「主人公」は弱気になっていた。「無理です!こんな大役、僕には演じる事が出来ません。」おいおい、それは困るよ。この物語は君が主人公である事を前提として脚本から配役、セット、ロケ地も決められてるんだからさ。「で、でも僕には荷が重すぎます……せめて脇役じゃダメですか?」うんとね、これが「創作の世界」の話なら、最悪、配役を差し替えて「代役」を立てる事も可能。でもね、実話(リアル)の物語の話だとそういう訳にはいかない。んだよ。だって、「君以外」に誰も「代役」は務まらないからね。生まれてから死ぬまでが一本の