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「雪夫人絵図」(監督溝口健二86分)話の内容は、ドロドロの愛憎劇熱海や芦ノ湖の山や海のシーンが良かった。特に熱海の別荘から見える山海のシーンが良かった心は酷い夫を嫌っていても、身体は夫を求めてしまう雪夫人の女の性が、お子ちゃまのボクにはワケワカメだった雪夫人が経営する別荘だった旅館に、夫が京都の愛人を連れて泊まりに来るというのがドロドロだった雪夫人に子供がデキた事を知って、恋人である菊中先生が、酔い潰れながら、雪夫人の夫に「雪夫人を大事にして下さい」と頼むのがオモロかった(菊中先
「近松物語」(監督溝口健二102分)話の内容は、不義密通で市中引き回しのうえ磔獄門になる大店の女将おさんと奉公人茂兵衛の恋旦那さんが奉公人の若い女中の袖の中に手を入れて触るセクハラがやらしかった不義密通で、馬に乗って市中引き回し、大勢の群衆の晒し者になるシーンが圧巻だったが、最後もおさんと茂兵衛の市中引き回しのシーンで終わると、もう一度市中引き回しのシーンを撮っていたのが凄かった大阪にいる時に、役人達から逃れる時に、大きな樽の間をおさんと茂兵衛が逃げるシーンがシーン的に良かった(大き
『ある映画監督の生涯溝口健二の記録』新藤兼人著昭和五十年(1975年)四月二十日初版発行株式会社映人社溝口健二は明治三十一年(1898年)五月十六日に東京市に誕生した。昭和三十一年(1956年)八月二十四日、京都市において死去した。映画監督として数々の作品を発表した。演出や脚本については厳しかった。ハラスメントや虐めは強烈であったと伝えられている。傲慢さや臆病さを一切隠さなかったこともよく知られている。完全主義で非妥協の撮影を貫いた。映画が尊い藝術で
「西鶴一代女」(監督溝口健二137分)話の内容は、昔は高貴だったが、今は年老いて誰も見向きもしない老婆の夜鷹に落ちぶれてしまった女の話他の夜鷹達は客とシケこむ中、主人公の夜鷹は誰からも見向きもされず、1人寂しく夜道を歩くという演出・撮り口が凄かった身分違いの恋で、主人公達親子は京都追放、相手の男は打ち首というのが悲惨だった(相手の男が死んだと聞いて、主人公が包丁で自殺しようとするのを母親が止める、家の中から竹林の中まで出ていく長回しがシーン的にも凄かった)殿様の老家臣が、殿様の子供を
「松竹映画の栄光と崩壊」その他より『田中絹代は負けない』の終わりの回です戦後も引きつづき松竹の看板女優として主役の座を守り続けた田中絹代溝口健二監督『夜の女たち』小津安二郎監督『風の中の牝鶏』では汚れ役に挑戦して新開地を開拓この二作品の演技に昭和22年、23年と二度の毎日映画コンクール女優演技賞を受賞絹代はこの受賞により1949年(昭和24)戦後初の日米親善大使に指名されこれを機に松竹を退社高価な能衣装と
戦後間もない1948年に公開された溝口健二監督の映画『夜の女たち』を、演出家・長塚圭史が舞台化したオリジナルミュージカル。社会や男性の犠牲になる女性たちを描き続けた巨匠・溝口監督。『夜の女たち』は、米軍占領下の大阪・釜ヶ崎(現あいりん地区)を舞台に、転落していく女性たちと激動の時代を生々しく映し出し、社会派群像ドラマとして大きな話題となった。今回の舞台作品では、戦争で夫を失い“闇の女”へと落ちていく主人公・大和田房子を江口のりこ、進駐軍向けのホールでダンサーとして生きる房子の妹・君島夏子を前
●女性の勝利(1946年)監督:溝口健二主な出演:田中絹代桑野通子三浦光子徳大寺伸髙橋とよ風見章子大坂志郎●南風(1939年)監督:渋谷実主な出演:田中絹代佐分利信徳大寺伸笠智衆河村黎吉葛城文子水戸光子氷川澪子
赤線地帯★★★★赤線地帯Amazon(アマゾン)1956年(昭31)3月18日公開/モノクロスタンダード/86分/大映/製作永田雅一脚本成澤昌茂、一部「州崎の女」芝木好子より監督溝口健二撮影宮川一夫音楽黛敏郎美術水谷浩出演-京マチ子・若尾文子・木暮実千代・三益愛子・進藤英太郎・沢村貞子・菅原謙二・浦辺粂子・田中春男・見明凡太朗・十朱久雄・加東大介・多々良純・川上康子前作「新・平家物語」から半年後に公開された、溝口健二監督
「お遊さま」「お遊さま」全編1951年6月22日公開。これぞ谷崎潤一郎の耽美の世界。原作:谷崎潤一郎「芦刈」脚本:依田義賢監督:溝口健二キャスト:お遊さま:田中絹代(松竹)お静:乙羽信子慎之助:堀雄二おすみ:平井岐代子おつぎ:金剛麗子栄太郎:柳永二郎久左衛門:進藤英太郎乳母:小林叶江あらすじ:お遊さまは、小曽部の家から金満家粥川へ嫁入って間もなく夫に別れたが、一人子一の養育のかたわら、贅沢と遊芸三昧に憂さを晴らしてい
新・平家物語★★★★新・平家物語[DVD]Amazon(アマゾン)1955年(昭30)9月21日公開/カラースタンダード/108分/大映京都/製作永田雅一原作吉川英治『新・平家物語』脚本依田義賢/成沢昌茂/辻久一監督溝口健二撮影宮川一夫音楽早坂文雄美術水谷浩共演-市川雷蔵・久我美子・大矢市次郎・林成年・木暮実千代・進藤英太郎・前作「楊貴妃」から約五ヶ月後に公開された溝口作品。吉川英治の同名歴史小説を、
またまた溝口。中国史を題材にしても、中身はいつもと変わらぬ溝口節です。なので、歴史スペクタルみたいな大作を期待すると肩透かし。私は中国史に問わず、外国史も日本史も疎いので、この映画内で描かれる楊貴妃とか皇帝の人物像や行動がどこまで史実と合っているのか知りません。ですが、とにかくいつもの溝口映画です。つまり、「男に利用される女」「男のために身を費やす女」です。もう、ここまでくると溝口はこういう映画しか作れないし、作りたくないんですな。では、そこまでして何がしたいのか?
「楊貴妃」★★楊貴妃Amazon(アマゾン)1955年5月3日公開/カラースタンダード/98分/大映東京・邵氏父子/製作:永田雅一、ランラン・ショウ脚本:陶秦、川口松太郎、依田義賢、成沢昌茂監督:溝口健二撮影:杉山公平音楽:早坂文雄出演-京マチ子・森雅之・山村聡・南田洋子・小沢栄太郎・進藤英太郎・山形勲・石黒達也・杉村春子・見明凡太朗・霧立のぼる・村田知英子・阿井美千子前作「近松物語」から半年後に公開された溝口の新作。リアリスト溝口からすれば、中国の歴史劇を、日本
雨月物語(映画)溝口健二監督作品ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞受賞作品時は賤ヶ岳の戦い、舞台は柴田勝家軍に荒らされる琵琶湖周辺落武者達に犯され殺されるが強く生きる女性達や、目先の欲にからわれ堕落する情けない男を描く溝口健二監督作品は初めて見たけど、映画は監督の性格が出ると思う黒澤明監督作品を見慣れて入る人には、時代劇にしては農民、職人達の衣装とうが綺麗すぎて違和感を覚えるかも
今日はmixiのマイミクさんが投稿していた好きな映画監督30人のベスト5に触発されて、ボクは1人の監督に5作品挙げられるほど映画の本数を観ていないので、1人の監督のベスト3作品を挙げる「好きな監督30人+1のベスト3」を考えてみました🎞️それでは早速発表します🎞️アクション🎬1、溝口健二「祇園の姉妹」〔文字化けぎの字は示ヘン)「浪華悲歌」「女性の勝利」2、小津安二郎「非常線の女」「東京物語」「お早よう」3、マキノ雅弘「鴛鴦歌合戦」「昭和残侠伝唐獅子仁義」「次郎長三国
近松物語★★★★★近松物語Amazon(アマゾン)${EVENT_LABEL_01_TEXT}1954年11月23日公開/モノクロスタンダード/102分/大映京都/製作:永田雅一企画:辻久一原作:近松門左衛門劇化:川口松太郎脚本:依田義賢監督:溝口健二撮影:宮川一夫音楽:早坂文雄美術:水谷浩出演:長谷川一夫・香川京子・進藤英太郎・南田洋子・浪花千栄子・小沢栄太郎・田中春男・石黒達也・菅井一郎前作「噂の女」から5ヶ月後に公開された溝口監督作。この
ユーチューブ映画で雷蔵懐かしむ<起床>1時半室温15.7湿度57気温11.4体温36.0血圧右132-80-68〇<明けウォーク>なし<洗面>6時洗顔髭剃り他<買物>やまや<体調>耳鳴り、右下腹痛。<スマホ歩数>2792歩<筋トレ>つま先スクワット10回×3、クイックスクワット30回<社交ダンス復習>チャチャチャ、スロー<YouTube>映画「新・平家物語」1955年大映/108分/原作吉川英治・監督溝口健二/出演:市川雷蔵(平清盛)・大矢市次郎(父忠
「噂の女」★★噂の女Amazon(アマゾン)1954年6月20日公開/モノクロスタンダード/83分/大映京都/企画:辻久一脚本:依田義賢、成澤昌茂監督:溝口健二撮影:宮川一夫音楽:黛敏郎美術:水谷浩出演:田中絹代・大谷友右衛門・久我美子・進藤英太郎・見明凡太朗・浪花千栄子・田中春男・十朱久雄・阿井三千子前作「山椒大夫」から約3ヶ月後に公開された溝口監督作。京都・先斗町の遊郭を舞台にした映画なのだが、題名の付け方が酷い。この題からは何のインスプレーションも
戸田学の映画ごたく#56残菊物語監督溝口健二作家・映画コラムニスト戸田学私が好きな映画に関係するあらゆるエピソード、俳優や監督、カメラマンなどなどさまざまな観点から切り取ったお話をくどくどと言いたてたいと思います。ブログ:戸田学の映画誌https://ameblo.jp/toda-eiga/Twitter:戸田学の映画誌@todaeigashiお仕事...youtu.be
「山椒大夫」★★★★山椒大夫Amazon(アマゾン)1954年3月31日公開/モノクロスタンダード/124分/大映京都/製作:永田雅一原作:森鴎外脚本:八尋不二、依田義賢監督:溝口健二撮影:宮川一夫音楽:早坂文雄美術:伊藤熹朔出演:田中絹代・花柳喜章・香川京子・進藤英太郎・河野秋武・浪花千栄子・清水将夫・毛利菊江・三津田健前作「祇園囃子」から約7ヶ月後に公開された溝口監督作品。ヴェネツィア国際映画祭で銀獅子賞を受賞している。溝口は「西鶴一代女」「雨月
祇園囃子★★★★衹園囃子Amazon(アマゾン)${EVENT_LABEL_01_TEXT}1953年8月12日公開/85分/モノクロスタンダード/大映京都/原作:川口松太郎脚本:依田義賢監督:溝口健二撮影:宮川一夫音楽:斎藤一郎美術:小池一美出演-木暮実千代・若尾文子・河津清三郎・浪花千栄子・進藤英太郎・菅井一郎・田中春男・小柴幹治前作「雨月物語」から4ヶ月後に公開された溝口作品。1936年製作の「祇園の姉妹」から17年。再び祇園を舞台にして、舞妓二人を中心
満足に使えぬアマゾンプライム止めちゃった帰宅後目薬スマ、22時半前就床<起床>3時過ぎ室温15.2湿度52気温3.7温35.7血圧右1449-84-71<明けウォーク>なし*バルコニーから朧金星<洗面>洗顔髭剃り他<外出>百歳体操他(16人)-集会室<買物他>コープ<体調>耳鳴りずっと。飛蚊症状消えず。〇下弦の月<歩数>スマホ2,515歩<筋トレ>百歳体操<YouTube>映画「赤線地帯」監督/溝口健司キャスト/若尾文子・京マチ子・沢村貞子・進藤英太郎他
2023年-令和5年1216日中央電気倶楽部昭和10年作品サイレント映画、原作は泉鏡花、監督は溝口健二、主演は17才の山田五十鈴。ストーリー展開から、どこに折鶴が出てくるのか興味有りましたが、想像を超える演出に感動!作品の全体構成も良いね。TalkingSilents2「折鶴お千」「唐人お吉」[DVD]Amazon(アマゾン)${EVENT_LABEL_01_TEXT}
雨月物語★★★★雨月物語Amazon(アマゾン)1953年3月26日公開/モノクロスタンダード/96分/大映京都/製作永田雅一原作上田秋成脚本川口松太郎依田義賢監督溝口健二撮影宮川一夫音楽早坂文雄美術伊藤熹朔出演-森雅之・京マチ子・田中絹代・小沢栄太郎・水戸光子・毛利菊枝前作「西鶴一代女」から約一年後に公開された溝口監督作品。第13回ヴェネツィア国際映画祭で銀獅子賞を受賞している。2年前の1951年9月、黒澤明の「羅生門」
今回から10月14日のことになりますこの日は令和5年度第8回京都浄土宗寺院特別大公開のお寺を見て回ることをメインに行きました大公開で行った所は、先にダイジェストでアップしています😌『令和5年度第8回京都浄土宗寺院特別大公開について』今回は10月14日に市内へ行った目的のことです去年も行われて行ってましたが、10月は京都浄土宗寺院特別大公開が実施されますそれに今年も行ってきましたこのよう…ameblo.jp今回はその他にも巡っていた所も含めてアップしていきます😄岡崎周辺から巡ることに
早いものでもう12月ですね〜😀師走は、忙しくて、気持ちが焦りますね💦そんな中、時間を作って、久しぶりに溝口健二監督の近松物語を観ました⭐️昔から好きな作品でしたが、改めて観ると、完成度が激高ですね〜👍歌舞伎の様な音楽🎵、江戸時代の家屋、舟、着物、ちょんまげ、山の中😀長谷川一夫さん、香川京子さんの見事な演技に加え、南田洋子さんの可愛らしさ💕💕そして他人事の市中引き回しの刑を自ら受けることになるという立体感が素晴らしい👍👍👍同監督作品の雨月物語とか西鶴一代女も久しぶりに観ようかな😊
『折鶴お千』1935,溝口健二『マダムと女房』が1931年だからこの作品はアフタートーキーのサイレント作品ということになります。加えて『浪華悲歌』が翌年の1936年ですから、それはそれで、ああそうなのかな、と何となく納得する部分もありました。ありましたけれど、それを遥かに越える凄まじい映画の力に打ちのめされてしまいました。ここに映画というものの全てが転がっている、そんな強い感慨を深い溜息と共に持ちました。兎に角驚かされるのはキャメラのシャープでフレキシブルな動きです。とても従来のサイレン
十二月南座十三代目市川團十郎白猿襲名披露八代目市川新之助初舞台大人気でチケット購入は厳しいです。大阪公演まで待たざるを得ないか!悔しいなぁ。十三代目市川團十郎白猿様の十一代目市川海老蔵襲名披露の『助六由縁江戸桜』は南座顔見世で上演された際に客席において鑑賞し感動しました。美しくて逞しくて華がありました。「こりゃまたなんのこったい」助六の名台詞を十一代目市川海老蔵丈が鮮やかに語りました。若さ弾ける助六でした。揚巻は五代目尾上菊之助丈でした。寶世さ
『お遊さま』1951,溝口健二感動の余韻に浸っています。人間の口腔から発する溜息と称するものは溝口健二監督作品を鑑賞し終わった時のために存在しているかのようです。しかしよく考えてみるとこの作品の前に観たのがクルーゾーの『悪魔のような女』でした。とても偶然とは思えませんが、溜息は溝口健二だけの専売特許ではないのだと思います。ただし(大好きな作家ではありますが)クルーゾー程度の作品と溝口とでは溜息の「深さ」というのか格というものが違います。もっともシモーヌ・シニョレと田中絹代が作品に与える
夜の女たち1948年日本松竹○あらすじ「敗戦後の大阪の街は、未帰還の夫を待つ大和田和子に冷たかった。今日も、幼児結核のわが子浩に牛乳を飲ませるため着物を売りに行くと、店のおかみは「金が欲しいおまんのやったら……」とめかけをすすめるのだ。看護のかいもなく浩は死んだ。折も折、夫の戦死が戦友平田によって伝えられた。和子は平田の社長栗山の秘書となり、大和田家を出てアパートに住んだ。和子の実妹君島夏子は北朝鮮から引揚げてダンサーをしながら姉を探していたが、偶然心斎橋で出会い姉妹は手を取り合
『近松物語』映画トーキー102分白黒昭和二十九年(1954年)十一月二十三日封切製作国日本製作言語日本語製作会社大映京都撮影所製作永田雅一企画辻久一原作近松門左衛門『大経師昔暦』劇作川口松太郎『おさん茂兵衛』脚本依田義賢撮影宮川一夫音楽早坂文雄録音大谷巌美術水谷浩和楽望月太明吉豊沢猿二郎装置山本卯一郎装飾海老瀬弥一背景太田多三郎美術助手内藤昭録音大谷巌照明岡本健一編集