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1511権太はお前(めえ)の家のもんだ。五代目(幸四郎)のもんだ六代目尾上菊五郎昭和の歌舞伎役者、二代目尾上松緑の父、七代目松本幸四郎は、三男松緑が15歳の時、名優菊五郎に預けた。以後、菊五郎がつける稽古に一切口を挟まなかった。「すし屋」の権太は、江戸期に五代目幸四郎が得意とした演目。松緑が初役を勤めた際、菊五郎は客がいるのも構わず大声で叱り、せりふまで付けたという。子を他人に預ける文化。巷(ちまた)から消えて久しい。『松緑芸話(げいばなし)』から。(鷲田清一)2019.7.4151
1501何もない茶室に道具を運び入れ、お茶を点(た)て、また何もない状態に戻す、という「運び点前」がどれほど画期的であったことか。千宗屋(そうおく)千利休は、唐物道具や画を飾り、見せるそれまでの茶の湯を「侘(わ)び茶」へと刷新した。「おもてなし」や「一期一会」として語られる利休の茶のその奥には、普段の空間に普段とは違う空間を、しかもミニマムの設(しつら)えで立ち上げる、そんな企てがあったと、武者小路千家家元後嗣は言う。インスタグラムをまとめた『茶のある暮らし』から。(鷲田清一
2024.4.29おはようございます💐3年前の今日のフェイスブック📚読書記録から転載します🐰〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜2021.4.29こんにちは🍃晴耕雨読で今日はゆっくり読書してます🍃鷲田清一さんの「くじけそうな時の臨床哲学クリニック」ちくま学芸文庫950円+税を読み終えました📚2021年読書記録54冊目。以下本書から一部引用します。〜〜〜〜〜〜〜〜人生は複線で3月は卒業シーズン、そして定年退職の季節である。定年を迎え、何をしていけばいいのか途方に暮れているらしい人は、私の周りにも少なか
今朝のABCテレビの朝のワイドショー「おはよう朝日です」では、私の大好きなあのCoCo壱番屋に22歳の社長が誕生した❗❗ことを取り上げていた。諸沢莉乃さん。高校1年生(15歳)からCoCo壱番屋でアルバイトをしている女性である。いいね❗❗この閉塞しきった今の日本でホントに夢希望を抱かせるニュースである。非正規でもアルバイトでもその仕事を愛して一生懸命に働けば[社長]まで[トップ]まで登り詰めることができるんだ………と、若い人たちへの素敵な
先日、この拙ブログがレギュラーで紹介している朝日新聞の鷲田清一「折々のことば」に素敵な随筆が紹介されていた。いわゆる銭湯、街のお風呂屋さんで、見知らぬ若い女性から「衿を剃ってください」と声をかけられる。その若い女性は明日お嫁に行くという。結婚前夜に街のお風呂屋さんで見知らぬ人に声をかけ、「衿を剃ってください」と言わねばならないその若い女性のいる環境、経済的状況………なんとも言えないものがこのお風呂屋さんのやりとりから読み手のこちら側に伝わっ
先日の朝日新聞、鷲田清一の「折々のことば」に紹介されていた言葉が良かった。「人間はね、人に希望を与えるような生き方をせな、あかん!」(バイマーヤンジンの義母)ホントだ❗❗その通りだと思った。「人に希望を与えるような生き方」。自分も残りの人生、そうしたい。そうでありたい………昨日この拙ブログに綴った再放送の朝ドラ「ちゅらさん」のヒロインがまさにそうだ。野球の大谷翔平君ももちろんそうである。私に私たちに[希望]を与えてくれている人はたくさん
先日、中学校三年生の国語の三省堂の教科書の長谷川櫂の「間の文化」という単元を三年生4クラスに教え終わった。そして、明日からこの単元を含めた中間テストの問題を作成する。長谷川櫂の「間の文化」という評論は、実に論理明解なホントにクリアな日本文化論である。伝統的な日本の芸術、日本の文化にあるものは、「間の文化」であるという。たとえば、長谷川等伯の屏風絵にしても龍安寺の石庭にしても間が存在する。長谷川等伯のこの屏風絵の余白❗西洋の油絵なら当然のこと