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今回はこういうお題でいきます。怪談論に入る内容です。昨年、作家でオカルト研究家の山口敏太郎氏が、「実話怪談という名の作り話」というような題で、ネットや著書中に文章を書いて「創作なのに実話だというふれこみで本を出す怪談作者」に対しての批判を展開されていました。「武士の情けで名前は出さないが」とまで書かれていたので、意中に実在の人物の名前があるのだろうと思います。たしかに、自分も、「実話怪談」と銘打たれた本の中には、実際は作者が頭の中で創作したものも多数あるのだろうと考えています。本
世界が、爆ぜた。それは鏡の破片が飛び散ったというような、物理的な破壊ではなかった。現実という織物が、鋭利な刃物でズタズタに切り裂かれ、その裂け目に鏡の理屈が濁流となって流れ込んだのだ。廊下は、もはや廊下としての体をなしていない。右を向けば無限に続く銀色の回廊があり、左を見れば自分の背中が映り込んでいる。上も下もない。重力さえもが反射の連鎖に惑わされ、自分が立っているのか、あるいは逆さまに吊るされているのかさえ判別できない。視界のすべてが、鋭利な角度で切り取られた鏡面
GWは疲れたので最近読んだ本を紹介📖こちらはWOWOWでムロツヨシさん主演でドラマ化され面白かったです☂こちらも奈良刑事が主役です向日葵より前の話になりますパンクロックのイメージですが「あん」などいい話書きますねちょっと伏線回収に凝り過ぎかな映画化もされましたねホラー小説🦴ホラーが続きました🐑雨穴さん読みやすいので読んでます🗾よく考えられてますね🏚️話題の本ですね途中でわかってしまった・・今回のおすすめはこれだ『同志少
東京を拠点に活動している龍遣いSUKEGAWAです。ヒーラーをやりながら小説書いてます✨小説は闇ですが怖い人ではありません🫶私の自己紹介です龍のエネルギーはあなたを変える♡あなたを変える龍魔法の秘術はこちら*****ここからは小説の世界です────アマデウスの塔その塔は登った者の心の闇を映し出す闇が具現化された世界では心の裏側に潜んでいた魔物が姿を現す塔では感情を使い武器を創造できるが塔の闇は精神までも追い詰めてくる理性が削られ逃げ場はどこにもないそれはまる
陽が沈み始めている。カーテンの隙間から、死に際の間際のような、どす黒い朱色の光が差し込んでいた。家の中は、不自然なほどの熱気に包まれている。カサリ、カサリ。音が、大きくなっていた。家中を覆い尽くした紫色の布が、生き物のように震えている。廊下の姿見。階段の踊り場。洗面所。すべての布が、内側から激しく膨らみ始めていた。まるで鏡の向こう側に、目に見えないほど巨大な群衆がひしめき合っているかのようだ。奴らは冷たいガラスの向こう側から、こちら側の世界という殻を
先日『冷蔵庫婆の怪談』(大島清昭)を読んだ。冷蔵庫婆って!その響きが既に普通じゃなくて怖い。冷蔵庫に憑いた霊が、勝手に食事を作ってくれるとかなら嬉しいんだけど。もちろん、そんな話ではない。あらすじは公式サイトから引用。地方に住む小学生の間でかつて流行していた“冷蔵庫婆(れいぞうこばばあ)”の怪談。それを模倣したような、連続児童殺害事件が発生する。被害者たちの遺体は異様な状態で冷蔵庫の中に遺棄されていた。民俗学のフィールドワークの手法を用いて怪談を執筆する
4月の読書メーター読んだ本の数:15読んだページ数:4414ナイス数:1375(ありがとうございます)あるネット掲示板の奇妙な書き込みの感想ネットの掲示板で出てきたオカルトっぽいのを集めて考察してたら、ぎょぎょぎょ~?と言う体のモキュホラ。モキュホラも飽和状態なので色々考えなあかんから大変やね。内容はありがちだけど切り口が新しくてよかった。読みにくいけど。アダバミ様が何度見てもアミダババァにしか見えず脳内でアミダばばぁの歌がずっと流れていた…。片目の絵文字になるところがが怖くてきもい。
頬の傷が、脈打つように熱い。指先に付いた血は、鏡の破片のように冷たく、どろりとしていた。僕は震える手で絆創膏を探したが、見つからなかった。救急箱の蓋にも、いつの間にか紫色の布が被せられていたからだ。家中を侵食する、布、布、布。視界を奪われ、光を拒絶し、何かを隠し続けるこの家の中で、唯一、意思を持って動いている場所があった。祖母の部屋だ。僕は導かれるように、廊下の奥へと足を進めた。祖母の部屋の襖は、先ほどよりもさらに数センチ、広く開け放たれていた。暗がりの向こ
禍(わざわい)小説の紹介です※ネタバレ注意※何でもOKならどうぞ■著者小田雅久仁■文庫新潮文庫■概要1枚食べたらもう引きかえせないからね…小説家の「私」は未施錠の多目的トイレで本のページを貪り喰う女を目撃する。女の警告に挑むかのように、私は蔵書を手に取り…(「食書」)。一泊二日で10万円。三十三歳、無職の「私」は怪しげな仕事を請け負う。他言無用の宗教儀式、そこには長い黒髪の女ばかりが集まっていた…(「髪禍」)人生を逸脱することの恐怖と恍惚に、極限まで踏み込む七編。■
★★★櫛木理宇さんといえばオゾミスの印象が強いが本作は初の本格ホラー長編。主人公は大学生の友部清玄。社会民俗学の教授・嘉形佐之助の依頼で、夏休みに山奥の村へ赴き、ラジオ番組に寄せられた実話怪談の整理を任される。注意点は二つ。①昭和三十年代に一家惨殺事件が起きた家に滞在すること②土地の水や、そこで採れた食物を口にしないこと。日給は二万八千円だが、私ならどれだけ大金を積まれても引き受けない。怪談はどれも不気味で、村に隠された真実は想像を超えていた。怨念が渦巻く鬼門の村。一
食卓を囲む時間は、地獄のような静寂だった。母は甲斐甲斐しく僕の皿に料理を盛り、祖母はただ、廊下の突き当たりにある鏡の方向を凝視したまま、あの異様な呼吸を繰り返している。僕は、自分の顔すら映らなくなった曇ったスプーンを見つめ、昨夜の指の感触を反芻していた。朝食を終えた僕は、耐え難い圧迫感に突き動かされるように、家の中を探索し始めた。何か、この異常な光景を打ち破るための手がかりが必要だった。母はなぜ、急に鏡なんてないと言い始めたのか。少なくとも、昨日までは、鏡を見てはいけな
ホラー小説って面白いねぇ怖いだけじゃなくてサスペンスも+されてる本「60秒の煉獄」著者大石圭★★★☆☆(個人評価★多めならおすすめ)突然美少女が現れ宣告する。「貴方に特別な力を授けます」それは一生に一度だけ60秒間時間を止められるというもの。その間何をしても誰にも知られず思うが侭どんな事でもできる。力を授けられた人々は一体何をするのか?!60秒の煉獄(光文社文庫お39-7)Amazon(アマゾン)全部で10人かな?その中でまぁ良い感じの
「依存症シリーズ」で人の心の闇とエグさと弱さを描き出す櫛木理宇さんが本格ホラーに挑戦だ!『鬼門の村』読みました。出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B0GMRBXJ76夏休みの高額バイトで、くそ田舎の村に行くことになった大学生・友部。そこにある「未解決一家全員死亡事件」があった家に泊まり込まなあかんねん。仕事はそのいわくつき殺人現場がある家で民俗学の教授が蒐集した実話怪談の様なものをまとめる仕事。ただし
一睡もできなかった。カーテンの隙間から差し込む朝日が、これほどまでに疎ましく感じたことはない。光があるということは、反射が生まれるということだ。僕は脂ぎった顔を洗うこともできず、ふらふらと一階へ下りた。洗面所へ向かおうとして、足が止まる。あそこの鏡も、今はあの分厚い紫の布で覆われているはずだ。もし、その隙間から昨夜のような指が覗いていたら。想像するだけで、胃の奥から酸っぱいものがせり上がってくる。台所からは、味噌汁の匂いと、規則正しい包丁の音が聞こえてきた。
自分の部屋に戻り、布団を頭から被った。暗闇の中で、心臓の音が枕で塞がれた耳の奥で激しく鳴り響いている。気のせいだ。そう自分に言い聞かせた。だが、瞼を閉じれば、あの光景が網膜に焼き付いて離れない。一瞬遅れて閉じた、鏡の中の僕の目。粘つくような、あの不自然なまばたき。僕は再び、自分の顔を触る。冷たい汗が指先にまとわりつく。もし、あれが錯覚ではなかったとしたら。確認しなければならない。このまま目をつぶれば、暗闇からあのズレた自分が這い出してくるような気がし
ThankGod,It'sBlooomin'‼️🪴まいど、ATSUSHIです😽目次◆今日の小話:1日小噺◆「旅の忘れもの」◆おしまい◆今日の小話:1日小噺というのを、始めてみようかなと😛季節にちなんで少しゾッとするような文章を書いてみよう!という企画です。まぁ何気に年間100本くらいホラーとか気持ち悪い映画見てるのでね多少のアウトプットがあってもいいでしょうというそんな軽い気持ちでいつまで続くかわかりませんがやってみましょう。今月は、5月5月と
皆さんこんばんは。恒例の夜中の本紹介。「怪談小説という名の小説怪談」澤村伊智令和のホラー小説の歴史を変えたと言っても良い澤村ワールド。でもデビュー作の(来る)含め、比嘉姉妹シリーズは超えるものが無かった。さて今作はどうでしょうか?今作は七話からなる短編集なんですが、今までに無い試みの作品集。どの作品も、小説のかたちで書かれた怪談であると同時に、怪談をモチーフにした小説でもあると言う事。そして、二重三重のメタ構造を持ち、いくつかの作品では本格ミ
皆さんこんばんは、ぽちです♪先日、久々に小説家になろうで連載しているホラー小説、GoodNigtmareの最新話を更新しました☆★現在書いている話は病院の怖い話をモチーフにしたお話を書いております。今書いているお話は「霊安室の訪ね人」第3話目です。主人公は大学病院に勤めている医者、杉野。彼の勤めている病院はだいぶ古い病院で、幽霊が出てくるという噂話も耐えない病院だった。だけど、彼はそんな幽霊だとか気にも留めていなかった。彼が気にしている
最後に図書館で借りた本は以下をご覧くださいませ。現在進行形で借りていて来週返す本でございます。つまり今週中&来週早々に読まねばばらぬ本たち。■ぼくたちの青春と君だけが見た謎(読了)■彼女たちは楽園で遊ぶ(読了)■これは経費で落ちません13(読了)■あるネット掲示板の奇妙な書き込み(読了)■鬼門の村(読んでる)■未館成の殺人■桜葬(挫折中)■ホラー■ミステリ■フツー待て!ミステリとホラーばっかりやんけ、そう思われるでしょうが、『
深夜。重い泥のような眠りから、意識が不意に引き剥がされた。原因は、耐えがたいほどの渇きだった。喉の粘膜は水分が抜けて張りつき、口の中は舌を動かすとかさかさして、口の奥の方では強い違和感があった。水を飲まなければ、喉の奥が癒着して閉じてしまうのではないかというくらいだった。枕元の時計に目をやる。午前二時十五分。カチ、カチ、カチ。暗闇の中で、時計の秒針が刻む音が異常に大きく、鋭く響く。その規則正しい音は、僕の胸の鼓動と嫌なほど同期していた。ドクン、カチ。
おはようございますいつもお読みくださりありがとうございます首相がイランと交渉もしない中でイランと出光の絆の歴史が発揮される出来事がありました石油不足は身近に仕事にも影響が出ており、日本政府と日本の首相への不信感が高まっています。そんなふうに先行きが不安のなかではありますが、イランの見事さに感嘆していますイラン国内についての知識は私にはありませんが見事な戦略を持った人達の国なのだと感じていますイランの姿を見ていると日本に必要なのは改憲でも武器の売買でもなく教育に力を入れ人を育てる
イキって本を読んでみようと思い322冊目に入りました。今回読んでみたのは「19世紀ロシア奇譚集」(高橋知之編)19世紀のロシアで書かれた短編怪奇小説を集めたアンソロジーだそうです。『ロシアにも出る!』という帯のキャッチコピーにひかれて購入しました。出るのか……。ロシア文学といえば「カラマーゾフの兄弟」や「アンナ・カレーニナ」のような何冊も続く大長編が有名ですが、実は短編もすごいらしいです。編者(ロシア文学者の高橋知之さん)のコメントによると、スラヴ民話と西洋文学の流れを併せ持つロシ
新作映画の世界へようこそご訪問いただきありがとうございます映画『口に関するアンケート』本予告|7月3日(金)公開ME:I・MOMONA&タイプロ出身・西山智樹が映画初出演!『口に関するアンケート』新キャスト5名発表2025年12月4日7時00分口に関するアンケート綱啓永吉川愛MOMONAME_I森愁斗BUDDiiS西山智樹TAGRIGHT『近畿地方のある場所について』(2024)の原作者で知られる背筋のホラー小説を、板垣李光人を主演に迎えた実
一階の居間に、重苦しい沈黙が満ちていた。中央に置かれた古い座卓。その上には、質素な夕食が並んでいる。焼き魚。煮物。味噌汁。どこにでもある、田舎の家庭料理だ。だが、何かが決定的に欠落していた。団欒。会話。あるいは、生きている人間が発するはずの、微かな活気。「……いただきます」僕が声を出すと、空気が微かに震えた。母も、祖母も。返事さえせずに、ただ手を合わせた。カチッ。箸が皿に当たる、硬い音が響く。それが合図だったかのように、二人は食
アメリカの作家ウィリアム・ヒョーツバーグが書いた「堕ちる天使」というホラー小説があります。これは1987年に「エンゼルハート」という題名で、ミッキー・ローク主演によって映画化もされています。そのストーリーは、まず主人公であるニューヨークの私立探偵が、とある謎めいた人物の捜査依頼を受けるところから始まります。すると、捜査が進むごとに奇妙なことが起こり始めます。それは主人公が関わった人間、そして身近な人間が次々と何者かに襲われ、命を奪われていくことです。犯人は彼自身しか知らないはずのことを多く
超常現象を科学的アプローチで解き明かそうとする「あしや超常現象調査」シリーズ。『深淵のテレパス』に続く第2作でした。「あしや超常現象調査」の芦屋晴子と越野草太は、古い一軒家でポルターガイストに悩まされる人物の依頼を受ける。世界で起こったポルターガイスト現象から法則性を導き出し、独自の対策を編み出して超常現象に立ち向かう二人。やがて現象は収束した…と思った矢先に、依頼人が失踪してしまう。さらに晴子と越野の周囲までもが奇怪な現象に蝕まれ始め―。『深淵のテレパス』に続く、〈あしや超
本日はこちら。『52ヘルツのクジラたち』で有名な町田そのこさんのホラー?青春友情譚やろ。『彼女たちは楽園で遊ぶ』読みました。kindleはこちらから→https://www.amazon.co.jp/dp/B0FWJMVVNP女子高校生の凛音。ちょっとヤンキーっぽいけどヤンキーじゃないし!そんな凛音は夏休みの前に親友の美央と大喧嘩。謝った方がええんやろか逡巡してたらなんと美央が一家そろって宗教団体の組織に引っ越したっていうやんか。
アスファルトが焼ける匂いが、鼻の奥にこびりついて離れない。数年ぶりに降り立った故郷の駅は、記憶よりもずっと小さく、色褪せて見えた。都会での生活に疲れ、逃げるように決めた帰省。本当は、帰りたくなどなかったのかもしれない。駅から歩いて二十分。坂を登り切った先に、その家はある。木造二階建ての、古い日本家屋。祖母の家だ。周囲の家々と比べても、そこだけが空気の密度が違うように感じられた。庭に生い茂った雑草は、手入れを放棄されて久しい。蝉の鳴き声が、耳鳴りのようにう
先日『ある警察官の奇妙な告発にまつわる諸資料』(やまだのぼる)を読んだ。タイトルそのまま、「ある警察官の奇妙な告発にまつわる諸資料」がまとめられている本だ。諸資料というだけあって、供述調書あり、音声データの書き起こしあり、取材メモありと、様々な形で「奇妙な告発」について描かれていく。最初は読みにくいかなと少し不安に思っていたけれど、想像していたより読みやすく、後半は一気読み。あらすじは公式サイトから引用。筆者のもとに持ち込まれた、K警察署への告発の記録。それは非常に
山を下りる足取りは、ひどく軽かった。それは、重力から解放されたというよりも、肉体が持つ質量そのものが希薄になったような、頼りない軽さだった。登山口の駐車場に戻ってきたとき、世界は夕闇に包まれ始めていた。アスファルトに残った昼間の熱気が、疲弊した体にまとわりつく。自動販売機の放つ無機質な光が、現実という場所に帰ってきたことを証明しているはずだった。しかし、目の前に立つ隆介と直人の姿を、健一という存在は、どうしても正しく認識することができなかった。「健一、車出すぞ。お前、助手