「俺は名刀だ。すくなくとも自分ではそう思っている。しかし、銘がない。そのため、持ち人つねに定まらず。よく斬れるがゆえを以て、持ち人さらに定まらず」という小沢栄太郎のナレーションで始まるのが『剣』というオムニバス時代劇です。1967年4月17日から68年2月26日まで日本テレビ系列で放送(全45話)されました。黒沢映画の脚本家である小国英雄・井出雅人・橋本忍・菊島隆三が企画し、脚本も担当。篠田正浩・工藤栄一・中川信夫・加藤泰などが監督し、製作費も1本あたり7~8百万円かけており、レベルの高い作品が