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最近、映画「すずめの戸締まり」(2022)を見直す機会がありました。公開時に見て、ちょうどお世話になっている医師も感銘を受けていました。あれから1年半。この監督は隕石落下とか大雨とか(超)自然現象とともに人の営みを描き、この「すずめの戸締り」は地震を引き起こす地下エネルギーと常世の世界が圧倒的な存在感で観るものに伸し掛かってくる、そんな印象を受けました。で、2度目の鑑賞は別のことを想起して衝撃を受けた自分がいます。このところ齧る程度なのですが、免疫チェックポイント阻害薬や分子標
稀少がんである肉腫(サルコーマ)。脱分化型脂肪肉腫👀❓日本のサイトには十分な情報がほとんどありません😰日本における悪性軟部腫瘍(肉腫:サルコーマ)の発生頻度は年間10万人当たり3名程度と非常に少なく、他の種類のがんと比べて研究開発が遅れているがんの一つです。欧州、特にフランスではサルコーマセンターの体制が確立しており、各施設間のネットワーク化、稀少がんの集約化が進んでいます。【FNCLCC】フランスがんセンター連盟肉腫グループ、【TARPSWG】TransatlanticRetr
腫瘍精神科で処方された睡眠導入剤を(「眠れぬ夜」回避作戦参照)なんだかんだ言いながら適度に服用。それでも朝3~4時ごろには目が覚めるのでトータル睡眠時間は長くはなさそうですが安定してきたように感じます。ポイントは「眠くなってから布団に入る」ということらしい。それでも眠れない夜はやってきます。寝る前にテレビやスマホを見ないようにと聞きますが、自分の場合はほぼ関係なし。眠れない理由は別にあるからでしょうか。また頭から離れないことあったら「ベッドの中で考えず起きて紙に書き出す」とい
病の当事者の孤独感とはいかばかりなものでしょうか?うちのぐらは診断受けて治療手術を終えたあとネットで検索をずっとしていましたおいらはただ傍でそれを見ているだけ最上部と最下部はある程度見つかりましたが胸椎の方の人のものが見つからずその時に見つけて行ってきてと言われたのがたんぽぽの患者会です現在はプラリア注射をしながらチタンが折れないように生活をしています被爆を恐れながらも年2回の造影剤MRIをしています患部の補強に長いチタンロッドが入っ
2024年もう桜🌸の季節になってしまいました体調に変化なく昨年末のCT画像も問題無しで過ごしております今月末には血液検査の予約があります引越先での初めての桜自宅近くの桜並木です公園のチューリップも綺麗でした安定の
あたたかい気候に誘われ、ふらっとカフェに向かい、テラス利用もいいなあと思えるこの頃。カフェにいく理由を聞かれれば、自分が世の中のささやかな一部と感じられるからと答えるかもしれません。アメリカにおいてがんがよくなった人々に取材した本によると、生き方のキー・ファクターに'Increasingpositiveemotions'や'Releasingsuppressedemotions'とあり「感情や気持ち」が特記され、本人なりのイメージで自覚されていると感じました。不安から解放されること
いつの間にか100投稿となりました。眠れぬ夜は断続的に続き、現在はテレビではなく(眠れぬ夜とテレビ参照)ラジオをつけっぱなしにしています。最近、病気を持つ2人が職場で出会う映画を見ました。だんだん、少しずつ、何かが変わっていきます。それを「夜明け」に例えているわけですが、決して病が治癒する話ではありません。地球は自転しながら太陽の回りを公転します。朝昼夜がきて季節が移ろっていきます。そんなリズムの中で、2人がお互いを、そして周囲の人たちが状況を受け入れていく。長く眠れぬ
10万人あたり6例未満のがんは総じて希少がんと呼ばれ、症例の少なさが治療開発が進まない原因となっています。希少がんといっても「ひとつの病気として稀ながん」と共通の分子異常による「希少フラクション」の2つの考え方があります。前者は200種類近くあるといわれ、個々はがん全体の1%以下でもあわせると15~20%に……。腫瘍をよく診察する外科・婦人科にはGISTや子宮肉腫等があり、腫瘍に関わることが少ない整形外科や眼科にも悪性骨軟部腫瘍や網膜芽細胞腫がある。ーーいつもの症例にない!
昨年、運営ボランティアとして参加した小児がん啓発イベントのゴールドリボンウォーキングに今年も運営ボランティアとして参加することになりました!昨年の参加報告はこちら↓『ゴールドリボンウォーキング2023』小児がん啓発イベントのゴールドリボンウォーキング2023に参加してきました!今回は、一般参加者ではなく、運営ボランティアスタッフとしての参加ですゴールドリ…ameblo.jp今年は4/20(土)開催です!春のお台場をお散歩してみませんか一般参加のお申し込みは3/15(
通院時に行う血液検査。経過の中で検査項目(血管が大事4参照)が追加・変更となりました。悪性腫瘍があると血栓症のリスクが高くなることが分かっています。腫瘍自体が血栓を作りやすく手術や長期入院、薬物治療といった環境も影響するようです。定例でDダイマー(血栓の状況の目安)、APTT、PT(止血機能の目安)、CK(筋肉ダメージの目安)などが加わり、ダブルがんですので、より間隔はおきますがムチン系腫瘍マーカー検査も入ります。このあいだ診察で検査結果を受け取りました。「血液検査、問題ないですね。
マイクロ波は周波数300MHzから300GHzの電磁波で、用途として加熱があり(電子レンジが思い浮かびます)、ハイパーサーミア等の加温施術でも使われています(自分の腫瘍は血行性なので推奨されていませんが)。腫瘍自体にアプローチする治療では、ラジオ波焼灼同様、CT・超音波の画像を見ながら腫瘍に針を刺入してマイクロ波電流の加熱で死滅させる施術があり(現時点では肝臓部位のみ保険適用)、ラジオ波では難しい太い血管近くも適用可能で範囲も広いというメリットがあります。マイクロ波治療といってもマイ
お疲れです気がつけばもう2月後半、Timeisflying〜であります。先週は久々に海況良く🎣に行ってきました釣果は特筆するほどではない程度でしたが、たくさんの🐬が遊んでくれました。100頭以上の🐬に囲まれてしばらく糸を落とせなかったけど、癒されました前回書いたMRIの検査結果は異常なしということで取り敢えず一安心となりました。引き続きプレガバリンは続けて服用みたいです。先日、ピックアップの記事を見ていいねした方からお返しいいね頂きびっくらこきました。踊る大捜査線
採血で使用する「採血針」の太さは21~23G(ゲージ)と言われています(数値が上がるほど細い)。細ければ入りやすいようですが細くなるほど溶血のリスクが高まります。自分は血管が見えにくいようで、時間をかけて見つけてもらい、細い翼状針に変えて「チクッとしますよ」になることが多いです。CTやMRI検査の造影剤を入れる血管は太さだけでなく真っ直ぐな長さも必要です。だいたい3人目(ラスボス?)までお願いしてセッティングに1時間かかることも。通う回数を重ねた医療施設では、ベテランの方がわかるようになっ
※ディゾルブ=多重露光。最近の風景に記憶を重ね合わたメモです。セカンドオピニオンからお世話になっている専門医の医療施設は海辺にあります。通院には時間がかかりますが、リゾート地ということもありアクセスはそれほど悪くありません。なんといっても海に癒される場所。干潮・満潮があり天候や風によっても様々な表情を見せてくれます。そしてくっきりと躍動する波に既視感がありました。○十年前この地のホテルにバンケットのアルバイトで赴き、全面オーシャンビューの大宴会場で見た光景が今でも甦
気づけばまたもや1ヶ月もブログを更新してませんでした色々といっぱいいっぱいで自分のキャパの小ささを痛感します今回は、私が運営にも携わっている肉腫(サルコーマ)の会たんぽぽ2月のお茶会のお知らせです申込〆切は2月15日(木)です!会員にならなくても肉腫の患者さん・患者家族でしたらどなたでもご参加いただけます!病気のことを誰かに相談したい!誰かに話したい!でも、家族には心配かけたくないから話せない、友人・知人には病気のことは話したくない!そんな方にはぜひお
今回の船出(標準(的)治療にないッ!第10話参照)から帰還しました。治療は続きます。"Likeashipblownfromitsmooringbyawindoffthesea"ー"WhocansayifI'vebeenchangedforthebetter?"『WICKED/STEPHENSCHWARTZ』より新春記念獺祭です。第1話https://ameblo.jp/maru-chy/entry-12809937686.html
抗がん剤の副作用、発熱性好中球減少(FN)対策としてG-CSF製剤(グラン、ジーラスタなど)投与があります。治療サイクルに組み込まれるケースと血液検査結果で対応するケースがあり、前者は予防、後者は対処の印象。G-CSF製剤使用ガイドラインには、一次予防投与はFN発症高頻度レジメンのみ、発症後の次クールにおける二次予防投与も転移・再発のケースでは減薬や期間調整をまずは検討する(根治や術前・術後ケースは別)等の基準があり、対コスト(特に持続型は高額)も考慮して医師が判断するのではないでしょうか。
治療には、免疫、特にリンパ球の働きが大事(困った言葉「リンパ球」、困った言葉「免疫」参照)とされています。白血球内のリンパ球は免疫獲得に関与しますが、急性の細菌感染等に対応する好中球は炎症に動員される(その血管新生等の作用が悪性細胞にも影響する)など役割があり、数だけでなくバランスが重要のようです。それが免疫反応や炎症のマーカーであるNLR値(好中球数/リンパ球数)で正常値は1~2といわれています。近年、多くのがん種でNLR値が予後に関係することが分かってきました。自分の腫瘍は有用な
公益財団法人日本尊厳死協会の会報1月号を読みました。タレントの山田邦子さんとコロッケさんのインタビュー記事が載っていて、興味深かったのでメモします。邦子さんのお母様は、昨秋亡くなられたそうですが、インタビューは生前に行われたものでした。当時、邦子さんは、介護が必要になったお母さんが判断力もなくなって、日に日に老い、最期のあり方を子どもに見せてくれているんだ、「最後の学習」なんだと思って、ちゃんと送ろうと思ったとのこと。私の場合、「最後の学習」は息子にさせられたれど、今また、90
手術となると、患者はストレッチャーにのせられてガラガラと手術室に運ばれるイメージでしたが、実際は可能な限り看護師が付き添ってオペ室まで歩くが常のようです。談笑しながら手術室に到着。手術台に横たわりますが、ベッドではなく「台」なので幅が狭い!準備で体勢を変えるときも寝返すら打てない幅なので慎重に身体を動かします。ところで、手術室への持ち物にどの病院でも『歯ブラシ(セット)』がありました。全身麻酔手術では人工呼吸器のチューブを口から気管挿管します。歯がグラグラしていないかも事前に
<ここまでの経緯>・原発腫瘍摘出化学療法転移腫瘍へのアプローチ新しい船出となりました(標準(的)治療にないッ!第9話、セカンドオピニオン12参照)。予定を早めての専門医の受診で「手術をします」と告げられました。すでに専門医が執刀医の診察も交渉ずみで予約もスムーズ。今回の手術箇所は前から注視してきたところなので仕方ないと思う一方で、『度々オペを言い渡されるストレスは尋常ではないです』と叫びたい気持ちに苛まれます。でも専門医の迅速で熱意のある態度を前にしては
12月のはじめ川崎大師へ護摩祈祷に行ってきました肺への転移が発覚し抗がん剤の影響で歩くのも不安な中やっぱり生まれ育った川崎大師だ!と思い「オサル退散オサル退散」とお願いしてきました『消えた(◎-◎;)』いつも拙いブログにお付き合いくださりありがとうございます今日は少し嬉しいお知らせです先週のCT撮影の結果は主治医の学会の都合等もあり来週聞きに行く予定でしたが…ameblo.jpその時の御札を納め今回も護摩祈祷して頂きました今年は真夏の引越や転職でドタバ
12/22(金)クマの仕事についてゆく。クマ仕事中、ワイ車中待ち。終わってからジャスコにゆく。文具屋さんでステキなノートを買った。これは友達にあげる、手書きのエッセー本作るノート自分史的な。写真やイラスト、話してなかったエピソードなどをまとめて、渡したいんだ。中学卒業してから今まで、どんな進路をたどり、どんな暮らしをし、何が好きで何をやってきたか、こんな人に出会った、こんな嫌な事、面白い事があった、小学生の自分はこんなだった、など。今神戸に住んでる、中学時代の大親友に伝えたい事
12/22(木)午前中、岩手大学病院から電話がきた。やっと連絡きた来週の水曜日、受診になった。午前10:00くらい(12/17,夏の同窓会でナゼかヒットがくれた。なくなったすけ投げる。)だけど受診日前日、主治医から場所と時間の変更のお知らせ場所/岩手大学病院→内丸メディカルセンターに。時間/10:00→14:00に。盛岡駅ビルのフェザンには、リンツの専門店あるようで、せっかく盛岡市行くからぜひ行ってみたい
ようやく無事に仕事納めできました!今年の年末は、なんだかバタバタしんどかった💦そんなこんなでブログupが遅くなりましたが、12/23から肉腫シンポジウム2023のアーカイブ配信が始まってます!当日参加申し込みをしていた方に加えて、下記Linkから新規申し込みをすればどなたでも見られるようです【アーカイブ配信開始のお知らせ】JSTAR・肉腫(サルコーマ)の会たんぽぽ共同開催シンポジウム|日本サルコーマ治療研究学会-医師、研究者、患者さんが手を携え世界の肉腫(サルコーマ)
年の瀬が近づくとにぎわうのが文具売場のカレンダー・手帳コーナーです。来年のスケジュール手帳をチェック。ガントチャートやToDoがマンスリースケジュールに入った手帳にテンションが上がる!書き込むペンも楽しめるし。というわけで筆記具売場に移動。ゲルボールペンの新作や限定品、インクの新色に目移り。こんなふうに文具好きの自分。でも手帳の予定表は最初しか使わなかったり、ペンは家に待機する豊富な在庫があったりで『今日はやめときましょう』と天の声……。計画的に使いこなせず反省しきりだけど、最近は今
入院の内実は自分のかつての認識と随分変化していました。まず入院期間。国の方針もあり急性期病院ではその役割を終えると退院もしくは転院となります。外科系病棟では手術を含めて1週間ほどで退院される方も。早期退院を後押しするかのように術後リハビリが組まれます(手術翌日には立ってみましょうと言われたことも)。安静じゃないの?と最初は思いましたが、問題なければ動いたほうが経過良好につながるようです。手術が決まると周術期(術前・術中・術後)のチーム管理が始まります。術前の看護師面談では体調や
12/9(土)木曜日(12/7),訪問看護がきた時出血した肩のしこり本日の様子。マインパットに滲むくらい出血してまた
不安が大きかった提携病院での手術後、執刀医のアドバイスがあり(標準(的)治療にないッ!第9話参照)予定を早めての専門医受診。今回は経過注視の箇所を検討することは分かっていたので、病院に向かう間もずっとそわそわ。そのうち『退院したばかりなのに……』と半べそ状態に。検査後の診察。別の「気になるところ」もあるようですが、以前から注視している箇所の状態をCT画像を示して説明。「場所がよくないので早めに手術します。連絡をいれましたので受診してください」『はああ』そうなんですよね。実は待合室
精神腫瘍科で睡眠導入剤が処方されました(「眠れぬ夜」回避作戦参照)。途中で目が覚めるものの2~3時間眠れるときもあれば、タイミングを逃すと全く効かないときもあります。先日家で映画を鑑賞しました。固定カメラで切り取る会話シーンを特徴とするお気に入り監督の作品です。会話は延々と続き、少々記憶がとぶ瞬間が!!ハッとして目を開けるも画面はほぼ同じ(笑)。だんだんウトウトの頻度が増え……。気が付くと寝てしまったようで映画は終わっていました。そうでした。この作家は映画館でと