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ご依頼のあったCD(全部で5組)のうち、最後の1組に手を伸ばして、しばらく考えて愕然となりました。そのCDの帯には「3声の」と書かれてありました。どうも、担当者さんが勘違いしたようなのです。この場合の「3声の」とは、「楽器3つに拠る」と言う意味なのでした。それで、生まれて初めて、歌の全く入らないCDを批評することになり大慌て。でも、好きな楽器であったので、楽しく聴かせて頂き、いろいろ勉強にもなりました。収録曲にいくつか、「本来は歌の曲だけれど歌のパート無しで、楽器だけで演奏している」と
朝日カルチャーセンター新宿教室での講演会「ロッシーニ《イタリアのトルコ人》について」にご参加いただきました皆さま、誠にありがとうございました。このオペラは予想以上に奥が深く、ユーモアに富むので、実演もぜひご覧になって頂きたいと思います。ご質問もいろいろ有難うございました。「幕の数」についてのご質問、とても有難かったです。オペラの世界では、幕の数が一つの判断材料になります。割合に細かく決まっていますし、初演地の劇場の習慣とも結びついていたりします。これからも、どしどしご質問下さい!来る
最近、仕事での移動が重なる日が月に何度かあったりで、自分で弁当を作って持ってゆくようになりました。例えば、銀座で昼のコンサートを聴いてから、夕方に溜池山王でのコンサートに移動したりするときなど、途中にある大公園のベンチで食べたりするのです。食べ過ぎると眠くなるので、小型の弁当箱がちょうど良いサイズ。ただし、ちょっとしたものを、ただただ弁当箱に詰めるだけなので、味は最低ランクです。ピーマンの塩炒めとか、ウフ・マヨネーズ(要はゆで卵にマヨネーズをかけたもの)、切ったトマト、冷凍ナスの煮物といった「
テレビドラマの『Vivant』を観ているので、仕事の合間についつい、いろいろな人の考察動画を観ることが増えました。地下鉄などでの移動の際にもスマートフォンで眺められたりで、結構有難いなと思っています。言葉が明瞭でとても聴きやすいのに、話者の方のトーンが単調になりがちな点が惜しい動画(どこか強調してくれたら!でも愛聴させてもらっています)口調に勢いがあるので耳に声が残る動画複数名で話しておられるので、音声だけでなく、映像ありの方が楽しめる動画などなど、いろいろ感じることがありました。講
手塚治虫の漫画『ブラック・ジャック』に、外科の名医でありながら、目立たない椎茸先生と言う人が出てきたと覚えています。ブラック・ジャックが、椎茸先生が注射をする際の技の素晴らしさに驚き、自分から声をかけた人でした。奥さんと慎ましやかに暮らしていて、大学の医局勤めでありながら、出世コースに縁のない、また、欲も無い人で、周囲からは腕前もあまり認められていなかったようです。でも、結果、椎茸先生の腕とお人柄が認められる日がやってくる・・・そんな内容でした。子供の頃に読んだ話ですが、非常に強烈な印象
堺シティオペラの《魔笛》、2日間公演のどちらも満員御礼であったそうです。客席の皆さんの反応も素晴らしく良いものでした。フィナーレで合唱団が勢ぞろいするとき、一人、外国の人が入っていたように見えました。身振りが引き締まっていて目立ちました。そのことに、どこか「ほっとしている自分」が居ました。欧米の歌劇場の合唱団には、いろいろな人種の団員たちが参加しています。日本も、そうなっても不思議ではないでしょう。能力ある人がその能力を、そのままに認められる世界であって欲しいと願います。来る10月
日本人の頭髪を「黒髪」と言いますが、世の中にはもっと黒い髪を持つ人々が居て・・・私が実際に観た中で一番黒かった人は、ネイティヴ・アメリカンの女性でした。物凄く油分を含んでいるのような、本当に濡れ羽色というか。水をはじくのでは友¥思ったり・・・むっちりというか、なんというか。羊羹よりどっしりとしていて、墨汁より濃いという感じでした。その次に黒かったのは、ブルガリアの地下鉄駅構内でバラの香水を売っていた女性の髪でした。「欧米の眼で見た黒髪は、日本人が想像するものとはまたちょっと違うような・・
《運命の力》の批評を詳しく書かせて頂くことになり、いろいろ楽譜をひっくり返したり、論文や原作を読みながら思い返していたら、あるパッセージについて「バス・ダルベルティ」という言葉を思い出しました。bassed'Alberti私はたまたまフランス語で覚えていただけですが、この用語は非常に広く使われるもので、調べてみたら日本語でも「アルベルティ・バス」とカナ書きするのだそうです。ご興味おありの方は調べてみて下さい。ちなみに、イタリア語だと、Bassoalbertinoだそうです。「アルベ
最近凝るようになってきて、一日家で仕事の日は、朝から作っています。良い天然だしの素が手に入り、それを使うとコクがでます。庭のバジルを入れたり、カシューナッツの余りを入れたり・・・目分量でやっているから、毎回味が違います。ワインビネガーはあった方が良いようです。・・・ところで、ガスパチョは、オペラとちょっとした縁があります。オペラ《カルメン》の原作小説であるメリメの『カルメン』。スペイン情緒に溢れた名作ですが、文中で一か所だけ、スペインの情報を間違えているところがあるのです。それが
一般社団法人国際総合芸術研究会(WCARS)から出版しているフィリップ・ゴセット著『歌の女神と学者たち」は、いまのところ、上巻しか出ていないのですが、下巻の出版に向けて、いまもいろいろと努力して進めております。今日も、下巻の訳稿の読み直し(清書)をやっていました。一か所、《セビリャの理髪師》について書かれたページで、私が、上手く訳せずに赤線で印をつけておいたところが出てきました。しかし、今日はそこが何とか、筋の通った訳文へと持っていけるようになりました。本当にほっとしました。これは実は
来る10月12日(月)14時から17時まで、地下鉄要町駅から徒歩5分ほどのサロン・ヴェーラさんにて、一般社団法人国際総合芸術研究会(WCARS)主催のミニ・コンサートを開催いたします。当日はまず、前座として、代表理事の岸純信が、それほど指も回りませんが、ピアノを弾きながらオペラのいろいろなことに関して楽しくお話しさせて頂いてから、当会会員のメゾソプラノ、星由佳子さんがヴェルディの《ドン・カルロ》のアリア〈呪わしき美貌よ〉などを歌われ、ピアニストの方のソロ演奏も披露して頂きます。コンサートの終
日本語の表現のことで、一般社団法人国際総合芸術研究会(WCARS)の会員さんのご縁故の方にお目にかかりました。その方は旦那さんがイギリス人で日本在住です。今回のご相談内容は、「子供が書いた作文に関して率直な意見が聞きたい」というものでした。その通り、率直に言わせて頂きました。とても良い文章で文面の想いが溢れてくるようでした。帰りがけに、お母さんとお子さんとお話をしていて、ご主人も帰って来られ、しばらく世間話をしてから辞去しました。会話の中で「Tea」という単語が出てきて・・・なんとな
小空間のアットホームな場で開かれるコンサートの前座として、ピアノをちょっと弾いてみようかと思い立ちました。ピアノを弾いてちょっと喋ってまた弾いて・・・といった感じで20分間ぐらい。私の前座のあとはプロのオペラ歌手の方の歌や、ピアニストの方のソロなど。終演後には1時間ぐらい茶話会が出来ればとも思っています。その会場を予約させて頂いた際、KAWAIのグランドピアノを設置されておられるということで、「ああ、ご縁があった・・・」と感じたりもしました。オペラに関することをお話しし、関係する音楽をその
「オペラに気軽に触れてみたい」「知らないけれど観てみたい」そういう思いを抱いておられる方に、ぜひお勧めしたい特別講座を設けることにしました。オペラ入門&再発見特別編~オペラがもっと楽しくなる「基本」の話~https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1341953.html10月3日(土)13時から14時半まで、NHK文化センター町田教室さんで開講いたします。90分のこの講座は、私が大学の授業の第1回で解説する内容をもとに、熟年層の皆様により
もしもこういうお題を出したら、いろんな人がいろんな答えを出してくれると思います。予想では、皆さんのその答えのほとんどに、私も同意させてもらうことでしょう。「上手い!」たった2小節の歌でも、上手い人には「上手い!」と思わず口から出てしまいます。現時点で名前がどの程度通っているかなど、芸術の未来には全く関係ないのです。また、再評価もありますから、現時点で名前が通っていて、でも将来的に名前が消えて行って、でもそのうちにまた誰かに再発見されて、そこから再び評価の兆しあり、となることだって大いに
ジョジョ第7部「STEELBALLRUN」ですが、20巻まで読み終えました。変な癖で、長期の話(本やドラマ等)は結末に近くなると最初に戻ってしまうのです。どうも記憶の容量が人よりも小さくて、最初に戻って頭を整理したくなるんですよ(笑)もう少し時間が掛かるので、今回も好きな本をご紹介します。今、一番楽しみにしている作家「下村敦史」さんの作品です。其々の本の裏オビのコピーを記載しますが、ミステリ好きにはコレがたまらない!「大山正紀が殺された。犯人は・・・大山正紀」こ
動画サイトで偶然見つけたものですが・・・バレエは全くの素人である私も、なんとなく、プロの人たちが笑ったり泣いたりしている気持ちが分かるように思いました。まずは、楽しみながら、じっくりご覧頂ければと思います。オペラの世界でもたまに、素晴らしい美声の持ち主が、年齢に関係なく出現することがあります。会計士の人が30代を過ぎてオペラ界にデビューし、METライブビューイングにも出られるようになったという逸話もありますよ!★★筆者の講演会や放送の内容、雑誌やブログ等に発表した文章などに関するご質
全国各地で講演会をさせて頂いております。呼んでくださる皆さま、本当に有難うございます。来る10月3日(土)の昼間、13時から14時半まで、NHK文化センター町田教室にて、「オペラは初めて」の方向けの入門編講座をさせて頂くことになりました。1回限りの講座です。詳細は、https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1341953.htmlをご覧ください。オペラとは、心の扉を瞬間的にノックしてくれる芸術です。その瞬間を逃さぬよう、ぜひ、この講座で慣れ
仕事でイベリア半島のオペラについて解説することになりました。よく知られた名作の初稿(今年になってようやく初披露の運びに)や、特別な言語のオペラなど、いろいろご紹介しようと意気込んでいます。★★筆者の講演会や放送の内容、雑誌やブログ等に発表した文章などに関するご質問、ご感想、ご意見はすべて、『直接の対面』にて承ります。
私はオペラのことしか分かりませんが、自分が正しいと思ったことは、継続的に主張する方が良いと考えています。その主張を皆さまがどう受け止められるのか、それは皆さまお一人ずつのお考えに拠るものだと思っています。信じて下さらない方がおられても、私は平気です。何の問題もありません。自分の主張が、誰かの主張の妨げになるわけでもないのです。こちらとしては、ただ主張しているというだけですから。例えば・・・何かを無条件に崇めてしまったら、真実は見えてこないと思います(これは私の信念であり、主張です)
日曜日のこの時間、X(旧:twitter)では、ドラマ『Vivant』への感想が溢れ返ります。「面白い」と言う人もいれば「今回は面白くない」と言う人もいて、本当に様々です。オペラの観劇でもそれはもちろん同じで、一緒の舞台を見ている両隣の人の感想が、自分と違ってくることもあるのです。両隣だと、ほぼ同じ位置ですが、それでも違う。でも、ここで断言しますが、オペラとは「詳しくなると、より面白くなる」ステージなのです。そんなこと、歌舞伎でもバレエでもそうだろう?そうおっしゃると思います。た
この前、講演会でも申し上げたことなのです。パリのオペラ座の一般的な名称はL'Opéra(ロペラ)オペラ・コミック座の一般的な名称はL'Opéracomique(ロペラコミック)です。定冠詞がついているから、フランス人は間違えにくいです。「ロペラでいまやっているオペラはね・・・」といった具合で。でも、一瞬の聞き違えを恐れて言い方を変えることが良くあります。「ロペラコミックはオペラ・コミック様式の作品を専門的に扱う歌劇場です」これを、劇場の正式名称で置き換えて、「サル・ファ
偶然見つけた者ですが、なかなか面白く、心動かされるショート動画です。歌っている人の声音が、クラシックとポップスの中間的な響きで素敵ですね。お暇つぶしにどうぞ!★★筆者の講演会や放送の内容、雑誌やブログ等に発表した文章などに関するご質問、ご感想、ご意見はすべて、『直接の対面』にて承ります。
《ペレアスとメリザンド》に関する講演会にご来場の皆さま、本当に有難うございました。この作品は、本当に奥深いものでして、いろいろな歌手が挑んで止まず、指揮者も演出家も挑み続けています。皆さまがいつか実演をご覧の折、また、講演のことを思い出して頂けたなら幸いです。作曲家の想いと、彼とはいがみ合う形にはなったとはいえ、原作を書いた作家の想いとが最終的にリンクして、稀有の境地が生まれていると思います。これからもいろんなアーティストが参加してステージが生まれてゆくと思います。ぜひ、いつか、実演をご
ドビュッシーの《ペレアスとメリザンド》に関する講演会を開かせて頂きますが、もう満員御礼とのことでした。本当に有難く、心より御礼申し上げます。この演目に関するお仕事のご依頼は非常に多いのですが、《カルメン》同様に、毎回新しい発見があります。明日の講演会では、冒頭の15分間ほどで、非常に重要な話を申し上げます。なるたけ、遅れずにご来場ください。天候の安定を心よりお祈りしています。★★筆者の講演会や放送の内容、雑誌やブログ等に発表した文章などに関するご質問、ご感想、ご意見はすべて、『直接
1999年のことです。ベッリーニの《夢遊病の女》のオーディションの設営役を務めていました。ある伴奏ピアニストの方が、アミーナの登場のアリアの間奏部を猛烈な勢いで弾き上げておられました。「〇〇先生、すごーい!」出場者のソプラノたち数名が感動していました。私も本当に見事だと思い、耳を傾けていました。死ぬまで忘れないと思います。藤原歌劇団のピアニストの方と伺いました。もういちど、あの伴奏を聴いてみたいものだ!そう思いながら30年近くが経ってしまいました。あのとき、お名前をしっかりと耳
オペラに触れて、何かを感じたとき、その「何か」を素直に口にしてみた方が良いと思います。自分の感覚を押し込めたり、蓋をしたりはしないで頂きたいのです。もう何度も書いてきましたが、「個人の感想に正誤は無い」のです。また、「誰かと同じ感想を持つ必要もありません」人間一人一人の顔が違うように、皆様のご感想も人それぞれなのです。時間さえ許すならば、私もそういったご感想をじっくり伺ってみたいものです。「うまく言えないので・・・」うまく仰る必要はありません。本音を仰ると良いと思います。心がすっ
楽譜が遺る最古のオペラであるペーリの《エウリディーチェ》。映像がなかなか出ません。断片的なものぐらい。そのペーリの《エウリディーチェ》に遅れて初演されたカッチーニの《エウリディーチェ》この2作の関係性は実に興味深いですよ。カッチーニって、結構押しの強い人であったようですね。こういう作品の面白いところは「当時の水準を知る」ことが出来るということ。モンテヴェルディの《オルフェオ》やワーグナーの《トリスタンとイゾルデ》、ドビュッシーの《ペレアスとメリザンド》のように、当時の枠から大きくはみ
1.日本語のオペラ:一番慣れている言語のはずが、オペラは西洋のものと言うイメージがあってか、少し違和感を抱いた(PH)/オペラっぽく聴こえなかった(英):従来の厚みある旋律線とは違って、日本語の特色である軽さを音符でも追究しているから、そのように聴こえても良い2.《サロメ》:最後が余りに怖くて何も共感できなかった(西)/確かに怖かったけれど、サロメの強い執着や狂気が表現されていて人間の欲望の恐ろしさを感じた(中)3.《ペレアスとメリザンド》:指環が落ちてゆく様子を楽器で表せるのが凄い(
1.《はかなき人生》:スペインのオペラは頭一つ抜けて情熱的なのだと思う(露)/演出のスペインのイメージの体現が見事と思う(土)/2.《ルサルカ》:水しぶきのように見える譜面など、ステージ上には現れない魅力もいろいろあるのだと分かった(独)3.《イリス》:説明を聞いて思わず笑ってしまった。舞台は日本のようだけれど、どこか適当で(中):そういう楽しさもあるので、笑って良い/地名の擬人化なんて聞いたことがなかったので面白かった(西)/着物は全般的にゆったり着ているイメージがある?(日):多分、西欧