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監督オリヴァー・ハーマナス脚本カズオ・イシグロ原作黒澤明、橋本忍、小国英雄音楽エミリー・レヴィネイズ=ファルーシュ編集クリス・ワイアット撮影ジェイミー・D・ラムジー出演ビル・ナイ、エイミー・ルー・ウッド、アレックス・シャープ2022年度製作国イギリス上映時間1時間42分黒澤明の名作「生きる」を、ノーベル賞作家カズオ・イシグロの脚本でリメイクしたイギリス映画で、死から生の意味を問う、時代や国境を越えた普遍的なテーマは共通していますが、舞台や役者の違いで
このような状況でまさか観ることになるとは青天の霹靂父はあと10年は生きられそうだったのに。黒澤明監督の『生きる』志村喬の鬼気迫る熱演でつとに有名だ。初老の男性が公園のブランコを揺らしながら歌う♪命みじかし恋せよ乙女‥‥‥これをカズオ・イシグロが脚色、ビル・ナイ主演で撮られたそれが『生きるLiving』。英語にするとだいぶイメージが変わる。しかもこれは名詞私は違和感があるがLIFEのほうがよいかといえば短い期間命を燃やす話なのでやはりLivin
おはようございます。シャオズです。大学院2年生がはじまりました。また忙しくなっています。どの大学もそうでしょうが、私の学校も、授業のお試し期間があり、一度授業を試したうえで、最終的にとる授業を決めるのことができるのです。そこで、履修可能な授業数の上限以上に授業を試しているのですが、どの授業も面白くて、上限を越える分はもぐることにしました。いや〜〜、今期は少しゆっくり、観光などの遊びも入れつつ勉強しようかと思っていたのですが、想定外のことになりました。決めたのは自分なのですが、ね。
ガズオ・イシグロの本はそれぞれほとんど似たところがない。それぞれがそれなりに面白い。なのでこれも読んでみることにした。メモっておく(ネタバレ)。第二次大戦をまたぐ話である。舞台はロンドン、上海、そして最後の方に少し香港。登場人物は主人公クリストファー・バンクスのほかに、上海で暮らしていたときの幼なじみの日本人アキラと、両親とおじさんと呼んでいたフィリップという男性、社交会で知り合った女性サラ、警察の人、中国軍閥の首領など、そして養女にした孤児のジェニファーである。1.1923年、
『日の名残り』(「TheRemainsoftheDay」134分93年米監督ジェームズ・アイヴォリー)1958年イギリス。郊外に立つ一軒の屋敷は新しい主人であるアメリカの政治家ルイス(クリストファー・リーヴ)を迎えていた。亡くなった前主人のダーリントン卿(ジェームズ・フォックス)の代から執事を務めるジェームズ(アンソニー・ホプキンス)は、ルイスがアメリカから家族を呼び寄せると聞き、屋敷の人員不足に悩んでいた。そこへ、20年前に屋敷のメイド長として働いていた(旧姓)ケントン(エマ
よりみちねこです。映画エッセイを書きました。こちらからお読みいただけます。映画「Living」「生きる」〜生きることの本当の意味は?〜黒澤明オリジナル&カズオ・イシグロ英国リメイク版映画「Living」「生きる」〜生きることの本当の意味は?〜黒澤明オリジナル&カズオ・イシグロ英国リメイク版-ねことんぼプロムナード「生きる」という意味は……「Living」2022年イギリス監督/オリヴァー・ハーマナス脚本/カズオ・イシグロ原作/黒澤明「生きる」出演/ビル・ナイエ
いやはや何とも奇怪な前衛小説であった。まるでM.C.エッシャーの描くトロンプ・ルイユ的空間の中で、夢を見ているような気分なのだ。狐につままれたような、とはこういうのをいうのだろう。図々しくて、慇懃無礼な、さまざまな登場人物の長セリフが続くので、読みにくくはないが長い。939頁もある。一日が何日にも引き延ばされたように時間が延々と続くが、この頁数はわずか数日のことなのである。主人公は初対面の人と話しているうちに知り合いだったような気がしてくる。あらゆる場所にも既視感を覚えるが、扉などを通ると別の
『生きるLIVING』(「Living」102分22年英監督オリバー・ハーマナス)1953年のロンドン。市役所の市民課課長のロドニー(ビル・ナイ)は堅物な男で、部下からも煙たがられていた。そんなロドニー、ある日、医師から末期がんで、余命半年を告げられる。翌日、初めて役所を無断欠勤し、地方のリゾートで羽目をはずすが性に合わない。ロンドンに戻った日、偶然、部下のマーガレット(エイミー・ルー・ウッド)に声をかけられる。食事を共にするふたり。さて…。黒澤明監督作品『生きる』(1952年)を
夕暮れ時に子供たちが遊ぶ姿を見たことが?街角や路地裏で、母親が呼びに来ると子供はまだ帰りたくないと駄々をこねる。それが普通なんだ。独りで座ってる子よりずっといい。遊びに加わらず、何の感情もなく、母親に呼ばれるのを待ってる子よりもね。私もそうなっていないだろうか。それだけは避けたいのだ。生きることなく、人生を終えたくない。
月曜日のお昼休み、外を見たら土砂降りの雪。え?と思いましたよ。けっこうな勢いで雪がザーザー降っています。15時くらいから雪になるかも、と天気予報で言っていました。東京では大抵雨から雪になるパターンだから、帰り雨なの嫌だなぁ、と車で出勤していました。ところが、最初っから雪(多分)。そして、みるみる道路が白くなる。東京では車がバンバン走っている日中に道路が雪で白くなるなんてなかなかないですよ。早く帰りたい…。でも、まぁスタッドレス履いてるし…と職場は帰っても良い雰囲気でしたが、
画像引用元:eiga.com◼️原題:Living◼️原作:黒澤明「生きる」◼️脚本:カズオ・イシグロ◼️監督:オリヴァー・ハーマナス◼️出演:ビル・ナイ◼️2022年102分黒澤明監督の名作映画「生きる」を、ノーベル賞作家カズオ・イシグロの脚本によりイギリスでリメイクしたヒューマンドラマ。1953年、第2次世界大戦後のロンドン。仕事一筋に生きてきた公務員ウィリアムズは、自分の人生を空虚で無意味なものと感じていた。そんなある日、彼はガンに
忘れられた巨人カズオ・イシグロの『忘れられた巨人』を読みました!カズオ・イシグロの作品としては、初めて読んだものになります。忘れられた巨人奇妙な霧に覆われた世界を、アクセルとベアトリスの老夫婦は遠い地で暮らす息子との再会を信じてさまよう。旅するふたりを待つもhonto.jpあらすじ----------------------------------------------------------------------------------------------
カズオ・イシグロ2015年発行(原題TheBuriedGiant埋葬された巨人)本の最後に早川書房編集部の解説があり、そこにこんな一文があった。イシグロが繰り返し述べているように、『忘れられた巨人』は「本質的にラブストーリー」であり、ある老夫婦の冒険と愛を描く普遍的な物語として受け入れられている。しかし私の読後感は・・・アーサー王が武力を持ってサクソン人を追い払いブリトン人の国を作ったその後の世界。なぜか人々は過去に会ったことを忘れ(良いことも悪いことも)ぼん
AF(アーティフィシャル・フレンド/人口親友)と呼ばれるロボットのクララ視点で描かれた世界。本編はクララが見聞きした情報しか描かれない。社会制度等のマクロ的な説明は一切なく、読者はクララを通してこの世界を断片的にのぞくしかない。この世界についてすぐに分かる特異な点は「向上処置」という遺伝子操作の手術が存在し、それを受けた者と受けていない者で溝があるということだ。※以降は完全にネタバレ多くは語られない本作の世界について、いくつかの記載を取り上げて考察してみよう。①向上処置についてほとん
冬の暇な時期、またしてもガズオ・イシグロの本に手が伸びてしまった。中世初期のブリテン島[5世紀、ローマ帝国にゲルマン人の侵入が始まり、ローマはブリタニアを放棄した。5世紀半ば、ゲルマン系アングロ・サクソン人がブリタニアに侵入しはじめ、ケルト系先住民のブリトン人を征服同化した]を舞台とするファンタジーである。カズオ・イシグロの文章が秀逸なのか、翻訳が秀逸なのかはわからぬが、このぶっとんだ小説の世界に私はぐんぐん引き込まれてしまった。物語は寓意に満ちており、普遍的な問題を提起している。最後のどんで
おはようございます。今朝の気温は1℃と暖かい?日中は2℃予報の札幌です。また雪ですね~冬ですからね~。昨日の空。雲がおもしろい形だったが、風に流されすぐに変わってしまった。電線が邪魔でいいところが撮れなかったわ。☁本屋さんの📚文庫本コーナーへ立ち寄る。カズオ・イシグロの新刊があった。すでに映画化が決まっている。これは買おう!と思って、値段を見ると…1650円。あれっ、見間違いか?この厚さなら、800~900円だと思ったが…。しばし考え、そっと戻す。ハヤカワe
昨夜、1/2-1/5まで青山BlueNoteで行われたステイシーケントの東京での最終公演を観てきました。これまでステイシーのステージは東京で2回、そして昨年NYのBirdlandで、計3回観ました。今回はピアノが日系のアート・ヒラハラ、サックス、フルート、コーラスで旦那様のジム・トムリンソン2人の少人数構成でした。アート・ヒラハラさんはNYBIRDLANDのステイシーのステージで初めて聴きましたがとても端正な音を奏でるピアニストです。派手さは無くとても落ち着いた
カズオ・イシグロの小説を良く読みます。正直楽しい内容ではありません。表面は淡々として、実はダーク。人間の心の動きで一番繊細なところを深くついてくるのです。誰も悪くないのになぜか不幸、、、相当意地が悪いです(笑)カズオ・イシグロはStaceyKentに歌詞を提供しています。初めてStaceyKentを聴いたのは、10年以上前。1/20にライブを行う高円寺のアフターアワーズででした。聴きに行ったライブの休憩時間にかかっていたんです。普段英語の歌詞はよっぽど意識し
今年8月に発刊された、竹宮ゆゆこ氏の「心臓の王国」を読みました。(2023.12.4読了)510ページの長編で、読むのに少し疲れましたが、後半は意外な展開で面白くなってきました。臓器移植がテーマで、ノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロ氏の「わたしを離さないで」と似ていました。竹宮作品は「砕け散るところを見せてあげる」を読んだ感想を最後にリンクしています。ありがとうございました。心臓の王国Amazon(アマゾン)↓「砕け散るところを見せてあげる」
日本文学小説2023年私としては、沢山読ませてもらいました。村上春樹、東野圭吾原田マハ、西加奈子、小川洋子、カズオ・イシグロ、新川帆立辻村深月、和田竜、今村夏子さんなど・・2024また新たな感動に必ず巡り会えます。
ノーベル賞文学賞を受けたカズオ・イシグロの小説は既にいくつか読んでいるが、これはデビュー作であり、王立文学協会賞を受けている。この作家は長崎に生まれ、五歳の時にイギリスに移住したそうなので、長崎のパノラマが自らの原風景として脳裏にあったのかもしれない。不思議なことに、読み始めたら最初の一章くらいまでは既読感があった。作品全体に鬱々とした空気が漂っている。冒頭に、主人公の夫の葬式で帰宅した次女とのぎくしゃくした関係が描かれる。長女は家を出て、ひとりで暮らし、首吊り自殺をしていたことが語られる
風邪ひきました。しんどかったが、だいぶ良くなってきました。11月の読書〇旅する練習乗代雄介第164回芥川賞候補作千葉県の我孫子から茨城県の鹿島スタジアムまでコロナ禍の春、叔父と姪っ子(小6)が一緒に利根川沿いを歩いて旅する。〇クララとおさまカズオ・イシグロノーベル文学賞を受賞した作家さんの小説子供の成長を手助けするAI搭載のロボット・クララが、病弱な女の子の家庭に買い取られるところから物語が始まる。〇短編宇宙集英社文庫編
劇中でビル・ナイが歌うRowantreeゴンドラの唄〽︎生命短し恋せよ乙女〽︎ではなく、Rowantreeを選曲した意味が分かります。力強く生きることをメッセージに込めた映画「リビング」ノーベル賞受賞作家カズオ・イシグロ脚本主演ビル・ナイおやすみなさい
カズオ・イシグロさんのノーベル文学賞受賞作クララとお日さま/ハヤカワepi文庫ネタバレにならないよう注意して書きますが先入観なしに本書を読みたい方はここから先は読まないでくださいね✳︎✳︎✳︎✳︎︎✳︎✳︎︎✳︎✳︎︎✳︎✳︎︎✳︎✳︎AF(人工親友)として開発されジョジーの家庭に買い取られたクララ店頭で人間を観察していた時のことやジョジーとの出会いや生活などがクララの淡々とした口調で語られます語り口は「淡々と」ですがクララの言葉は思いやりに溢れて
アップルミュージックでステイシー・ケントの「Summerme,Winterme」を聴いています♫好きなボーカリスト、ステイシー・ケントの2年振りとなるアルバム。このアルバムはコンサートなどで、お客さんから好きな曲のリクエストを募った、コンセプトアルバムだそう。もちろん、好きな作家、カズオ・イシグロ作詞の「PostcardLovers」も入っています♫1曲目「SummerMe,WinterMe」エラ・フィッツジェラルド盤の次に好き5曲目「IfYouGoAway」8曲
『遠い山なみの光』カズオ・イシグロ読みましたこの話日本の長崎&イギリスの日本人悦子が主人公原作は英語なので訳した人の訳し方でかなり雰囲気が変わるよねいつも思うけどカズオ・イシグロの女心の複雑さを表現する力には驚かされます女ごころをうまく書く太宰治もすごいと思ったけどカズオ・イシグロもかなりすごいと思う読書中は男の人が書いた話だと忘れてしまうくらい時代の変わり目に価値観が変わった後の正解が
【カズオ・イシグロ】-2-イギリスの小説家《日本との関わり》両親とも日本人で、本人も成人するまで日本国籍であったが、幼年期に渡英しており、日本語はほとんど話すことができないとしていた。しかし、2015年1月20日に英国紙の『ガーディアン』では英語が話されていない家で育ったことや母親とは今でも日本語で会話すると述べている。さらに英語が母語の質問者に対して、「I'mprettyrocky,especiallyaroundvernacularandsuch.」など「言語学的には同
誰かのためだけの存在でも生きて、生きた。優秀な介護人、キャシー・Hは「提供者」と言われる人々の世話をしていた。そんな彼女が思い出すのは自らも育った施設ヘールシャム。そこは提供者を育てる場所だった。キャシーはヘールシャムでの奇妙な生活を思うが・・・わたしを離さないで(ハヤカワepi文庫)Amazon(アマゾン)${EVENT_LABEL_01_TEXT}ノーベル賞受賞もされたカズオ・イシグロの代表作。臓器提供のためのクローンとして育てられた子供たちの生活がその心理とともに丁寧
2023年第77回読書週間。10月27日(金)~11月9日(木)今日は外国の作家さんから10冊です。『悪童日記』/アゴタ・クリストフ『ふたりの証拠』/アゴタ・クリストフ『第三の嘘』/アゴタ・クリストフ『どちらでもいい』/アゴタ・クリストフ『海からの贈り物』/アン・モロウ・リンドバーグ『日の名残り』/カズオ・イシグロ『園芸家12カ月』/カレル・チャペック『動物農場』/ジョージ・オーウェル『アルケミスト』/パウロ・コエーリョ
『浮世の画家』カズオ・イシグロ読みました日本の戦時中の画家の話やはり最後まで読まないとテーマがわからない独特の構成で「わたし」による「語り」で物語は進んでいく戦時中の日本の物語は私の苦手分野映画『君たちはどう生きるか』もわかりにくかった日本が舞台なのに読んでいて『忘れられた巨人』(アーサー王の物語)よりも理解するのに大変だった原作は英語だよね外国人がこの本を読んで理解できる