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1989(平成元)年、当時29歳のイシグロの第三作として刊行され、ブッカー賞受賞作。『わたしを離さないで』と本作がノーベル賞受賞の大きな理由と言われている。1956年が「現在」であり、1920~1930年代の回想と行ったり来たりする。「現在」ベテラン執事である主人公が一人称で語る。複雑な構造でもないので、大変読みやすい。どこかで急転直下、大どんでん返しとか、秘密がベールを脱ぐ箇所があるのだろう、まだかまだか、と待っていた。というのも、『わたしを離さないで』では臓器提供を目的とし
久しぶりに街に出た。歯の調子が変なので(物を噛む時、ちゃんと噛めない感があって)、歯医者さんに診てもらいに行ったのだ。診断:歯を支える骨が後退している。(歯垢とか歯石の影響+疲労とかが原因とか。疲労って、加齢と≒なんだろうなぁ。)そのため、歯が揺れるので、歯が浮いている感が出ているのだろう。虫歯とかではないので、治療と言っても、歯磨きを丁寧にする。うがい薬で日に数回うがいをする。って自主努力で対応。ガリガリ歯を削るとか、歯茎に薬剤注入とかにならなくて良かった。良か
いろいろあったんですが、今回の改稿作業にきりが付きました。とはいえ、まだ私の手元で一旦仕上げただけで、ここからどうなるのかは全く分かりません。説明不足のせいで「なんでこうなるの?」「納得できない!」とお思いになる方が多いことに気づいてから、何が足りないか、何が必要かと考えて書き直したら、20ページ分も増えていました。大丈夫かな?「ただ幸せに、なりたかった」は、「小説家になろう」で募集された「小学館ファンタジーノベル&コミック原作大賞」という賞に応募し、マンガワン賞という賞をいた
阪急神戸線西宮北口駅ーアクタ西宮間の連絡橋でビッグイシュー日本版THEBIGISSUEJAPAN494号、495号を購入しました。どちらもおすすめします。(内容は号をクリック!)
自宅で仕事をしているとき、ランチの間はネットフリックスを見ることが多いのですが。何を見るか決めていないと、食べながら見る番組を探すだけで食べ終わってしまうのです。で、結局何も見ずにランチタイム終了。今日もそうだった。これって人生も同じだな~と毎回思うのですよね。何をするか決めて動かないと探しているうちに歳を取っちゃう。あああああああ!私ですね、、ランチ中は食べながら番組を探すことが多くても、ランチ後の90分間は好きな本を読むと決めているのです。早朝から仕事をしている自分への褒美タイムで
日本はあと数時間で年越しですね〜ヽ(*^ω^*)ノニュージーランドはもうすぐなのかな今年も1年間、ゆるゆる更新ブログにお立ち寄り下さいましてありがとうございました今年は振り返ってみてもあまりいい思い出がなく、(帯状疱疹とか、帯状疱疹とか、大事なことなので2回言いました)2回も罹った体調不良の話が多くて、ブログもお休みがちでした…それでも見捨てないでくださった常連さまたちには感謝の気持ちでいっぱいです。皆さまが素晴らしい新年をお迎えになれますよう、心よりお祈り申し上げ
2024年もお読みくださりありがとうございました。82冊の本と関連した映像作品を含め、今年も色々な世界を知る事ができました。個人的に…好きな作家は平野啓一郎さんとカズオ・イシグロです。本に書き込みや線を引いたりしませんが、確かに一冊の本を時間をおいて読み直すとまた、新たな感想を持ったり、新しい見方を発見したりと…自分自身の関心の記録になる…確かにそうだなぁ、と思います。来年も色々な作品を読んでいきたいです。よいお年をお迎えください。また来年もよろしくお願い致します。
たとえば、帰属が対立している島がある。それをどちらかの国のものかはっきりさせることが、記憶を思い出すことになるならば、思い出さない方がよい記憶もあるのだと思う。しかし、昔私はこの島に住んでいたけど、追い出されたという人もいるかもしれない。その人は忘れたくても、忘れられないだろう。一方、歴史上その場所で何が起きたのかを調べず、理解もしようともせずに、偽の歴史を信じ、その島の領有を正当だと考える人もいるかもしれない。後者の場合は、思い出すという言葉で表現すべきではなく、事実を忘却しているのだろう。
🐍巳年の生き方7日間プログラム発売33,333円(コンサル付き)🐍https://ameblo.jp/junko-485/entry-12879465364.htmlこの人凄い。どういう気持ちなんだろう?と、その気持ちを考えてみる。気持ちの想像です。時を忘れるほど楽しいものです。私もそうなりたいなと思い、できることがひたすら行動するわけです。何年かかろうが、そんなことは考えない。想像しながら動くのみ。すると、レベルの差はあれ叶うのです。あなたも、そうなっている人の気持ちを
最低気温が0℃、日中も10℃程度と乾燥した冷たい空気となりましたお肌がパリパリで、体じゅう痒いですこの週末は、カフェ訪問で夫と一緒に狛江にある「堀口珈琲」さんに伺いました。小田急線狛江駅から徒歩3分ほどで着きます。以前はもっと狭い店舗だったのですが、リニューアルしたみたいで、広くなっていてお洒落ながらも温かみのある空間でした狛江市は、日本で2番目に小さい市だそうです。ちなみに一番小さいのはどこかというと、埼玉県の蕨市なのですね~。珈琲
日の名残り(ハヤカワepi文庫)Amazon(アマゾン)昔買っておいたこの本を、ようやく読了した。この作家の名前を知ったのは1989年で、大学3年の時に友人が受講していたゼミの課題図書だったのだ。イギリス小説なのに日本人の名前というのは珍しいなぁ、と思い、いつか読んでみたいな、と思っていた。20世紀半ば、富豪の屋敷に務める老執事が休暇をもらい、かつて一緒に働いていた女性を訪ねるまでの旅程と回想が丁寧に描かれてゆく。雇い主に忠実であれ、という執事のモットー
2017年、ノーベル文学賞を受賞。日系英国人。本作は2005年刊。「提供する」というキーワードが序章から登場する。何を?という目的語が明かされないまま、子供達は健康な心身を保つ様に、社会から隔離された全寮制の学校で教育を受ける。一見、普通の教科を教える普通の学校の様に見える。次々と疑問が沸いてくる。●成人したら、何を提供するの?●生徒達はどんな出自、境遇なの?読み進めるうちにその疑問は早々にあっけなく解決していく。然し、最後まで答えが見つからなかったのが、これ。●な
【カズオ・イシグロ】-2-イギリスの小説家《日本との関わり》両親とも日本人で、本人も成人するまで日本国籍であったが、幼年期に渡英しており、日本語はほとんど話すことができないとしていた。しかし、2015年1月20日に英国紙の『ガーディアン』では英語が話されていない家で育ったことや母親とは今でも日本語で会話すると述べている。さらに英語が母語の質問者に対して、「I'mprettyrocky,especiallyaroundvernacularandsuch.」など「言語学的には同
【カズオ・イシグロ】-1-イギリスの小説家サー・カズオ・イシグロ(SirKazuoIshiguroOBEFRSAFRSL、漢字表記:石黒一雄、1954年11月8日-)は、長崎県出身の日系イギリス人小説家。1989年に長編小説『日の名残り』で英語圏最高の文学賞とされるブッカー賞を、2017年にノーベル文学賞を受賞した。KnightBachelor。ロンドン在住。サー・カズオ・イシグロSirKazuoIshiguro誕生:1954年11月8日歳)日本・長崎県長崎市
クララとお日さまAIを搭載したロボットのクララは、病弱な少女と友情を育んでゆく。愛とは、知性とは、家族とは?生きることの意味を問う感動作…www.hayakawa-online.co.jp《あらすじ》主人公は、AIを搭載したロボットのクララ。彼女は、AIロボット専門店で人間の子どもの「一番のお友達」として買ってもらうことを夢見ていました。他のAIロボット仲間と一緒にお店に並ぶ日々。仲間が次々と買われていく中、クララはとうとう、ある女の子のお友達として買われることに。彼女を買ったの
年間638本目(月間69本目)2023年公開洋画16位全111本中通算邦画9,259本洋画7,406本合計16,665本あの黒澤明の「生きる」を再映画化であり、しかも、話はほぼ同じでは圧倒的に黒澤に軍配はあがるが、日本であった黒澤映画の再映画化(「椿三十郎」や「隠し砦」「野良犬」などの大失敗に比べると)遥かに黒澤にはリスペクトはありしっかりと原作の話を丁寧に描いている点はいい。となると、当然、志村僑の敗戦、何もしない主義の役人ややもめで育てた息子と息
第171回(2024年上半期)芥川龍之介賞受賞作は2作品。「サンショウウオの四十九日」朝比奈秋「バリ山行」松永K三蔵今回も「文藝春秋」誌で読んだ。選考委員の山田詠美が「文芸評論家の栗原裕一郎氏が週刊新潮のコラムで(中略)授賞に主催者側の思惑が入り込んでいるとして、〈「今回は誰某シフトだ」といった下馬評がまことしやかに流れたりする〉(後略)」ってことを書いていた、と紹介して、否定していた。大きな賞だけに色々な噂が立つんだろうと思った。もちろん、真偽は分かる筈もないけど、“今回は誰某シフ
夕方7時のNewsで識ったのだが・・・、けふ(今日)は、彼の『ノーベル文学賞・・・』の発表日だったらしいが、受賞したのは、韓国の女性作家の『韓江(ハンガン)氏(53)・・・』と云うお方だったらしく、ここ10年以上も、その度に、『今度こそは・・・?!』と願って、彼方此方に集まって、その発表の瞬間を心待ちにして居られた『ハルキスト・・・』なる熱烈なファンの方々は、また今年も、何処かで溜め息を吐いて居られるのか・・・?上の画は、村上春樹氏の小学校時代の母校に集まって、受賞
グレゴリオ暦で年始から278日目(閏年では279日目)にあたり、年末まであと87日ある。====10月5日の記念日===【世界教師デー(WorldTeachers'Day)】国際連合教育科学文化機関(UNESCO)が制定。国際デーの一つ。1966年のこの日、「教師の地位向上に関する勧告」が調印された。(先生だって答えの出せない問題はある・・・。)【レジ袋ゼロデー】スーパーマーケットの業界団体である日本チェーンストア協会が2002年に、ゴミ減量のために買物袋(マイバッグ)の持参
数日雨が続いています秋雨ってやつですね段々と肌寒くなり洗濯物が乾きにくくなりました先日完読しました「クララとお日さま」長編でしたこんな分厚い📖正直!読み切れるの?わたし?少々抵抗がありましたが、、。図書借り出しを更新してやっと完読しましたなんとも可愛くてせつなくて感動したのですクララは人工頭脳を搭載した人工親友(AF)ですAFとはArtificialFriend子供のために開発されたAI搭載の友達ロボットです雑貨店のショーウィンドウに陳列されていま
「「日の名残り」カズオ・イシグロ著ハヤカワepi文庫」静かな心に染み入るような小説でした。物語は、ダーリントン・ホールと呼ばれる大邸宅の執事ミスター・スティーブンスが、かつての同僚ミス・ケントン(現ミセス・ベン)に会いに行く旅行の道程を、スティーブンスの一人称の形で進められていきます。旅行中、スティーブンスは、ダーリントン・ホールで起こった様々な出来事を思い出します。ダーリントン・ホールには、欧米の要人がやってきます。ハリファックス卿、チャーチル・・・そして当時精力的にイギリスで外交
私の好きな鞍馬の京佃煮やさん辻井のお弁当。ふきのサッと煮も一緒に購入しました。なぜかニンジンが食べたくてスティックで戴きました。赤みそとマヨネーズのディップで。そして今回の残り物はー、なめこのお味噌汁です、が、絹豆腐は新たに追加しました。戴く前に半分残っていたねぎを小口切りにして全部載せました。うなぎ山椒煮、かきとあさりの山椒煮、そして山椒じゃこです。美味しいのですよね。ニンジンスティックとお味噌汁を戴いたらすでにお腹が一杯になりましたが、、、さて、ノーベル文学賞を受賞するま
米津玄師さんのインタビュー番組を見ていて、彼が種田山頭火とカズオ・イシグロを好きだと知りまして、ああと納得しました。何なら、そうなの、私もそうなのよと嬉しくなりました。高校生の時に分け入っても分け入っても青い山うしろすがたのしぐれてゆくかどうしようもない私が歩いているを朝勉の時に知った時から、このさびしさと孤独が自分のことのように腑に落ちました。静謐な世界とこのぐちゃぐちゃな世界とその中の孤独とそこを愛おしみながら感傷に流れない個を見事に言葉とメロディーに。言葉がとても美しい。
先日、夕方5時半頃から急に台風のような大雨と雷が発生。しかもこれが夜の9時頃まで続いた。コッチはもうガクガク・ブルブル。もちろん外には出ない。屁のカッパのカイザーと後で固まるコッチ固まるコッチの横顔アップ固まるコッチの後でボクもなにげに不安そうさて、最近はドラマが主流で、映画は見なくなった。オカンが弟家に行ってルンルンの私は、本日は好きな映画をご紹介したい。1.不気味系MulhollandDrive(マルホランド・ドライブ)TwinPeaksで
24年8月15日読書の時間〜【カズオ・イシグロ】忘れられた巨人〜中世ヨーロッパ…老夫婦が息子の住む村を訪ねる旅に出る道中で出会う"鬼に噛まれた少年"、"復讐を心に誓う戦士"そして"使命を帯びた老騎士"…竜や鬼、異世界の獣達が存在する世界は"霧"により人々の記憶が断片的に奪われる世界でもあった難解な一冊であった…tarezo…(^。^)y-.。o○忘れられた巨人Amazon(アマゾン)
「祈り」とは?カズオ・イシグロ著『クララとお日さま』読了。久しぶりの小説でした。別れがきちんと描かれている話が好き。別れのタイミングに適切に傷つき悲しみ、涙を流してこそ次に進める気がする。自分のために祈ることは他力に思えてあまりしないのだけど祈りは誰かのためにできる最たるもの。相手を思う愛情が「祈り」になる。本気でそれを思うことに意味があるんだろうな。今日も、誰かの幸せを願って祈ろう。映
季節は夏、ジリジリと陽がさして湿気もなくカラッと暑く最近は40℃近い気温になることも当たり前ですね今日の名古屋の最高気温予想は39℃でした。あ、書き損じていたのですが愛知県在住なのです😃と言っても病院は年がら年中エアコンが付いているので四季など風景でしか判断がつきません。私のいる病棟は一階かつ開放病棟なので出ようと思えば外に出る事ができるそれなりに自由のきく場所ではあるのですが何せ私夏がこの上なく嫌いなのです、暑くて仕方ありませんし汗がかけない体質なので体温が一度上がるとなかなか下がらず外に
24年7月29日読書の時間〜【カズオ・イシグロ】日の名残り〜1989年出版(英国)、同年ブッカー賞受賞日本では1994年に刊行映画化もされており主演はアンソニー・ホプキンスとエマ・トンプソン英国、名門貴族の屋敷で執事を務めてきた男が人生で初めての旅に出る道中思い出すのは自らが務め上げてきた仕事と出逢った人々男の矜持と自負…最後に流す涙の意味は…tarezo…(^。^)y-.。o○日の名残り(ハヤカワepi文庫イ1-1)Amazon(アマゾン)
「プロジェクト・ヘイル・メアリー」(アンディ・ウィアー著)を読んで、「クララとお日さま」(カズオ・イシグロ著)を創起してしまって、再読し始めたのだけど、その他に、「はるかなる朝」(星野宣之著)「忘れられた巨人」(カズオ・イシグロ著)「タイタンの妖女」(カート・ヴォネガット・ジュニア著)も創起した。読んだ本は、私の中で、編み込まれて繋がって、一織りの綴錦になって行く。私は、その綴錦を探索するために、本を読んでいるような気がする。
最近、図書館で借りてきた本です。タイトルもカバーのイラストも絵本のようクララが主人公で語り手。クララは、「AF」と呼ばれる、AIを搭載した人型ロボット。病弱な少女との友情の物語で、どんどんその世界に引き込まれていきます。ドキドキそしてラストシーンは、語り手のクララの、というより、読み手の私達の目線のような気がしました。そうでなかったら、せつなすぎるので…沈んだ気分のままではいられないので、”人型ロボット”つながりで、益田ミリさんの、『ミウラさんの