゃったなー。他の本と並行して読んでいるので、気分がのらないとなかなかすすみません。面白いんですけどねー。この巻で、や
こちらのレビュー雑記はすでに読了された方向けです。壮大なネタバレを含んでおりますので、まだお読みになられていない方はご注意ください!私実はこの作品そんなに好みじゃないんですよね‥‥。初っ端からごめんなさい。理由は単純明快いたってシンプル。ほぼ刀城言耶が出ていないからです。私は三津田作品に流れる民俗学の空気がすごくすごく好きなのですが(イチオシは「蛇棺葬」)、キャラクターへの愛も同じくらい重要視しています。ミステリーでいえばアガサ・クリステ
先に断っておきますが、私は三津田作品をほぼ読破してる三津田ファンです。私は三津田先生も三津田作品も大好きですし、なんならTwitterアカウントをフォローして三津田先生の投稿する猫や食事の画像を見て「先生の日常」を微笑ましく見守るくらい好きです。が、あえて言います。この作品には納得がいかない!自分でも読後なぜこんなに腑に落ちない気持ちになるのか…を真剣に検討しました。下記より壮大なネタバレになります。レビュー・解説というよりファンの戯言です。ご不快になられた方がいましたらごめんなさ
さてして脳ミソ埋め埋めΣ(゚д゚;)今回は三津田信三サン「忌物堂鬼談」あらすじは…由羽希は母の実家がある糸藻沢地方の九泊里にある遺仏寺を目指し萎えそうになる足を鼓舞していた由羽希の祖父から聞いた話「砂歩き」集落で葬式が出た場合その初七日が終わるまでは夕間暮れに独りで出歩いてはならぬこの禁忌を破って独りで外にいると後ろから死んだ者が跟いてくるまたは前を歩かれているそうして海へと誘導され波間に引き摺り込まれてしまう此岸と彼岸が入り交じる夕方に限られるのだ
七人怪談(角川書店単行本)Amazon(アマゾン)1,782円あらすじ7人の作家に伝えたのはテーマ、原稿枚数と締切、そして…『最も怖いと思う怪談を書いてください』という注文だけ。私のお気に入りはこれ↓半年前に亡くなった祖母が遺したこの家に、咲希が移り住んだのは2週間前の事である。母と祖母は折り合いが悪く、この家も数回しか訪れた事はない。祖母はこの家を管理するものに遺産を譲ると遺言していた。そんなつもりはなかったが、咲希は母と大喧嘩の末この家に転がり込ん
歩く亡者怪民研に於ける記録と推理(角川書店単行本)Amazon(アマゾン)1,881円あらすじ大学の図書館棟の地階の部屋の一つにある『怪異民族研究室』。そこの主である大学の特別講師、刀城言耶は小説家でもあり、怪異譚蒐集家として全国を旅している為、大学で見かけることはない。同学生の瞳星愛がその研究室を訪れたのは自身が体験した忌まわしい出来事を、助手である天弓馬人に聞かせるため。そして、その体験の謎を解かせるためだった。瀬戸内の母方の祖母の家に
ベローチェにて。今日はレシートが短めなので、、、ぬりかべ~。いつも心に妖怪を!『七人怪談』三津田信三先生(編集、著)読みました。それぞれの作家さんが三津田先生に与えられたテーマで書くアンソロジー。めちゃ良い今すぐ読んだ方がいい。7人の作家さん全部良かった、大好物ばかりでした。加門先生は怖かった、神経にくる怖さで夜トイレ行けなくなった。アンソロジーは今まで読んだことのない作家さんも知ることができるしいいですね。特に霜島ケイ先生良かったです、先生の他の本も読もうと思います。
神々櫛村。谺呀治家と神櫛家、ふたつの旧家が微妙な関係で並び立ち神隠しをはじめとする無数の怪異に彩られた場所。戦争からそう遠くない昭和の年、ある怪奇幻想作家が訪れてまもなく最初の怪死事件が起こる。憑き物の恐怖、カカシ様の戦慄、連続する人死にの謎…本格ミステリとホラーの魅力が圧倒的世界観で迫る「刀城言耶シリーズ」第一長編。怖かった!怖かった怖かった…夜に読むの怖かった!犬神家みたいなのを想像していたら(あながち外れてもいないのだが)ちゃんとしたホラーだった。違和感があって読み
旅行に持って行って読もう思っていてそのまま持って帰って来た本。三津田信三さんの「ついてくるもの」です。短編集です。①夢の家②ついてくるもの③ルームシェアの怪④祝儀絵⑤八幡の藪知らず⑥裏の家の子供⑦百物語憑けの7編です。②ついてくるものは廃屋で絶対拾って来てはいけない人形を、家に連れて帰った結果、怪異にあうんですが、結局怪異の原因は自分自身やったという…。⑤八幡の藪しらずは絶対入ってはいけない禁足地に入って酷い目にあう小学生の話。主人公だけは助かるんで
『歩く亡者怪民研に於ける記録と推理』三津田信三先生。読みました。五話のホラーミステリー。これは良い、すごく良い。ホラーとミステリー塩梅が最高でみっちり怖がらせてくれて、その後のミステリー回収も素晴らしく、さらにサゲもパンチが効いて文句なしの面白さ。個人的には第四話が好きかな。最近、自分の好きなホラーのジャンルがわかってきました。青春ホラーは大好物で、峠ホラーも好き。その両方が入ってるんですよ、これぜし!読んでみて。高田馬場の芳林堂書店さんでサイン本買えたんですよ。
三津田信三さんは、横溝正史は、と言ってよいと思いますが、「戦後」を上手く使っていますね。坂口安吾も「不連続殺人事件」で、上手く時代を使っていました。松本清張の「点と線」、西村京太郎のトラベルミステリーは、鉄道の利用がトリックとなっています。ダイヤ。アガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」、綾辻行人の「十角館の殺人」のように孤島での出来事にしないと、広義での密室にしないと、密室、閉鎖空間にならない。今ならば、携帯電話による監視を抜くと、推理小説は勿論、あらゆる情報に信憑性、リアリティー
旦那を除いた全員が風邪ひきました!数日前の夜、急に気温下がった挙句、どうやらすんごい乾燥していたようですね……;私、長男、次男、見事に仲良く喉が痛く鼻水が出る、典型的な風邪中です;旦那はと言うと、室温や部屋環境があまり変化しない防音部屋が寝床でもあるお陰でか、全く持って健康体を保っております。旦那倒れたら本気でお店がピンチになるので、まぁその為に防音部屋を寝起き場に選んだので良い事なんですがね。1人ピンピンしてるから、子供らから「パパずるい」な視線は受けてます
オール讀物2023年6月号。三津田信三先生の読み切り『行逢峠』読みました。松本清張賞発表に絡めた怪奇譚。私の好きな日本的で有無をいわせずに巻き込まれる怖さで面白かった。先生の書く恐怖は怖いんだけどまた読みたくなる不思議な中毒性がありますね。先生の書く怖さと、私の欲する怖さのバッチっとあってる嬉しい。もちろん今日発売の三津田信三先生の新刊『歩く亡者怪民研に於ける記録と推理』買ったよ。良いジャケだぁ。今週の土曜日6月10日は【下北落語会】です。みなさまぜし!会場:シ
紫陽花がいっぱい花をつけたので切り花にしてみました紫陽花の切り花はお初ですがなかなか良いですね自前で花を飾れるって贅沢ですねえ。読書中の本が3冊もたまってしまいました🤣読むぞ~📖よきかなよきかな
を読みました。三津田さんの小説は実話かと思ってしまうほどなので、何時も「これほんまにあったことなんかも???」って思いながら読んでます。フィクションなのはわかってるし、タブーを破らないと物語が進まないのも重々承知。その上で、なんであかんって言われたことやっちゃうの????それでピンチになるのになぁ~私がネタバレしないように…。五つの短編で成り立ってます。〇お籠りの家七つになろうかという子供が主人公。子供だから仕方ないんですけど、やったらあかん
三津田信三という才能に驚く。横溝正史がダークロマンとも言うべき「村」を「本陣殺人事件」で発見し、その後は歴史的、超絶な作品を世に送り出す。「獄門島」「犬神家の一族」「八つ墓村」「悪魔の手毬唄」「悪魔が来りて笛を吹く」「本陣殺人事件」に至るまでの作品は耽美で、「真珠郎」辺りは、設定の構築があり、「くどさ」がありますか、戦後は物語を複雑にしても背景は、因習の残る村と分かりやすい。のびのびと、超絶な世界観が描かれている。三津田信三さんの本が昨年から目に飛び込んで仕方なく、何から読んでいいのか分か
さてして脳ミソ埋め埋めΣ(゚д゚;)今回は三津田信三サン「みみそぎ」あらすじは…編集者の三間坂秋蔵の祖父萬造は昔から怪しげなものが大好きでその類いの収集癖もあった萬造の広大な敷地の蔵には膨大な蔵書や怪奇小説心霊写真や魔術に関する研究書など孫の秋蔵ですら全てを把握出来ていなかったその秋蔵が鍵のかかった金庫を開けることに成功した中には1冊のノート祖父の字で書かれた冒頭しかし読み進めた結果作家の三津田信三へノートを短い手紙とともに送った…☆うぉぅ~面白かっ
今月読んだのは、ホラー・ミステリー「地羊鬼の孤独」大島清昭ホラー「みみそぎ」三津田信三SF系(じゃないのもあり)短篇集「まず牛を球とします」柞刈湯葉の3冊。(今読んでる4冊目は間に合わないので来月に持ち越し)「本格ミステリー」薄々な月になってしまった…。まずホラー2冊から。「地羊鬼の孤独」大島清昭ホラー・ミステリー。『影踏亭の怪談』が結構面
久しぶりに三津田信三さんのホラー小説を読んだけど、やっぱ怖い!めちゃくちゃ怖い!!もーさすがと言おうか・・・冷や汗をかきながらも目が止まらないって感じでした三津田さんが周りの人に話を聞いた実体験としての怪談を、わかりやすく小説仕立てにしてあるので、こんなこと本当にあったのか〜って思うと怖い!!何よりリアリティがあるのが、その怪現象の理由がわからないことですなこれが作り話だと、「こういう因縁があって」とか「この者の呪い」みたいに原因がわかれば対処策もあるか
関係ない話から。本屋で個人的に面白かった(超好みだった)作品、詠坂雄二の『電氣人間の虞(おそれ)』が新しい「文庫」で発売されていたんですが、「帯」の惹句が“煽り過ぎ”なんですよね…。結構“クセ”がある作品(作家)なんで、この惹句のせいでいろいろと言われそうで、今からいたたまれない気分ですよ。あと、これも個人的に面白かった作品、西澤保彦の『神のマジック人間のロジック』も『神のマジック次は誰の
昨日、雨が止んだので夕方お花見に行ったけど、、、、寒くて退散。今年はなかなかお花見日和にならないまま終わっちゃいそう。お家でイラストのお花見。『逢魔宿り』三津田信三先生。読みました。めちゃめちゃ怖い、泣きそうなぐらい、いや少し泣いた。涙腺ならぬ怖腺崩壊。何気ない日常から突然怪異に巻き込まれていく話で読者も巻き込む。怖いだけじゃなく物語としても絶品。怖いけど面白い怖面白いです。私は特に「某施設の夜警」が好きな怖さ。ぜし!読んでみて。明日3月29日(水)【柳家権之
怪奇小説などを収集する事を趣味にしてた祖父の蔵から日誌の様な物が出てきた。それは祖父の字で書き始められていたのだが、三津田氏節のなんとなく怖い。不思議で怖い。の新作。みみだから耳である。みみそぎだから耳削ぎなのだろう。
#三津田信三#子狐の災園#読了なんか、#横溝正史#金田一耕輔シリーズ#悪魔が来りて笛を吹くとダブる感じだったなぁ。。。
3月初め頃のこと、朝起きて居間に行くと、こたつの上にウェッジウッドの紙袋がのってました。そして、その前にだんなさんがニヤニヤして座ってました。どうやら伊勢丹でお買い物してきたみたいです。これは、カップが二つに、真ん中は紅茶ですね。マグカップでしたー。旦那さん、最近はなんだか食器に凝ってるらしくて。ネットで調べたり、デパートに通ったりして、色々活動しているようです。可愛いカップで、朝からちょっと気分が上がりました。割らないように気をつけよーっと。三津田信三『赫眼』を読みました
先日『のぞきめ』(三津田信三)を読んだ。数日前に読んだ『みみそぎ』のシリーズ(?)。『のぞきめ』の方が古い作品だったようなので、今さらだが読んでみることに。あらすじは公式サイトから引用。禁じられた廃村に紛れ込み恐怖の体験をしたあげく、次々怪異に襲われる若者たち。そこは「弔い村」の異名をもち「のぞきめ」という化物の伝承が残る、曰くつきの村だった──。ミステリとホラーの絶妙な融合!という、三津田さんらしい、ホラーミステリー。物語は語り手でもある作家が、あるノ
"三津田信三/みみそぎ"読了。三津田さんの著書をはじめて読む方や初心者にはオススメできません。と、当初は書こうと思ったのですが、もしかしたら今作から入って"わけのわからなさ"や"大風呂敷を広げた終わり方"に魅入られる方もいるかもしれないので。なんとも、いやなんとも、、、です。上に書いた通り、本当に不思議な作品でわけがわからないし、ずいぶんな大風呂敷を広げた終わり方をしています。個人的にはムツカしかったです(笑読み方がわからなくなる瞬間が。ネタバレをしないで感想を書くと毎回文