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フランツ・ペーター・シューベルトは、1797年生まれで1828年没のオーストリアの作曲家です。歌曲やピアノ曲の分野に特に名作を多く残していますが、交響曲の作曲家(シンフォニスト)としても実は重要な地位を占めていると、私は考えています。幾つかある未完に終わった交響曲にも言及すると少々話が複雑になってしまうので、今日番号付で称されている作品について、私なりの考察を述べていきましょう。#番号は国際シューベルト協会の現在の見解です#交響曲第1番ニ長調D-82/1813年交響
ロシアが誇る作曲家『Tchaikovsky/チャイコフスキー』。叙情的で流麗な旋律に華やかで効果的なオーケストレーション。バレエ「白鳥の湖作品20」や「ピアノ協奏曲第1番変ロ短調作品23」の他に「ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品35」「交響曲第6番ロ短調(悲愴)作品74」などが有名作品。鉱山技師(工場長)の次男として誕生し、1840年から1893年の時代を生きた。Tchaikovskyが同性愛者であった事も知られている。若き頃のTchaikovs
2020年の大作曲家生誕250年に寄せて、ベートーヴェンの交響曲全9曲の探訪を続けてきましたが、ここ数日は最後の巨峰「第九」の話題に入っています。三日前から各楽章を探訪してきましたが、今日がいよいよ最終回です。------------------------------------ベートーヴェン/交響曲第9番「合唱」を正格に聴く!・・・・・「第4楽章」解説・・・・・いよいよ合唱(と独唱)が登場する、終楽章に進みま
大作曲家の生誕250年(2020年)に寄せて、ベートーヴェンの交響曲全9曲の探訪を続けてきましたが、一昨日から最後の巨峰「第九」の話題にはいっています。そして昨日から各楽章を探訪しています。------------------------------------ベートーヴェン/交響曲第9番「合唱」を正格に聴く!・・・・・「第2楽章」解説・・・・・交響曲は、謂わば、オーケストラの為のソナタです。古典派に確立した多
2020年の大作曲家生誕250年に寄せて、ベートーヴェンの交響曲全9曲の探訪を続けてきましたが、昨日から最後の巨峰「第九」の話題にはいっています。今日から各楽章を探訪していきます。------------------------------------ベートーヴェン/交響曲第9番「合唱」を正格に聴く!・・・・・「第1楽章」解説・・・・・ベートーヴェンが確立した四部構成のソナタ形式、即ち、提示部・展開部・再現部・
2020年は、楽聖=ルートヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェンの生誕250年にあたりました。小学校高学年の頃からオーケストラを聴くことに強い興味を持つようになった私にとって、ベートーヴェンの交響曲の交響曲全曲を聴くことが先ず最初の目標でした。カラヤン指揮:ベルリン・フィルの来日演奏会で、ベートーヴェンの田園と第5というプログラムを聴いた時の情景は、まだ脳裏に鮮明に残っています。そして、このところ9曲の交響曲を番号順に探訪しています。写真:第7番&第8番ホグウッド指揮&アカデミー・
Opus4Studios:SCO,Dr.AnnaEdwards,Cond.-SerenadeinDMajorbyEthelSmyth"StrengthandTheArtOfDance"TheSeattleCollaborativeOrchestraperformsSerenadeinDMajor(1889)byEthelSmythFebruary11,2020,atRooseveltHighSchool
ベートーヴェン《交響曲第6番ヘ長調「田園」》讚!昨日の交響曲第5番に続いて「田園」にも触れておきましょう。###ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン###(1770-1827)交響曲第6番へ長調作品68「田園」初演:1808年12月22日ウィーン/アン・デア・ウィーン劇場交響曲第5番と共にこの演奏会で初演されたということですが、この演奏会は失敗であったと伝えられています。しかしその後に評価は直ちに高まっていったということです。時間的な規模と
Jポップは…歌謡曲!?この前作曲の授業でJポップにはサビがあるから歌謡曲と聞いて目から鱗でした…そういや海外の歌聞いていてサビ的なところがない曲多いなってというかJポップが全部歌謡曲、だとう!?と思ってなんか恥ずかしくなりました。歌って当たり前にサビがあるものだと思ってた…でもサビがあるものがそもそも歌謡曲だとしたら歌謡曲のイメージが昔風の曲…というものから今風のものまで全部歌謡曲なのかあ…ってなんだか恥ずかしく…気づかなかった自分にびっくりですがソナタ
2020年は、楽聖=ルートヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェンの生誕250年にあたりました。小学校高学年の頃からオーケストラを聴くことに強い興味を持つようになった私にとって、ベートーヴェンの交響曲の交響曲全曲を聴くことが先ず最初の目標でした。カラヤン指揮:ベルリン・フィルの来日演奏会で、ベートーヴェンの田園と第5というプログラムを聴いた時の情景は、まだ脳裏に鮮明に残っています。そして、このところ9曲の交響曲を番号順に探訪しています。写真:第4番&第5番ホグウッド指揮&アカデミー・
2020年は、楽聖=ルートヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェンの生誕250年にあたりました。小学校高学年の頃からオーケストラを聴くことに強い興味を持つようになった私にとって、ベートーヴェンの交響曲の交響曲全曲を聴くことが先ず最初の目標でした。カラヤン指揮:ベルリン・フィルの来日演奏会で、ベートーヴェンの田園と第5というプログラムを聴いた時の情景は、まだ脳裏に鮮明に残っています。そして、一昨日から9曲の交響曲を番号順に探訪しています。写真:第3番ホグウッド指揮&アカデミー・オブ・エ
2020年は、楽聖=ルートヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェンの生誕250年にあたりました。小学校高学年の頃からオーケストラを聴くことに強い興味を持つようになった私にとって、ベートーヴェンの交響曲の交響曲全曲を聴くことが先ず最初の目標でした。カラヤン指揮:ベルリン・フィルの来日演奏会で、ベートーヴェンの田園と第5というプログラムを聴いた時の情景は、まだ脳裏に鮮明に残っています。そして、昨日から9曲の交響曲を番号順に探訪しています。写真:第1番&第2番ホグウッド指揮&アカデミー・オ
2020年は、楽聖=ルートヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェンの生誕250年にあたりました。小学校高学年の頃からオーケストラを聴くことに強い興味を持つようになった私にとって、ベートーヴェンの交響曲の交響曲全曲を聴くことが先ず最初の目標でした。カラヤン指揮:ベルリン・フィルの来日演奏会で、ベートーヴェンの田園と第5というプログラムを聴いた時の情景は、まだ脳裏に鮮明に残っています。それでは、今日から9曲の交響曲を番号順に探訪していきましょう。写真:第1番&第2番ホグウッド指揮&アカデ
アントン・ルビンシテインのピアノ曲にはいくつかの特徴があります。1:メロディアスな旋律:ルビンシテインのピアノ曲は、美しい旋律が特徴的です。彼の作品はしばしば歌のような性格を持ち、耳に心地よく響きます。2:感情豊かな表現:ルビンシテインの音楽は感情豊かであり、しばしば情熱的な表現を含んでいます。彼の作品は悲しみや喜び、愛情などさまざまな感情を表現することがあります。3:技術的な挑戦:ルビンシテインのピアノ曲は、ピアニストにとって技術的な挑戦を提供します。彼の作品には、速い指使いや複雑
🦮美しい地球を旅するあなたへ🐎本格的な始動の週になりました。雨が降ろうが風が吹こうが待ったなし、今週だけで250人の初対面の生徒と会います。外国に居ると思って楽しみます(笑)🦮🐕🐕🦺この日にモーツァルトのカルテット第17番作品85の第4楽章に当たりました🎯慌ただしい、と言っても気品溢れる曲なのですが、当時の型通りソナタ形式でつくられたフィナーレアレグロ・アッサイ(非常に速く)慌ただしさが楽しく感じられるこのフィナーレ、ソナタ形式でこんなにも生き生きと振りきった
モーツァルトのピアノソナタハ長調K.545の練習風景の動画の続報です。ソナタ形式の展開部から再現部を黙々と練習しています。が、最近は上達した実感が薄い・・・。年とってから始めたらこんなもんなんでしょうね。でも、意外に思われるかもしれませんが、毎日の練習は楽しいですよ!週に一回やっているYoutubeの撮影だけが苦痛です。撮影中は緊張して力は入るし、集中できないし、すぐに間違えるし、良いことないです・・。まあモチベーションになるんで、毎週欠かさずに続けています。
憧れの…ベートーヴェンの「テンペスト」第3楽章これを初めて聴いたのは、高校一年生の時。「テーマ…綺麗」…思ったのも束の間、冒頭からずっと、絶え間なく16分音符が流れ続け、「なんてドラマティックな曲なんだろう」…そんな感動を覚えた、その記憶が甦りました。約7分の演奏所要時間。ソナタ形式です。でも、この「テンペスト」…ソナタ第17番。弾くにも聴くにも、やはり全楽章を通してでないと。そこにベートーヴェンの強い精神や、感情の変化、魂…を感じ、大きな感動を得られるから。作曲年は、1
英雄ポロネーズ(ヘ短調、作品53)は、ショパンの最も有名な作品の一つであり、ポロネーズの中でも特に壮大で力強い曲として知られています。以下は、英雄ポロネーズの分析です:1:構造:英雄ポロネーズは、通常のポロネーズの形式に沿っていますが、より複雑で壮大な構造を持っています。序奏(Maestoso)から始まり、主題の提示、展開、再現という一般的なソナタ形式に基づいています。中間部では、複数のテーマが提示され、劇的なクライマックスに向かって盛り上がります。2:音楽的特徴:力強いリズムと華麗
昨日までの記事で、マーラーの交響曲各曲についての私なりの考察・見解を披露してきました。あらためてマーラーの交響曲群を俯瞰してみると私の趣味的な視点が強いかもしれませんが、生涯を通してソナタ形式を暗示しているように思えてきます。先ず、全交響曲を作曲順に列挙しましょう。第1番「巨人」・・・・・・・管弦楽のみ第2番「復活」・・・・・・・+独唱・合唱第3番「夏の交響曲」・・・・+独唱・合唱第4番「天上の生活」・・・・+独唱第5番・・・・・・・・・・・管弦楽のみ第6番「悲劇的」・・・
マーラーの交響曲の紹介も7曲目になりました。第1番「巨人」で、青春の息吹とも言うべき門出を飾った後、第2番「復活」、第3番「夏の交響曲」と、声楽を伴う巨大な作品が続いた後、終楽章に声楽が導入されてはいるものの規模は小さくなった第4番「天上の生活」による過渡期を経て、いよいよ中期の器楽三部作と言われる第5番・第6番・第7番に進んできました。この第7番は、第5番と並んで5楽章構成で演奏時間は70分前後という規模ですが、趣はかなり異なる音楽です。第1楽章=マーラー流ソナタ形式
リヒャルト・シュトラウスの作品に、交響詩「英雄の生涯」という大作がありますが、このマーラーの交響曲第6番「悲劇的」は、マーラーの「英雄の生涯」であると私は思うのです。第1楽章(ソナタ形式)の第一主題に、過酷な運命に立ち向かう自分自身を投影して、第三主題(一般的には第二主題)で愛情たっぷりに妻=アルマを描き、第2楽章(緩徐楽章)では、束の間の平和な時間や祈りの信条が表出されます。しかし一方で、天才が持つ予感=予知性とでも言えるでしょうか、マーラーは、人生の中でも特に幸せだった
マーラーの交響曲の紹介も5曲目になりました。第1番「巨人」で、青春の息吹とも言うべき門出を飾った後、第2番「復活」、第3番「夏の交響曲」と、声楽を伴う巨大な作品が続いた後、終楽章の声楽が導入されてはいるものの規模は小さくなった第4番「天上の生活」による過渡期を経て、いよいよ中期の器楽三部作と言われる第5番・第6番・第7番に進んでいきます。この第5番は、5楽章構成の規模ながら演奏時間は70分前後で、明るいフィナーレを持つ明朗な曲調でもあり、またオーケストラのみで演奏できること
マーラーの交響曲についての記事を続けます。第2番「復活」、第3番「夏の交響曲」と、声楽を伴う巨大な作品が続いた後、「今度もまたどのような大作が誕生するのだろうか」という期待(と不安?)を抱きながら、固唾を呑んで初演に臨んだ当時のミュンヘンの聴衆は、大きな肩透かしを食らうことになったのです。第1番「巨人」とほぼ同じ程度の、演奏時間55分規模の4楽章構成の交響曲に落ち着いたのです。実際に、ミュンヘンでの初演では、終演後にブーイングが飛び交ったそうです。第1楽章は、“19世紀終盤
一昨日の記事で予告した通り、マーラーの交響曲についての私見を昨日から綴りはじめています。ベートーヴェン以降の作曲家の交響曲を作曲年代順に聴き進めていくと、その作曲家の音楽家としての彫琢が深まって行く様が浮き彫りになっていきます。ベートーヴェン然り、シューベルト然り、メンデルズゾーン然り、シューマン然り、ブラームス然り、ドヴォジャーク(ドヴォルザーク)然り、チャイコフスキー然り、ブルックナー然りですが、何といってもその圧倒的な量感や楽章数の変節や声楽の多岐にわたる導入等、マ
大人の生徒さんモーツァルトのピアノソナタを編曲した楽譜で練習しています。先ずはソナタ形式の説明それから原曲を聴いてもらいました。次は生徒さんの番!しかし、「いや〜、この曲が弾きこなせないんですよ〜」どれどれ?と弾いてもらうと符点のリズムが不自然でした🎵8分音符の音を入れる場所を意識し過ぎて強くなっていたので穏やかに子守唄のように…とお伝えして聴いていても楽なラインになりました🎵のリズムが出ると短くなるんだと焦りがち💦こんな時こそ力を抜いてリラッ
ドミートリイ・ドミートリエヴィチ・ショスタコーヴィチ(DmitriiDmitrievichShostakovich/1906-1975)の交響曲(全15曲)の探訪を先々週からアップしています。弱冠19歳で書いた<交響曲第1番>(1926)が大評判となって、国際音楽界に衝撃的なデビューを果たしたショスタコーヴィチは、その後はソヴィエト体制の中での葛藤の中でしたたかに創作活動を続けていきました。国威発揚讃歌的な作品で単一楽章構成による<第2番「十月革命」>と<第3番「メーデー
ドミートリイ・ドミートリエヴィチ・ショスタコーヴィチ(DmitriiDmitrievichShostakovich/1906-1975)の交響曲(全15曲)の探訪を先週からアップしています。弱冠19歳で書いた<交響曲第1番>(1926)が大評判となって、国際音楽界に衝撃的なデビューを果たしたショスタコーヴィチは、その後はソヴィエト体制の中での葛藤の中でしたたかに創作活動を続けていきました。国威発揚讃歌的な作品で単一楽章構成による<第2番「十月革命」>と<第3番「メーデー」
ドミートリイ・ドミートリエヴィチ・ショスタコーヴィチ(DmitriiDmitrievichShostakovich/1906-1975)の交響曲(全15曲)の探訪を7日(月)からアップしています。<交響曲第1番>(1926)が大評判となって、国際音楽界に衝撃的なデビューを果たした若き才能=ショスタコーヴィチは、1927年には、ソ連当局の一機関、国立出版アジアプロット局の委嘱作品として、前衛的な気概にも満ちた単一楽章構成による<交響曲第2番「十月革命に捧げる」>が作曲し、
ドミートリイ・ドミートリエヴィチ・ショスタコーヴィチ(DmitriiDmitrievichShostakovich/1906-1975)の交響曲(全15曲)を、今日から探訪していきます。CD:ショスタコーヴィチ/交響曲第1番&15番ウラディーミル・フェドセーエフ指揮/モスクワ放送交響楽団PonyCanyon/POCL-00351昨日にもアップしたこの写真のCDに収録されている、ショスタコーヴィチの出世作となった<交響曲第1番>は、レニングラード音楽院の卒業制作とし