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タムが生まれて、あっという間に半年が過ぎた。首もしっかり座ったし、離乳食もそろそろ始めようかという頃。私も、以前と同じく週3とはいかないまでも、10日に一度くらいは、王妃様の診察の為に出仕するようになっていたんだけど……実はまだ、王妃様にも王様にも、タムをお見せ出来ていなくて——お2人は、生まれたらすぐにでも会いたい、とおっしゃってくださっていたけど、臣下の子どもだもの、その為だけに参内するのも……そんな身内みたいに気安くは出来ないし。かと言って、お2人にウチ(チェ家)へ来てもらう訳にも
「私に向けても何か言っていただきたかったですが…」カンファレンスがお開きになるとチャン・ジンが少し拗ねたような口調でウンスに話しかけた「やだわジン先生からかわないでください私がカンファレンスで自由に話せるのは何かあればジン先生が助け舟を出したり軌道修正してちゃんと導いてくださるってわかってるからですそれに私が話したことなんて先生はとっくにご存知のことばかりだったでしょう?」「とんでもありませんとても勉強に
屋敷に戻って来た二人。行って良かったわ。本当に沢山の枝があるのね。アッパとオンマにも会えた!ああ、俺も。まさか父上と母上に会えるとは、思わなかったぞ。何だかね…物凄く心強くなった感じなの。貴重な事も聞けたし。あの天門の事か?うん。何年も離れ離れなんて、今では、考えられないもの。そうだな。三ヶ月後位と言ったよな?うん。その頃には、子供も産まれているだろうか?天門が開く日は、何処にも行かないでおこう!うん。でも、もしもの時は、門を開けばいいでしょ?そうだよな。俺
朝の5時を少し過ぎた辺りに目が覚めた。隣りにヨンが寝ていて、点滴は何処にもなかった。きっとユチョンさんが来て、片付けてくれたのね。点滴をしたせいか、思っていたよりは起きた時のお酒のダメージが少なかった。まだ少し気持ちが悪いのと、頭が痛むけれど・・・。ヨンは敏感だから、私が目が覚めた時点で多分起きていると思うけれどまだ休んでいて欲しかったので、そっとベットから降りる。バスルームに行って鏡で自分の顔を見てみた。お酒で浮腫んでいるし、やつれているし酷い顔。歯磨きをしてから
「きゃーーっ!!」ウンスを狙った矢はウンスの笠を貫通したウンスの悲鳴があがった直後には二矢目が飛んできてシンが剣で払ったが馬上で避けようとしたウンスはバランスを崩し落馬した咄嗟に馬から飛び降りウンスを受け止めたペクは体を強かに打ちつけ下敷きになった次々に矢が放たれ三矢目四矢目はボヨンとユリを狙いシウルとジウォンが矢の出所を突き止めようと周囲に目を走らせ後方の迂達赤も異変に気付いた時沿道の人並みの中から数人の破落戸が飛び出しウ
拗恋の処方箋(末期)樹々の間を抜け階段を下りるあれから通い慣れた典医寺にある医仙の部屋。近頃めっきり寒くなってきたがイムジャが待ってると思えば、ほっこりと胸が温かい。樹の枝の間から見える橙色の灯りが瞳に入るだけで胸が高鳴った。部屋の前にいるムガクシを下げると部屋の主に声をかける。「俺です。」すぐにパタパタと走り寄る音が聞こえるとバタンッと勢いよく扉が開く一瞬、瞳が合うと互いに笑んでしまう。「寒いから早く入って。」突っ立っている俺の腕をぐいっと引っ張ると自室へと
翌日、チュオンとアンジェは、倭寇を片づけたら又来ると言って、帰っていった。しかし、その夜からウンスがうなされ出した。ウンス!ウンス!どうした?はっ!夢?良かったぁ。何の夢を見たんだ?うん。何でもない。もののけが追いかけてくる夢よ。三日続くと、食も落ちてきて、ヨンは、ラニに聞いた。最近、うなされておる!何かあるのであろうか?奥様も七ヶ月です。双子を産むという不安もあるかと思います。その日の夜もうなされた。ウンス!何かあるんだろう?隠し事は無しだと言ったではな
久々に綺麗な空✨それから、ウンスは勉強もして、ケープも仕上げた。臨月に入っていたが、体力をつける為と気分転換に朝と夕方の庭の散歩はかかさなかった。立ち止まっては、歩きの繰り返しだが広い敷地内をゆっくりと歩いた。歩くより、食べた方が体力がつくだろ?だって、悔しいけどあまり食べれないんだもの。産んだら、おうどん五杯は食べたいよ!クスッウンスならすぐ戻るさ!使用人達や工事に入ってる者も二人のそんな姿を見るのも楽しみになっていた。夕飯が終わるとヨンが父親に話した。父
ヨンからの熱烈な口づけにうっとり溶ろけて身を預けるウンスをがっちり抱きしめそのまま寝台に引き込もうとしたヨンだがそんな思惑に気付かぬウンスは口づけの合間にヨンに訊いた「ねえヨンア夕餉は食べたの?」「いいえまだですが…夕餉よりイムジャが欲しい」「もうバカねマンボ姐さんがたくさん届けてくれてるのよ」ウンスの気が夕餉に向いてしまい内心ヨンは舌打ちしながら尋ねた「イムジャは腹が減っておるのですか?」「私はもう
車の中で…本当に慶昌君様ですか?ジョンだ!こっちに来た時は、俺もジョンもお前と同じだった!見るもの全てに驚き、便利な物に驚いた。此処では、刀を持ってるだけで罪になる戦のない時代だ!テマナは18になったか?19です!たぶん。ジョンと年が近いから、宜しく頼む!はい!凄い立派な高い建物に着くとみんなが並んで出迎える。支配人が社長!奥様!この度はおめでとうございます。ああ、嬉しくて泣けたぞ?従業員一同も喜んでいます。この先、妻を優先するから、頼むぞ!かし
ウンスが迂達赤兵舎に向かっている頃ヨンはテマンを供に久々に市を通り抜けチェ尚宮に呼び出された店へと向かっていた市井の人々はチェ・ヨン将軍を見かけると気の毒そうな視線を向けたというのもマンボを筆頭に手裏房らによる情報操作でキム家との縁談など虚言だと徐々に民たちに浸透してきたからだ家人不在のチェ家の屋敷に度々賛成事の娘が無断で入り込み数年もの間チェ家に執拗に付き纏い今や奥方のように振る舞いだしてとうとう気が違ったようだチェヨン将軍が拒否したに
ヨンの所へ連れて来られた男を見て、ウンスが大笑いした。確かに背格好と髪型は似てるけど顔が濃すぎるわ!眉毛なんか繋がりそうだわ!これで大丈夫かな?この三日の間にウンスは、ラニに頼んで、ヨンには、作務衣をウンスはマタニティドレスっぽいものを作ってもらった。叔母上には、ウンスの両親の所に行ってくる!今日は戻れぬかもしれぬ。と言うと、風呂敷に青磁の壺やら金塊やら入れて、許して貰えるまで、帰ってくるな!と言われた。その男を鎖で縛り、気絶させ、ヨンは門を開いた。着いた先
王妃様から主治医になる許可を得たウンス今の典医寺のドクターやスタッフはどうなっているのか気になり早速典医寺の見学を希望した王妃はチェ尚宮に案内するよう命じたもののまだまだウンスと話し足りない様子「姉様今夜は夕餉を共に致しましょう妹の我が儘に付き合うてくだされ」ウンスがチェ尚宮を見ると小さく頷いている「わかりました王妃様楽しみにしてますねではまた後ほどゆっくりとお話しましょ」そこへちょうどボヨンとユリが来
空に落書きしちゃいました♡王様!勝ち戦にございます!重臣達も歓喜に湧く。水軍の隊長は頭がキレると聞いておったが、帰ったら、褒美を取らせよう!会うのが初めてじゃと言う事が申し訳ないのお。王様!それから、元との行き来ができなくなり、命からがら帰って来た行商に聞いた所、明国が壊滅した時の雷は、凄い物だったらしいです。なんだと?明国が壊滅したのか?自然災害とは恐ろしいのお。高麗に被害が及ばなくて良かった。それが…明国では既に六、七万の紅巾族が攻め入る準備をしていたとか?
翌朝。居残りに不満を滲ませた顔を、隠し切れないトクマンが、薄っすら目を潤ませて出立の列を見送っていた。前を行くテマンと、颯爽と馬を駆る王様、そのすぐ後ろにはチュンソクが張り付き、帰京の隊に混じっている。俺は、馬上のイムジャを眼前にしながら、一番後ろに着いていた——……いたのだが。新人隊士に紛れて行くのに、無事に都へ着くまでは、と、イムジャには迂達赤の隊服を着せた。髪を結い上げ、頭からすっぽりと外套を被せて顔を隠し、くれぐれもお静かに、と念を押した。あちこち痛くてお喋りする余裕は無い
【少し直接的な表現があります】【原作の雰囲気を大切にされる方にはお勧めできません】「きゃぁっ!ま、待って…!」チェ・ヨンの力強い手に半ば抱え上げられながら、自分の部屋へと引き摺り込まれた。いつもだったら、私が転んだりしない程度の足の運びを意識してくれるのに、今は驚くほどに乱暴な扱いをされている。大きな音を立てて扉は閉められ、足元にはがしゃりと鬼剣が放り投げられた。「…痛っ!」勢いのままに、突き当たりの壁に押し付けられた肩が痛む。チェ・ヨンはまるで逃がさないとでも言うように、私
沢山の枝の様な雲です。えっ?なにっ?ほら〜!やっぱり時間は考えた方がいいわよ?もう少し後だったら、寝室に忍び込んで覗く趣味の悪者で斬られてたかもしれないわ?うっ、ま、まあ…そうだな。驚かせてすいません。あーーっ!とおしゃま!うわぁ〜ん!ど、どうした?レン?いっぱいかあしゃまがいたいいたい。ちょっと、待ってられるか?まずは、父さまと母さまとレンの事を話さないと。ひっく、ひっく…あい…。ど、どういう事でしょうか?あっ!その指輪ですね?レンがとても気にしてたんで
チュンソクは慌ただしくしていた昨夜郡守の屋敷から戻った大護軍は不機嫌極まりなく眠っている医仙を大切そうに胸に抱き抱え医仙が使っている部屋に入ったきりだ宴から戻って来た兵士はテマントルベトクマンだけで何があったのか三人の話をまとめると宴で一服もられた妓生に扮した刺客がいた医仙が連れ出され貞操の危機だった医仙と部屋にいたのは迂達赤隊員だったしかも刺客は毒針を仕込んでいたことから徳興君の影が見え隠れするこれは大護軍も心穏やかに
とおしゃま!かあしゃま!こっち!レンちゃん!頼む!ウンスを…ウンスを…レンウンスが聴診器をあてた。まずいわ。心音が弱まってるし、子供達の心音も遅くなってるわ!何があったかは、後で聞くわ!一刻を争うわ!レン?できる?あい!レンがたしゅけます。こ、これは…いったいどういう事だ?同じ顔をしているが少し年をとったヨンとウンスと可愛い男の子…チェ尚宮さん!説明は後でします!涙でグシャグシャのヨンに向かってウンスが言った。ちょっとヨンさん!何があったの?まさか、またあの女が
イムジャ…四年経ちましたね。泣いておられませんか?考えたくないですが、辱めを受けておりませんか…俺はあれから、大護軍という官職を賜りましたが、そんな物は、いつでも返す覚悟です。全て勝ち戦でした。元の属国ではなくなりました。国境付近も落ち着いて来ましたが、まだ、元の者が彷徨いています。しかし、高麗の軍は強くなりました。何故でしょうか?年月が経つにつれて、もっともっと貴女が恋しくなります。今からあの木の元へ行きます。テジャン…今から戻るわ。届かなかった切実な想
翌日、美容室で綺麗にして、高級ブランドの水色のパターンレースノースリーブに白いジャケットを羽織り、ミニスカートと言う、お見合いには相応しくない服を選んだ。ドレスコードぎりぎりだが、レストランの常連だ。しかし、レストランがあるホテルは、チェグループの傘下だったとジンに聞いた。何を着ても綺麗なのだ。本当にお美しいですわ!髪色に良く映えます。足もスラリと長くて、羨ましいです。今日は、ショッピングですか?いいえ!お見合いです!ニコッと微笑む!えっ?では、ドレスの方が良
旦那様!警護の方々が来ました。そうか。これから、鍛える者達を見てろ!チュンソク!テマナ!支度しろ!稽古場へと行くと、50人程居た。まずは走ったり、鉄の塊のような物を持ち上げたりして準備する。それから、テマンとチュンソクが竹の棒で打ち合う。次々と倒しの繰り返しだ。その後、伏せて両腕で身体を起こす腕立て伏せを300回程、やってから、5人一組になり、背後から攻められた時のかわし方を一人ずつやるが、間違うと、また全員が腕立て伏せだ!連帯責任というやつだ。息を切らし
翌日、宣仁殿は、揉めていた。親元派は、勿論キチョルの味方だ。連れて来られた金髪の女性は、ノー!ノー!ヘルプ・ミー!と泣き叫んでいた。どうみても、嫌がっておるようじゃが?そんな事はありません。驚いているだけです。其方は、この天女の名前を知っておるのか?えっ?あっ、はい!ノ・ヘルプミです!王宮の裏に着いて、扉の外で聞いていたウンスは吹き出した。ウンス?言葉は?わかるのか?うん。良かったわ。英語なら、話せるから。バーンとヨンが扉を開けた。そこには、いつもとは全く違
家に帰ると子供達と遊んだ。そろそろ3ヶ月、首も座り、キョロキョロと見たり、身体を横向きにしたりする。お!もう少ししたら、寝返りできそうだな?えーっ!まだ早いわよ?ヨンがバンを抱き上げるとこの子達は、足腰が強いからもうすぐできるぞ?なあ?バン?あ~あ~と返事する。いいか?パパとママは会わなければならない人が居る。ちょっと遠くへ行ってくるが、ちゃんと呼ぶんだぞ?(はい、だいじょうぶです。)ん?わかるのか?ニコニコと笑うバン!今度はプンを抱き上げると(パパ、ママはや
叔母は現代の様子を理解してきた。何よりもヨンとジョン、テマンが生き生きとしており、ウダルチ以上の鍛錬を毎日やってくる者達にし、ジョンとテマンのコンピューターなる才能にも驚きながらも嬉しく思った。甥も嫁も子育てもしっかりとして仕事もこなし、幸せそうなのがよくわかった。自分も文字を覚え、コンピューターとやらも覚えたいという意欲が湧いた。車の免許も取る!と決めていた。高麗ではなかった不思議な気持ちだ。そして一番は、やはり四つ子が可愛くて仕方なかった。世話をするのが生き
無言のまま、兵舎に戻ったウダルチ。トクマン!なにゆえ余計な事を言った!だって…あの子、いい子だったから。ムガクシとしても腕が良かったし、極稀に兵舎にテジャンに会いに来た時は、テジャンも嬉しそうだったじゃないですか?あの許嫁だった娘は、テジャンとは別の男と会っていたそうだ。俺達が王様を迎えに行っているひと月程の間で、その男か、別の男の子供を身ごもり、そのまま婚儀を挙げるつもりだったようだ。チェ尚宮さんに聞いたので、本当の話だ!えっ?テジャンは、騙されていたと言う事で
ムン・チフがヨンの屋敷に滞在して五日程経った頃、鳩が来た。マンボ姐からだ。キチョルが牢から出された。国境が通れなくなる前に、元の断事官と徳興君が王に謁見してキチョルを出した。天女を守れ!王妃を救った天の医術は元にも知れ渡ったようだ。断事官が、天女に会いたがってる!元の断事官って、例の?ソン・ユ?ああ、そのようだ。天女は知ってるのか?あっ、まあ、詳しく知ってるんです。徳興君って、王の叔父で、毒使いで、ずる賢い奴で、断事官の高祖父の日誌に私の事と名前が書かれてるみたい
※王様、王妃様ファンの方は見ない事をお勧めします。高麗に行く日、ジンとリジン、テマナも行くとみんなで門を潜った。王命裏に着くと、ヨンとチュンソクは高麗の着物を着ていた。まずは典医寺に行った。チャン侍医は部屋にいるようだった。医仙!テジャン!チュンソクテジャン!シネ先生…侍医!俺の解毒薬は?はっ?忘れてました…確か、解毒薬を作ると行って帰ったはず!それが…王妃の懐妊を急げと言われ医仙に貰った紙の謎を解いていて…で、解ったの?医仙!もしや子が?そうよ!今度は双
それからウンスは、部下の人に頼んでビデオを借りて来てもらった。先日の銃の事件から、今の時代ではどんな武器を使っているのか、ビデオの方がわかり易いと思いヨンに渡し、これを見ると少し今の戦い方の役に立つかも?この俳優さんが好きなんだけどねと「THEK2」と言う物を受け取り、みんなで見る事にした。凄い!この時代はこのように戦う武器が違うのですか?国内で争ってる国もあるわ。でも、剣は使わないの。主演の男がカッコイイ!セヨンはボーッとなって観ている。ジェハ様…こ
手裏房宿から急ぎ王宮に戻ったヨンはアン・ジェを迂達赤兵舎に呼び迂達赤幹部らも集めると賛成事と徳興君義州郡守との黒い繋がり悪事の証拠となる書簡と証人を確保したことを知らせたまた監門衛でウンスに関する中傷が広まっており王宮に入るのを阻まれたこと凱旋で襲撃した賊を手引きした女を間もなくチェ尚宮が連行し秘密裏に牢へ入れることその際死んだことにしている賊の男に面通しさせることを告げた「どこに手下が潜んでおるかわからぬ故決して隊員にも口外するな