ブログ記事497件
❖大阿闍梨の道比叡山に取り憑かれた三人の阿闍梨三章酒井雄哉生々流転の行者77雄哉は二千日回峰行を満行した後は、なにも考えていなかった。まわりは「どうしますか、今どんなことをお考えですか」って聞くが、「今日で終わったのかなあ」という感覚だった。たとえ『生き仏』と崇められても『大阿闍梨』の称号を授けられても何も変わらないのである。人からすごいと思われたくもない。雄哉のところに来ると、みな力が抜けてしまう。会う前は『なんだかすごい坊さんらしいぞ』なんて思って、ガチガチになってやってくる。気
酒井雄哉大阿闍梨の世界五十三きみは「不動明王」を見たか③ところで、回峰行者の本尊とする不動明王は、右手に剣と左手に索をもち、目をカッと見開いた忿怒の相の恐い仏像である。仏さんにも序列がある。仏の最高位が如来。これは悟りの境地の仏で、次が菩薩。これは如来と同じ境地には達しているが、まだ修行の位。この如来と菩薩の働きを助けるのが明王で、仏道修行を邪魔する悪鬼悪獣などを叩きのめして追い払うのが役目。不動明王は、サンスクリット語で、アチャラ・ナーダといい、正しくは不動尊。降三世、軍荼利、大威徳、