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ロシア文学で最も僕がむさぼり読んだ作家が、アレクサンドル・ソルジェニーツィンでした。いっとき流行した『24』が、長々と一日をいろんな視点でドラマは展開しています。一日の出来事と聞いて思い出したのは「イワンデニーソビッチの一日」という文学作品でした。収容所での1日を描いた作品で、過酷な生活を淡々と書き記した作品でした。人間に幸せはどこにあるか?を示してくれた作品でした。飽食の時代に生きる僕たちに警鐘を鳴らす主人公の思考のあり方、加えてスターリン時代のソビエトの真実を勇気を持って書き記した内容が当時
イキって本を読んでみようと思い322冊目に入りました。今回読んでみたのは「19世紀ロシア奇譚集」(高橋知之編)19世紀のロシアで書かれた短編怪奇小説を集めたアンソロジーだそうです。『ロシアにも出る!』という帯のキャッチコピーにひかれて購入しました。出るのか……。ロシア文学といえば「カラマーゾフの兄弟」や「アンナ・カレーニナ」のような何冊も続く大長編が有名ですが、実は短編もすごいらしいです。編者(ロシア文学者の高橋知之さん)のコメントによると、スラヴ民話と西洋文学の流れを併せ持つロシ
***ヴォイニーツキイなあ、ソーニャ、おれは苦しい!どんなに苦しいか、お前にわかるだろうか!ソーニャ仕方がないわ、生きていくほかないもの!村上春樹原作の映画『ドライブ・マイ・カー』を友人と一緒に映画館へと観に行ったのはもう数年前のこと。映画の中で、西島秀俊さん演じる中年の主人公は舞台俳優をしていて、戯曲「ワーニャおじさん」の主役ヴォイニーツキィを演じていた。映画では「ワーニャおじさん」の演劇シーンが散りばめられていて中でも終盤
お早うございます♪今朝は、令和8年4月19日の日記です♪ーーーーーはい。今、南薬院のマクドから帰宅したばかりです(12時25分)。ようやく、ウダウダ読み進めていた漱石の『こころ』を読了しました。が。私にはこの『先生』は理解不能ですね。。悪いけれど、この本が評価されたって言うのも理解できませんし、高校生の課題に出す教師の気持ちも理解できません。英語でも習得している方が良いですねー。(インテリぶった男が、自分のエゴを押し通してたくさんの人間を不幸にしてるだけ。ホンマ迷惑だろ〜〜💢)
トルストイ訳:望月哲男『戦争と平和4』2021年1月20日初版第1刷発行読書会課題本4巻はトルストイの語りが強くなる。ちょっとクドいけと言いたいことは分かる。ナポレオンの動向が気になるもどうしてもロシア目線は否めない。--------祖国ロシアの一大危難!未曾有の大決戦の勝敗を分けたのは?ピエールの戦場体験は、とりわけ印象的です。すなわち短時間のうちに美、親密さ、活気、恐怖、間近な死、暴力のおぞましさを経験し、『いや、もう彼らはこんなことをやめるだろう』という
最近、トルストイ、ドストエフスキー、ツルゲーネフ、ブルガーコフと、ロシア文学を読む機会が増えておりまして、ロシアがマイブームになりかけています。今回は、ゴーゴリを手に取ってみました。掲題3つの中編が一冊になっています。刊行された1836~1842年は帝政ロシア、ニコライ一世の頃、日本は水野忠邦の天保の改革、中国(清)ではアヘン戦争の時代ですね。(1)鼻ある朝、鼻が勝手に逃亡して、首から下も存在する、人間の形をしたもの----首から上は鼻だけ----になってしまう。鼻は、5等官
トルストイ訳:望月哲男『戦争と平和3』2020年9月20日初版第1刷発行読書会課題本するする進む。通勤電車で一気にロシアン--------アンドレイとナターシャ、そしてピエールの想いが交錯する。アウステルリッツでの戦闘のあと、舞台は貴族領地と首都ペテルブルグ、モスクワへと移る。領地で鬱屈した日々を送るアンドレイとナターシャの劇的な再会から、フリーメイソンの一員として自己実現を目指すピエールを巻き込んで、運命の歯車が大きく動き出す第3巻妻の死後、田舎の領地に鬱屈して籠
JamesSetouchi2026.3.30読書会報告2026年(令和8年)3月29日(日)実施ドストエフスキー『罪と罰』工藤精一郎・訳。新潮文庫(上・下)担当:Y1遠くは東京や九州からも参加者があり、うれしい同窓会になった。近況を報告しあうと「近代文学がメインだが、今は外国人との共生に興味が湧き、クルド人のコミュニティーや在日朝鮮人の学校を訪問させていただいた」「グローバル関係の勉強で活動することになりそう」「経済のゼミに所属しているが『平家』など人文学が面白い」
JamesSetouchi2026.2.20読書会資料(令和8年3月29日(日)午前9時半~予定)ドストエフスキー『罪と罰』各種文庫に翻訳がある。ФёдорМиха́йловичДостое́вский〝ПРЕСТУПЛЕНИЕиНАКАЗАНИЕ〟[1]ドストエフスキー年譜1821(0歳)帝政ロシア時代の地主の家に次男として生まれる。1834(13歳)モスクワのチェルマーク寄宿学校に学ぶ。1837(16歳)母マリヤ、結核で死去。ペテルブルグ
【2026年読書記録】14『ゴーリキー短編集』思った通り好きな世界。貧しさに慣れた民が主人公のものばかり。どん底から覗く世界にほの見える光が美しい。一見醜い人物でも美しく見える不思議。面白い短編集だった。読みたかった『海燕の歌』が読めて良かった。
アントン・チェーホフの『桜の園』を読み終えたとき、私の胸中には一種の静かな違和感が残った。名作として幾度となく語られてきたこの戯曲は、確かに精緻に構築された人間模様を備えている。しかし、その感慨が現代の読者である私の心を強く揺さぶるかと問われれば、どこか薄い膜を隔てたような距離を感じざるを得ない。その理由は、おそらく作品の価値そのものではなく、時間という不可避の隔たりにある。『桜の園』が書かれた時代、すなわち旧体制の貴族階級が没落し、新しい社会階層が台頭してくる転換期の空気は、当時の読者に
前回のブログで「はしかにかかるようなもの」とタイトルをつけたところで、我々の世代の麻疹はロシア文学だと思い出した。中学高校時代は、熱病に侵されたようにロシア文学にはまっていた。何と言っても、河出書房新社、米川正夫、ドストエフスキイが3種の神器だった。重い全集をカバンに入れて、授業中に読んでいた。米川さんの訳は文章が難解で、本当に苦労した記憶がある。(米川正夫)1891年生まれ。米川の翻訳処女出版は1914年、ドストエフスキイ『白痴』であり、その後『カラマーゾフの兄弟』『悪霊』『未成年』と翻訳
気づいたら読むのに随分時間が掛かってしまった。本を読んでると猫が2匹とも膝というか腹の上に乗ってきて邪魔をするのだ。いわゆるネコハラというやつで、これはこれで嬉しいのだが作業はすべてストップする。巨匠とマルガリータ(新潮文庫)[ミハイル・ブルガーコフ]楽天市場先日Jの店のRちゃんにプラトーノフの「土台穴」の話をしてたら勧められたブルガーコフの「巨匠とマルガリータ」。面白いとは聞いていたが上下巻に分かれた岩波文庫版しかないと思っていたら、去年の秋に新潮文庫から新訳が出たのだそうだ。
ドストエフスキーカラマーゾフの兄弟(上・中・下)原卓也訳19世紀ロシア文学を代表する世界的巨匠、ドストエフスキーの作品の中でも、人間関係が生み出す愛憎の地獄絵図の中に、神と人間という根本問題を捉えた世界文学屈指の名作らしいです。「らしい」と言うのは、15年も前から読み始めてまだ完読していないからで、それも余りにも難解な内容に170ページほど読んだだけで匙(サジ)を投げていたのですが、今回思うところがあって再挑戦することにしました。ロシアには世
トルストイ訳:望月哲男『戦争と平和2』2020年5月20日初版第1刷発行読書会課題本しかし望月さんの訳は本当に読みやすい。さすがロシア文学最優秀翻訳賞を受賞しているだけある!端から見て難しい本を読んでいるように見えてるらしいけど、そんなことはない。--------戦場でアンドレイは、ニコライは、何を見たのか?そしてピエールは……。敗退の憂き目にあった「アウステルリッツの戦い」内輪もめともいえる軍内部の指揮権の乱れと混成軍統率の難しさ。ナポレオンの策略に嵌り敗退し
これも沼野氏の回。最近、自分の中ではよく登場する。いよいよ沼野氏ご専門のロシア文学かと思いきや、スタニスワフ・レムというポーランドのSF作家の作品「ソラリス」。ロシア及び東欧の作品を積極的に取り上げようとしているのかもしれない。東欧のテイストが入っている感じはした。そう、なんとなくハッピーではない感じ。抑圧された状況に次々と遭遇する中で、「自己とは何か」「人間とは何か」を問うている。SF作品をあまり読む機会がなく、挑戦してみたい作品の一つだが、本書は哲学的な要素を強く
【鉱物言葉集】ゴーゴリ『外套』より石に関する言葉アカーキイ・アカーキエウィッチは考えにも考えた末、少くとも、向こう一年間は日常の経費を節約するほかはないと決心した。毎晩お茶を飲むことをやめ、夜分もローソクを点さないことにして、(中略)街を歩くにも、丸石や鋪石の上はなるだけそっと、用心深く爪立って歩くようにして、靴底が早く磨りへらないように心がけ、……ゴーゴリ『外套』より(芙蓉出版『ゴーゴリ全集』所収)下級官吏アカーキイ・アカーキエウィッチが長年着続けてきた外套は、もはや修繕不能。
ロシア文学ご専門の沼野氏の「世界文学連続講義」。リービ英雄、平野啓一郎、ロバートキャンベル、飯野友幸、亀山郁夫といった豪華ゲストとの対話集。どれも面白かった。皆さん、本当に若いころからたくさんの本を読み、そこから蓄積されているものの重厚さに感心させられる。平野啓一郎の文章や表現のこだわり、リービ英雄やロバートキャンベルの複層的視点、亀山郁夫が再びドストエフスキーに行きついた経緯など、ゲストの全員が苦悩しつつも探究心を持ち続けながら切り開こうとしてきた姿勢が感じられた。その中
「Чудесаврешете,илиКалинкинашколадляпервоклассников(前代未聞、あるいは1年生の為のカリンキン学校)」СаидаСахарова(サイーダ・サハロヴァ)ロシア語難易度:★★★★★☆☆☆☆☆面白さ:★★★★★★★★☆☆お薦め度:★★★★★★★★☆☆義母宅にあった、1986年出版の本。夫が子供の頃読んでたやつで、背表紙ボロボロ。カリンキンという魔法使いが、双子のマーシャとサーシャにあれこれ
今日は節分ということで明日から立春。これから暖かくなるのでしょうか。今日は太巻きを南南東を向いて食べました。東京では子供の頃には恵方巻の習慣はなく、社会人になって大阪勤務になったときに初めて聞いて、からかわれているのかと思ったものでした。セブンイレブン?だったかがテレビCMとともに全国展開を始めて今では全国区になりましたが、なにも東京でわざわざしなくてもと思ったものです。でも結婚した妻が大阪の人なので当たり前のように太巻を食べてます。豆まきの方は撒かずに食べるのみとしました。深川不動堂で買ってき
トルストイ『戦争と平和1』2020年1月20日初版第1刷発行読書会課題本その際に誰の翻訳にしようか?やっぱり新訳で読みやすい現代版にすることに。本を買う際に他の旧訳を読んでみたけど時代を感じた。--------登場人物の“息づかい"まで聞こえるクリアな新訳世界文学の最高峰、古典新訳文庫でついに登場!主要登場人物紹介(系図)のしおり付き!始まりは1805年夏、ペテルブルグでの夜会。全ヨーロッパ秩序の再編を狙う独裁者ナポレオンとの戦争(祖国戦争)の時代を舞台に、ロ
目が少し回復してきたので(油断は禁物ですが)ぼちぼちと、カメラロールを見ながら最近の振り返り。トルコのマネキンはちょっと怖いですよね。ベヤズットにて。メルジャンにて。あるハンの屋根に座っていたまだ小さい猫。ハンで働いているおじさんがごはんをくれるのを待っているようでした。友人が数日不在だったので友人宅の猫たちの面倒を見に行っていた日々。メディは前脚が片方ないけれどいつもご機嫌さん。去年に比べて雪の日が多いイスタンブールです。昔、海外に行ったときに「いいな」と思った要素の一つが「夜のオレ
下僕の生涯トルストイ
闇また闇のような日々であったとしても、どんな試練に見舞われても、ただ坦々と、無心に「仕事」に打ち込んで生きていく。死んでからたどり着く「楽屋」のような場所、有象無象の人間が一時、滞在する「溜まり場」のような空間。そこで一時、お互いのことをしばし話し合う。生きていた時になしたこと、しかしそれはもはや、誇らしい実績・業績でもなければ、恥ずべき失敗・挫折でもない。すべては単なる思い出話に過ぎず、そこに優劣など生まれようもない。ただただ、生きていた時のことを、ソーニャの言うように「
久しぶりにNHKオンデマンドにアクセスし、お気に入りの「100分de名著」を眺め、まだ観ていなかった「ねじまきクロニクル」の回を選択。ロシア文学の専門家である沼野充義氏が講師役。なぜロシア文学者なのだろうと思ったが、どうやらカバー範囲がロシア文学に止まらない人らしく、同氏の解説がとてもよかった。どの時代背景に問題意識をもっていた頃に、村上春樹が書いたものだろう。本書の出版が1997年。1995年にはボスニア紛争や阪神淡路大震災があり、そういったことにも影響されたのだろう
イキって本を読んでみようと思い213冊目に入りました。今回読んでみたのは「罪と罰(下)」(フョードル・ドストエフスキー作工藤精一郎訳)昨日に引き続き「罪と罰」を読んでいきましょう!上巻はすごい所で終わりましたね……。意味ありげに突然登場した横恋慕おじさんことスヴィドリガイロフさんの目的とはいったい何なのでしょうか?そして挙動不審なラスコーリニコフくんの犯罪はバレてしまうのか!?それでは感想を書き散らかしていこうと思います。適当なあらすじ殺人を犯して罪悪感におびえるラスコーリ
Рождествоукрестной(名付け親とのクリスマス)ЕленаМасло(エレーナ・マースロ)ロシア語難易度:★★★★★☆☆☆☆☆面白さ:★★★★★★☆☆☆☆お薦め度:★★★★★★☆☆☆☆2005年、ベラルーシの絵本。ベラルーシ語からロシア語へ翻訳してある。父親が単身赴任で、母親と祖父母と暮らすことになった。その年、名付け親のおばさんと二人で冬休みを過ごすことになった。魔法使いのおばさんのところでは不思議なことが沢山起こる。ほんのり
イキって本を読んでみようと思い212冊目に入りました。今回読んでみたのは「罪と罰(上)」(フョードル・ドストエフスキー作工藤精一郎訳)ついにあの有名なドストエフスキーに初挑戦です!ロシア文学はチェーホフの「ワーニャ伯父さん」しか読んだことがなかったので、上下巻の長い小説は初めてです。すごく難しそうで緊張しています。ロシアの人名ってややこしいイメージがあって……。それでは感想を書き散らかしていこうと思います。適当なあらすじ貧しくて学費を払えず大学を中退した青年ラスコーリニコフ
ЛёляиМинькаидругиерассказы(リョーリャとミーンカ,と色んなお話)МихаилЗощенко(ミハイル・ゾーシェンコ)ロシア語難易度:★★★★☆☆☆☆☆☆面白さ:★★★★★★★★☆☆お薦め度:★★★★★★★★☆☆有名なアネクドート:Новыйрусскийприходитвкнижныймагазин:(現代ロシア人が本屋で店員に言った)-Дайтемнекнигу30щенков.(30匹の子犬の本
児童文学。年末年始、読書にふけろうと思って図書館で借りた本。ザ昔の本って感じの見た目と、単純に題名に惹かれて手に取りました。目次を開いて初めて気付いたけど、この本は短編集。目当ての「まほうの馬」、読み始めたら冒頭出てきた登場人物にびっくり。"ばかのイワン"。RADWIMPS『狭心症』の歌詞に出てくる「イワンのばか」ってこれなの?!ただ、カエル姫ってお話にもイワンって登場人物が出てきたから、ロシア文学ではよくある名前なのかしら。どっちのイワンも人の良い三男で最後に幸運を掴む役柄です。最