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昨夜、イムジャの胸のつかえを聞いた。解決出来ないにしても、何かしらイムジャの心を軽く出来るものなら……と思って聞いてみたが——あれは、おそらく王様と恵妃様の事だろうな。恵妃様を診察をした折に、何か聞いたのか、気づく事でもあったのか。イムジャの語りから察するに……恵妃様はまこと、王様をお慕いなのだな。かたや王様は、王妃様一筋……最近は恵妃様へのお通いが無いという事まで、聞こえてくる。(トッキの戯言と思っていたが、今までも夫婦の営みは無かったのやも…)恵妃様はそれら全てを容認され、それ
「愛している……私が……王様を……」何度もそう繰り返しながら涙していた恵妃様は、やがて、じ…と私を見つめると、頭を下げて詫びた。「お見苦しいところを……失礼いたしました、医仙様」そう言って顔を上げた恵妃様は、赤くなった目を瞬きながら、にっこりと笑う。「泣くのも悪いばかりではありませんね。何だか落ち着きました。苦しい理由も…分かりましたし」「恵妃様……」「迂闊でした。王様に思慕の想いを抱いてしまうなんて……駄目ですね、臣下失格です」「何言ってるんですか。一番ダメなのは、そんな計画を持
私は恵妃様を、あの四阿(あずまや)へお連れした。私にとっては秘密の場所……かつて、ヨンと待ち合わせをした、思い出の場所だ。懐かしいな…久しぶりに訪ねた四阿は、花の季節にはまだ早かったけど、ソナム(松)は変わらず青々としていて、あの頃と同じ、澄んだ空気が流れていた。テマンとマンニョン達を遠〜くへ置き(3歩以上離れるな、とヨンに叱られた距離)、私は恵妃様をベンチに誘い、並んで座った。そして、聞かれるより前に、私の口からは思い出話がするすると——「…この四阿で、よく夫と待ち合わせをしたん
マンニョンの主人を思う涙の告白。恵妃様と話してみる、と請け負ったものの、何をどう話すべきなのか……ヨンがお膳立てした王様と恵妃様の密会。トッキオンニの匂わせ。気になる事はいろいろあるけど、デリケートな問題だもの、聞くにも何かきっかけがあれば……「——医仙」奥の部屋で考え込んでいた私は、迎えに来たテマンに呼ばれて、戸口の方へ顔を向けた。「あ、もうそんな時間?」「大護軍は遅くなるそうです。先に帰りましょう、医仙」しばらくの間、短時間勤務にしてもらっているので、午前中は主に王妃様と恵
※こちらは『永遠に凪ぐ』の続きではなく、ドラマ『シンイ』からの拙作『菊花恵愛』の、ヨンとウンスが再会する少し前のお話です。例によって東方神起の楽曲インスピです(〃ω〃)よろしくお願いいたします♡......................................................................元より取り戻した鴨緑江(アムノッカン)を臨む北の地。新人兵士達の鍛錬という王命にてこの地に居る俺だが、そこはヒジェやトクマン達に任せて、もっぱらイムジャの帰
オンを生んでそろそろ2ヶ月。タムとミスに構われて、昼間しっかり起きているオンは、朝までぐっすり眠るようになっていた。(おかげて私も眠れる。有り難いわ…)ただ、冷え込む夜中の授乳は、やっぱり大変……ソニもスンオクも居ないこの家で、出産に子育て……不安は大いにあったけれど、オクヒやサンイ、それから、マンボ姐さんの所から手伝いに来てくれるアジュンマ達に、助けてもらってなんとかやっている。そんな時、往診に来てくれたトギからの助言——(そろそろ母乳はやめて、前の薬に戻そう)私は毎日、トギ特製
※『永遠に凪ぐ』本編ではなく、ドラマの隙間を妄想するシリーズです。前回の続き…『シンイ』17話より。▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎深夜。徳興君を見張っていたはずのテマンが、慌てふためきながら駆け込んで来た。“医仙が怪しい動きをしている”と——「分かった。俺が行く」「テジャン、お、おれは?」「近くに控えてろ」「イェ!テジャン」予想通りのイムジャの行動に、俺は半ば呆れつつ急ぎ足で向かった。行ってみると、灯りも無い中、手探りであっちの引き
※『永遠に凪ぐ』本編ではなく、ドラマの隙間を妄想するシリーズです。(勝手にシリーズ化😅)今回は『シンイ』17話より。ウンスが徳と結婚すると知ったヨンの苛立ちから……🙇♀️▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎——あの方が結婚?しかも相手は徳興君だと?!馬鹿らしい。そんな事があるものか。ある訳がない。王様達を追い出し、皇宮にのさばる悪鬼。そもそも、己れに毒を盛り苦しませた張本人と、結婚などあるものか。無い。断じて。……それなのに、何
こちらも数が少し増えてきました。やばいです^^;11月24日は「和食の日」。和食は2013年12月にユネスコ無形文化遺産に登録されることが決まって「和食の日」も制定されたようです。和食の基本は一汁一菜ですよね。貧しい時代からお米を炊いてお味噌汁とお漬物、みたいなシンプルな食生活だった日本人ですが健康で長寿です。具だくさんなお味噌汁いいですね。季節ごとの食材が手に入る日本の国に生まれて幸せなことです。お味噌もお漬物も微生物さんたちが頑張る発酵食品。おいしくて栄養価もアップ
王妃様のご懐妊が分かってより、イムジャの口を借りるなら、一番“浮かれている”のは王様だ。(コモに聞かれたら、このバチ当たりめが!とゲンコツが飛んできそうだが)俺でさえも思ってしまう程、危機感が無さすぎるのだ。“国中から名だたる僧を興王寺(フンワンサ)へ招き、安産の為の祈祷をさせよ”そう出された王命により、続々と都入りする者達の数といったら……僧だけではない。それに仕える下男や下女……ひとりふたりではないのだ。各門での出入りはもちろん、当の興王寺でも、しっかりと身元確認はしている。だ
王妃様のご懐妊に続いて、医仙様のご出産——私…スンギョンにとっても、それはまさに慶事の重なり。ああ、なんておめでたいの!でも、医仙様のご出仕は、しばらくないわね……お目にかかれない淋しさはもちろん、王妃様のお身体を思うと、少し心配もあるけれど、典医寺には頼もしい“ちーむ”とやらがいるし……きっと大丈夫よね。王妃様のご懐妊が分かってすぐ、医仙様にはご指導を仰ぐ事が出来たし。王妃様の為に、私に出来る事を……いろいろ教えていただけたのだから。これから、もしかしたらお具合が優れなくなるかも
トッキオンニから、何となく匂わされたその夜。お風呂上がり。ヨンがいつものように、浮腫みがちな私の足を、マッサージしてくれている。反り気味で痛む腰は撫でるように、頭から首、肩にかけては、ツボを押さえながらのもみほぐし……あああ。極楽。贅沢。本当にプロだわ、私の夫は。けどね〜……こんなにしてもらってて、ちょっと聞きにくいけど、やっぱり気になる……私は、じぃっ…と視線を送り、ヨンが何事かと気づくのを待った。「?どうしました?」案の定、気づいたヨンが、私の手をマッサージしながら、
「——ねぇ。スンギョン様、元気?」振る舞い酒で賑わうマンボさんのお店の隅っこ。護衛のテマンを追い払われて、何故かトッキオンニと、膝を突き合わせている私……意味深な顔で、何を聞かれるのかと思ったら——「スンギョン様?オンニ、恵妃(ヘビ)様を知ってるの?」私が、意外と言う顔で返すと、フン、と鼻で答えつつ、オンニが続ける。「ウチの貸本屋のお得意様だったから、まぁまぁ知ってるわ」「そうだったの。お元気よ。王妃様の懐妊をもの凄く喜んでらっしゃるわ。恵妃様は、王妃様贔屓だから」頑張って普通を
雪が降る前に、スンオクはソンゲに連れられて安州へ発った。(縫い上げた綿入れを持って)ソニに続いてスンオクまで、居なくなってしまった……淋しい。もちろん痛手だし。スンオクが居ない事に慣れるまで、私もヨンも、子ども達も大変ね……でも…良かったわ。そうしているうちに、もうひとつ、待ち侘びていたビッグニュースが——!その日、私はせり出たお腹を抱えて、久しぶりに典医寺へ出仕していた。王妃様の回診に行こうか…と腰を上げた時、「医仙様、医仙様っ」ユン先生が、こそこそと…でも、必死の形相で私
「——と、いう訳です。スンオクの事は、私が責任を持って……双城から先は、信頼のおける部下に送らせますので、ご心配は要りません!大護軍、医仙様」俺とイムジャは、目の前で起きている……この状況を、直ぐには受け止められずにいた。非番だった俺は、家で家族と寛いでいた所。買い物に出ていたスンオクを伴って、(半ば無理矢理にも見え)突然やって来たソンゲが、「スンオクを安州へ連れて行く」と言う——どうだ良い考えだろう、と、言わんばかりの笑みで立つソンゲの後ろで、スンオク自身は、色の無い顔で、言葉なく俯い
『アメンバー募集について』✨当ブログのアメンバーについて✨アメンバーになっていただいても、限定記事を書く予定は未定、内容は不透明です´д`;ごめんなさい🙇♀️それでも申請いただけ…ameblo.jp皆さま、アンニョン!暑かったり寒かったり、落ち着かないお天気が続いていますが、お変わりありませんでしょうか?✨いつも貴重な時間を割いて、拙作を読みに来てくださり、ありがとうございます‼️次のお話は、『永遠に凪ぐ』の続きではなく、ドラマの隙間を辻褄合わせて覗き見るお話…として以前書いた『秘
☆チェ・ヨン(2000年12月18日生・cm)さん최연ChoiYeonお顔の確認は公式HPで。←右端同姓同名とても多いです。「ロマンスヴィラン~僕の小悪魔な彼女」もうじき再放送始まるようなので、バロ君演じるカン・ヒジェの親友ナム・ヒョンを演じているチェ・ヨン君仕上げました。「ロマンスヴィラン~僕の小悪魔な彼女」がデビュー作でまだ大学在学中だったみたいでチェ・ヨン君、何も出てこなかったのですが、画像が見つかったのでUPしておきます。大阪・関西万博最終日で物凄く盛り上
遠方へ嫁いだ娘が身籠った。本当に良かった——以前(まえ)の嫁ぎ先では、子宝に恵まれなかったから……あちらの家族に、石女(うまずめ)と言われ、辛い思いをしていた娘。不憫でならなかった。でも、悔しくても、当時は一緒に嘆くことしか出来なかった。今は、ヒジェと縁があったのだから、かえって良かったと思っているけれど……私はチェ家に大恩ある身だ。イファ様が、チェ家にお輿入れされたあの日からずっと。イファ様がお亡くなりになった後も、旦那様とヨン坊っちゃまにお仕えすることが叶い、主人と娘ともど
10月8日(水)韓国時代劇ドラマ「シンイ」をユーネクストで見ました✌以前録画して見ていましたが途中から上手く録画できなくて最後だけ見ていなかったドラマです💦いよいよ最後のクライマックスだったので見られて良かったです。韓国ドラマによくあるタイムスリップものです✨イ・ミンホとキム・ヒソンもどちらも好きな俳優さんです。イ・ミンホがチェ・ヨンの役でチェ・ヨンは高麗末期の武将で長生きしているのを知っているので絶対死なないとわかっていて安心して見ていました。最後はお約
秋も終わろうかという、ある日の夕刻。思いがけない知らせは、突然やってきた。「ヒジェヒョンとソニヌナに、子どもが出来たって!!!!!」息を切らしたドンジュが、文字通り我が家の玄関へ飛び込んできて、大声で叫んだ。その手に握りしめた手紙は2通。ヒジェからのそれは、1通はドンジュ宛て。もう1通は俺宛てだった。「ソニが??ホント?やった!」「うん、来年の夏頃生まれるって!」「わぁ〜!おめでとう、スンオク!今夜はお祝いね!ね!」イムジャとドンジュは小躍りする勢いで。ギチョンら用人の仲間
賑やかな客間から戻り、タムを寝かしつけ、居間でひと息ついていると、眠ってしまったミスを抱いた乳母のオクヒが、いつもは弧を描いている眉根を下げて、「奥様。お疲れのご様子です。お嬢様にはオクヒが付いておりますから、どうぞお休みください」「ありがとう、オクヒャ。悪いわね、今夜は泊まり込みで。家のほうは大丈夫?」「はい。我が家のことはお気になさらずに。今夜は久しぶりのお客様ですから、旦那様は遅くなられましょう」「ええ。あの人が楽しそうで何よりよ」オクヒはミスを連れて子ども部屋へ。私はひとりで
——お前は俺を裏切るか?俺の問いに、目の前の若者は、ほろ酔いの様子から一転、若干震えながら口を開いた。「裏切るも何も……今宵、初めてお会いしたばかり。そのような事、考えてもおりません、大護軍……」いかさまな……自分でも、唐突な問いだとは思っている。が——「お前の言う通りだ。だが、俺の噂は聞いているだろう?どのような人間か、想定して来たはずだ。俺とて同じ。お前が左政丞らに真っ向から刃向かった事。ソンゲの知人だとも聞いて、会ってみたいと思った」「お待ちください。イ将軍とは、先日会ったば
「あらあら、賑やかね。お酒は足りてるかしら?」「あっ、ははうえ〜!」奥方様がにこやかに客間においでになり、後に続いて酒やら料理やら、女中達が追加を運んで来た。若様が奥方様の側へ寄られ、手を取り、お顔をにこにこと見上げているのが、本当に愛らしい……「はい、十分いただいております、奥方様」「お料理はお口に合うかしら?うちの料理人の腕はなかなかだと思うけど」「ありがとうございます。大層美味しゅうございます」「良かった。チョン先生はお酒がお好きとか。主人も好きなの。今日は存分に相手をしてあ
「よろしいですか?大護軍は、過度な差し上げものがお嫌いです。故に、手土産は簡素にしなければなりません。でないと、門前払いにあいます」と、私の目の前で力説されているのは——先の戦でも武功をあげられた、東北面兵馬史のイ・ソンゲ将軍だ。とりあえず大人しく拝聴してから、私は思ったままを口にする。「それは、ご自身の経験からですか?将軍」「う……まぁ、そうです。清廉潔白な方だから、世辞やごますりもお嫌いで……あ!それと、何より気をつけねばならないのは、夫人のお姿に見惚れない事です」「医仙様…華陀
そろそろ妊娠5ヶ月目。目立ち始めたお腹を抱え、私のマタニティライフは順調に続いていた。王宮への出仕は月に2回ほど…王妃様の事は、ユン先生とトギがいてくれるから安心。毎朝の超苦い青汁はルーティン。タムとまだ手のかかるミスの世話には、人手を増やしてもらっている。悪阻(つわり)は軽めで治まり、今は食欲との闘い……太り過ぎないように気をつけながら過ごす毎日だ。そんな中、ヨンはというと、毎度ながら心配性に拍車がかかっていて、子ども達の目も気にせず、必要以上に私にべったり……ある日なんかは、ベッ
イムジャの懐妊が分かり、喜んだのも束の間——キム•ヨンらの策略で囚われていた功臣達が、次々と命を落とした。功臣達…チョン•セウンらは、取り調べという名の拷問で、あるいは、蟄居中に賊に襲われて…おそらくは刺客の仕業…など、真実が明らかになる前に、みな酷(むご)い最期を迎えてしまった。王様へ進言するも届かず、謀反の疑いを覆す証(あかし)も見つけらず……己れの不甲斐なさに苛立ちを隠せず、俺はあちこちで荒ぶっていた。家ではそんな姿は見せまいと、務めてきたつもりだったのだが——ある日、どこから
「——チェ尚宮様!こちらにいらっしゃったとは、なんという偶然……これはもう、やはりそうか……」呼ばれて顔を向けてみると、興奮気味のアン•ドチが、何やら口ごもりながら、早足でこちらへやって来る所だった。ここは王宮の片隅。塀の向こうはもう市井だ。ひとけの無いここは、かつて慶昌君様が、独りになりたい時によく隠れておられた場所。ヨンを伴にして、よう過ごされていたもの……あの頃、アン内官は王様と共に元国に——それ故、慶昌君様のご様子は知らぬだろうな……私はあれこれへ思いを寄せつつ、さわさわと落
「ユン侍医!ユン侍医は居るかッ?!」鬼神の悲鳴にも似た怒号——これは大事(おおごと)だ。絶対、医仙様絡みだ。血相を変えたどころでは済まない、身震いするほどの鬼の形相……その様子が容易に頭に浮かんで、一気に全身の血の気が引く。それでも、俺は勇気を持って迎え出て——「大護軍様、どうされ……!医仙様!!」大護軍様が抱き抱えているのは、真っ白な顔でぐったりと沈み込んでいる医仙様——!!予想以上に恐ろしい光景に、急いで診察台へ医仙様を寝かせてもらうと、俺は大護
康安殿(カンアンデン)を後にし、俺の足は真っ直ぐ典医寺へ……行きたかったが、そうは出来なかった。濡れ衣を着せられた武功の将達を、このままにはしておけない——アン•ジェに禁軍の内側からの情報、セクらには朝廷の動き……手裏房にも繋ぎをつけ、キム•ヨンらの腹を明かす為、俺はあちこちへ顔を出して回った。そして、“王宮の事情ならチェ尚宮に聞け”……訪ねて部屋へ行ってみると、いつも以上に渋い顔をした叔母が、「ご苦労だったな。まぁ、座れ」と、俺が来ると分かっていたように——俺は、小さな卓を挟んで
「——お寺へ懐妊祈願に?」回診終わりのいつもの女子会。今日は坤成殿(コンソンデン)の東屋で、王妃様と恵妃様との3人会になっている。王妃様が、柔らかな笑みを湛えながら、「はい。このところ体調が良いので、行ってみたいのです。もちろん、遠くまでは行きませぬ。ほど近く良い寺がありますので……行ってもよろしいですか?医仙」ずっと体質改善に取り組んでこられた王妃様。私が高麗へ戻って来てから一度は懐妊されたけど、残念ながら流れてしまって……そのあとだったわ。王様に側室を、と、いじらしいほど頑なに