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令和6年三月大歌舞伎一、菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)寺子屋菊之助松王丸愛之助武部源蔵随分見た演目だけれど、役者によって衣装や方の違いを楽しむ。楽しめるのは、役者がちゃんと仕事をしているから。一階ロビー正面四世中村雀右衛門十三回忌追善狂言二、傾城道成寺(けいせいどうじょうじ)傾城清川実は清姫の霊白川の安珍実は平維盛能の『道成寺』から派生した数ある舞踊【道成寺物】の一つ。花道のスッポンで
『①【三月大歌舞伎】昼の部『管原伝授手習鑑寺子屋』『傾城道成寺』『御浜御殿綱豊卿』』待ちに待った!今月の歌舞伎座行き。…長かった…!長すぎたぁ…。やっとやっとの!先週の平日後半。いざ!春の歌舞伎座へ!⚪️『管原伝授手習鑑寺子屋』理知的でク…ameblo.jp↑昼の部から、引き続き夜の部へ↓⚪️通し狂言『伊勢音頭恋寝刃』今月の家事や仕事や諸々、このために頑張った…!シリーズ②(実際は先に夜の部を観てるので①だけど)62年ぶりの通し狂言ということで、貢が凶行にいたった過程を観
無事に千秋楽を迎えた、歌舞伎座での三月大歌舞伎は、四世雀右衛門の十三回忌追善でした。軍隊への召集、立役から女方への転換、映画界に行ってからの復帰など、数奇な運命をたどった役者。主流の劇団に所属せず、決まった相手役を持たないながら、その隙間で大役を演じるまでになった人。80歳を超えて、三姫を演じました。年下の役者とバランスが取れるよう、ジムに通って体を鍛えたとか。それほど多く拝見したわけではありませんが、年齢に関係のない、瑞々しさには驚かされました
3月21日(木)、三月大歌舞伎の夜の部を見ました。最初の演目が、『伊勢音頭恋寝刃』。寛政8(1796)年7月に、大坂の角の芝居での初演。実際に、寛政8年5月4日の深夜に、伊勢古市の遊廓油屋で起きた殺人事件。それをもとに。その10日後には、早くも芝居として。で、7月に、大坂で、近松徳三らの作者により、上演したのが、この作品。繰り返し演じられている演目です。といっても、演じられるのは、全4幕のうち、3幕目にあたる『油屋』と『奥庭』。今回は、「通し狂言」として、『相の山』『宿屋』『追
三月大歌舞伎、本日千穐楽です。今月は前半は先輩の脇、そして中日交代で後半は立三味線を務めさせていただきました。先輩にあって自分に足らないもの。自分に出来る精一杯の演奏。毎日色々な事を感じながら、たくさんの経験と勉強をさせていただきました。千穐楽の清元連中浄瑠璃:清元美寿太夫、志寿子太夫、美好太夫、瓢太夫三味線:雄二朗、美十郎、美一郎(敬称略)今月最後の「喜撰」悔いの残らないよう、自分の中の精一杯の演奏でこの三月大歌舞伎を締めたいと思います。三月大歌舞伎歌舞伎座夜の部二
三月大歌舞伎めでたく千穐楽㊗️雨ん中夜の部見参!
昨日から雨ですね。天気予報によるとこの雨は明日まで続くそうです。明日はいよいよ千穐楽です。つまり最後の3日間、雨…というわけです。うーん、さすが自他共に認める「雨男」立三味線を務めさせていただいた興行の最後3日間を雨で締めくくるとは。外は雨でも、演奏は湿っぽくならないように!残り2回、よろしくお願い致します。三月大歌舞伎歌舞伎座3日(日)~26日(火)【休演】11日(月)、18日(月)夜の部二、喜撰配役…喜撰法師:尾上松緑丈祇園のお梶:中村梅枝丈出演日…
待ちに待った!今月の歌舞伎座行き。…長かった…!長すぎたぁ…。やっとやっとの!先週の平日後半。いざ!春の歌舞伎座へ!⚪️『管原伝授手習鑑寺子屋』理知的でクールな感じのする菊之助・松王丸と、義に厚い愛之助・武部源蔵。松王丸が種明かしをするまでの時間。源蔵が常に刀を左に置いている緊迫感もあり絶えず緊張感がみなぎって、手に汗握った。菊之助の松王丸は、すごく品があって、それがよりいっそう松王丸の覚悟と孤独を際立たせているなぁと感じた。わずかな時間でも、小太郎の聡明さをし
舞踊会の下浚いが終わり着替えて外に出てきたら…雨ー!だ・か・ら!これを危惧して車にするか迷ってたっつーのよ!まぁ元々入谷までタクシーに乗るつもりだったけどさ。雨じゃ、タクシー見付けに外に出られないじゃん!「Go」で呼んじゃいましたよ。そんなこんなで無事歌舞伎座地下に到着。カフェでひと休みして、頭を喜撰に切り替えて…間もなく楽屋入りします。三月大歌舞伎歌舞伎座3日(日)~26日(火)【休演】11日(月)、18日(月)夜の部二、喜撰配役…喜撰法師:尾上松緑丈祇園
昨日、歌舞伎座行ってきました~家を出る時は、大雪で「私、帰れるのかしらん?」と、思いつつも新幹線に乗りました。東京はゆきなぞぶっておらず、雨もほんの少しという感じで、ほっとしました。はい、到着!今回は、幕見からのスタートです。この歌舞伎座になってから、初幕見です。芝居はもちろん、幕見席がどんな感じか楽しみでしたさて、感想は、、、そのうちに
今月の歌舞伎座「喜撰」で長唄の立三味線を務めている柏要二郎さんによる配信イベント「歌舞伎をもっと観たくなる長唄三味線の世界」の生配信から一週間が経ちました。今回は一太夫さんと僕をゲストに招いていただき、その「喜撰」を軸に清元と長唄の違いや演奏をさせていただきました。現在アーカイブ配信を絶賛配信中ですので、まだご覧になっていない方は是非こちらよりご視聴よろしくお願い致します。第14回歌舞伎をもっと観たくなる長唄三味線の世界『喜撰』より清元節|長唄三味線方柏要二郎|タケノワ座公
今日は楽屋入りの前に悲しいお別れがありました。お別ればかりが増え、新たな出会いがまったくない現状。本当にこのまま終わってしまうのではないかと、切実に感じざるを得ません。先の事を危惧していても仕方がないのはわかっているけど、危機感を持たなければ切り開く事も不可能。まさに、本気で危機感を持ってこなかったから現状があると言っても過言ではありません。とはいえ、今はとにかく目の前の舞台をひとつひとつ精一杯。今日もよろしくお願い致します。三月大歌舞伎歌舞伎座3日(日)~26日(火)【休演
先日歌舞伎座の昼の部へ行ってきましたー。御目当ては片岡仁左衛門さんの御浜御殿綱豊卿。ポスターだけ見ると頭の格好から花柄の着物からそしてマスクしながら槍を受け止めてるという何が何やらなシチュエーションですがそんなこたぁどうでもいい見目麗しさではありませんか一目見てかっちょええええええっ✧先日八十路をお迎えになったとは思えません。***一、ニ、は割愛失礼⤵︎***真山青果作真山美保演出元禄忠臣蔵三、御浜御殿綱豊卿【あらすじ】江戸城松の廊下での刃
3月15日(金)、『三月大歌舞伎』昼の部見ました。最初の演目は、『菅原伝授手習鑑』の、『寺子屋』。『菅原伝授手習鑑』という名作中の名作のなかでも、ひときわ光をはなつ段。主君への『忠義』を縦軸とするならば、親子や夫婦の『情愛』を横軸として。『宮仕え』などするから、『忠義』に縛られて。「すまじきものは、宮仕へ」。それは、現代にもあてはまるのではないかと。それぞれの人物が、しっかりと描かれています。その根幹があるので、名優たちが『演出』などの工夫を加えても、揺るぐことがなく。松王丸を
ここのところ、連日幕開きに「雄二朗!」の大向こうをいただいています。「立三味線」にすらまだ不慣れなのに、自分の名前を大向こうで言ってもらうなんて本当に慣れていないのでとても緊張、そして恐縮しています。でもね、とてもありがたい事です。憧れていた事のひとつですから。その大向こうに恥じない演奏を千穐楽まで…そして今後も心掛けていきます!三月大歌舞伎歌舞伎座3日(日)~26日(火)【休演】11日(月)、18日(月)夜の部二、喜撰配役…喜撰法師:尾上松緑丈祇園のお梶:中村梅枝丈
加齢なる一族、三月大歌舞伎夜の部に行きました。一、伊勢音頭恋寝刃伊勢神宮の神職である御師の福岡貢(松本幸四郎)は、御家横領の画策に巻き込まれたかつての主筋、今田万次郎(尾上菊之助)が紛失した名刀・青江下坂とその鑑定書の折紙の詮議に奔走します。貢の養子先である御師の福岡孫太夫の屋敷に、貢の探し求める青江下坂を持参した叔母のおみね(市川高麗蔵)が、やって来ます。刀を受け取った貢は、深い仲の遊女お紺(中村雀右衛門)とともに、古市の遊廓油屋にいる万次郎のもとへ急ぎ
今月、立をご一緒させていただいている「清元美寿太夫師」先週のblogでも書きましたが、これまでに舞台をご一緒する事は何度もありましたが、立を組ませていただくのは今回が初めてです。まだまだ未熟で語りにくい事も多々あるとは思いますが、毎日隣で勉強させていただいています。こんな機会は滅多にある事ではありませんが、この経験を今後に生かしてまた他の舞台でも立を組ませていただけるように努力します!千穐楽までよろしくお願い致します。三月大歌舞伎歌舞伎座3日(日)~26日(火)【休演】11日(月
ヤッホ~!帆足由美です。今回のブログは、昨日観てまいりました歌舞伎座夜の部の感想です。三月大歌舞伎夜の部一、伊勢音頭恋寝刃(いせおんどこいのねたば)夜の部はまず、世話物の人気作品の通し狂言。江戸時代に実際に起きた殺人事件を題材とした「伊勢音頭恋寝刃」。「青江下坂(あおえしもさか)」という名刀とその鑑定書である折紙を巡るサスペンスドラマです。江戸の庶民の憧れの観光地・伊勢の風物、夫婦岩に昇る朝日、
以前から歌舞伎を観覧したいなぁ〜と想っていました今回、タイミングよく一幕観覧御浜御殿綱豊卿です開演前です舞台から離れたお席でしたが迫力が伝わりました大変感激致しました三月大歌舞伎|歌舞伎座|歌舞伎美人松竹が運営する歌舞伎公式サイト。歌舞伎の公演情報、ニュース、俳優インタビューなどをお届けします。こちらは三月大歌舞伎|歌舞伎座に関するページです。www.kabuki-bito.jp
また寒いですね。一昨日はちょっと気持ち悪いぐらいに温かったのに…休演日を1日挟んで、また冬の装いに逆戻りです。今日から8日間、千穐楽まで休演日はありません。よろしくお願い致します!三月大歌舞伎歌舞伎座3日(日)~26日(火)【休演】11日(月)、18日(月)夜の部二、喜撰配役…喜撰法師:尾上松緑丈祇園のお梶:中村梅枝丈出演日…3~26日(14~26日:立三味線)
鳴物さんにも芸大時代の同世代が並んでます。小鼓三人衆!左から“中野さん”こと「望月太津之さん」、“邦雄さん”こと「田中傅一郎さん」、“坂ちゃん”こと「望月佐之丸さん」太津之さんと傅一郎さんは二学年上、佐之丸さんは同期生です。もう35年以上のお付き合いになるんですね。こうして当時の学生仲間と一緒になると芸大に行ってよかったなぁと思います。明日からの終盤もよろしくお願い致します!三月大歌舞伎歌舞伎座3日(日)~26日(火)【休演】11日(月)、18日(月)夜の部二、喜撰配役
菊之助/愛之助/新悟/梅枝/東蔵/鷹之資/橘太郎/萬太郎配役が発表された時はびっくりで、菊之助=松王丸、愛之助=源蔵というのは、ニンが逆じゃないの?🙄と思いました。愛之助の源蔵は2度目だそうで、前回(2018年)は南座なので、東京では初源蔵。ちなみに松王丸は2005年に演っていて、それは大阪松竹座なので、意外にも東京では「寺子屋」にご縁がなかったんですね。そして菊之助の松王丸は初役。まー、兼ねる役者としてはこれも演らなくてはならない大役なのでしょうか。菊五郎さんは千代や戸浪はもちろん勤め
今月の「喜撰」には長唄さんや鳴物さんに芸大時代の先輩や同期生が多く出演しています。長唄の立唄は“崇光さん”こと「杵屋勝四郎さん」僕の母が杵勝の三味線方なので、僕が清元を始める前から面識があり、学生時代にはちょうど「THE家元」がメジャーデビューした頃だったのでそのお手伝いをさせてもらったりしてお世話になりました。そして脇唄は“太郎さん”こと「杵屋巳三郎さん」芸大で学年が2つ上の先輩です。よく飲みに行ったり、家族ぐるみで旅行に行ったり、一緒にバンドをやったり…本当によく遊んでもらいました
立三味線になってから使う楽器を変えました。そしてその楽器に着けている「胴掛け」と「音緒」を今回の演目「喜撰」に合わせてみました。いや、少し前に楽屋で“音緒”の話題が出て、僕が何故かピンクの音緒が家にあるんですよーなんて話をしていたんです。男の僕が使う機会はないよねーなんて。そしたら誰かが「緑と合わせたら喜撰ぽくなるんじゃない?」なんて言い出して…。ふと、若草色っぽい胴掛けあった事を思い出して、思い切って着けてみました。思ったほど派手ではなく、意外といいんじゃない?というわけで、今月
三月大歌舞伎第一部観劇前日夜に取ったにも関わらず花外を確保出来ました菅原伝授手習鑑序幕の菅原伝授手習鑑は以前に秀山祭の観劇でも観た時代物の演目です。秀山祭の時『秀山祭九月大歌舞伎第一部観劇』今回は健康もある程度回復したので久しぶりに観劇の記事を上げたいと思います。秀山祭九月大歌舞伎第一部観劇筋書2月の観劇を最後に健康面で色々アクシデント…ameblo.jp主な配役一覧松王丸:菊之助武部源蔵:愛之助戸浪:新悟小太郎:丑之助
仁左衛門/幸四郎/歌六/梅枝/孝太郎/萬次郎🎊🎊🎊祝傘寿🎉🎉🎉仁左さまの80歳のお誕生日3月14日に観劇してまいりました。仁左さまと同じ空間にいられたこと、その至芸を同時代に生で観られることに感謝です🙏当たり役、当代切っての綱豊卿、何度も拝見していますが、いつになく綱豊卿のセリフの一粒一粒が胸に沁みました。そして、助右衛門の槍を交わす立ち回り(所作)の美しさに魅入りました。以下、ほぼ仁左さまのことしか書いてません😅🙇♀️まずは「御浜御殿松の茶屋」、橋を渡って現れたその酔態か
🎊🎊🎊祝傘寿🎉🎉🎉仁左さまの80歳のお誕生日3月14日に観劇してまいりました。仁左さまと同じ空間にいられたこと、その至芸を同時代に生で観られることに感謝です🙏当たり役、当代切っての綱豊卿、何度も拝見していますが、いつになく綱豊卿のセリフの一粒一粒が胸に沁みました。そして、助右衛門の槍を交わす立ち回り(所作)の美しさに魅入りました。以下、ほぼ仁左さまのことしか書いてません😅🙇♀️まずは「御浜御殿松の茶屋」、橋を渡って現れたその酔態から香ってくる柔らかな色気。半開きにした扇子の扱い方
昨日の楽屋で大変な勘違いに気付きました。いつから勘違いしていたのか、まったく自覚がないのですが…千穐楽、25日だと思ってました。😱😱😱毎日このブログにもって書いてるのにね。うーん…いつから勘違い?そういえば家のカレンダーやスケジュール帳などにも「25日まで」って記してあった。あぶないあぶない!大変な勘違いです。えー…改めて“26日まで”よろしくお願い致します。三月大歌舞伎歌舞伎座3日(日)~26日(火)【休演】11日(月)、18日(月)夜の部二、喜撰配役…喜撰
今月の昼の部、2つ目の演目は、『傾城道成寺』。四世中村雀右衛門の、十三回忌追善狂言です。そのための演目として、傾城清川、実は清姫の霊を、現雀右衛門。白川の安珍、実は平維盛を、松緑。僧妙碩を、友右衛門。難波経胤を、廣太郎。真名辺三郎を、廣松。そして、導師尊秀を、菊五郎。童子花王を、亀三郎。童子駒王を、眞秀。十三回忌追善。十三回忌追善の舞台を持てるということだけでも、その子どもたちの、『歌舞伎』の世界での実力、その評価があるということ。しかし、それが、28分。十三回忌追善
三月歌舞伎座は今日が中日です。今日、3月14日は29年前に亡くなった父の誕生日。もし生きていれば今日で93歳。まぁそこまで長生きしているとも考えにくいですが…もし生きていたら観に来てくれたかな。生前も、亡くなってからも、安心させる事も喜ばせる事も全然出来てないし、親孝行なんて何も出来ないままあの世へ行ってしまいましたが、そっちから見守っていてください。今日から「喜撰」の立三味線を務めさせていただきます。三月大歌舞伎歌舞伎座3日(日)~26日(火)【休演】11日(月)、18日(月