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映画芸術(1924)芝居とキネマ臨時増刊名越国三郎挿絵名越国三郎は発禁になった谷崎潤一郎『人魚の嘆き(1917)』の挿絵を描いたことが知られていて、現在は水島爾保布挿絵による改版(1919)が広く知られる。ネット記事によると、名越国三郎は京都市立美術工芸学校卒業後、大阪毎日新聞社に入社し学芸部部員として挿画を担当、大正11年(1922)4月に『サンデー毎日』創刊時に編集スタッフとなった。ただ、名越については生没年もわかっておらず、消息の知れない挿絵画家はなんとはなしに気にかかり
イギリスの文物を楽しむのには、シェイクスピアを知っておくほうがいいと思うのだが、さて、日本ならばどうだろう?『源氏物語』だと、私は考える。平安時代に54帖にも渡って書かれた、古い、長い、物語である。日本で作られた文物には、なにかしらその影響が見てとれる。『「由美は私が創りあげた女なんです。そうです、そういっても間違いはないでしょう。私はあれを九つのときから手塩にかけたのです。・・・・・・最初から私はあれを、成人したら自分の妻とも愛人ともするつもりでした。・・・・・・それは、学生時代
皆さんこんにちは!おかんです♪先日映画「細雪」がテレビで放映されていました。余りにも昭和の10年代の戦前の関西のはんなりとした着物の世界が忠実に再現されていたので思わずシャッターを押しました。これは3女の雪子の嫁入り衣装です。関西の古きよき時代を彷彿とさせます。長女役の岸恵子さん綺麗ですね!きものもグサッと着てはるけど、それが又様になってます。補正をせんと着たはりますが、なかなか補正無しでこれだけ綺麗には着れません。でも、いづれは補正無しの着付けを目指してます。それが本来やと思てます。
「鍵(1983)」1983年12月24日公開。谷崎潤一郎の「鍵」3作目。原作:谷崎潤一郎「鍵」監督・脚本:木俣堯喬キャスト:岡田眞澄:剣持松尾嘉代:郁子江上真吾:木村田口ゆかり:敏子あらすじ:定年も過ぎ大学の名誉教授となっている剣持(岡田眞澄)は、肉体と頭脳の衰えに脅えきっていた。彼はその強迫観念から逃れるために、妻の郁子(松尾嘉代)との夜の営みに没頭しようとする。だが、それにも隠れて射つホルモン注射と、娘の許婚者の木村(江上真吾)を妻に近づけるこ
見た?昨夜偶然見つけて見始めたら面白くて、とりあえず3話まで一気見一時期顔が浮腫んでたのかテレビの露出が減り、カメラ写りが悪くなってたミポリンが綺麗になってて気分きっと役柄的に痩せたのもあるね他キャストに高岡早紀とか、これはドロドロで面白い!と1話の初めの方でワクワク原作山田詠美おおおー!久々の詠美ネエサン山田詠美-Wikipediaja.wikipedia.org本名は双葉さんなのね!30年して知る
日本画家大野俊明挿絵伊勢物語は、多くの日本画の題材となっているので、名前は知っていましたが、作品として読んだことはありませんでした。光琳「燕子花図屏風」高樹のぶ子さんの「小説伊勢物語業平」は、平安初期に成立した「伊勢物語」を換骨奪胎し、在原業平の一代記として現代の小説に書き上げました。高樹のぶ子さんの小説は読んだことはありませんが、「業平」の文章は王朝の優雅さを、現代に通じるエロチシズムで描いた力作だと思います。谷崎潤一郎が「細雪」で到達した、表面的の淡い流麗さ、に対して温い餅
今回は一部“記事内容”がエログロな為…閲覧は「自己責任」でお願い致します。m(__)mさて、この季節、俺の地元(故郷)では毎年“〇〇祭り”ってのが行われるのだが…その歴史も旧く、俺の幼少期~その当時は何百メートルにも渡って全国から露天商(テキヤ)が押し寄せて店を並べるほどの大きなお祭りで、その3日間は近所の大人から子供等、普段なら寝たきりのお年寄りまでもがその「お祭りの日」を楽しみに待ってた(笑)(何せ田舎なんで、他に楽しみなんてそうそう無かった)~中でも、俺の1番の楽しみは…“
前回、『俵屋相伝』(佐藤年、世界文化社)の中でも少し書きましたが、なんとも不思議な空気感を写し出す写真家・大川裕弘さんの素敵な本を紹介します。『陰翳礼讃』(文・谷崎潤一郎、写真・大川裕弘、パイインターナショナル)陰翳礼讃[谷崎潤一郎]楽天市場${EVENT_LABEL_01_TEXT}写真家・大川裕弘さんは1944年千葉県松戸市生まれ。「空気を撮る名匠」「気配を捉まえる達人」などと評される写真家です。そんな大川さんが文豪・谷崎潤一郎の「陰影礼
びいは昨日夢を見なかったにゃ。昔々、青べか物語を読んでそしてさぶを読んだ。優しさは危険だ!もうこれ以上山本周五郎先生を読んでいると人生が危ないと思い逃げた。逃げた先が谷崎潤一郎先生の懐だったお陰で吉野の山に行って甘露甘露の柿を食べる事が出来た。ご馳走さん。よかったよかった、もしそれが志賀直哉先生だったら暗夜の行路に連れていかれるところだった。びいの人生はまだ続くにゃ。
こりゃまあなんとも…と苦笑いするような、内容なんですが。100年前の感覚ですからね、いまと違うのは当然です。猫好きな昭和の文豪、谷崎潤一郎は猫好きとして知られています。作家と猫というのは、しばしば取り上げられるテーマでして。谷崎が雌猫しか飼わなかったという話を、聞くと。彼の作品を知っていれば、やっぱりなあ…なんて思います。谷崎潤一郎は口移しで餌、開高健は剥製に…文豪たちの溺愛“飼い猫”エピソード〈週刊朝日〉一筋縄でいかぬ人生を描く文豪の傍らに自由気ま
昔むかしのことなのですが学生時代に「源氏物語」に魅せられた時期がありました友人と共に谷崎潤一郎氏の「源氏物語」現代語訳の監修をされた「玉上琢弥」教授を慕い訪ね某大学のゼミに潜り込んだことがあります朗々と「源氏物語」を詠みあげる教授の声は今でも耳の奥に残っています後々訃報を知った時は少なからずショックを受けました書棚には今も「源氏物語」や「紫式部日記」があります文学に身を投じた若かりし頃の残骸を「今は昔」とセンチメンタル
読むのは2回目いれずみ、ではなくしせい、と読みます。綺麗な足だけの描写、刺青後のお風呂の皮膚の感じ。リアルというより、もう幻想的。谷崎潤一郎や、芥川龍之介などの物語を読むと一瞬だけど、楽譜を読んでいる時と似た共感覚を得ることができます。文字と映像、その空気みたいなのが同時に入ってくるような。すごくキレイな瞬間に出会うことができて好きなんですよね。しかもモダンなので時代関係なく想像しやすい。こないだ読んだ江戸川乱歩の「押絵と旅する男」も
人間孔子の素顔(6)子、南子を見る子、南子を見る。子路説(よろこ)ばず。夫子(ふうし)之に矢(ちか)いて曰わく、予(わ)が否(ひ)なる所の者は、天之を厭(た)たん、天之を厭たん。雍也第六仮名論語78頁3行目です。伊與田覺先生の解釈です。先師が南子に会われた。子路は喜ばなかったので、先師は、子路に誓うように言われた。「私のやった事が道にはずれているとするならば、天はゆるしておかないだろう。天はゆるしておかないだろう」先日は孔子の恋愛感を見ましたが、実
今日は安田道代の映画ポスターです。現在は大楠道代の名前で阪本順治監督の作品などに出演している演技派女優です。昭和51年に結婚して改名しました。現在は演技派女優のポジションですが若い頃は大映所属で現在とは違ったイメージです。昭和42年「痴人の愛」は谷崎潤一郎原作小説の3度目の映画化で監督は大映で話題作を多数監督した増村保造です。昭和43年「第二の性」も増村保造監督で緒形拳が注目されだした頃の作品です。「秘録おんな蔵」は安田道代の秘録おんなシリーズで田村正和が出演しています。「秘録おんな
情景描写がこれでもか!というくらい素晴らしいのです。ある晩を表現した文から始まります。……空はどんよりと曇っているけれど、月は深い雲の置くに呑まれているけれど、それでもどこからか光が洩れてくるのであろう、外の面は白々と明るくなっているのである。その明るさは、』明るいと思えばかなり明るいようで、路ばたの小石までがはっきりと見えるほどでありながら、何だか眼がくすぐったいように感ぜられる、一種不思議な、幻のような明るさである。何か、人間の世を離れた、遙かな遙かな無窮の国を想わせるような
ナカでイソギンチャク飼う?女(笑)のいえです😅実は昨日、彼と話していたときに谷崎潤一郎の小説「鍵」の中で彼女が多くの女性の中でも極めて稀にしかない器具(性器)の所有者であることを知っている。彼女がもし昔の島原のような妓楼に売られていたとしたら、必ずや世間の評判になり、無数の嫖客が競って彼女の周囲に集まり、天下の男子は悉く彼女に悩殺されたかも知れない。というくだりを思い出して吉原でバイトしたら儲かるかしら?笑(飛田はなんか怖そう、時間短そう)なーんて冗談言ってたら
2日の夜たまたまNHKで見かけた番組にインスパイアされ、その場で検索して気がつくとポチッていた。谷崎潤一郎著陰翳礼讃。(ただし、写真付きのビジュアルブック)黄昏時の空間が闇に埋没していく様。闇に目が慣れると見えてくる何種類もの黒の明暗の差で構成された風景。夕方、灯を点けずに部屋にいると、知らぬ間にそこここから忍び込んでくる闇‥‥そういった光景、陰に支配された世界にどういうわけか若い頃から惹かれ、油画や水彩画で表現したいと思っていた。この記事でも「陰影」というコトバを
(旧)霜月二十二日おせちつまみ銘酒呉春のぬる燗を飲んでグダグダ箱根駅伝雲端正月といえば、おせち料理と箱根駅伝。今年は大阪は池田市の銘酒呉春をお供に。作家、谷崎潤一郎の愛した酒である。