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こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第54回試験・専門知識(a)まずはじめに、北日本では平年より気温がどうだったか。北日本付近に着目しますと、オホーツク海からカムチャッカ半島付近へ等高度線が大きく蛇行していることがわかります。これは偏西風の流れが南北に大きく蛇行しており、この図が7月上旬の旬平均の天気図であることから、このような現象が1週間前後かそれ以上続いたことを表わしています。この現象のことを「ブロッキング」または、「ブロッキング現象」とよんでいます。そしてこの大
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第60回試験・専門知識(a)今回は、本文を読みながら、空欄部分を考えてみます。まず、「ジェット気流うのうち、高緯度側に位置し、(a)hPa高度付近に中心を持つものが寒帯前線ジェット気流である。」とあります。(C.DonaldAhrens著古川武彦監訳椎野純一・伊藤朋之訳『最新気象百科』丸善2008p277図10.9を基に作成)図1の高度に着目しますと、高度が低いところで北極付近および沿海州、サハリン、オホー
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第53回試験・専門知識(a)大規模な地形の効果や熱帯における積乱雲群による凝結熱の放出などによって発生する大規模な大気の波動のことを「ロスビー波」といい、特に停滞性のロスビー波のことを「定常ロスビー波」とよんでいます。(左:気象庁HP「エルニーニョ/ラニーニャ現象とは」より)(右:気象庁HP「海洋の健康診断表」>「総合診断表第2版」>「2.3エルニーニョ現象」より)次に、エルニーニョ現象発生時では
こんばんは。今回で、第61回試験の学科試験、最後の問題となります。最後は長期予報から、3か月予報において、その基礎資料となる下の図A、図B、図Cに基づいて、本文中の下線部(a)、(b)、(c)の正誤を判断する内容の問題です。下線部の内容において図の着目すべきポイントに触れながら次回、一緒に考えてみたいと思います。第61回試験・専門知識問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。7日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第34回試験・専門知識(a)(気象庁HP:防災情報>季節予報>解説資料「向こう3か月の天候の見通し全国(2022.08月~10月)より」)上の資料を見ますと、3か月予報では月ごとの平均気温のほか、3か月間の平均気温についても「低い」「平年並」「高い」の3つの階級となる確率を発表しています。資料は2022年07月19日発表の3か月予報の例ですが、気温について、「向こう3か月は東・西日本と沖縄・奄美で高く、北日本で
こんばんは。今回で、第60回試験の学科試験、最後の問題になります。最後は、図1と図2に示されている、ある気圧面の10日平均の高度と平年偏差の図に基づいて、北半球の冬季における大気循環について述べられた本文の空欄に当てはまる適切な語句の組み合わせを考える内容の問題です。北極振動とはどういう現象か、寒帯前線ジェット気流が大きく蛇行する場合とは、などについて、次回、一緒に考えてみたいと思います。第60回試験・専門知識問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用し
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第59回試験・専門知識まず初めに、「外向き長波放射量(OLR)」の概要について触れておきたいと思います。一般知識の大気における放射の学習内容を振り返ってみますと、「一般気象学」p128図5.17『地球のエネルギー収支』にありますように、地球の大気上端から宇宙空間へ出ていく長波放射(地球放射)がありますが、これを「外向き長波放射」とよんでいます。気象衛星で地球を観測したとき、対流活動が活発な地域では、それにより発達
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第61回試験・専門知識今回は、本文を読みながら、下線部の正誤を考えてみます。まず、「図Aでは、太平洋赤道域かの中部から東部の海面水温が(a)平年より高く、エルニーニョ現象発生時に見られる特徴が予想されている。また、インドネシア付近からインド洋東部にかけては平年並みかやや低い予想となっている。」とあります。図Aの、海面水温平年偏差予想図のインドネシア付近からインド洋東部付近に着目しますと、海面水温の平年偏差は0℃前後、あるいは若干の