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田山力哉さんのご本「市川雷蔵かげろうの死」から3回に分けてご紹介します1931年(昭和6)京都市中京区で生まれた雷蔵さんはその頃、既に父母の仲が絶縁していた為生後6か月で歌舞伎俳優・市川九団次の養子となる。しかし九団次はもともと歌舞伎界の人間ではなく役者に憧れて「市川」の門に入り九団次の名を許された。このようにキャリアの無い俳優はいくら経験を積んでも舞台では脇役専門でありその養子である雷蔵さんは歌舞伎界の子供たちが多く通う
「松竹映画の栄光と崩壊」その他より『田中絹代は負けない』の終わりの回です戦後も引きつづき松竹の看板女優として主役の座を守り続けた田中絹代溝口健二監督『夜の女たち』小津安二郎監督『風の中の牝鶏』では汚れ役に挑戦して新開地を開拓この二作品の演技に昭和22年、23年と二度の毎日映画コンクール女優演技賞を受賞絹代はこの受賞により1949年(昭和24)戦後初の日米親善大使に指名されこれを機に松竹を退社高価な能衣装と
ひとつ前の当ブログで、『ゴンドラ』(1987伊藤智生監督)の劇中、孤独な少女と一緒にお風呂に入るシーンで佐々木すみ江さんがヌードになっていることに触れました。同じように、ベテラン女優さんの意外なヌードというと、まず「浪花千栄子」さん。大阪南河内出身で元々は松竹家庭劇で舞台を踏んでいましたが、映画に移り溝口健二さん、小津安二郎さんなど数々の名監督の作品に出演された名傍役です。朝ドラ『おちょやん』では、杉咲花さんが浪花さんをモデルにしたヒロインを演じていましたね。その浪花さんが『裸体』(196