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こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第53回試験・専門知識(a)大規模な地形の効果や熱帯における積乱雲群による凝結熱の放出などによって発生する大規模な大気の波動のことを「ロスビー波」といい、特に停滞性のロスビー波のことを「定常ロスビー波」とよんでいます。(左:気象庁HP「エルニーニョ/ラニーニャ現象とは」より)(右:気象庁HP「海洋の健康診断表」>「総合診断表第2版」>「2.3エルニーニョ現象」より)次に、エルニーニョ現象発生時では
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第59回試験・専門知識まず初めに、「外向き長波放射量(OLR)」の概要について触れておきたいと思います。一般知識の大気における放射の学習内容を振り返ってみますと、「一般気象学」p128図5.17『地球のエネルギー収支』にありますように、地球の大気上端から宇宙空間へ出ていく長波放射(地球放射)がありますが、これを「外向き長波放射」とよんでいます。気象衛星で地球を観測したとき、対流活動が活発な地域では、それにより発達
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第58回試験・専門知識初めに、図の夏のモンスーン期(6月〜9月)の200hPa及び850hPaの流線関数の平年値の読み方から簡単に触れておきますと、各図の下の凡例に着目しますと、青色が濃くなるほど負の値で反時計回りの流れ、北半球では低気圧性循環(南半球では高気圧性循環)が強くなり、逆に赤色が濃くなるほど正の値で時計回りの流れ、北半球では高気圧制循環(南半球では低気圧性循環)が強くなることを示しています。(a)これを踏まえてチベット
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第61回試験・専門知識今回は、本文を読みながら、下線部の正誤を考えてみます。まず、「図Aでは、太平洋赤道域かの中部から東部の海面水温が(a)平年より高く、エルニーニョ現象発生時に見られる特徴が予想されている。また、インドネシア付近からインド洋東部にかけては平年並みかやや低い予想となっている。」とあります。図Aの、海面水温平年偏差予想図のインドネシア付近からインド洋東部付近に着目しますと、海面水温の平年偏差は0℃前後、あるいは若干の
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第60回試験・専門知識(a)今回は、本文を読みながら、空欄部分を考えてみます。まず、「ジェット気流うのうち、高緯度側に位置し、(a)hPa高度付近に中心を持つものが寒帯前線ジェット気流である。」とあります。(C.DonaldAhrens著古川武彦監訳椎野純一・伊藤朋之訳『最新気象百科』丸善2008p277図10.9を基に作成)図1の高度に着目しますと、高度が低いところで北極付近および沿海州、サハリン、オホー
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第56回試験・専門知識(a)まず初めに、「北極振動(AO:ArcticOscillation)」とは、北緯60°を境にしてその南北の領域において、高気圧と低気圧とで逆の関係になる現象のことをいいます。図Aですと、北緯60°以北の北極域で高気圧が見られる場合、逆に北緯60°以南の中緯度域で低気圧が見られるという関係となり、この場合を「負の北極振動(AOマイナス)」、またこの逆で北緯60°以北の北極域で低気圧が見られる場合、
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第54回試験・専門知識(a)まずはじめに、北日本では平年より気温がどうだったか。北日本付近に着目しますと、オホーツク海からカムチャッカ半島付近へ等高度線が大きく蛇行していることがわかります。これは偏西風の流れが南北に大きく蛇行しており、この図が7月上旬の旬平均の天気図であることから、このような現象が1週間前後かそれ以上続いたことを表わしています。この現象のことを「ブロッキング」または、「ブロッキング現象」とよんでいます。そしてこの大
こん!日中は、それなりに気温が上がるけど、夜は冷えるってな日が続いている、こっちの地方。まあ、日中も、そんなに気温は上がらないでほしいけどね〜。去年よりも、全体的に気温が低めという印象です(今のところね)。夏の暑さが恐怖だとは、以前にも書いたけんども。昨日、気象庁が発表した3ヶ月予報では、「例年に比べて気温は高め」と云々。もうね、ここ数年の暑さを考えると「例年」って何なのさ?って思う。毎年毎年、「例年よりも」(あるいは「平年に比べて」とか)って言い続けていたら、なんかキリがない気が