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与太郎の倫理学〜アリストテレスと談志が導く自由の境地〜👆️林家“与太郎”木久扇・師匠『肯定的引きこもり』を考えてみたい。そんなのあるかよ、というツッコミは一時保留。「与太郎の了見」的解釈でのドロップアウトは、何もリタイアしたシニア世代だけの特権ではない。現代、世間から「落伍者」の烙印を押されている「引きこもり」の若者たちの中にも、この美学の継承者がいる。ここで定義したいのは、社会への恐怖から部屋に逃げ込んだ弱者ではない。社会のシステムを冷徹に見つめた上で、「あんなくだらないラットレースに参
アリストテレス先生が教えてくれること〜与太郎の了見〜かつて立川談志師匠は、落語界の不世出の天才として、こんなことを言っていた。「……世の中は大抵『働かざる者食うべからず』なんて正論を吐く。だがねぇ、与太郎の了見ってもんがある。与太郎ならこう言い返すんだ。『じゃあ、俺は食わない。そのかわり、働かねぇで暮らしてら……』って」これが与太郎の了見。この言葉の重さと凄みとに、私は最近になってようやく気がついた。この夏、しばらくどこか気持ちがふさぎ込んでいた。救いを求めるように『ニコマコス
第一巻第十五章「5つの外部的証拠」を使いこなす弁論術――非弁論的説得(アテクラ・ピステイス)説得の技術には、自らの論理や品性によってイチから組み立てる「内部的説得」とは別に、最初から存在する「外部の材料」を活用する説得が存在します。これを弁論術では「非弁論的説得(弁論術本来に属さない説得)」と呼び、主に法廷や紛争の現場で用いられます。その材料は、次の5つに分類されます。【法廷で用いられる5つの外部的証拠】1.法───────成文法と「書かれていない法(自然法)」
アリストテレスが教えてくれること〜仕事をしない与太郎は悪か?〜2年前に定年退職した。よそからも内側からも収入はない。お金はどこからも湧いてこない。いまさらわずかな金のために外へ出て働く気も、さらさらない。好きでもない他人の輪の中に入り、嫌な思いをしながら我慢して、気を使うことは絶対にしたくない。そんな生活は40年近くしてきたのだから、もう勘弁だ。それでも通念としてベストなシルバーライフは、社会貢献の欲求を満たしつつ無理のない仕事をさせてもらい、結果として小遣い程度の手取りが得られる生き
第一巻第十四章「より大きな不正行為」とは何か――罪の重さを測る多層的な基準裁判や議論の場において、「その不正行為がどれほど重大なものであるか」を証明することは極めて重要です。同じような罪に見えても、文脈や動機によって「罪の重さ(不正の大きさ)」は劇的に変わります。アリストテレスは、不正行為の重大さを測る基準を単なる「被害金額」だけに求めません。内なる動機、被害の性質、社会的影響、そして「書かれた法・書かれていない法」という多角的な視点から、何がより巨大な不正となるのかを整理していま
第一巻第十三章「不正行為」の分類と規範――法律・意図・そして「公正さ」とは何か裁判や論争の場において、「何が正しく、何が不正なのか」を判断するための基準を理解することは欠かせません。正しさや不正を正しく捉えるためには、基準となる「規範(法)」の性質、被害がおよぶ「対象」、そして行為者の「内面(意思)」という3つの軸から整理する必要があります。1.規範の二大分類:「特有の法」と「共通の法」正しさ(正義)と不正を規定する規範には、大きく分けて2つのレベルが存在します。【
第一巻第十二章「不正行為」の動機と心理構造――誰が、なぜ、誰をターゲットにするのか裁判や弁論の場において、「人間がどのような心理状態のときに不正行為に走るのか」、そして「どのような人物がそのターゲットになりやすいのか」を理解することはきわめて重要です。人間が罪を犯すとき、そこには必ず「自分なら逃げ切れる」「相手なら訴えてこない」という冷徹な計算と条件設定が存在します。ここでは、不正を働く者の動機と、狙われやすい被害者の特徴を体系的に解き明かします。1.人が不正を決意する「3つの
心身の健康ヘルスケア・パーソナルコーチのリアル・サイエンスドクタ—崎谷です。◆TUEETニュースレター◆『プラトンの五元素宇宙論』⭐️プラトンの『ティマイオス』における五元素宇宙論――幾何学が織りなす宇宙の秩序古代ギリシアの哲学者プラトン(Plato,紀元前427-347年頃)が著した『ティマイオス(Timaeus)』は、西洋思想史において最も影響力のある宇宙論的著作の一つです。この対話篇において、プラトンは独創的な幾何学的元素理論を展開しました。それは、四元素説に正多面体という
第一巻第十一章「快楽」とは何か――人間の行動心理を動かすメカニズム弁論において相手を説得し、人の心を動かすためには、「人間は何に快楽を覚え、何を苦痛と感じるのか」という動機づけの心理を深く理解しておかなければなりません。人は本質的に「快楽」を求め、「苦痛」を避けるように行動するからです。ここでは、快楽の本質とその発生メカニズム、そして人間がどのような対象に快楽を感じるのかを体系的に解き明かしていきます。1.快楽と苦痛の基本定義まず、快楽と苦痛を次のように定義することから始
第一巻第十章「法廷弁論」――不正行為を見抜き、裁くための動機解明と論理1.法廷弁論(告発と弁明)の核心と3つのアプローチ裁判や法廷の場において、相手を告発(批判)したり、自分を弁明(防御)したりするロジックを組み立てるには、共通する「前提条件」を分析・理解しなければなりません。具体的には、事件や人間関係のトラブルを次の3つの視点から考察することが、論述を組み立てる出発点となります。【不正行為を分析する3つの視点】1.どんな動機から不正を働くのか(行為の「原因」)
■■【一口情報】アリストテレスと論理思考3月7日は、ギリシャの哲学者アリストテレスの命日です。アリストテレスはプラトンの弟子であることも、またソクラテスやプラトンと共に、欠かすことのできない哲学者です。自然研究面での業績が大きいだけではなく、イスラム世界での思想上の影響が大でもあります。高校の時の世界史の先生が、大変ユニークな先生で、歴史上の逸話をいろいろと話くれました。ギリシャのアゴラに行かれた方はご存知でしょうが、弟子たちと廊下を歩きながら議論を
第一巻第九章「演説的弁論(称讃と非難)」――人の価値を高め、心を揺さぶる言葉のフレームワーク1.演説的弁論の目的:なぜ「徳」と「美しさ」を論じるのか人を称賛(賞賛)したり、非難したりする場面で用いられる論理の技術を「演説的弁論(エピデイクセイス)」と呼びます。この弁論において、話し手が目指すべきゴールは「徳(道徳的卓越性)」と「悪徳」、そして「美しいもの(立派なもの)」と「醜いもの」を明確に提示することです。なぜ、これらを理解することが説得において重要なのでしょうか。理由は
第一巻第八章「国制(政治体制)」から理解する説得と意思決定のメカニズム1.なぜ「国制(政治体制)」の理解が説得に不可欠なのか誰かを説得し、適切なアドバイスを与えるうえで、最も重要かつ効果的なアプローチがあります。それは、相手が属する「国制(政治体制)」の特質を深く理解し、その習慣、法律、そして彼らにとっての「利点(利益)」を正確に整理することです。なぜ、国制の理解が説得の鍵を握るのでしょうか。理由は大きく2つあります。第一に、「人は自分に利益をもたらすものによって説得され
第一巻第七章「より大きな善・利益」を証明する比較と説得の論理1.なぜ「より大きいか」を論じる必要があるのかビジネスや政治、日常の交渉において、「双方にメリット(利益)があること」自体は互いに認めているケースが多々あります。しかし、実際の議論で決定的な焦点となるのは、次のような問いです。「では、どちらの選択肢の方が、より大きな利益をもたらすのか?」提案を成功させ、相手を説得するためには、単に「よいもの(利益)」を示すだけでは不十分です。「AはBよりも大きな善(利益)で
第一巻第六章「よいもの(利益)」の正体――人を説得する論理のフレームワーク1.なぜ「よいもの」の定義が必要なのかビジネスや政治の現場で相手を説得し、特定の行動を「促す(提案)」あるいは「止めさせる(制止)」とき、私たちが狙いを定めるべきゴールは何でしょうか。その答えは「利益(メリット)」です。人は「目的」そのものについて議論するのではなく、「目的に達するための手段」について議論します。そして、その手段が実行価値を持つのは、行動する人に「利益」をもたらすからにほかなりません
第一巻第五章幸福――あらゆる選択が目指す「人生のゴール」1.なぜ「幸福」がすべての基本なのか個人であれ、社会という集団であれ、人間には誰しも「これが目的だ」と目指しているものがあります。私たちが日常で何かを選んだり、あるいは避けたりする判断は、すべてその目的に向かっています。その究極の目的をあえて一言で表すなら、それは「幸福」、あるいは「幸福を構成する要素(幸福の部分)」にほかなりません。政治の場であれビジネスの場であれ、人を説得する言葉はすべて「幸福」に関わっています
昨日は北海道科学大学へ行きました。北海道科学大学のルーツは1924年に開設された北海道初の自動車教習所です。その教習所で教習車として使われていたのが1926年製のT型フォードでした。法人創立100周年記念事業の一環として、この歴史的車両を再び走らせる「T型フォード再生プロジェクト」が立ち上げられました。話には聞いてたんですが、実際見てみるとめちゃくちゃカッコ良い。良いものを見せてもらました。北海道科学大学に行ったのはT型フォードを見るためじゃなくて、日本生産管理学会で辻野グループの事を
第一巻第四章議会弁論――未来を動かす「5つの国家戦略」1.議会弁論の対象――私たちが選択・コントロールできる「未来」政治の場において、人が他者に「提案(助言)」を行ったり、「制止(反対)」したりするのは、一体どのようなテーマについてでしょうか。議会で審議される対象は、「人間が自分の力で左右できる可能性のある未来」に限られます。利益や損害に関わるすべての事柄が議会で議論されるわけではありません。以下の3つのものは、議論の対象から明確に除外されます。必然的に起きること
概括精神を失った絵画は、絵画ではない。プラトンに基けば、絵画は批判されるべきである(『国家』)。アテナイ人は全て、ドクサに打ち勝ち、アレテイアを体現すると、アリストテレスは言う(『アテナイ人の国制』)。森本草介や鴻池朋子の画風には意味が無かった。見当がつけられない程度で画家の才能があることはない。同様に、柳澤あやかの学習には、顕著な欠落がある。『知覚の現象学』は、不十分な形で終わっているが、実在たる言語と言語の使用者の関係に横たわる相違を、現象として吐いて捨てた、比較的古い論究であ
第一巻第三章弁論術の種類――3つの「目的」「時」「対話構造」1.弁論術を決定づける「聴き手」の3つの分類弁論術には、明確に3つの種類が存在します。なぜ3つに分かれるのかというと、スピーチを聴く「聴き手(ターゲット)」のタイプが3つ存在するからです。そもそも議論という営みは、「語り手」「主題」「聴き手」の3つで構成されますが、その中で最も重要な最終目標は「聴き手」にあります。聴き手の役割は、大きく分けて2つしかありません。単なる「見物人(観客)」か、何らかの決断を下す「
第一巻第二章弁論術の定義――「説得」を科学する構造と技法1.弁論術の定義――あらゆるテーマで「説得の手立て」を見出す能力弁論術とは、一言で言えば「どんなテーマであっても、それぞれの状況に応じた『可能な説得の方法』を見つけ出す能力」です。これは、他のあらゆる学問や技術にはない、弁論術だけに与えられた特別な機能です。たとえば「医学」であれば健康や病気について教え、「幾何学」であれば図形の性質について教え、「算術」であれば数について教えます。つまり、一般的な技術は「自分の専門
第一巻第一章序論――真の「説得の技術」とは何か1.弁論術と弁証術――誰もが日常で使う「思考と対話の技術」「弁論術(発言によって人を納得させる技術)」は、「弁証術(問答によって真理を追究する論理的思考法)」と深く結びついています。なぜなら、この二つが扱うテーマには特定の専門知識が必要なく、誰もがアクセスできる普遍性があるからです。私たちは日々の生活の中で、意識せずともこの両方を使っています。相手の意見を吟味したり、自分の主張を補強したり、あるいは自分を弁明したり、誰かを責め立て
ソクラテスの弟子プラトン、そのプラトンの弟子がアリストテレス。そのアリストテレスの言葉から。知れば知るほど、何も知らないことを知る。まさにその通りなのですよね、これ。ザッツライトなのですが、まさに自分への戒めとして受け止めました。だから書いておいたってところです。今日は残業となり、くったくたでもう眠いです^^;最近睡魔がすごい。睡魔くんとは、闘って闘ってなんとかクリアして、毎夜、手書きノートと向き合ってますが、今夜は早く寝てしまいそう。。。笑でも、決めたとこ
おはようございます8月24日は関西地方では「地蔵盆」の日ですね。私の住んでいたところではお寺ではなく「子供会」で地蔵盆の行事をしたのでどの宗教の子供でもみんなお菓子がもらえました。さて世界的には8月24日は・・西暦79年8月24日、イタリアのヴェスヴィオ(ベスビオ)火山が突然大噴火を起こし、麓の古代ローマ都市ポンペイが約6〜8メートルの火山灰や軽石に覆われて一瞬にして埋没した「ポンペイ最後の日」とされている日です。ポンペイはナポリの近くです。↓ベスビオ山は国立公園にな
哲学の未解決問題は、結局のところ、あらゆる議論や証明を行うためには、まず前提となる対象の「定義(本質が何であるか)」が明確に合意されていなければならない、というアリストテレス以来の考え方にあると思われる。これがカントールの素朴集合論の「私たちの直観または思考の対象であり、はっきりと区別できるもの(要素)の集まり」という集合の定義に行き着く。そこで「心とは何か」「存在とは何か」「知識とは」など、定義すること自体が難問になる。こうした難問は、関係性を基本とした圏論によって解決されるのに、なぜ素
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世界中の“かしこい”を、ぜんぶ動ける力に変えてやるニゃ!https://www.snowlion.co.jp/blankきょう、会社概要のページを、まるごと新しくしましたニゃ。借りものの言葉を、ぜんぶ返して。白獅子が本当に信じていることだけを、掲げ直したニゃ。その真ん中にあるのが、この三つの言葉。一つずつ、話させてほしいニゃ。◆そもそも―かしこい知恵を、埋もれさせないために創業したニゃ!人類の知の大半は、書かれた瞬間に眠りにつくニゃ。―哲学者ポランニーは言ったニ
いつもありがとうございます。徳尾です。YouTubeチャンネルAreteonEpisode4より前回『映画のようなファンタジーアニメAreteon-アレテオン-YouTubeチャンネル開設』という記事を書きました。「アニメも作ってて、遠隔ヒーリングもやってて、カウンセリングやコーチングもやってて、ビジネスコンサルもやってて、ホームページ制作やアメブロのヘッダー画像やCSSのデザイン、フライヤーや名刺の作成、LINEスタンプ制作もやってて、
439回このブログは何だ?と思う方は、2024年12月3日付の第1回か2026年5月28日付の第400回をお読みください。第5章訓話と金言A一般的な見解と忠告「一私はアリストテレスが『ニコマコス倫理学』で何かの折に表明した「賢者は快楽を求めず、苦痛なきを求める」という命題が、およそ処世哲学の最高原則だと考える。この命題の真理性は、すべて享楽とか幸福とかいうものが消極的・否定的性格のものであるのに反して、苦痛が積極的・肯定的なものだという点に基づく真理性である。」
IQの高さを誇る愚弄者の言葉。EQ。推し量ることの多様性を語る探求者。三つの頂点を結ぶ可動域はIQを超えてEQを主体とする者たちに学べと伝えることなく学びを与える。ソクラテスとアリストテレス。面白き問答の連続。答えを出すのではなく答えを出す過程を楽しむ。自由枠は弟子のタワーを作り上げる。問答必要の弁を立てて。結果に囚われない心。知より尊き者。無をつけて無知となす。人生の良き日に。