わたしが言うところの胸部的人間、プラトンが言うところの功名政治的人間は、まるで鎧につつまれるように野心と傲慢にがんじがらめになり、頭部がないために、彼の力であるその頭部なしの力を判定することができない。また、支出することへの恐れが知恵の代わりをしている金権政治的人間は、なおさらそれができない。この二種類の人間はわれわれのあいだをうろついている。怒りに駆られたその胸部はさまざまな意見を生み出し、不安で先のことばかり心配するその胸部もまたしかり。心臓の想念、胃袋の想念は、その部位、その水準においては