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人間、「ルビコン」を渡った以上は、突っ走るしかないのだった。(塩野七生『ローマ人の物語』31)ルビコン川を渡ったのは、帝政ローマの礎を築いた質実剛健の天才・ユリウス・カエサルですね。この川を渡る時に言ったとされる「賽は投げられた」も有名でございましょう。紀元前のおはなしで、当時カエサルはガリア※の偉いさん(総督)だった。(※今のフランスとかベルギー、スイス・オランダ・ドイツにまたがる地域)本国ローマと険悪になり、(いろいろ紆余曲折はあるみたいだけど
ユリウス・カエサルの言葉の中で、私が最も好きなのは次の一句である。「人間ならば誰にでも、現実のすべてが見えるわけではない。多くの人は、見たいと欲する現実しか見ていない」塩野七生著ローマ人の物語14パスク・ロマーナ(上)より人は見たいものしか見ないのだから見たくないものの変化には気付かないことが多い。だから、小さな、小さな改革から始めよう。間違い探しの絵のように、ちょっと見ただけでは、変化に気付かれることはない。
ランキング、今何位?応援クリック、ポチッとお願いします。こんにちは、ゆめ丸です!塩野七生さんの「ローマ人の物語」を読書中!現在全43巻のうちのほぼ半分近くを読破したところ。面白くてのめり込んでいます。それでは、今日も引き続き「イタリア語ネイティブ会話」をお届けします!今日の表現は、応用が効くのでぜひ覚えたい表現です。よかったら読んでみてくださいね♪
この巻の始まりは、塩野先生の大きなため息が聞こえてくるような愚痴から始まります。珍しいと言ったらいいのか、いやこれこそローマ人の物語だと言った方が良いのか。ともかくも先の巻の最後から始まった5賢帝編を始めるにあたり、この時代を知るには欠かすことのできない第一人者である「タキトゥス」。なんとその彼が、この5賢帝時代の主役といってもいい「トライアヌス」のことを書いていないと。時代的に決して書けなかったわけではないようです。どうも「トライアヌス」のことを書けそうなタイミングで、別のものを書き
「なぜカエサルの子飼いであった彼らが、自らの手を血で汚してもカエサルを刺したのか。このようなケースは、主君から重用されていたのがある時期から変わり、その変化を自分の破滅と思いこんだ人が絶望的な反撃に出たがゆえ、であるのが普通だ。日本史ならば明智光秀のケースである。」塩野七生著ローマ人の物語13ユリウス・カエサルルビコン以後下巻よりその後のプランも立てていなかった男たちによってユリウス・カエサルや織田信長は
「ローマ人の物語賢帝の世紀」[上][中][下](塩野七生)ネルヴァ、トライアヌス、ハドリアヌス、アントニヌス・ピウス、マルクス・アウレリウス、を「5賢帝の時代」と呼び、なかでもトライアヌス、ハドリアヌス、アントニヌス・ピウス、をローマ人たちは高く評価した。トライアヌスには「至高の皇帝」、ハドリアヌスには「ローマの平和と帝国の永遠」、アントニヌス・ピウスには「秩序の支配する平穏」という評句を捧げている。国家が平和を維持するうえで重要なのは、安全保障、つまり防衛力(言い換えれば
甲府の屋根屋です。今朝の山梨県はどんより曇っております。昨日は雪と雨で早目に帰宅。雨が上がった夕方、次女の自転車🚵♀にお付き合い。念の為こちらは徒歩。散々走り回され、ようやく晩酌開始。ウィスキーにハイボールでしたが、せっかくの土曜日晩酌、焼酎も飲みます!まずは芋焼酎茜霧島。黒霧島のシリーズです。ハイボールで頂きます。オレンジ🍊。桃🍑。紅茶☕。ハチミツ🍯。甘酸っぱいフルーティーな味わい。これは美味しい!!だいやめです。こちらも芋焼酎。鮮烈なライチ!グレープフルーツ🍊。リキュ
人間にとっては、ゼロから起ちあがる場合よりも、それまでは見事に機能していたシステムを変える必要に迫られた場合のほうが、よほどの難事業になる。後者の場合は、何よりもまず自己改革を迫られるからである。自己改革ほど、とくに自らの能力に自信をもつのに慣れてきた人々の自己改革ほど、むずかしいことはない。だが、これを怠ると、新時代に適応した新しいシステムの樹立は不可能になる。塩野七生著ローマ人の物語12ユリウス・カエサル
・・・・・・・っということで、マテーラに行こうと思っていたけど、急に気が変わりブリンディシに向かうことにしました。ブリンディシは観光としては何も無い所だけど、ローマ人の物語で、主要な港があると塩野さんが書いていたので、興味を持ったということです。アッピア街道の終点であり、ローマ軍、十字軍が出港しました。その後は気が向けばターラントも回って見ようと思います。日本には当たり前にあるベンチがイタリアの駅にはありません。乗車券を買ったあと、乗る前にこの機械で時刻を刻印しなけ
武将には、全軍の準備が整うのを待って決定的行動を開始する人と、自分がまず行動を開始し、後から追い着く兵士たちを待って決戦にのぞむ人の二種類があるように思う。ポンペイウスは前者であり、カエサルは後者だった。塩野七生著ローマ人の物語12ユリウス・カエサルルビコン以後中巻より企画が承認され、実行する段階になってもなかなか行動しないので問合せるとあれが無い、これが足りない等と言って行動を起こさない後輩
「カエサルはこの敗北で、九千もの兵と四十隻の船を失っただけでなく、アドリア海の制海権奪取にも失敗したことになる。このような状態になった場合、人は二種に分れる。第一は、失敗に帰した事態の改善に努めることで不利を挽回しようとする人であり、第二は、それはそのままでひとまずは置いておき、別のことを成功させることによって、情勢の一挙挽回を図る人である。カエサルは、後者の代表格といってもよかった。」塩野七生著ローマ人の物語11ユリウス・カエ
アメリカのドラマ、ルーサーとかいう刑事物?あとは洋書のフランス革命を描いたやつ。そしてローマ人の物語。この三つに囲まれてるだけで俺は相当幸せ者だ!!特にローマの話とフランス革命の話、世界史はこの先世界の人達と渡り合うのに必ず役に立ってくれる知識だ!!ローマ人の物語は13巻ぐらいまであって、こりゃしばらく終わらないわ
以前読んだ本も、読み返すと新しい発見があります。塩野七生著「ローマ人の物語」XIに下記のような一文がありました。「ユリウス・カエサルが考えたローマの新秩序、帝政という新秩序の許では、国家が体制と反体制に二分されるようであってはならないからであった。社会の二分割が国の衰退の因になった。アテネの先例を踏みたくなかったのだ。」ローマから近代にかけて、欧米のみならず古今東西の賢人、有識者、知識階級は歴史を学ぶことが学問の大きな柱の一つだったはずなのに、これほど明快
先週末は土日が用事がある(飲み会やゴルフなど)てんで、金曜日の夜にやってきた彼。海外赴任があと3週間後に控えてもう待ったなしですが、普段と変わらず、余裕のある出立ちです笑本好きな彼で、いつも何かしら本を持ち歩いてるけど、今回は、、フィンランドひとり旅の本地球の歩き方ベルギー、オランダあたり旅行する気満々や笑いいなー、EU内なら国内旅行のようにフットワーク軽く行き来できるんだろなー。とても羨ましい。あとは、ヨーロッパということで、塩野七海さんの「ローマ人の物語」を全巻買い揃え
「私個人は、先にも述べたように、虚栄心とは他者から良く思われたいという心情であり、野心とは、何かをやり遂げたい意志であると思っている。他者から良く思われたい人には権力は不可欠ではないが、何かをやり遂げたいと思う人には、権力は、ないしはそれをやるに必要な力は不可欠である。ところが,虚栄心はあっても野心のない人を、人々は、無欲の人、と見る。またそれゆえに、危険でない人物、と見る。かつがれるのは、常にこの種の「危険でない人物」である。他者からどう思われようと意に介さず、かつ
馬のクソの仕事w世界史を読んでみろ、人間が虫ケラの様に殺されてる過去に比べて今人間がどれだけこの平和を享受し楽しく生きられてる事か・・・馬のクソとか言ってないでやれ、金もらえるんだろ?やれよローマ人の物語もカエサルが佳境に入ってきた。これはこれでまた面白くてしょうがない。三島由紀夫の不道徳教育も読んでるし、読書っちゅうのはほんとに味があって面白いもんですな〜ほんまに。
「敵地で闘う総司令官にとって最も直接的な課題は、戦闘指揮とほとんど同じ比重をもつ重要さで、兵糧確保がある。戦争は、死ぬためにやるのではなく、生きるためにやるのである。戦争が死ぬためにやるものに変わりはじめると、醒めた理性も居場所を失ってくるから、すべてが狂ってくる。生きるためにやるものだと思っている間は、組織の健全性も維持される。その最もはっきりした形が、一兵士にもわかるように、はっきりした形が、食糧の確保だった。カエサルは、その重要性を生涯忘れていない。」
激動の西暦69年から約10年ローマを収めた皇帝ウェスパシアヌスの後の皇帝ティトゥスの話となります。前回からの繰り返しになってしまいますが、ウェスパシアヌスさんこの方あの超有名建造物であるコロッセオを作ったお方。ただしご本人はそのコロッセオの完成を見ることなくお亡くなりになられたようです。ただ我々はあなたの残してくれた偉大なるこの建物を世界遺産として大変ありがたいものとして接しております。少なくとも私は西暦69年の4人目の皇帝、コロッセオ完成1年前お亡くなりといったキーワードでウェスパシア
「男にとって最初に自負心をもたせてくれるのは、母親が彼にそそぐ愛情である。幼時に母の愛情に恵まれて育てば、人は自然に、自信に裏打ちされたバランス感覚も会得する。そして、過去に捕らわれずに未来に眼を向ける積極性も、知らず知らずのうちに身につけてくる。」塩野七生著ローマ人の物語8ユリウス・カエサルルビコン以前上巻より子供の頃の生活環境は人格の形成に影響を与えるのか。というテーマで学生時代に議論したことを思い出した。
俺は人の心を捨て去った。だから俺は最強でいられる。迷いが吹っ切れた。そう、たった今な。ターミネーターの最新版を見てる。面白い。この単純なストーリにどうしてやられちまうんだろ〜?坂の上の雲はいよいよクライマックスへ。今月でとうとう読み終わっちまう。次はローマ人の物語読破へ向けて始動だ。
独裁官になる前もなって後も、スッラは、公生活と私生活の区別をはっきり分ける生き方を変えなかった。公生活では厳正な態度を崩さなかった彼だが、いったん家にもどるや、冗談好きで馬鹿騒ぎも辞さないローマ人に一変する。塩野七生著ローマ人の物語7勝者の混迷下巻より仕事と家庭をはっきり区別することが出来なかった、家でも稟議書を作成した。電話があると休日でもすぐに対応し、家庭を犠牲にしていたビジネス戦士はその頃は気にしなかっ
ギリシア語を知らないで成長したこと自体は、欠陥ではない。だが、ギリシア語習得に象徴されるローマの高等教育を受けなかったことは、武将としてはたぐいまれなこの男を、もつ必要のない劣等感に落としこむことになる。確固とした自負心のみが、劣等感に悩むという「地獄」に落ちるのを防ぐのだ。そして、過度な劣等感くらい、状況判断を狂わせるものもないのである。塩野七生著ローマ人の物語6勝者の混迷上巻より私は英語が苦手だったので劣等
「子は、母の胎内で育つだけでなく、母親のとりしきる食卓の会話でも育つ」と言った女だ。このコルネリアは、ユリウス・カエサルの母アウレリアと並んで、ローマ人の間では長くローマの女の鏡、と讃えられることになる。塩野七生著ローマ人の物語6勝者の混迷上巻より子供の頃、父は「食事中は静かに、黙って食べろ」と言い母は「早く食べなさい、学校に遅れるよ」とそんなことばかりを言っていた気がする。でも夕食の時、父は
ランキング、今何位?応援クリック、ポチッとお願いします。こんにちは、ゆめ丸です!今年も残すところ5日となりましたね。今年はあたなにとってどんな年だったでしょうか?私にとっては、遅ればせながら、この年になってやっと「読書に開眼」した年になりました!今読み始めているのは、昔からず~っと読みたかった塩野七生さんの「ローマ人の物語」。この大作は、新潮文庫で全巻なんと43巻なんですよね。
前回21巻では激動の69年、4人も皇帝が変わったことは今もしっかりと私の記憶に残っております。そして迎える西暦70年はというのがこちらの巻の始まりと思いページをめくりましたが、始まりはまだローマ皇帝を争う69年の内乱の最中でした。その内乱ではあのライン軍団とドナウ軍団が戦っているのですが、実はその最中そのライン軍団のおひざ元であるライン川河口、いまでいうところのオランダあたりでは「反乱」が起こりましたよと。という話からこの巻は始まります。100年以上も前にはカエサルとポンペイウスで3年以
優れたリーダーとは、優秀な才能によって人々を率いていくだけの人間ではない。率いられていく人々に、自分たちがいなくては、と思わせることに成功した人でもある。持続する人間関係は、必ず相互関係である。一方的関係では、持続は望めない。(仕事はキツイ、給料は安い、でも、あの人がこの会社のリーダーだから私たちは、この会社で働いている、あの人はいつも率先垂範だ、あの人は私たちの話をよく聞いてくれるだからこの会社で働いていると人間として成長できるような気がする)
「同時代人に比べて彼が断じて優れていたのは、情報の重要性に着目したことであった。イタリア側に住むガリア人もフランス側に住むガリア人も、家畜などを連れてアルプスを越えて往来していたのも、だから知っていたはずである。」「ハンニバルは、原住民であるガリア人がやっていることを、大軍を率い象まで連れるという、大規模な形で実行しようとしたのである。このハンニバルの「アルプス越え」は、冒険ではあっても、冷徹な計算のうえに立って実行された冒険であった。」現在の戦争やビジ
自分が塩野七生さんの「ギリシア人の物語」を読み始めたのを見て、妻が「塩野七生さんは男性ファンが多いよね」と。代表作『ローマ人の物語』(1992~2006年)も、カエサルという男について書きたくて書いたという塩野さん。塩野さんの最後の歴史エッセイ、『ギリシア人の物語』は、アレクサンダーを書きたくて書いたそうな。塩野さんが好きな男は、まずエリートであること、それでいて偏見から自由な男、リスクを負う男だという。彼女に言わせれば、カエサルは成熟した天才、それに対してアレクサンダーは未完の
彼らの責任は明らかである。敵方の捕虜になった者や、事故の責任者に再び指揮をゆだねるのは、名誉挽回の機会を与えてやろうという温情ではない、失策を犯したのだから、学んだにもちがいない、というのであったというから面白い。塩野七生著ローマ人の物語3ハンニバル戦記上巻より私は後輩が失敗した時、野球の話をしていた。「三振してもいい。プロ野球の選手だって三振する。だけどその後が重要なのだ、次の試合で、監督が、この選手は前の試合で三振した
甲府の屋根屋です。今朝の山梨県は冬のように冷え込んでおります。昨日の午後から強い北風で寒くなりました。昨晩はウィスキーにハイボールと晩酌致しました。でもウィスキーばかりではアルコール度数もお高いですし、寒かったので。「元老院」のお湯割りです(*´∀`*)麦焼酎と芋焼酎のブレンドとのこと。昨晩は割と麦焼酎っぽい優しい柔らかな甘味。お湯割りだと、もっと芋焼酎らしさが出てくると思いましたが、でも美味しいですね(≧∇≦)b元老院飲むと、塩野七生先生の「ローマ人の物語」が読みたくなります。