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二日連続で思わず近頃の中学生を連想させる一文が、朝日新聞の鷲田清一の「折々のことば」にあった。「自分が理解できないものは全部悪だって決めつけたほうが楽だもんね」(原田ちあき)「「同じところ」を答え合わせ的に探すだけだともったいないな」(柴崎友香)もちろんそうじゃない中学生もいるが、今の中学校の教室の中ではどうもこの2つの一文にドンピシャである中学生が目立つ。少なくとも私はそう思う。自分が興味のないもの、自分が好きではないもの、自分が理解で
先日、この拙ブログがレギュラーで紹介している朝日新聞の鷲田清一「折々のことば」に素敵な随筆が紹介されていた。いわゆる銭湯、街のお風呂屋さんで、見知らぬ若い女性から「衿を剃ってください」と声をかけられる。その若い女性は明日お嫁に行くという。結婚前夜に街のお風呂屋さんで見知らぬ人に声をかけ、「衿を剃ってください」と言わねばならないその若い女性のいる環境、経済的状況………なんとも言えないものがこのお風呂屋さんのやりとりから読み手のこちら側に伝わっ
さて、前回『京都の喫茶店』でちらっとでてきた鷲田清一先生の『京都の平熱』私自身何度も読み返してきた本ですので、今回改めて紹介します。『京都の平熱』(鷲田清一、講談社)京都の平熱ーー哲学者の都市案内(講談社学術文庫)[鷲田清一]楽天市場${EVENT_LABEL_01_TEXT}鷲田清一氏は哲学者でありながら一般向けの本も沢山書かれているので、ご存じの方も多いかと思います。1949年、京都生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。関西大学教授、